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Lightroomでパソコンごと一発で環境移行をする方法!【WinからMac】

更新日: by 中原 一雄

ずーっとWindowsユーザーな私でしたが、先日MacBookProを手に入れまして、モバイル環境をこれまでのWindowsからMacへと環境移行してみました。そんなわけで今回はLightroomの環境移行をする方法についてご紹介してみます。もちろんWin-Win間でも使えますし、Mac-Mac間でも大丈夫です!

Lightroom環境移行

Lightroomの環境移行を一発で行う!

今やRAW現像ソフトの業界標準となったLightroomですが、そろそろパソコンの更新をしなきゃ。。と考えている人もいるかも知れませんよね。

そこで今回はWindowsからMacへの環境移行(データ移行)をやってみましたのでその手順を詳しく紹介しています。

Lightroomの環境移行自体は大変簡単なのですが、カタログ管理という特殊な管理をしているLightroomはこの辺が曖昧になっている人から見るとどうして良いか分からない。。ということになってしまうかも知れませんよね。

そんなわけで今回はLightroomの環境移行(パソコン間)をサクッと行う方法についてご紹介してみます。

*現在お使いの環境によってはなかなか大変な作業になる可能性もあります。いきなり始めずに最初に全体像を見てから始める事をオススメします。

WindowsからMacへの移行の例を紹介していますが、Windows⇒Windowsでも、Mac⇒Macでも同じようにできますよ!

Lightroomは現在「Lightroom Classic CC」と「Lightroom CC」の二つのバージョンに別れています。本記事はLightroom Classic CC(従来バージョン)向けの内容です

環境移行前に準備しておく事

なにはともあれバックアップを

環境移行のような大きな変更の場合は何があるか分からないので必ずバックアップを取っておきます。

大事なデジタルデータはつねにバックアップを取って運用する事が基本なので、普段からバックアップを取りながら使っている人は特にする事はありません。

Lightroomでバックアップを取らなければいけない箇所は3つ。

  • 元写真(RAWやJPEG、TIFFなど)
  • カタログ
  • プリセット

の3つです。

それぞれの保存場所やバックアップの取り方は下記エントリーで紹介しているstudio9チャンネルの動画内で詳しく紹介しています。2022年現在の最新の内容です。

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また、今回の作業で生じたいかなる不利益もstudio9では一切保証できませんので、各自しっかりバックアップを取りながら作業を行って下さいね。

既に2台使っている人は注意

職場用と自宅用とか、デスクトップとノートなど既に2台のPCにLightroomをインストールしている方は注意。

Adobeの標準的なライセンスでは1ライセンスにつき2台のPCでしかアクティベーションできません。すでに2台にインストールしていて、新たな3台目のPCに環境移行する際は、データ(元写真、カタログ、プリセット)のみ先に移行して、更新元のデバイスの認証を解除してから、更新先のPCにLightroomをインストールしましょう。

カタログの存在を知っておく

Lightroomの写真管理は「カタログ」という写真情報がすべて記録されているデータベースを元に構成されています。ただ単に写真だけを新しいPCに移せば良いってもんではありません。

この「カタログ」を移行し忘れると今まで行った全ての現像やレーティングなどの結果が全部消えます。「カタログ」はLightroomで管理している全ての写真の司令塔です。

これから紹介する手順に従えばそんなことはないはずですが(バックアップも取ってるし)、最低限 Lightroomではカタログをきちんと移行する必要があるということだけは覚えておきましょう。

2つの環境移行方法

では早速移行していきましょう。

少々脅してしまいましたが、手順通りに行えば簡単です。

環境によって2つの方法を選ぶ

Lightroomの環境移行は大きく2つの方法があります。ご自分の環境に応じてどちらが適切か考えてみて下さい。

A.カタログを丸ごと新たに書き出す方法

一番簡単なのがこれ。今お使いのLightroomの環境を丸ごと(元写真とカタログ)新しく書き出して、新しいPCに移行する方法

書き出した環境をそのまま新しいPCにコピペすればおしまいです。超簡単ですね!
(プリセットだけは後で手動で移行する)

ただし、元写真(JPEG, RAWなど)の複製(コピー)も書き出すので外付けHDDなどを使って大量の写真を管理している人には向きません(同じ容量のHDDが必要になる)。

