結婚式の撮影を依頼されても絶対に引き受けてはいけない4つの理由

秋と言えば結婚式シーズンですが、一眼レフなどちょっと良いカメラを使って普段撮影をしていると知り合いの新郎新婦から撮影をお願いされることがあるかも知れません。今回はそんな依頼があったときに絶対に引き受けてはならない理由を紹介します。

結婚式撮影を絶対に引き受けてはいけない理由

秋と言えば結婚式シーズンです。これを読んでいる人の中にも参加する予定の人も大勢いるかも知れません。中には普段から一眼レフなどちょっと良いカメラを使っているために知り合いの新郎新婦から「カメラマンお願い!」と依頼されることがあるかも。

多少腕に覚えがあって、「○○さんお願い!」なんて頼られると、「よーしやってやるぞ!」と意気込んでしまうことがあるかもしれませんが、悪いこと言わないのでそこは丁重にお断りした方が良いですよというお話です。

*今回の話はプロのカメラマンを入れずに、自分がメインカメラマンになる場合の話です。プロが入っていてゲストとして撮るなら話は別。じゃんじゃん撮ってあげましょう。

本日のコンテンツ

  • 絶対に引き受けてはいけない4つの理由
  • ゲストならではの視点で撮ろう!
  • 新郎新婦さんへ:もし依頼するなら
  • まとめ
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絶対に引き受けてはいけない4つの理由

こういう話をするとプロカメラマンのポジショントークかよ!って思われるかも知れませんが違うんです。本当に難しいんです結婚式の撮影って。

私も結婚式の撮影をお仕事で撮ることもありますし、他の撮影もいろいろやっていますが、ウェディングフォトって「カメラマンとしての総合力を試される撮影」だと思っています。(他のジャンルの撮影もそれぞれ難しいポイントはあるけど)

新郎新婦が本当に当日の写真を重視していなく、気が向いたら撮ってね くらいの依頼なら良いですが、こういう依頼をされる場合は「一眼レフ持ってる = プロ並みの写真を撮ってくれる」と勘違いされていることもあり得ます。

軽い気持ちで引き受けてしまったばかりにあとで後悔したり、最悪の場合、新郎新婦やその家族との仲に亀裂が入ってしまうってこともあり得ます(後述)。

具体的に引き受けてはいけない理由を4つほどあげてみたいと思います。

1.撮影の技術的難易度が高い

挙式や披露宴は光の状況がめまぐるしく変わります。

入場の時は暗転していて、途中でスポットライトが入り、次の場面で照明全開とか、いきなり背後のカーテンが開いて逆光状態になるなんてことが普通にあります。当然これらの場面では先読みしながらそれぞれ瞬時に設定を切り替えながら撮影しなければなりません。気づかず撮っていたら途中から全部白飛びしてたりする恐れがあります。。

また、式が終わって次はお庭で記念撮影です!となった場合、当然室内と屋外とで適正な露出は全く違います。屋外や窓の大きな会場ならその日の天気によっても設定は変わるし、昼なのか夜なのかでも異なります。

相手が止まってるとは限りません。暗い室内で歩いて来る新郎新婦に絶えずピントを合わせながらブレないシャッタースピードで撮影する必要があります。

プロのカメラマンは光の変化や相手の動きを考えながら設定をし、ピントを合わせ、必要ならストロボを使い撮影を進めます。

最近のカメラは高機能なので多少暗くても光の状態が安定していて、相手が動かないなら誰だってキレイに撮れます。でもそうじゃないのが結婚式なんです。

結婚式撮影

集合写真はめちゃ難しい

簡単そうに見えてめちゃ難しいのが集合写真です。

この写真は撮る前に上手く並んでもらってから撮る必要があります。集合写真なら50人とか100人をカメラマンがリーダーシップをとってそれぞれの人の顔が見えるように誘導しなければなりません。ここで時間がかかると後の予定がすべてズレますし、最悪カメラマンのせいで披露宴の時間が削られるとかいうことも。

また、うっかり絞り開放で撮ってしまって後ろの列ボケてるんだけど。。とか悲劇です。

個人的に結婚式の中で最も難しいのがこの集合写真だと思ってます。(しっかりした会場なら普通の人に集合写真は撮らせてくれないと思いますが)

