キャノン党歓喜!EOS 70Dが「買い」のカメラだと思う4つの理由。

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7/2にキヤノンからEOS 70Dが発売されました。ここ1~2年、守りのカメラばかり出してパッとしなかったキヤノンですが、ようやくワクワクするようなカメラが出てきました。これは「買い」のカメラだなと思った理由を書いてみたいと思います。

↑キヤノンEOS 70Dページより

ようやくキヤノンが本気出した!

7/2にキヤノンから新しい中級機、EOS 70Dが発表されました。カメラの心臓にあたるイメージセンサーに「デュアルピクセルCMOS」という新コンセプトのセンサーを搭載し、基本性能も旧機種のEOS 60Dから大幅にアップ。久しぶりにキヤノンから「買い」のAPS-C機が出たなという印象です。

まだ発売前ではありますが、私が「買い」だなと思った点をいくつかピックアップしたいと思います。実機を触ったわけではないので妄想全開でお届けしますw

本当は1週間前に投稿する予定でしたが、なんだかんだでだいぶ出遅れてしまいました。。(汗

*私はキヤノンユーザーです。なるべく中立な立場で書くことを心がけていますが、多少内容に偏りが出てるかもしれません。。というか、きっと出てますw

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EOS 70Dの「買い」ポイント

70Dの買いポイントを4つにまとめるとこんな感じです。

1.デュアルピクセルCMOS(DPC)センサー搭載

2.19点オールクロスになったAF機能の向上

3.バランスの良い基本性能

4.動画機能の向上

ホントは2.のAF機能向上が一番のポイントだと思うのですが、DPC AFが目玉機能として話題になっているので1番目はDPCにしておきました。。^^;

ちなみに、EOS 70Dの立ち位置としては、現行機種でいうとEOS 60Dの後継機にあたり、入門機のKiss 7Xiとハイアマチュア機 EOS 7Dの中間のグレードにあたる中級機になります。

ライバルのニコンとだとD7100あたりが競合する機種です(感じとしては60Dと7Dの中間くらいのグレードな気がしますが)。

売り出し価格は価格.comで見てみると117,000円前後。秋から冬くらいにかけて10万円切るか切らないか?といった感じになりそうですね。価格設定もまぁ相応しいかな?と言った感じ。5DMarkIIIの時のようにいいカメラなのに高すぎたろゴルァ!見たいな事にはならないと思います(笑)

それでは、個別のポイントについて私見を書き散らしていこうかと思いますw

1.デュアルピクセルCMOS(DPC)センサー搭載

「でゅあるぴくせるしーもす」というなんとも仰々しい名前ですが、新コンセプトの像面位相差AFが可能になったイメージセンサーのことです。

まずは像面位相差AFという機能をざっくりと説明しておきましょう。

カメラのAF(オートフォーカス)の種類は大きく分けて2種類で、位相差方式とコントラスト方式というのがあります。

位相差方式というのは一眼レフタイプのカメラに搭載されていて、高速にピントを合わせることが出来るのですが、AF専用のセンサー(位相差センサー)とその設置スペースをカメラ内に確保する必要がありました。一方、コントラスト方式というのは、AF専用センサーが無くてもOKなため、ミラーレスカメラやコンデジ、スマホのカメラなどで採用されています。余計な部品や設置スペースが不要と言う利点がある反面、ピント合わせに迷いが生じたり、遅いと言う欠点があります。

そこで、両者の良い所を合わせて、イメージセンサーの画素にAF専用のセンサーを埋め込んだのが像面位相差方式です。2010年にFUJIFILMがコンデジに初めて搭載し、その後ソニー、キヤノンが製品化しています。

しかし、これにも欠点がありました。本来光を記録するイメージセンサーに、AF用のセンサーを無理やり埋め込んだため、画像が記録されない領域が生じてしまうのです。。

像面位相差用の画素は数万個と言われていますから、例えば1600万画素の画像の中で数万個のドット欠けがあるような状態で写真が記録されてしまうのです。もちろん、このドット欠けはカメラ内の画像処理で補完されるわけですが、多少の画質の低下が懸念されています。