ノートPCなど1つのHDD内で写真を管理している人なら外付けHDD1台あれば簡単に環境移行が可能ですね。

ライトユーザー向きな方法です。

B.手動で別々に移行する方法

すでに複数の外付けHDDで大量の写真を管理している人は、写真ごと新しく書き出す(コピーする)というのはコストや手間の面であまり現実的ではありません。

1台の外付けHDDに収まらないような使い方をしている方は、写真(JPEG, RAWなど)とカタログを別々に手動で新しいPCに移行します。

ちょっと手間になりますが、やることは基本コピペなので難しい作業ではありません。

写真をたくさん保管しているユーザーはこちらの方法で移行しましょう。また、1.の方法ではスマートプレビューがうまく移行できませんが、コチラの方法ならスパートプレビューもスッキリ移行できます。

この方法の手順はこちらのエントリー内で紹介している動画でも詳しく紹介しています。こちらの方が2022年最新の手順でより正確です(本エントリーの内容でも大きな問題はありませんが)

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ではAの方法から順番に具体的な手順を見ていきましょう!

A.カタログを丸ごと新たに書き出す方法

これから具体的な移行方法紹介していきますが、移行元の古いパソコンを「旧PC」、移行先の新しいパソコンを「新PC」として話を進めていきます。

例はWindowsからMacへの移行ですが、同じOS間の移行も基本的には同じです。

A-1.旧PCからカタログごと書き出す

まずは旧PCから写真(RAWやJPEG)とカタログを丸ごと書き出します。ライブラリーモジュールで、左上の カタログ>すべての写真 を選択します。
*Lightroomセミナー用のカタログを例にしているので枚数少ないですが、普通はここが数千とか数万枚になっているはず。

Lightroom環境移行

この状態で ファイル(F)>カタログとして書き出し(L) を選択

Lightroom環境移行

外付けHDDにカタログを丸ごと書き出す

カタログを書き出す先を指定します。

元写真も一緒に丸ごと書き出すので書き出し先(保存先)は十分に容量のあるものを選びます。1TBの写真を管理している環境なら書き出し先も1TB+カタログ容量(数十GB)ぶんの空き容量が必要です。

通常は外付けHDDを使うのがベター。パソコンに詳しい方ならPC同士をネットワークで繋いで直接書き出すのもアリかな?

ファイル名の欄では新たに書き出すカタログの名前を記入します。今までと同じ名前でもいいし、よく分からなければ「Mycatalog」など適当な名前でも大丈夫です。

Lightroom環境移行

下に4つ並んでいるチェックボックスは「□元写真を書き出し」「□使用可能なプレビューを含める」の2カ所にチェック。

そうするとチェックボックスの上の写真と仮想コピーの枚数が全ての写真の数と一致するはずです。

「スマートプレビューを生成および含める」にチェックを入れてしまうと全ての写真にスマートプレビューを作ってしまうので、枚数によってはむちゃくちゃ時間がかかるのでオススメしません。

この方法ではいままで作ってたスマートプレビューをだけを書き出す事ができないのでその方は2.の方法をお試し下さい。スマートプレビューってなに??という方は気にしなくても大丈夫です^^;

準備ができたら「保存」を押します。数百GBやTBクラスだとそれなりに時間がかかるのでのんびり待ちましょう。

Lightroom環境移行

今回はカタログ名に「LightroomSeminar_dev」と名前を付けて書き出したので、同じ名前のフォルダが生成され、その中に元写真とカタログの全てが格納されています。

エラーが出てきたら?

場合によっては書き出し後に次のように「写真が見つかりませんでした」といったエラーが出る事があります。

Lightroom環境移行

Lightroomのカタログと写真の間の紐付けが切れている(リンク切れで「?」や「!」が表示されている写真)ものがあると出てきます。ここに表示されている写真は書き出されていない(移行されない)ので注意。

というか、リンク切れで「?」や「!」が表示されている写真は移行前の通常時からLightroom上では写真が存在しないことになってます。。^^; ここにたくさんの数字が並んでいる場合はLightroomを正しく使えていない可能性が高いです。カタログの使い方を再復習しましょう。

「別名で保存」をすると見つからなかった写真の一覧(ログ)が.txtで保存できます(普通は必要ない)。

移行すべき写真がこのエラーに表示されている場合は、元フォルダを調べ、「?」マークが表示されているフォルダを正しく紐付けし直して、初めから書き出しをやり直します。紐付けし直す方法は「?」マークが付いているフォルダを右クリックして「見つからないフォルダーを検索」で指定し直します。(後述するB-7の内容も参考になると思います。)

