お家の中でも写真は楽しめるよ!
新型コロナウイルスの影響でなかなか外に出て写真を撮れない日々が続いています。春は外に出て写真を楽しむベストシーズンではありますが、すでに国内でもたくさんの方が新型コロナウイルスの影響で犠牲になっており今年は外に出たい気持ちをグッとおさえて感染拡大を抑えるために行動したいものです。
そこで今回は過去にstudio9で紹介した記事を中心にお家の中で写真を楽しむ方法について9個まとめてみました!撮影に関する事から現像、メンテナンス、データ管理など様々な視点でまとめてみました。外に出て撮ることだけが写真ではありません。またいつかみんなで外に撮りに出かけられるように今は家の中で楽しみ、備えておきましょう!
1.ベランダから月を撮ってみよう
世界がどんなに変わろうとも月は毎日決まった時間に姿を現します。
月を撮るのは簡単で家のベランダや窓からでも簡単に狙える天体です。準備するのは望遠レンズだけ。満月のように明るい月なら三脚すらいりません。外に出なくてもOKです。
4/7、8はスーパームーン!
タイミング良く4/7、8はスーパームーンが見られます。2020年で最も大きく見える満月です。
撮り方はできるだけ望遠のレンズ(できれば300mm以上)を使って、マニュアルモードでISO400、F8、1/800で撮影するだけ。詳しい撮り方は以下に記載されていますのでぜひチャレンジしてみてくださいね!
星の軌跡もベランダから撮れちゃうよ!
都内の明るい空でも星の軌跡ならベランダから狙うことも可能です。月よりは難易度は上がりますが結構楽しめますのでぜひ試してみるといいでしょう。
2.自然光で本格ブツ撮りをしてみる
昼間の明るい時間なら窓からの光を使って本格ブツ撮り環境を作ってみるのも良いでしょう。ただ外の明かりで撮るのではなく、狙って撮影環境を作って撮ると言うところに意義があります。
春の光は適度に柔らかいので撮影もしやすいですよ。最低限白いシーツがあればOK。なければレースカーテンを使うだけでも良い感じの撮影が出来るはずです!
商品撮影を上手にするための考え方
上の自然光を使って撮影するというのは主に「ライティング」についてですが、ブツ撮りを上手に仕上げるには他に「スタイリング」「レタッチ」も大事です。
結構前の記事ですが、商品撮影の考え方についてはこちらの記事も参考にどうぞ!
デジタルカメラマガジンもお家特集!
今月のデジタルカメラマガジン 5月号も特集は「家で撮る写真」になりました。私も物撮りの基本でこのへんの撮り方をいくつか書かせてもらいました!良かったらチェックしてみて下さいね。Kindle版もあるので完全オンラインで見ることができますよ。
3.ストロボ撮影に挑戦してみる
お家にいる時間が長くなったとはいえなかなか昼間に撮影する時間をとれないと言う人もいるかもしれません。そんなときはストロボの出番です。カメラに外付けするクリップオンストロボを使えばだれでも簡単に室内で良い感じの写真が撮れてしまいます。
バウンス撮影がポイント
室内でクリップオンストロボを使うポイントはバウンス撮影をすることです。直接被写体に光を当てるのではなく天井や壁に当ててその反射光を使う方法。これなら誰でも簡単に撮影出来ちゃいますよ。
最近は結構安いクリップオンストロボも出てきていますので挑戦しやすいです。家族といる時間が長い今だからこそお家でも写真をたくさん残しましょう。
【GODOX 正規代理店/日本語説明書付】GODOX Thinklite TT600 フラッシュ スピードライト マスター/スレーブ...
4.機材のメンテナンスもしておこう!
なかなか撮影に出られない今だからこそいつも使っている機材をしっかりメンテナンスしておきましょう。これも身近な道具でかなり本格的なところまで出来ちゃいます。
無水アルコールはなかなか手に入りませんが、クリーニングペーパーやスワブなどを使えば出来ることは多くなります。忘れがちな金属接点のメンテナンスもやっておきましょう!
AFの調整も今がチャンス
一眼レフを使っている方ならカメラとレンズのAFマッチングを調整しておくのもおすすめ。以外と手間なのでだましだまし使ってた人もいるのでは?
