徹底解説!Lightroom mobileの使い方と活用方法をはじめから丁寧に!

最近乗りに乗っているRAW現像&写真管理ソフトのAdobe LightroomにiPad, iPhone、タブレットに対応するLightroom mobileが機能強化されました!今回はそのデスクトップの写真をいつでも持ち出せる画期的な機能と使い方についてご紹介していきます。

Adobeの本気!あなたの写真が世界中どこでも現像可能に!!

いやホントびっくりしました。今回の大幅アップデート。とりあえず、RAW現像バリバリやりたいならクラウド版Lightroom買っておけ。マジで。

Lightroom 5.3から5.4へのアップデートの際に導入されたのがLightroom mobile (Lr mobile) です。Lightroom本体とは別に、アプリ(現在はiPadのみ対応、iPhone、Andoroidは準備中と)で提供されることになったLightroom mobileですが、今後のデジタル写真の管理~編集ワークフローのあり方を一新するんじゃないかというくらいのインパクトかと思います。

iPhoneにも対応しました!
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以前のレビューで、今後アドビはRAW現像ソフトだけでなく、RAWの世界を丸ごと統一することを狙ってるんじゃないかと書きましたが、今回のアップデートでそれがさらに現実味を帯びた感じですね。

まだ荒削りな感は否めませんが、Lightroom mobileで出来ることを簡単に言うと、「RAW現像を、スマホやタブレットで出来るようになった!しかも、世界中どこでも好きな場所で、デスクトップと同期しながら!」

今まではデータサイズが大きすぎて難しかったRAWの世界にもクラウドの波が押し寄せてきました。

そんなわけで今回はLightroom mobileの導入方法、使い方と効果的な活用方法についてご紹介していきたいと思います。後半にどのような仕組みでクラウド化されているのかの簡単な検証もあわせて報告します。

本日のコンテンツ

  • Lighttoom mobileの導入方法
  • Lr mobileで出来ること、出来ないこと
  • Lr mobileの使い方
  • 効果的な活用方法
  • 同期の仕組みと必要なデバイス容量
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Lightroom mobileの導入方法

まずは導入方法ですが、第一条件としてAdobe CreativeCloudメンバーであること。これは全部入りの通常版4980円/月のプランだけでなく、以前からご紹介しているPhotoshop 写真家向けプログラム(月額980円)、学生教職員版も対象です。

いつの間にか980円になって期限も無くなってました。。^^;
速報!LightroomとPhotoshop月額1000円使い放題プランがまた復活したぞ!

パッケージ版(普通にお店で買えるやつ)の利用者は使えないので注意。

第二に、iPad2以降の端末(iOS 7以上)を持っていること。現在(14/04/11)はiPadのみの対応です。AndoroidタブレットやiPhone向けアプリは現在準備中とのことで、近い将来はこれらの端末でも利用できるようになるでしょう。

これらの条件さえ整っていれば無料でLightroom mobileを使うことが出来ます。

Lr mobileの導入手順

すごく簡単です。

1.iTunesでAdobe Lightroom(Lr mobile)をインストール

iTunesではアプリの名前がLightroom mobileという名前ではなく、Adobe Lightroomとなっています。

Adobe Lightroom
カテゴリ: 写真/ビデオ
現在の価格: 無料

2.iPadでLightroomを立ち上げて、Adobe IDでサインイン

初回に立ち上げると「写真コレクションを同期」と出てくるので、「今すぐはじめる」をタップして、サインイン画面へ。

Lightroom mobileの設定

CreativeCloudメンバーは必ずAdobeIDを持っていると思いますので、そのIDでサインインします。

サインインしたら「コレクションが使用できません。Lightroom desktopの同期を有効にして起動してください。」と表示されますがひとまずこれで準備完了です。

3.デスクトップのLightroomを5.4にアップデートする

iPadよりも先にこちらのアップデートを済ましてしまっていても大丈夫だと思います。起動時にアップデート画面が出ると思いますが、出なければ ”ヘルプ > アップデートを確認” で。

4.パソコンのLightroomでAdobe IDにサインイン

アップデート後に起動すると、左上に「Lightroom mobileをはじめる前に」という案内が出ていると思うのでクリックして、サインインを選択。iPadアプリと同じAdobeIDでサインインを済ませれば完了です。

デスクトップの設定

タブレット、スマホ(現状ではiPadのみ)のアプリと、パソコンのLrで同じAdobeIDを使ってサインインをしておけば、(自動で)クラウドを中継する形で2つの機器が紐付けられます。たったこれだけで準備完了です!

Lr mobileで出来ること、出来ないこと

冒頭ですごい機能!とかなり持ち上げてしまいましたが、もちろん出来ないこともあります。その辺のことについてざっくりとまとめておきます。

Lr mobileで出来ること、良い所

・元データはデスクトップに置きながら、外出先など好きな場所で携帯端末を使ってRAW現像の編集、写真の閲覧などが出来ます。

これはLightroom 5から搭載されたスマートプレビューテクノロジーを応用したものです。

Lr5のスマートプレビューに関してはこちらをご参照ください
【発売開始】Adobe Photoshop Lightroom 5 最速レビュー!![LR5]

スマートプレビューとは、簡単に言うと元のRAWファイルからAdobe独自の圧縮RAWファイル(DNG)を作成し、それを編集(現像)することで元のRAWファイルに設定を反映させる機能です。