移行しなくても良い写真しか表示されていないならそのまま無視しても大丈夫です。

Lightroom環境移行

キチンと使えていればこのエラーは出ない(出てもごく少量)はずです。

A-2.プリセットを別で保存する

ここから先はLightroomを終了させてから行います

カタログと元写真はこれだけですべて書き出せましたが、プリセット類は書き出してくれません。。

現像や書き出しプリセットを使っている方は手動でコピーを取っておきます。プリセットって??という方はスルーしても問題ありません。

プリセットの保存先はは通常、Windows10,11なら、

現像プリセット:C:Users<ユーザー名>AppData\Roaming\Adobe\CameraRaw\Settings
その他のプリセット:C:\Users\studio9\AppData\Roaming\Adobe\Lightroom

の中に、Macなら

現像プリセット:Macintosh HD/ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Application Support/Adobe/CameraRaw/Settings
その他のプリセット:Macintosh HD/ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Application Support/Adobe/Lightroom

の中に入っているはずです。

2022年現在、現像プリセットとその他のプリセット(書き出しプリセット、プリントプリセットなど)は場所がわかれているので別々にバックアップしておきましょう。

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この「Settings」「Lightroom」というフォルダごとコピーしておきます。サイズは数MB~数十MB程度の軽いものです。

これだけでOK!

A-3.書き出したカタログを「新PC」に移行

書き出しが終わったら写真を含むカタログのフォルダ(カタログ名と同じ名前のやつ)を新PCにコピペします。

コピー先はどこでも良いですが、Windowsならマイピクチャ、Macならピクチャの中が無難かな?

これで、新PCにカタログと写真が移行できました。

A-4.(Lightroomをインストール)&プリセット移行

データが移行できたらLightroomをインストール。事前にインストールしていても問題ないですが、インストール可能なPCは1ライセンス2台までなので気をつけて。

プリセット類は先ほどコピーしたフォルダを丸ごと新PCの同じ場所にコピペして上書きします。

ちょっと不安な方は元の「Lightroom」を「Lightroom.backup」といった感じでリネームしてからコピペしましょう。何か挙動がおかしい場合はコピペした「Lightroom」を削除して、「Lightroom.backup」を元の名前に戻せば大丈夫。

現像プリセットが入っている「Settings」フォルダも同様に戻します。

Lightroom環境移行

A-5.Lightroomを起動

移行後のLightroomを起動する場合は移行したカタログフォルダ内にあるLightroomのアイコンが付いているファイル(.lrcat)をダブルクリックして起動するのが一番ラクチンです。

Lightroom環境移行

普通にLightroomを起動した方(ショートカットやDockから)はファイル > カタログを開く から移行したカタログ(Lightroomアイコンのファイル)を指定しないといけないのでやや面倒です。

初回に移行後の正しいカタログで起動できれば2回目からは今までどおりショートカットやDockから起動してもOK。

ちゃんと移行できていれば前と全く同じ状態で移行できているはずです(フォルダー構成やコレクションも引き継がれます)。

---

以上で移行作業はおしまいです。しばらく運用して問題なければ旧PCのデータは削除してしまっても構いません(バックアップは別途取っておく)。

プラスα

ただし、この方法は「カタログ」と「写真」が同じフォルダの中にゴチャッと集まって移行されるため移行後の環境が少々煩雑です(重大な問題ではありませんが。。)。

studio9で主催しているLightroomセミナーでもいつも言っている事ですが、Lightroomでの写真管理の基本は始めも言ったとおり「カタログ」と「写真」を別々に意識して管理する事です。できれば「写真」と「カタログ」は別々のフォルダに分けて管理したいところ。

もう少しスマートに管理したい場合は移行後に、写真専用のフォルダを作り(ライブラリーモジュール左側の”フォルダー”の欄を右クリック)、その中に写真関連のフォルダーを格納できるとスッキリシンプルに管理出来て、バックアップ、次回以降の移行もラクになります。

Lightroom環境移行

フォルダの新規作成やリネーム、移動はすべてこのフォルダー欄で行う事。エクスプローラーやFinderなどLightroomの外で作業したものは一切Lightroomには反映されません(写真との紐付けが切れます)。

