雪の写真を上手に撮るために気をつけたい10のポイント!

例年1月から2月にかけては関東などでも雪がドカッと降る事がありますよね。でも、いざ雪が降ってみるとどう撮っていいかよく分からない。。という場合もあるばず。今日は雪を上手に撮るポイントを簡単ご紹介してみます。

雪ってどう撮ったらいいの?

雪国に住んでいるなら冬は毎日撮り放題ですが、そうで無ければめったに降らないためいざ雪が降ってもどう撮ったらいいのか分からない。。という場合がありますよね。

今日は急に雪が降った時でも簡単に、上手に雪が撮れる方法を10個のポイントに分けてご紹介してみます。

本日のコンテンツ

  • 降っている雪を撮りたい時のポイント
  • 積もった雪を撮りたい時のポイント
  • 雪撮影時のカメラの対策
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降っている雪を撮りたい時のポイント

関東以西で雪があまり降らない地方の場合は降ってもすぐにベチャッと溶けてしまうので、できれば雪が降っている場面を狙いたいところ。

降っている雪を撮る場合は実は驚くほど簡単で、カメラのフラッシュ(ストロボ)をONにして撮るだけでOKです。フラッシュが付いているならコンデジやスマホ(iPhone)でもOK。
*スマホのフラッシュは光量が小さいため過度な期待はしない方が良いですが。。

1.フラッシュONで撮る!

雪が降っている場合、見た目ではしっかりと雪が見えるのですが、そのまま写真に撮るといまいちパッとしないモヤッとした感じの写真になってしまいます。

例えばこんな感じ。昔のエントリーでも出したこの写真。この日はかなり雪が降っているのに雪が全然写りません。。雪の日のあるある写真です。

雪の撮り方

ところがフラッシュを強制発光させるとどうしょう。。

上の写真と同じ設定でフラッシュを強制発光させただけ。

雪の撮り方

雪がきれいに写りましたね!

雪の粒は目で見て感じるほど大きくは無く、しかも上から降ってきているので普通に撮っただけではブレてなおさら写りにくくなってしまいます。

フラッシュ(ストロボ)を強制発光させると、フラッシュの光が届く範囲(通常はカメラから数メートル)の雪がより明るく、止って見えるので写真にもしっかり写るわけです。

しかも遠くにピントを合わせた場合、カメラから数メートルの近距離はピントが合っていな距離なので、雪の一つ一つが玉ボケのようにキレイに写ります。

フラッシュの強さはガイドナンバーで判断する

カメラの内蔵ストロボ(フラッシュ)は威力が弱く、カメラから数メートルの距離にしか光が届きません。。(もちろんこれでも撮れます)。
よりたくさんの雪を写したいなら外付けストロボ(クリップオンストロボ)を使うと、光が遠くに届くためよりたくさんの雪が写ります。

外付けストロボの光の威力はガイドナンバー(GN)で表されます。詳しい説明は省きますが、一覧レフの内蔵ストロボのガイドナンバーは12程度。一方、外付けストロボ(クリップオンストロボ)のガイドナンバーは30~60くらい。

ガイドナンバー12の内蔵ストロボと60のストロボでは(フル発光したときの)光の到達距離が5倍も違います!

2.フラッシュを使うならF値は小さめがおすすめ

雪が写る原理さえ知ってしまえば、このポイントを理解するのも簡単でしょう。

フラッシュに照らされる雪は、レンズの至近距離にあるボケて写った雪です。この前ボケが大きければ大きいほど、写真に写る雪の粒は大きくなります。

ですから、雪の粒を大きく撮りたいなら前ボケが大きくなる設定、すなわち、F値を小さめに設定して撮ると良いってことが分かりますよね!