2.やり直し出来ない

普通の趣味で撮っている撮影ならいろいろ設定を変えながらベストな一枚を撮ることも大事ですが、結婚式は待ってくれません。基本的にチャンスは一度だけ

待ってくれと言っても(言えないw)待ってくれませんし、失敗したから次頑張ろうも通用しません。

緊張している新郎新婦さんとかだと指輪交換とかキスとか一瞬で終わってしまう事も多いです。

適切な設定で適切なタイミングでシャッターを押さなければなりません。

結婚式撮影

3.ただ上手に撮ればいいってもんじゃない

メインのカメラマンになると言うことはあなたはもはやゲストではありません。依頼した新郎新婦から見ればゲストの扱いとなるでしょうが、あなたのことを知らないゲストから見ればプロのスタッフとして見られるでしょう。

私プロじゃないし。。という考えは他のゲストには通用しません。お店で接客を受けるとき相手がバイトなのか社員なのかなんて分からないし関係ないですよね。

また、結婚式は他の会場スタッフとの連携も大事です。進行が押したり巻いたり大抵スケジュールぴったりには動きません。その都度最新の状況を仕入れ修正する必要があります。上手くコミュニケーションがとれればスケジュール変更があったときにいち早く情報を教えてくれたりしますよ。

結婚式撮影

万が一の備えは大丈夫?

当日の振る舞いの他に万が一の備えも大事です。例えば、撮影の途中にカメラが故障したらどうしましょう? もし屋外で急に土砂降りになったら? バッテリーやメモリーカードの容量は十分?

撮影者が自分だけの場合このような最悪の事態を想定した準備も必要です。

4.結婚式を十分楽しめない

新郎新婦の友人、知人として撮影を頼まれた場合、新郎新婦は結婚式の撮影がめちゃ難しいとは思いもせずゲストとして楽しんでもらいながら撮影もして欲しいとお願いするんじゃないかなと思います。(本気の写真が必要ならプロにお願いするでしょうから)

でも今までの内容を読んだら分かるように、とてもじゃないけどアマチュアの方が食事や余興を楽しみながら撮影するっていうのは難しいと思います。

私もゲストとして結婚式に呼んでもらったときはもちろんカメラを持っていきはしますが、事前に新郎新婦にはあまり期待しないでね^^; って言っておきます。2人が準備してくれた結婚式を思い切り楽しみながら、撮れる時に撮ってプレゼントします(どんな写真を撮るのがいいのかはこの後紹介します)。

結婚式撮影

ウェディングフォトは総合力

ということでアマチュアの人が結婚式のメイン撮影を引き受けてはいけない4つの理由を挙げてみました。

上で挙げたポイントはあくまで最低限のレベルをクリアするために超えなければならないポイントで、プロとして仕事を引き受けるのであればさらに多くのことに気を配りながら撮影を進める必要があります。

写真のテクニックだけでなく、コミュニケーション能力や立ち振る舞い、万が一の備えなどウェディングの撮影はまさに総合力が問われます。

じゃぁ一般人が結婚式で写真を撮るべきではないかといえば全くそうではありません。初めにも言ったとおりここで挙げたポイントはメインカメラマンとして撮影する場合に最低限気をつけるポイントです。

ゲストとして撮るならプロでもなかなか撮れないゲストならではの写真の撮り方があります。続いてはそれをご紹介。

ゲストならではの視点で撮ろう!

キチンと撮れるカメラマンが別にいてゲストとして撮るならこんな所に注意すると喜ばれる写真になると思いますよ!

友人・知人ならではの距離感で

プロは満遍なく当日の様子を押さえますが、踏み込みにくい最後の一歩の距離感というのは存在します。披露宴に呼んでくれるような間柄だからこそ近づける距離感で撮るとプロに負けない一枚になるはず。

いくらコミュニケーションが上手なプロでも友人に見せる笑顔と面識のあまりないプロのカメラに見せる笑顔ではちょっと違いがありますよね。

ゲストの様子をいっぱい撮ろう

デキるプロカメラマンならゲストが楽しんでいる様子も一通りしっかり押さえますが限度があります。

高砂にいる新郎新婦からはテープルの様子があまり見えない(見る暇が無い)場合が多いので、自分に近いグループだけでも良いのでこんなに楽しんだよ!というゲストの写真を撮っておくと喜んでもらえるはず。