そんな像面位相差の欠点を克服したのが今回のデュアルピクセルCMOS(DPC)センサーです。キヤノンはイメージセンサーの全ての画素に”写真記録用画素”と”AF用画素”の役割を同時に持たせたのです。

キヤノンが用意している動画が結構分かりやすいです。

分かりやすく、1,000万画素のカメラで例えるなら、これまでの像面位相差AF対応センサーは、990万個の”写真記録用画素”と、写真が記録されない10万個の”AF用画素”で構成されていましたが、DPCは1つの画素を2分割することで、1,000万個ぶんの”写真記録用画素”と1,000万個ぶんの”AF用画素”を持っています。

写真を記録するときはこれまで通りすべての画素で記録を行い、AFも全ての画素で行える理想的なセンサーというわけです(実際に70DでDPC AFが使われるのは外周部を除いた80%ほど)。写真記録画素が減らないので高画質を維持しつつ、AF用画素数は飛躍的に伸びたためAFの高速、高精度化が可能になりました。

正直なところ、この手の新機能を搭載したセンサーはソニー辺りから出て来そうだなぁと思っていましたが、まさかキヤノンから出てくるとは思わず。。wやれば出来るじゃん!といった心境です。

今回のEOS 70Dに搭載される2020万画素のDPCセンサーは、像面位相差AF時はデュアル(2倍)の4040万画素に分割されます。写真を記録するときは2020万画素で記録され、4040万画素の恩恵は受けないようですが、今後センサーの改良や画像エンジンの性能向上で超解像度技術なんかが出てくると面白いですね!

ただし、超スゴいデュアルピクセルCMOSですが、注意点もあります。というのも、70Dを手に入れて、このセンサーの恩恵を受ける人はきっと少数だからです。。かなり凄い新技術のため、西も東もいろんなところでDPCすげーー!となっていますが、きちんと本質を押さえておかなければなりません。情報に惑わされてはいけませんw

まず第一に、像面位相差AFはライブビューや動画撮影時に恩恵を受けられる機能です。だから、これまでどおり、ファインダーを覗きながら写真を撮る人にはほどんどDPCの恩恵はありません(これまでどおり普通の位相差AFが適用されます)。ただの機能が向上した2,020万画素センサーです。。

*DPCの恩恵を受けられないだけで、センサーの基本性能や通常の位相差AF機能も前モデルから向上しているのでご安心を。

ライブビュー撮影や動画撮影をする人にとっては、”神センサー”な訳ですが、これまでどおりファインダーを使って撮る人にはデュアルの恩恵はありません。このセンサーの威力が真に発揮されるのはEOS Mなどミラーレスカメラに搭載されたときです。きっとこのセンサーは次期EOS Mに搭載されるでしょうから、そうすれば真の”神センサー”になるはずです。

第二に、現状ではライブビューや動画撮影(動画サーボ除く)をする場合でも、DPCの恩恵が得られるのは純正のEFレンズを使っている場合のみです。シグマやタムロンなど、サードパーティ製のレンズを使った場合は以前のAF方式が適用されます。

今後ファームウェアのアップデートでサードパーティ製レンズに対応する可能性はあるかもしれませんが、社外レンズをメインで使っている方はご注意を!

キヤノンのマーケティングはあざとい。

これだけは覚えておきましょう(笑)

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2.19点オールクロスになったAF機能の向上

DPCの機能を長々と説明した挙句、ファインダー使って撮るならあまり意味無いというオチになってしまい、不安に感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心下さい。これまでの位相差AFの機能も大幅に向上しております!

