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PC、プリント関連 Review

PX-7Vをインストールしてみた。

更新日: by 中原 一雄

PX-7Vをインストールしてみた。

ということで、初レビューです☆

実はまだ大した量のプリントはしていないので、プリントに関することはとりあえず置いておいて、買った経緯初期設定に関することから。

ちなみに私のプリント環境は大変貧弱なもので、これまで使っていたのはEPSON EP-702Aという普通のA4複合機です。

確か2年位前に1万5千円くらいで買った記憶があります。対して、PX-7VA3ノビ対応の本格プリンタ

そんな状況を踏まえて読み進めていただけるといいかなと思います。

買うに至った経緯

上で述べたように、これまでの主力プリンタはEP-702A

私は完全にデジタル世代なので、写真始めた頃は、撮った写真はPCやWebで観れれば十分じゃん。という考えがあったのであまりプリンタに興味はありませんでした。

ところが、ここ1年ほど撮った写真をプリントしてから見直してみると、モニタでは表現できないような臨場感とか空気感のようなものが感じられることに気づいてしまいました。そして、誰かに写真を見てもらうときもプリントにすると、伝えられるインパクトがPCモニタの比ではないことにも気が付くのです。

それに、PCのモニタはそれぞれ設定が違っているので、本当に自分が意図した色で見てもらえているか不安だったりもします。

そんなこんなでEP-702Aを使いながら、お気に入りの写真はせっせとプリントするようになったわけです。普及タイプとはいえ、6色インクを使っているのでソコソコのプリントは出来るのですが、やっぱり不満もありました。

主な不満は次の通り。

  • 色の諧調が潰れやすい
  • シャドウ部の色が濁ったような感じ
  • 写真に締りがない
  • 印刷後、発色が安定するまで時間がかかる(30分~1時間)
  • A4までしか対応していない

とこんな感じ。

前の4つは大体が染料インクゆえの問題点、最後のはプリンタの大きさに関する問題点かなと思います。そこでこの不満を解消するには A3対応の顔料プリンタ しかなかったというわけです。

そこから機種選定した結果、CANONのプリンタはデザインが好きじゃないし、評判もイマイチだったので却下。EPSONではPX-5VPX-G5300の2機種で悩みましたが、PX-5Vが絶対に必要なほどプリントにはこだわらないだろう。。ということで却下。 お高いですし。。(笑)

で、最終的にはPX-7Vの前モデルG5300で悩みました。PX-G5300は前モデルとはいえ、A3顔料プリンタで、評判もかなりいい感じ。値段も3万円台に落ち着いているので、こっちがいいかなと傾いてはいたのですが、そこで登場したのがPX-7V

まだ出たばかりでレビューなんかもほとんどなかったのですが、カタログスペックを見るに、G5300のいいところを引き継ぎつつ、G5300の弱点だった点もしっかり補強していて、純粋にG5300の進化版のように感じてしまいました。

ここで、PX-7Vが私の心を揺さぶったポイントは以下の通り。

  • A3ノビ対応顔料プリンタ
  • PX-G5300のインク構成に1色足した8色構成
  • しかも追加の1色はG5300が不得意だったブルーインク
  • インクカートリッジの容量がアップ
  • 無線LAN対応
  • デザインも好み

最初のは絶対条件だとして、最も大きかったのはブルーインクが追加された8色構成

G5300のプリントは見たことはなかったですが、G5300が不得意とされていたブルーが追加されたことで、PX-7VはG5300に画質の点で劣ることは考えにくいわけで。。

もうこうなるとG5300が霞んで見えてしまいます(笑)

あと、何気にポイント高かったのはカートリッジの容量アップ。容量アップした分、価格は上乗せされているのですが(そりゃそうよね。。)、カートリッジ交換の頻度が減ればその分インクは効率的に使われるのではないかなと思います。A3なんかを連続で印刷したら、既存カートリッジなんて一発でアウトそうだし。。

狭い我が家には無線LAN対応というのもありがたいです。

A3対応になってしまったらもう、PC周りに置くスペース無いですから。

デザインもシンプルで悪くないですね☆

ということで、Amazonでポチる私がいたのでした。

インストール

まず外箱。

前回のエントリーでも書きましたが、525*710*335mmという大きさ!普通サイズの宅配ボックスにはきっと入らないです。箱デザインは結構好みです。思わず写真を撮ってしまいました(↑の写真ね)。

箱を開けると本体が鎮座しているわけですが、A4プリンタユーザーだった私にとっては異次元の大きさww今回のためにニトリで鎮座用のスチールラック(CMS-9146-3、巾91×奥行46×高さ98cm)を購入しました。

さすがにこの大きさなら安定して置けますね。印刷中の横揺れがちょっと気になりますが。。ちなみにニトリのこのスチールラック、しっかりした作り(耐加重250kg)で他社品と比べても圧倒的に安いのでオススメです。我が家は2台目。