B.手動で別々に移行する方法

1台のHDDに収まる容量の写真であればA.の方法が最も手軽ですし、ゴチャゴチャの場所にある写真を管理していた場合は1つのフォルダにまとめて書き出してくれるので便利なのですが、複数のHDDで管理しているような場合にはそうは行きません。

この場合はカタログの書き出しは行わず、「カタログ」と「写真」をバラバラに新PCに移行させ、後で紐付け作業を行います。

一見複雑そうに見えますが、キチンとLightroomで管理出来ている方ならA.の方法よりもラクチンかもしれません。

B-1.旧PCのカタログを確認する

まずは旧PCにあるカタログを外付けPCなどにコピーするために保存場所を確認します。

カタログがある場所はデフォルトならマイピクチャ(ピクチャ)の「Lightroom」というフォルダの中ですが、分からなければ 編集(E) > カタログ設定(C) の一般タブで確認できます。(Macは Lightroom > カタログ設定 の中)

Lightroom環境移行

Lightroom環境移行

↑私のカタログは別ドライブで独立させているので変な場所にあります。。^^;

B-2.旧PCのカタログをコピーする

ここでコピーすべきファイルは最低2つです。2022年現在、Lightroom Classicのカタログフォルダ内には様々なファイル(フォルダ)が存在するようになりましたが、最低限、カタログ本体(.lrcat)とそれに付属する(.lecat-data)の2つは必ずコピーしましょう。Lightroomを終了させた状態で行って下さい。

Lightroom移行 カタログ

2022年現在のカタログフォルダの一部

カタログ本体(.lrcat)とそれに付属する(.lecat-data)の2つはすべての写真の情報が格納されているもっとも重要なファイルです。

その他は最悪なくてもOK

その他の「(カタログ名)Previews.lrdata」、「(カタログ名)Smart Previews.lrdata」といったフォルダ(ファイルっぽく見える)も余裕があればコピーしておくと移行がスムーズに行えます。

ただし、これらのフォルダは「元写真」と「カタログ」が揃っていれば後で作り直すことも可能なため、絶対に必要というわけではありません。再生成には時間がかかるのでコピーしておくことに越したことはありませんが。

ちなみに、A.の方法ではスマートプレビューがうまく移行できませんでしたが、この方法ならスマートプレビューごと移行できます。

環境によっては上図のフォルダ(ファイル)が一部ない場合もありますが「カタログ本体(.lrcat)とそれに付属する(.lecat-data)の2つ」があれば問題ありません

まぁ、不安な場合は不要なものもまとめてフォルダごとコピーしてしまっても良いのですが。。

大量に写真管理している場合は注意

移行しようとしているカタログに10万枚とか大量に写真を登録している場合、プレビューフォルダ(「(カタログ名)Previews.lrdata」)の移行にものすごく時間がかかる場合があります(数時間とかそれ以上)。

プレビューの中には細かな画像データがびっしり入っているのですが、PCは小さく大量なデータの送受信は不得意なためです。気長に待つのも良いですが、面倒ならプレビューフォルダは無視しても大丈夫です。元データとカタログ本体が移行できていれば、新PC側でLightroomを起動した際に新しくプレビューを作り直してくれます(しばらく動作がもたつくけど)

B-3.新PCにカタログデータをコピペ

コピーできたら新PCにコピペします。

保存先はどこでもOKですが、カタログはなるべく高速なドライブに置いた方がLightroomがサクサク動きます。

無難なのはマイピクチャ(ピクチャ)の中でしょうか。

この時、A.のプラスαと同じく、「カタログ」と「写真」は分けて管理するの原則に従って、「Lr_Catalog」などカタログであることがすぐに分かるフォルダ作り、その中に上でコピーしたカタログデータをすべてコピペするのがおすすめ。

複数のカタログを使いたい場合(通常は1つで管理すればOK)は「Lr_Catalog」の下にもうひとつフォルダを作っておくのも良いです。

Lightroom環境移行

↑「MainCatalog」というフォルダをさらに作ってその中にカタログデータをコピペしてみました。

これでカタログの移行が終わりました。

B-4.写真を新PCに移行

カタログが移行できたら写真(JPEG, RAWなど)も移行します。

外付けHDDは繋ぐだけでOK

全ての写真を外付けHDDで管理している人なら外付けHDD(旧PCのLightroomで使っていたもの)を新PCに繋ぐだけでおしまい。

簡単ですね!

