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シーン別に撮る 写真のコツ

お花畑撮るなら目線を変えて印象的な写真に仕上げよう!part 1

更新日: by 中原 一雄

4月のはじめ。ちょうど天気も良かったので、撮影に出かけてきました♪出来れば桜を撮りたい所ですが、満開までにはあと数日かかりそうな感じだったので、前から気になっていた菜の花畑に行ってきました!
今日から数回にわたって、お花畑で写真を撮るコツをご紹介したいと思います!

お花畑と目線の関係性 -その1-

満開の菜の花畑で写真を撮る!

4月になりましたね☆こちらでは桜もあちこちで咲き出し、満開まであと一歩といったところ。出来れば桜を撮りたい所ですが、満開までにはあと数日かかりそうな感じだったので、前から気になっていた菜の花畑に行ってきました。場所は磐田市、桶ヶ谷沼の菜の花畑

国道1号線のバイパスから降りたらすぐに一面の菜の花です☆近くで見ると思っていたよりもずっと広く見えます。鮮やかな黄色に若々しい緑のコントラスト。桜やめてこっちに来てよかったー!と思いました^^

そんなステキなお花畑にすっかりテンションが上がってしまい、じっくり撮影してまいりました♪ホントはドライブの途中の寄り道程度で考えていたのですが、想像以上にキレイだったもんだから、気づけばCFいっぱになるまで撮っていたのでした(笑)

そんなわけで、突然ですが緊急企画!

これからたくさんのお花が咲く時期、お花の写真を撮る人も多いはず。そこで、お花畑と写真についていくつかテーマを決めて、ステキな写真を撮るコツをご紹介していこうと思います。

目線を変えて撮る。ただそれだけ。

今回のような菜の花に限らず、これからの時期はいろんなお花畑で花が咲き乱れます☆そんなお花畑で上手に写真を撮るコツをご紹介したいとおもいます。

チューリップやヒマワリ、芝桜、ラベンダーなど、いわゆる地面から比較的低い場所で咲くお花に有効なテクニックです。テクニックといっても、中身は簡単♪

ポイントは「目線」

目の前に咲き乱れるお花畑をみて「わー、キレイ!」と思って写真をパチリ。帰ってその写真をみたら、「なんかキレイじゃない。。」こんな経験をする人も多いと思いますが、おそらく原因は「目線」なのですね。

お花畑で一番キレイなのは言うまでもなく「お花」の部分。人間の脳は優秀なので、お花畑を見ると、キレイな「お花」の部分にフォーカスして脳にお花の情報を伝えます。しかしながら、カメラはおバカなので見たままの情報を記録してしまうのです。

では、ここでカメラが見た見たままの情報を見てみましょう。見たままの目線で普通に写真を撮った場合です。

お花畑と目線の関係性 -その1-

EOS 5D Mark II / EF 24-105mm F4L  IS USM / 24mm f8

んー、別にダメじゃないけど、あまりキレイではありません。下半分の緑成分が多すぎます。。黄色いお花がキレイなのに、目線が高いから、茎の緑がたくさん見えてしまっているのです。

こういう風景を見た場合、人間はキレイなお花の部分を集中して見るので、下の緑成分が多い部分はあまり気にならないのですが、カメラはそうも行かないのです。。

そこでよくやるのが、画面の奥のお花が密集している部分をズームアップして。。

お花畑と目線の関係性 -その1-

EOS 5D Mark II / EF 24-105mm F4L  IS USM / 67mm f4

こんな感じ。

だいぶ良くなりました!でも、まだ手前の緑成分が多い気がしますね。それに画面がお花ばっかりでちょっとウルサイ。。

そこであともう一歩。

子供の目線になってみる

ここから目線を下げて見ましょう。しゃがんで、子供の目線になるのです!

そうするとこんな風景が見えるはず☆

お花畑と目線の関係性 -その1-

EOS 5D MarkII / SP AF90mm F2.8 / 90mm f5.6

どうでしょう?

黄色成分全開でいい感じになりました♪ お花の高さに目線を合わせることで、お花の密度がグッと増しましたね!

ただし、目線を下げたことで、背景も写るようになってしまうので、背景にも注意しましょう。上の写真のように、菜の花なら明るい花の色が映えるような濃い色の背景を持ってくると、花がより引き立ちますね。

目線を下げることでかなりいい感じで菜の花畑が見えてきました。ここまでくればもう合格点ですが、さらにここからもう一工夫

上の写真でも十分キレイですが、写真の中にアクセントを持ってくると、より印象的な写真になります。

お花畑の鉄則、「仲間はずれ」

お花畑でアクセントをつける上でもっとも基本的なテクニックは、「仲間はずれ」を作ってあげることです。

こんな感じで。

お花畑と目線の関係性 -その1-

EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F4L  IS USM / 200mm f4

一つだけちょっと背が高い菜の花を見つけたので、それにフォーカスしてお花の部分を濃い背景の中へ。黄色の絨毯の中からヒョイッと顔を出した菜の花が印象的ですね♪

こんな感じで「仲間はずれ」を画面に入れてやるとより一層、印象的な写真が出来上がります☆

「仲間はずれ」を画面に入れるコツはできるだけズームしてやることです。ズームすることで、画面を構成しやすくなりますし、背景も決めやすくなります☆

また、今回の作例はすべてフルサイズの一眼レフカメラで、レンズもそこそこお高いものを使っていますが、多くを望まなければ入門用の一眼レフや、コンデジでも撮れちゃいます。確かにボケの具合などは違ってきますが、目線を変えて画面の構成(構図)を変えるだけでも大分ちがった印象の写真になるはず。

コンデジの場合は、出来るだけ手前の「仲間はずれ」にピントを合わせることがポイント。ズームをして手前にピントを合わせると、奥がボケやすくなるから。

こんな感じで完全に「仲間はずれ」にフォーカスしてもいいでしょう♪

お花畑と目線の関係性 -その1-

EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F4L  IS USM / 200mm f8

目線を変えるだけでこんなに印象の違った写真が出来上がります☆普段の目線とは違った角度から写真を撮って見ると新しい世界が見えてくるのですね♪

さて、次回もお花畑と目線の関係性の続編です。

今回はお花の位置に目線を持ってきましたが、もっと目線を下げるとどうなるの??

についてご紹介したいと思います。

 

どうぞお楽しみに♪

 

☆☆お花畑と写真の関係性シリーズ☆☆

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この記事を書いた人
中原 一雄 / カメラマン・中の人
普段はカメラマンとして活動しながらstudio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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