ついでに、無線LAN親機も同時購入。もうUSBで繋ぐのはスペース的に無理だと思っていたので。。BUFFALOのWHR-G301N。

なんか気づいたらものすごい値下がりしてるんですね、無線LAN。3,150円にてゲットです♪

まずは箱から本体を取り出して、ラックに鎮座。ラックの天板は網で不安定なので板を一枚敷きました。で、給紙台なんかを止めている仮止めテープを剥がしていくのですが、その数の多いこと

ちゃんと数えていないけど10箇所以上は確実にあった。剥がし忘れが無いか良く調べてから使いましょう。というか、こんなにテープでグルグル巻きにする必要あるんかな?

で、いよいよ電源投入!と思ったら、電源コード短っ!

コード差込口は本体正面からみて右の裏側で、コードは約1.8m。今回私は、壁から少し離した位置で使おうとしてたのと、ラックの高さが90センチとやや高いので、不足しました。1mの延長コード繋げてちょうどいい長さです☆

無事電源の投入が完了して、次はインクの充填。ここは困ることなく難なくクリア。充填には数分かかります。大丈夫かとは思いますが、マットブラックとブルーインクはどちらかしか使えません。途中で入れ替えるときは、ノズル洗浄が入るのでインクを大量消費します。。私はまずはブルーインクを選択しました。

続きまして、PCとの接続。

ここで注意しなきゃいけないのは、本体にUSBケーブルは付属しないということ。片方が四角くて、もう片方が通常の長方形タイプのUSBケーブルが必要です!

この情報自体は買う前から知っていたのですが、今回は無線で繋ぐし、必要無いよね って思っていたのですが無線で繋ぐ場合でも初回インストール時にUSBケーブルが必要なので注意!

プリンタをPCに認識させるためにUSBケーブルが必要なようです。私もインストール中にいきなりUSBケーブルで接続してくださいとか言われたのでビビりました。たまたま持っていたから良かったけど。

夜にウキウキしながらインストールしていて、USBケーブル無いから先に進めない。。とかいう状況になったら、きっとEPSONを呪うと思うんですよね(笑)

絶対必要なら大したコストじゃないんだから同梱してくれれば良かったのに。

*追記*
無線オンリーでもインストールできるっぽいかも。でもウィザード通りで進めるとUSBケーブルでつなぐように誘導されるので注意。
私の進め方が悪かったのかもしれませんが。。

で、無線の設定。

AOSS対応だからボタン押すだけだし簡単だよね。。って思ってインストール進めてたら、いきなり暗号化(WEPだったかな?)のIDとパスワードを入力してね。 と手動設定画面へ。。幸い、無線LANの予備知識がちょっとだけあったので困りませんでしたが、PC初心者には結構ツラいのでは?

ちなみに、WHR-G301NのSSIDとパスワードは親機本体の裏側にSSIDとKEYという項目で表示されています。

AOSSの設定分岐を見逃したのかな?

ともあれ、無事に設定は終了いたしました。

製品そのものの完成度は高いのに(まだしっかり検証はしていませんが)、初期設定の不親切さにはちょっと残念です。マニュアルもかなり薄っぺらくて、とてもわかりやすいとはいえなかったですし。。

このクラスのプリンタを買う人というのは写真に関してはある程度知識のある人でしょうが、その人がPCの知識が豊富かというと必ずしもそうではないことをEPSONは認識すべきかと思います。

とまぁ、ちょっと厳し目のコメントになりましたが、プリント画質はEP-702Aと比較すれば格段に向上しています♪ プリンタのグレードがぜんぜん違うので当たり前といえば、当たり前ですが、いままで安物プリンタでプリントしてた私としてはまさに感動モノ

不満だった色の諧調性やシャドウの濁りが見事に解消。画面の透明感がすごいです。顔料インクだからプリントしてすぐに色が落ち着くし。まだ数枚しかプリントしてないですが、これからが楽しみ♪

唯一のネックはインク代の高さですね。。

インク容量アップしているので、その分値段は上がって、8色セットで1万円。。

日本ではハードで儲けずに、インクで儲けるというビジネスモデルがまだ機能しているようなので、当面大幅なインクコストダウンは難しそうですが、コレばっかりはなんとかして欲しいです。。

インクカートリッジ周りが特許でガチガチなので、なかなか難しいと思いますが、サードパーティーの皆様にはブレークスルーをしていただいて、高品質インクを低コストで出していただきたいものです。これからしばらくは、インク切れの恐怖におびえながらプリントをすることになるでしょう。。(笑)

*****PX-7V関連エントリー*****

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この記事を書いた人
中原 一雄 / カメラマン・中の人
普段はカメラマンとして活動しながらstudio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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