晴れ×あじさい を攻略する3つのポイント
先日のエントリー(『あじさい撮影で覚えておきたい、7つのポイントとコツ [紫陽花写真] 』)であじさい撮影をするためのポイントをいくつか紹介しましたが、ポイント1で『晴れの日よりは曇りの日』と書きました。
でも、せっかくのお休みの日が運悪く晴れてしまったら。。
晴れた日に普通に撮影するとこんな感じになってしまいます。。
日光が当たっているところは殆ど白飛びに近くなってしまい、影も強く出る。。ぜんぜんあじさいっぽく無い感じですね。
こういう場合、基本は日陰を探し歩きながら撮影をする(上記エントリー)のですが、太陽から逃げてばかりでは面白くありません。。
そこで今回は太陽を積極的に使いながらあじさいを撮影するヒントをご紹介します。
1.影を撮ってみる
太陽が出ていると言うことは、影が強く出るということです。
あじさいを撮るのでは無く、その影を撮ってみると発想を切り替えれば面白い被写体を探せるかも知れません。
ガクアジサイはお花の形が四つ葉のクローバーみたいなので、影も可愛らしいですよ^^ お花では無く、影にピントを合わせてみました。
裏から葉っぱに落ちている影を撮ってみるのもいいかもしれません。曇りの日では絶対に不可能な青空も入ります。
裏から撮る場合は逆光状態になるので、プラス補正しながら最適な明るさを探ってみて下さい。
曇りの日は光が柔らかく、このようなハッキリとした影は撮れません。晴れの日ならではの撮影ですね。
2.スポットライトを探してみる
日陰のあじさいといっても、完全に日陰になっている所だけで無く、一部分に木漏れ日が差し込んでいるようなあじさいもありますよね。
そんな木漏れ日が当たっているあじさいを見つけた時はマイナス補正して撮ってみましょう。木漏れ日がスポットライトのように見えるはず。
夜に撮影したような幻想的な感じになりましたね。大人のあじさいです^^
これで-1EVほど露出補正しました。カメラや設定によっても補正の具合は変わってくるので、-1~-2EVくらいを目安に、撮影した写真を見ながら調整してみて下さい。
晴れた日の強い木漏れ日だからこそここまで明暗差が出ました。曇りの日ではここまでハッキリした効果は期待できません。。
iPhoneだって撮れますよ^^
↑iPhone5で撮影
3.思い切って太陽を入れる
雲一つ無い快晴の日なら思い切って太陽を入れてしまうのも良いです。
あじさいと太陽というちょっとアンバランスな面白い写真になります(笑)
以前に紹介した、太陽にギラギラの光芒をだす方法を使います。
(参考)太陽をダイヤモンドのように輝かせて撮影する、設定のコツ
F値を最大にして、太陽を直接撮ってしまいます。
レンズによって光芒が出やすい、出にくいがあるのですが、上手くいくとこんな感じになります。
9枚絞りのレンズなので、光芒が18本出ましたね。
(参考)【誰得?】ちょっと本気で全メーカーのレンズを絞り羽根数で比較したらスゴイ事が分かった。[まとめ]
光芒を撮りたいときは白飛びしないようにマイナス補正しながら撮るのが基本ですが、マイナス補正しすぎると手前のあじさいがシルエット(影)になってしまいます。
完全にシルエット(影)にしてしまっても面白いですが、あじさいの色を生かしたいなら光芒が白飛びしないギリギリの所を狙って露出補正をし、さらに撮影後にRAW現像でシャドウ部を明るく持ち上げると良いです。
補正前(撮って出し)だとこんな感じ。
影の部分が黒くなっていますね。。ここからLightroomを使ってシャドウを持ち上げるなど現像を行いました。
HDR撮影するのも有効かと思います。
ややレベルの高い撮影ではありますが、上手くいけば非常に印象的な写真になるはず。でも、太陽を直接撮るときは長時間太陽を見ないように注意して下さいね。
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ということで、晴れた日でもくじけないためのあじさい撮影のヒントを3つほど紹介してみました。撮影当日に晴れてしまった場合はぜひお試し下さい^^