Lightroomのスマートプレビューやプリセットの保存先を変える方法![シンボリックリンク活用]

カテゴリー:RAW現像、レタッチ / 写真のコツ / 写真管理
Lightroomをヘビーに使っていて感じる欠点の一つはスマートプレビューやプリセットの保存先を変更できないことです。そこで今回は「シンボリックリンク」という特殊なリンクをつかって保存先を変えてしまう方法を紹介します!

スマートプレビューやプレビューの保存先を変えたい!

Lightroomはとても良く出来たアプリですが、ヘビーに使っていくともうちょっとココをなんとかしたい。。という不満点があります。例えば、便利なスマートプレビューの保存先を変えられないとか。現像プリセットなどの保存先も変えられません。

そこで今回はそんなLightroomの融通の利かないポイントをOS側でスマートに回避する方法を紹介します。やや上級者向けです。

本日のコンテンツ

  • 便利なシンボリックリンク
  • 実際の操作方法
  • シンボリックの便利な活用シーン
  • まとめ
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便利なシンボリックリンク

Lightroomを使っていて結構不満なのがスマートプレビューの保存先を変えられないこと。スマートプレビューはあると結構便利なのですが、1枚500KB~1MB程度とそこそこ容量を食うくせに保存場所がカタログの格納フォルダに限定されることなんですよね。。

カタログはできるだけ速いドライブに置いておきたいのでSSDがベストなのですが、容量的にスマートプレビューまで作れない。。という場合も出てくるでしょう。そこで活用したいのが「シンボリックリンク」

これを使うと、例えばLightroomのスマートプレビューの保存フォルダをCドライブにあると見せかけて、実際に保存されるドライブはEドライブ みたいな事が出来ます。CドライブからEドライブに裏トンネルを作成するようなイメージ。

シンボリックリンク 真・さいきょうのLightroom使用環境

これはLightroomの機能ではなくOS側の機能なのであらゆるアプリで使用可能です。WindowsでもMacでもOK。

シンボリックリンクを使えると便利なシーンがたくさんありますよ。

実際の操作方法

今回はWindows10を使った方法を紹介します。Macでもシンボリックリンクは作れるので参考になりそうなリンク張っておきますね。

作業の前提と目標

  • 現在のカタログフォルダがあるのはDドライブ(SSD 250GB)
  • Dドライブにスマートプレビューを作ると将来容量が不足しそう
  • Dドライブのスマートプレビュー保存フォルダ(Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata)をHドライブのスマートプレビュー専用SSDに設定したい

とこんな感じです。DドライブからHドライブに向けて裏トンネル(シンボリックリンク)を作ります。ファイルの実体はHドライブにあるのに、Lightroom的には以前と変わらずDドライブにあると認識させるのです。

0.事前の準備

スマートプレビュー用フォルダがどこにあるのか確認しておきましょう。カタログフォルダにあるはずです。デフォルトではCドライブ(MacintoshHD)の中にある。
*カタログフォルダは 編集 > カタログ設定(MacはLightroom > カタログ設定 から確認可能

スマートプレビュー作成

もちろんスマートプレビューを作ったことが無い人には存在しません。Lightroom側で1枚でもいいのでスマートプレビューを作成しましょう(ライブラリ > プレビュー > スマートプレビューを作成)。てか、作ったことないなら今回の内容は不要ですがw

スマートプレビュー作成

するとカタログフォルダの中に「(カタログ名) Smart Previews.lrdata」というフォルダがあるはずです。(Macは1つのファイルのように見える)

スマートプレビュー作成

カタログ名が「Lightroom Catalog」なら「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata」が存在するはず(以後この名前を使用)。これをシンボリックリンク化します。

1.保管したい先にスマートプレビューフォルダをコピペ

では実際の作業に移りましょう。Lightroomが起動している場合は終了させておきます

今回はHドライブにスマートプレビューの実体を保存したいので、Hドライブに「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata」をコピペします。「Main_Catalog」というフォルダの中にコピペしました。ほかのフォルダはコピペしなくてよいです。

シンボリックリンクを作る

すでに大量のスマートプレビューを作成している人はコピペに時間がかかると思うのでお茶でも飲んで待ちましょう。

2.オリジナルのフォルダ名を変えておく

コピペが終わったらオリジナル(Dドライブ)の「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata」のフォルダ名の末尾を適当に変えておきます。例えば「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata.org」とか。自分がわかれば何でもOKです。

シンボリックリンクを作る Lightroom

万が一、何かあった場合は末尾を削れは元に戻せるバックアップ目的。最終的にはこのフォルダは削除します。

3.コマンドプロンプトを起動

ここが一番の難所かもしれません。たいしたことではありませんが黒い画面を触らなければならないので。

Windows10の人は画面左下のウィンドウズマークを右クリックしたら「コマンドプロンプト(管理者)」とあるのでそれをクリック。管理者権限で起動しなければなりません。