結婚式撮影

衣装チェンジの間がチャンス

多くの披露宴では新郎新婦が衣装やセットチェンジするために一度席を外したりしますよね。その間は当然新郎新婦は会場の様子が分からないですし、プロカメラマンも新しい衣装を撮るために一瞬会場を抜けるタイミングがあります。

このようなタイミングの写真も貴重な一枚になるはずです。

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新郎新婦さんへ:もし依頼するなら

結婚式の撮影代金はだいたいプランに含まれていてアルバム付きで20〜30万円とか普通にするので高いなぁと思いますよね。私も思います(笑)

それでも、もう一度やるワケには行かないのが結婚式なので当日の写真が必要ならプロにお願いするべきかと思います。(同じ値段でもプロのレベルもマチマチなのでそこも難しいポイントだったりするのですが。。それはまた別の話。。)

もし依頼するのならなるべくライトに

そうはいっても予算の都合などでやむを得ず写真が上手そうな友人や知人にお願いする場面があるかもしれません。そんなときは以下のポイントを念頭に置いて頂けると依頼された側も安心できると思います。

1.高いレベルを求めない

いくら身の回りで写真が上手だと思っている人でも、上で紹介したようなポイントに気を配りながら撮れる人はアマチュアではごく僅かです。プロを入れないのであれば最悪殆ど撮れなかったということも想定して納得できるかどうかがポイントです。

会場が変われば撮り方も変わりますし、以前撮れてたからといって安易に期待するのは控えた方が良いかと思います。もし、ステキな写真を結果として撮ってもらえることになったらそれはラッキーなことです。

2.依頼するときも慎重に

自分で写真をやっていない場合はなかなかその難易度を予想するのは難しいです(当然ですよね)。逆にこれから依頼しようかなと思っている人がある程度経験がある人なら、結婚式撮影の難しさはよく分かっているので気軽に依頼したつもりが相手を困惑させてしまう可能性もあります。

もし依頼するなら、気の向いたときだけ撮って下さいとかそのくらいのレベルでお願いするのが良いかと思います。また、人によってはお断りしてくることもあると思いますが悪く思わないで下さいね。

結婚式の撮影はそれだけ責任重大なんです。

3.家族とのコンセンサスを

自分たちは写真はソコソコで楽しい記憶が残ればいいかなと思っているかもしれませんが、ご家族は意外と写真を期待していることも。ついでに、前提条件を伝えずに写真上手な人に頼んでるよ なんていうと、より期待されちゃうかも。

終わった後に家族からこんなはずじゃなかった。。と言われないように身内の中でもしっかりとコンセンサスをとっておくことが大事です。

まとめ

ということで結婚式の撮影を引き受けてはいけない4つの理由とゲストとして撮る場合のオススメの方法をご紹介しました。

結婚式の撮影は難しいよという話でしたが、逆にそのような難しい状況で撮影できるチャンスでもあります。もちろん新郎新婦を祝うことが主目的ですが、2人のためにも失敗を恐れずにたくさんの写真を撮ってあげるといいですね!

ちなみに、私も昨年の秋に山梨の山の中のキャンプ場で泊まりがけ2泊3日というやりたいこと全部詰め込んだぜ!という結婚式を挙げたわけですが、さすがに自分で撮るわけにもいかず以前務めていたスタジオの先輩だったRicoche澤島宏明さん(現在独立)に撮影をお願いしました。

今回の記事で「photo by Hiroaki Sawashima」となっている写真はその時の写真です。

大半の式場は外部のカメラマン禁止だったり持ち込み料が必要となりますが、予算の問題があるとか、式場のカメラマンが不安という場合はフリーのカメラマンに直接依頼するという手もあります。(特に9、10、11月は全国的にカメラマンが不足するので技術が未熟なハズレを引く確率が高い。。)

こんな超絶イレギュラーな結婚式の撮影も手際よく完璧にこなして頂きました。澤島さんは静岡(浜松)中心に活躍されているので興味あればお問い合わせしてみては?

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この記事を書いた人
中原 一雄
中原 一雄 / studio9管理人
studio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。中の人です。 「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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