上の写真はF4.0で撮影しました。

3.外に出て撮りましょう

雪が降ると雪が当たらないように屋根のある場所で撮ろうとしてしまいますが、ここまで読んできた方なら、それでは上手に撮れないことが分かりますよね。

フラッシュで写る雪はカメラの手前数メートルの距離。ここに雪が入ってこなければどんなにフラッシュを発光させても雪は写りません。。

雪を撮りたいなら外に出るか、屋根のある所ならギリギリまで近づいて撮影しましょう。

雪の撮り方

去年(2014年)2月8日の大雪。わざわざカメラを持って近所に散歩に出かけました(笑)

雪が降っていればカメラが濡れてしまう恐れもありますが、そちらは後半のカメラと雪対策で紹介します。

4.フラッシュ(ストロボ)が無いなら、暗い背景で!

通常はカメラの内蔵フラッシュを使えば十分なわけですが、それも無いよ。。と言う場合は、暗い背景を狙って撮影してみましょう。明るい空はなるべく入れず、暗めの建物などを背景にすると比較的写りやすくなります。

雪の撮り方

冒頭と同じ場面ですが、明るい空をなるべく入れずに撮影してみました。背景が多少暗くなった分、雪が多く見えますよね。

また、フラッシュを使わない場合は雪は止って見えないので、シャッタースピードでブレの量を調整します。早すぎれば完全に止ってしまい雰囲気が無くなるし、遅すぎればブレ過ぎて見えなくなってしまいます。

焦点距離にも寄りますが、1/50~1/100秒くらいの間(SやTvといったシャッタースピード優先オートがオススメ)で、多少雪がブレている感じになると雰囲気が出て良いですね!

この写真は67mm, 1/60秒で撮りました。

ただし、フラッシュ無しで撮る場合は見た目で「かなり降ってるなぁ~」と感じるくらいの量で無いとなかなか難しいです。。

5.被写体からは離れて撮ろう

これもここまで読んできた方なら、そりゃそうよねと納得していただけるはず。

降っている雪を写すためには被写体とカメラとの間に雪がたくさん入っている必要がありますよね。被写体に近づきすぎてしまうと、カメラとの間に雪があまり入らないため、物理的に雪は写りません。

また、近づきすぎるとフラッシュも被写体に届いてしまうため、陰が強く出たイマイチな結果になってしまう事も。

雪の撮り方

↑フラッシュを使ったのに被写体との距離が近すぎて雪が写りませんでした。。

アップで撮りたい場合は近づくよりも、離れて望遠レンズで狙った方が効果的な場合が多いです。

6.夜景も狙ってみよう

ストロボを使えば雪が玉ボケのように写るので、この撮影方法は夜景との相性も抜群です。忘れもしない昨年(2014年)のCP+2日目の大雪。帰りにみなとみらい地区の夜景とセットに撮ってみましたが普段の夜景とは違う幻想的な写真になりました。

雪の撮り方 夜景

夜間はストロボを普通に発光させると強すぎる場合もありますので、やや応用テクニックではありますが、内蔵ストロボや外付けストロボの光量を下げて発光させるとしっとりとした明るさで雪が写ります。
*マニュアルで「調光補正」という項目を調べてみましょう。使い方は露出補正と同じでマイナスにすれば光量が下がります。

マニュアルで撮れる方なら、夜景が写る露出をマニュアルで固定し、ストロボ側は雪が狙い通りになる光量を同じくマニュアルで設定するとより良いです(上級者向けなのでよく分からない方はスルーで。。)

雪の撮り方 夜景

積もった雪を撮りたい時のポイント

大雪の翌日にまだ雪が残っている、あるいは北国で撮影する場合は雪が降っていない積もった雪を撮れる場合がありますよね。

7.プラス補正で撮ってみよう

一面の銀世界、普通に写真を撮るとなんだか思っていたのと違う、コレジャナイ感の暗い写真となることがあります。

例えばこんな感じ。。

雪の撮り方 露出補正

暗くなった原因は露出補正をしていないから。カメラは真っ白はものはグレーに近い暗めの明るさで撮るように設計されているため、普通に撮ると真っ白な世界はグレーのどんよりした世界になってしまいます。

そこで、暗く写ってしまった分、明るくするのが露出補正。一面の銀世界なら思い切って+1.7~2.0くらいプラス補正しても良いでしょう。

上の写真を+2EV露出補正した写真がこちら。

雪の白い感じが出ましたね!