Macの人はターミナルを弄ることになります。

シンボリックリンクを作る Lightroom

ここで魔法の呪文

mklink /D (シンボリックリンクを作りたい場所) (実体の保存先)

を唱えます。「mklink」はシンボリックリンクを作る呪文(コマンド)。「/D」はフォルダ全体を対象にしますよというオプションです。

Macの場合はこんな感じの呪文です。

ln -s (実体の保存先) (シンボリックリンクを作りたい場所)

WindowsとMacで後半の並び順が逆になっているのが特に注意ね。

例えば、Dドライブの「D:\Lightroom」がカタログフォルダでその中の「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata」の保存先を「H:\Main_Calalog\Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata」としたいなら、

mklink /D D:\Lightroom\”Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata” H:\Main_Calalog\”Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata”

と唱えるのです。要素と要素の間は半角スペースとなります。スマートプレビューフォルダはダブルクォーテーション(“)で囲うのがポイント。フォルダ名にスペースが入っているとコマンドプロンプトは正しく認識してくれないのです…

スマートプレビューフォルダ以外の自分で作ったフォルダ名にスペースが入っているならそれもダブルクォーテーション(“)で囲いましょう。

元フォルダ(Dドライブ)に「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata」がない状態(フォルダ名変えてればOK)かつ、保存先(Hドライブ)に「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata」がある状態(コピペで移動済み)で作業しないとエラーが出ます。

シンボリックリンクを作る Lightroom

書けたらEnterを押します。無事に終わればこんなメッセージが出てくるはずです。

シンボリックリンクを作る Lightroom

これでOK。間違ってると「構文が間違っています」みたいなエラーメッセージが出るはず。(呪文を再確認してやり直せばOK)

終了するときは「exit」を入力してEnter。普通に右上の「x」押してもいいけど。

4.確認する

カタログフォルダ(Dドライブ)を確認してみましょう。ショートカットアイコンのついた「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata」が出来ていればOKです。これでサイズの大きなスマートプレビューを別ドライブに逃がすことができました。
*アイコンはショートカットと同じだけど、シンボリックリンクは普通のショートカットとは別モノです

試しにこの「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata」をダブルクリックして中身を見てみるとスマートプレビューが見えますが、実体はHドライブに保存されているのです。

シンボリックリンク 真・さいきょうのLightroom使用環境

めでたしめでたし。

Lightroomを起動させて実際に機能しているかどうかも確認してみましょう。

しばらく運用してみて問題がなければ事前にフォルダ名を変えた「Lightroom Catalog Smart Previews.lrdata.org」は削除してもOKです。

5.削除したい場合

Windowsならシンボリックリンクを削除したい場合はそのままゴミ箱に放り込めばOK。Macはターミナルで「unlink」コマンドを使いましょう。

ただし、ファイルの実体が別の場所にある状態なので、もとに戻したければ実体が保存されているフォルダは元に戻しておきましょう。

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シンボリックの便利な活用シーン

シンボリックリンクはOSレベルの機能なので、アプリ側で保存先が変更できないあらゆるシーンで有効です。

プリセットを複数台で同期する

同期の全体イメージ

Lightroomならプリセットの保存先を変更するとか。

Lightroomの現像プリセットや書き出しプリセットは以下のフォルダに格納されており、変更ができません。Windowsなら

C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Lightroom

Macなら

Macintosh HD/ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Application Support/Adobe/Lightroom

です。

この中の任意のプリセットフォルダにシンボリックリンクを作って、実体をDropboxやGoogleドライブなどオンラインストレージの同期フォルダに持ってくるとめちゃ便利です。

こうしておけば複数のPC(デスクトップとノートPCとか)でプリセット内容を同期して同じものが使えますし、クラウドに上げていればバックアップも同時に行えます。

実はこれかなり昔に記事として書いたのですがね。

同期の全体イメージ
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上記リンク先ではDropboxifierというアプリを使ってシンボリックリンクを作っていますが、単純にシンボリックリンクだけ作るならコマンドプロンプト経由でやるのがシンプルでオススメです。

まとめ

ということで、シンボリックリンクを使えばLightroomをさらに快適に使えますよという話でした。

ヘビーに使用している方は試してみても良いかも知れません。ただし、公式にはサポートされない(たぶん)方法ですのでもし何か不具合が生じても知りません。

各自自己責任の下でお試し下さいね。

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この記事を書いた人
中原 一雄
中原 一雄 / studio9管理人
studio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。中の人です。 「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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