5.RAW現像をはじめてみる
最近は多くの人が普通にRAW現像をするようになってきましたがまだチャレンジしていないと言う人はぜひこの機会にはじめてみましょう。現像やレタッチは撮影と同じくらい楽しいものです。過去データを漁って再現像してみるのもいいですね!
例えばRAW現像や合成の流れはこんな感じです。楽しいよ!
6.データ管理環境を作る
今まで撮り溜めた写真データ、なんとなく外付けHDDに溜めてお蔵入りさせてしまっているものはないですか?今なら過去に撮影したデータをきっちりまとめるチャンスです。
いろんな方法がありますが個人的にはLightroomを使った管理がおすすめです。万枚単位の写真データもスッキリ管理出来るようになりますよ!
バックアップ環境をしっかり整えておこう
写真のバックアップ環境についてもこの際なのでしっかり見直しておきましょう。ただコピーをつくるだけではなく自分の撮影スタイルに合ったより手軽で安全な方法を構築するのが大事です。
NAS導入もおすすめ!
大量データの管理は外付けHDDだけでなく、NASを使うのもおすすめです。ずべての写真を移行するにはそれなりに時間を確保しなければいけないので今のタイミングがチャンスですね。
NASが使えるようになるとデータ管理の幅が一気に広がりますよ!
7.カラーマネジメントをしてみる
良い写真編集をするには良い表示環境が大事です。目の前のディスプレイに表示されている皆さんが撮ってきたその写真、はたして正しい色で表示されているでしょうか?
この問題を解決するのがカラーマネジメントです。最近ではディスプレイの色を補正するキャリブレーターやカラーマネジメントモニターも手軽に手に入るようになりましたが、まずはカラーマネジメントってなんなの?という所を理解しておくことが何より大事です。
以下のエントリーはカラーマネジメントはじめての人向けにできるだけ簡単にまとめておりますのでぜひチェックしてみて下さい!
理解できたら実践する
カラマネについて理解できたら早速実行してみましょう。最低限必要なのはディスプレイの色を測るキャリブレーターというものです。有名なのはi1Display Proというキャリブレーター。3~3.5万円と少々高価ですが、1つ持っていればいろいろなディスプレイに長く使えるのでぜひ持っておきたいところ。
カラーマネジメントモニターを導入するのもおすすめです。高解像度の品質の良いディスプレイならリモートワークも捗ることでしょう。
8.写真編集マシンを変えてみよう!
ちょっと大げさになってしまいましたが、RAW現像や動画編集をやるなら今のPCを見直してみるのもおすすめです。去年発売されたAMD Ryzenはかなり性能アップしていますので、古いPCを使っているなら検討の余地はあるかも。
4~5年同じPCを使い続けているのなら最新の物に変えるとかなり速く感じるようになるはずです!
↑今年もツクモさんでRAW現像PCを監修させてもらいました!コスパもかなりいいのでおすすめですよ!(宣伝w
9.カメラの勉強をしてみる
最後はお勉強です。写真の上達にはたくさん撮りながら試行錯誤することが大事ですが、カメラやレンズがどのように動いているのかみたいなことを勉強してみるのも楽しいものです。
カメラ系の検定で最も有名なのがフォトマスター検定。私もずいぶん昔に1級をとりましたが試験勉強をしていると結構知らないことがたくさん出てきて面白いです。この勉強をしたからといって写真が上手くなるわけではありませんが、今まで知らずに撮っていた!という気付きがたくさん出てくるはず。
これが新しい撮影のアイデアに繋がることがあるかもしれません。2020年のフォトマスター検定は11/15。これまでに今のコロナ騒動が落ち着いていることを祈りつつ、それに向けて試験勉強してみるのも面白いと思いますよ!
フォトマスター検定対策にはあまりなりませんが、私が書いた「写真のことが全部わかる本」を読んでみるのもおすすめです。Kindle版もありますよ!(宣伝その2
まとめ:家から出なくても写真は楽しめる!
ということで、過去記事ばかりの紹介でしたがstudio9で取り上げたことだけでも写真は家の中でも十分楽しめます。他にもマクロ撮影をしてみたり、専用の撮影ブースを作ってみたりといろんな事に挑戦できるはず。
できるだけ早い収束を願いながら、今はグッと我慢してまた楽しく外で撮れる日を待ちましょう。桜は来年また綺麗な花を咲かせますから!