雪の撮り方 露出補正

ただし、やり過ぎると雪が白飛びしてしまう可能性もあるので、不安なら露出ブラケットで何パターンか撮っておくと安心です。RAW現像するなら撮影時に1/3~2/3EVほどアンダーで撮っておき、現像で追い込むという手段もアリです。

8.逆光で雪面を見てみよう

雪は氷の結晶なので、北国の乾いた雪なら逆光気味に雪面を狙ってみるとキラキラして見えるポイントがあるはず。

寒い地方に行ったら雪面に顔を近づけて見ると良い事があるかも!

雪の撮り方

雪撮影時のカメラの対策

雪は溶けると水になるのでカメラが壊れないかどうか心配ですよね。。

9.シャワーキャップで雪を防ごう!

カメラは精密電子機器なので水には注意する必要がありますが、雨と比べればまだ良い方です。

基本は雪をカメラに侵入させない事。便利なのは以前のエントリー(「【梅雨直前!】実質20円以下で作る、最強のカメラ用レインカバー!」)でも紹介したシャワーキャップ

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いよいよ梅雨がやってきましたね。。精密電子機器のカメラにとっては水は大敵。。今回は100円ショップに売っている”あるモノ別のタブで開く

これを被せて撮影すれば吹雪の中でもかなり安心です。

格安レインカバー付け方

透明のものならカバー越しにストロボを打っても大丈夫。

また、雪が侵入してきたとしても、べちゃべちゃになる前にタオルで水気を拭いたり、ボタン周りはティッシュのこよりで水分を吸い取ったりすれば通常は大丈夫です。

ただし、大雪のなかでレンズ交換するのは避けましょう。ミラーボックスの中に雪が入って濡れると大変です。雪の撮影はズームレンズが便利ですね。

カメラ、レンズ、ストロボが防滴仕様ならこのくらい濡れても、このまま放置しなければ大丈夫。(あくまで私の場合なので保証はできませんが。。)

雪の撮り方

実際の雪の日の撮影後。この後すぐに水気を取りましたが、特に問題はありませんでした^^; 私は雪の日は防滴システムのカメラで、レインカバーも付けずにカメラを拭きながらそのまま使う事が多いです^^;

10.結露に注意!

撮影が終わった後はカメラが冷え冷えなので、暖かい室内に入るとカメラは一気に結露します(特に雪の日は湿度が高いので結露しやすい)。

そのため、撮影後のカメラはいきなり暖かい部屋に入れるのでは無く、玄関など涼しい場所で段階的にカメラを暖かくしながら室内に入れる事ができるとベスト。

レンズが曇る程度の結露なら殆ど問題ないですが、この状態でレンズ交換はしてはいけません。レンズをはずすとミラーボックス内やセンサーまで結露してしまう恐れがあるからです。

結露が収まるまではレンズを外すのはやめましょう

ゆっくりなじませる時間が無い場合は、大きめのジップロックなど密閉できる袋にカメラを入れてから室内に入れると結露しにくいです。その時、レンズの乾燥剤も一緒に袋に入れてあげるとさらにGood。

防湿庫がある方は、冷たいカメラごと防湿庫に突っ込んでしまう荒技もあります^^;

レンズが曇るくらいの結露なら心配する事は無いですが、水滴が出てしまうくらいの結露は故障の原因になる事もあるので注意しておきましょう。

おまけ:安全にも十分気をつけて!

普段雪に慣れていない方は特に、実際の撮影以外にも足下など身の回りの安全にも十分気をつけて撮影してください。
大雪の際は自分が気をつけていても、滑ったクルマが歩道に突っ込んでくる恐れもあります。また、珍しいからといって車道や立ち入り禁止の場所に入るのは厳禁です。十分ご注意を!

ということで雪を撮影するポイントを10個紹介してみました。

冬はいつ雪が降っても良いように準備しておきましょう。

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この記事を書いた人
中原 一雄
中原 一雄 / studio9管理人
studio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。中の人です。 「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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