内蔵HDDの写真は新PCにコピペ

旧PCの内蔵HDDに写真を保管している場合は新PC側のマイピクチャなど管理しやすそうな場所にコピペします。ここでも「カタログ」と「写真」は分けて管理するの原則に従って、「Lr_Pictures」などLRで管理する写真であることがすぐに分かるフォルダ作り、その中に旧PCからの写真をコピペするのがおすすめ。

Lightroom環境移行

旧PCであっちこっちに散らばった写真を管理していた人はここで泣きを見ます。。最初から1つ(少数)のフォルダの中でキチンと管理出来ているひとならフォルダをいくつかコピペするだけでOKですね。

グチャグチャだからといってここでフォルダ名やフォルダ階層を整理するのはオススメしません。旧PCにあったそのままの形で新PCにコピペします。

あまりにもグチャグチャで心が折れそうな人は一度旧PCのLightroomの中でフォルダ構成などを整えてから初めからやり直すか、A.の方法を試しましょう。A.の方法ならカタログの書き出し時に元写真を一つのフォルダにまとめてくれます。

B-5.(Lightroomをインストール)&プリセット移行

カタログと写真の両方を移行できたら、Lightroomをインストールしていない人はインストールして、プリセットも旧PCから引き継ぎます。

Aー4.と全く同じなのでそちらを参照ください。

B-6.Lightroomを起動する

これもAー5.と同じ。詳しくはA.の方法を参照。

移行したカタログフォルダ内にあるLightroomのアイコンが付いているファイル(.lrcat)をダブルクリックして起動します。

B-7.カタログと写真を紐付ける

カタログと写真を別々に異なる環境へコピペしてしまったので、カタログと写真の紐付けが切れてしまっているはずです。

ライブラリーモジュールのフォルダ欄には「?」がついたフォルダーがズラズラと並んでいるでしょう。

Lightroom環境移行

Lightroom環境移行

見つからないフォルダーを検索する

この「?」が付いてしまっているフォルダを紐付けていきます。

旧PCで一つのフォルダ内で写真を管理できていて、そのままの階層で新PCにコピペした方なら一発で終了。

一番親にあたるフォルダ(上の例なら「Pictures」)を右クリックして、「見つからないフォルダーを検索」を選びます。

Lightroom環境移行

そこから新PCの中にある正しいフォルダを指定してあげましょう。

例えば今回の例であれば新PCに新たに作った「Lr_pictures」が旧PCの「Pictures」にあたります。フォルダ名が違ってもその下の階層が同じであれば問題ありません。

Lightroom環境移行

正しい親フォルダを指定してあげればその下にあるフォルダ(サブフォルダ)は(旧PCと階層が同じであれば)自動的に紐付けされます。

今回の17,000枚近い写真が登録されたカタログでも1つの親フォルダを指定してあげれば、その下のサブフォルダの写真は10秒くらいですべて正しい新PCの情報に更新されました。

Lightroom環境移行

これで移行終了です。

外付けHDDの場合もフォルダー欄に「?」マークが付いていると思いますので、一番親にあたるフォルダを選択して「見つからないフォルダーを検索」で正しいものを指定します。

旧PCでメチャクチャにフォルダーを管理していると親に当たるフォルダがなく同列でフォルダがズラズラと並んでいる場合もあるかもしれません。。この場合は残念ながら1つずつ手動で「見つからないフォルダーを検索」をしていく必要があります。。

まとめ

ということでパソコン間でLightroom環境を移行する方法を2つ紹介してみました。

旧PC側でしっかりとLightroomのカタログ管理を理解し、スマートに使っていた方ならファイルのコピー時間を除けば数分で終わってしまう作業です。異なるOS間の移行もスムーズに特に問題なく行えます。

ところが、旧PC側で適当に写真を管理していた人は(Lightroomの写真管理方法もやや特殊なのでしょうがない事かもしれませんが。。)結構大変だったかもしれません。

Lightroomや写真に関わらず何かを「管理」するということは必ず将来の環境移行や拡張を考えながら作業する必要があり、初めの管理環境の構築が非常に重要です。

今回痛い目に遭った人はこれから次の環境移行で泣きを見ないようなシンプルでスマートな環境作りをして使っていくと良いですね。

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この記事を書いた人
中原 一雄 / カメラマン・中の人
普段はカメラマンとして活動しながらstudio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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