記事の冒頭で、真の「買い」ポイントは2.といった理由はこれです。

Kissシリーズや旧モデルの60DのAFセンサーは9個の測距点しかなかったのですが、倍増して19点になりました。しかも全ての測距点が精度の高いクロスセンサー。9個と19個ではずいぶん違います。19個というのはキヤノンのAPS-C機のフラッグシップ、7Dと同じです。

AIサーボ(追従AF)のアルゴリズムは1DXから引き継いでいるということで、AF性能は7Dを超えてるかもしれません(妄想ですが。。)。

19点オールクロスというのは中級機にしては十分な性能です☆

残念ながら7Dに搭載されている領域拡大AFとスポットAFは外されていますが、これら機能はファームウェアのアップデートでなんとかなりそうな機能ですから、みんなで文句を言っていればそのうち対応してくれるかもしれません(笑)

また、前述のデュアルピクセルCMOS AFと比較しても位相差AFの方が高速です。

3.バランスの良い基本性能

DPC AFばかりに目が行ってしまいますが、その他カメラの基本性能も向上しています。

60Dからの比較だと、常用最高感度が一段増えて、ISO12800となりました。まだ実写サンプルがほとんど無いですが、公式サイトにあるISO3200の画像を見る限り、旧センサーに比べて高感度性能は向上しているようです。(もしかしたらDGIC 5+の処理機能による向上かもしれませんが。。)

早く第三者のテスト結果を見てみたいものです。特にダイナミックレンジではニコン(というかソニーセンサー)に大きく水を開けられているところですからどうなっているか興味深いです。

連射もチョッと増えて7枚/秒となりました。通常の撮影で7枚/秒では足りない。。ということは殆ど無いので十分でしょう。RAWの連射可能枚数は15枚。ライバルのD7100は5~6枚でバッファがいっぱいになるようです。(連射は6枚/秒)。

その他、防塵防滴機能やWi-Fi対応。中級機らしく、アートフィルター機能やHDR機能も豊富です。

まさに、中級機としては死角なしといったくらいの高バランスなカメラ。

4.動画機能の向上

まだまだ少数派とはいえ、一眼ムービーを楽しむ人も徐々に増えてきていると思います。70Dで動画を撮る場合、DPCの恩恵を最大限に受けられます(ファインダー関係ないから)。

DPC AFを使うことで、動画を撮影しながら滑らかにAFの追従が可能となります。特にSTMモーターを搭載するレンズ(EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMとか)と組み合わせると、静かに、ヌルヌルと動くAFが使えるようです。動画撮影を良くする人にとっては最適なカメラかもしれません。

また、記録方式も低圧縮のALL-I方式と高圧縮のIPB方式が選べるようになっています。ALL-I方式はEOS 6D以降の上位機種にしか搭載されていなかった機能で、キヤノンのAPS-C機としては初の採用。

その他、録音レベルを調整できたり、タイムコードに対応していたりと、軒並み上位機種と同等の機能が搭載されています。

相変わらずイヤホンジャックが付いていなかったり、なんでそこ出し惜しみしたの??みたいな突っ込みどころもありますが、一般の人が使う分には十分。てか、業務用にも使っても全然大丈夫くらいの機能です。

ということで、EOS 70Dの買いポイントを4つにまとめてみました。

ボディ単体ですと、7Dよりも高いおかしな状況になっていますが、これから買うなら7Dよりも70Dを買ったほうが幸せになれるんじゃないかな?と思う次第でございます。

そして、7Dの後継機(7D MarkII?)は相当気合入ったスペックを期待しておりますよと、ユーザーの一人として言っておきましょう。まぁお値段も相当気合入ってくるとは思いますがね。。(笑)

追記:EOS 7D MarkII のレビューはこちらです↓
– EOS 7D MarkIIファーストインプレッションをレビュー(外観編)!
– EOS 7D MarkII徹底実写レビュー!【高感度、AF性能編】

早く実写レビューを見てみたいですねー!

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この記事を書いた人
中原 一雄
中原 一雄 / studio9管理人
studio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。中の人です。 「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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