Lr mobileでいうなら、デスクトップでRAWファイルを同期設定すると、圧縮RAWファイルが作成され、それが(現像設定などのメタデータと一緒に)クラウド上にアップロードされ、モバイル端末と同期されます。普通のRAWファイルは1枚20~40MBくらいありますが、圧縮RAWになると1枚1~2MBと大幅にサイズダウンされるためクラウド同期が可能になったわけです。(詳しくは記事の最後で)

スマートプレビューのイメージ

圧縮されたとはいえ、性質はRAWと同じですから、タブレットで圧縮RAWを編集した結果(メタデータ)はクラウド経由で自動的にデスクトップの完全なRAWファイルに反映されます。

・オフライン時でも編集が可能です。

基本はオンラインでクラウド上のデータを参照しながら編集を行う設計になっていますが、オフライン編集モードにすると一旦クラウド上にある圧縮RAW(スマートプレビュー)と現像設定をモバイル端末側にダウンロードすることができます。

飛行機の中やWi-fiに繋がらないような地方に出かけても作業が可能ですね。ダウンロードするデータは圧縮RAW(1枚1~2MB)なので容量を極端に圧迫することはありません。

・iPhoneなど携帯端末で撮影した写真をデスクトップのLightroomに反映可能です

携帯端末で撮った写真はLightroomのコレクションに登録することができます(自動登録も選択可)。ここで登録された写真はクラウド経由でデスクトップのLrにも即座に反映されます。

カメラロールから追加

現状では撮影機会の少ないiPad版しかアプリが出ていないですが、iPhone対応になったら一気にこの機能が脚光を浴びそうです。iPhoneの写真って上手く整理するのが難しいので期待が持てますね。

もちろん撮った写真(jpeg)はRAW現像と同等の機能を使ってLr mobile内で編集が可能です!

・Lr mobileからSNSへの投稿、カメラロールへの保存が可能です

Lr mobileで行った現像結果はアプリ内でJPEG変換して、直接SNS(現在はFacebookのみ)に投稿したり、カメラロールに保存することが可能。

他の画像編集アプリは不要になりそうな予感。

・操作はタッチ、スワイプ、ピンチイン/アウトで直感的

操作はタップ、スワイプ、ピンチイン/アウトなどを使いながら直感的に出来ています。基本操作は特に説明書など不要で適当にタップしたりスワイプしてたら使えるようになります。その他、やや隠し要素的に2フィンガータップ、3フィンガータップを使う操作でさらに作業効率化が図れそう。かなり良く出来たUIだと思います。

フラグ付け

 

Lr mobileで出来ないこと、イマイチなところ

・全ての現像項目が使えるわけではありません

現在(14/3/11)現像で使える項目は基本補正(ホワイトバランスから彩度までの11項目)とトリミング(切り抜き)のみ。HSLとかノイズリダクション、レンズ補正、部分補正などは使えません。

私の場合は、気合を入れない限り普段は基本補正のみでほぼ現像が完結しますから、ワリと十分な機能かと思います。HSL、ノイズリダクションあたりは次のアップデートで頑張ってほしいところ(すでに現状のアプリでもポテンシャルは持っている様子。後述)。

レンズ補正、カメラキャリブレーションなんかはレンズ、カメラごとに膨大なライブラリデータを取り込んでおく必要があるのでモバイルでは難しいかな?

現像可能な項目にいろいろ制限があるからか、ユーザーオリジナルの現像プリセットにも対応していません。(Lightroomが用意したデフォルトのプリセットは使えます)

・コレクションでしか同期できません

現状同期できるのはLightroomのコレクション単位です。フォルダ単位では同期できないので注意。Lightroomユーザーでもかなりの数の人が、コレクション?なにそれ美味しいの? な感じではないかと思うのですが、Lightroomでの管理はコレクションを使いこなせるかどうかで効率が大幅に変わってきますから、この際に使えるようになっておきましょう。

また、同期できるのは通常のコレクションのみで、スマートコレクションには対応していません。これに対応してもらえるとかなり嬉しいんですが。。

・1つのカタログにしか対応してません

一般ユーザーには特に問題ないでしょうが、Lr mobileとの紐付けはデスクトップのLightroomとではなく、カタログと紐づいています。同期できるカタログは1つだけなので、複数のカタログを使っている人は注意。

・フィルタ機能がイマイチです

今回個人的に一番残念だったのはフィルタ機能がイマイチなこと。現状ではフラグ有り無しと撮影日時、ファイル名くらいでしかフィルタリング/ソートが出来ません。

Lightroomの最も優れている機能の一つは大量の写真の中から目的の写真をすぐに探し出せるフィルタリング機能ですが、この機能が実装されていないのは大変残念です。。せめて、カラーラベル、レーティング、カメラ情報くらいには対応してほしいなぁと。次期アップデートに期待。

・カラーマネジメントに対応していない

これはLr mobileの問題というよりはデバイス側の問題なのですが、カラマネに対応していません。iPadの発色は6500~7000Kなので、普段5000Kで写真を見ている人にはやや青く感じるかもしれません。また、一般受けしやすいコントラスト高めの発色なので厳密な現像には向いていません。

まぁ、この辺は割り切って使いましょう。最終調整は家のキャリブレーション済みのモニタを使うべきですね。

少し細かい欠点をたくさん挙げてしまいましたが、CreativeCloudメンバーはこのアプリが無料で使えるのですから、使わない手はありません。iPadでRAW現像するっていうアプリ自体がほとんど唯一無二の存在ですし☆

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Lr mobileの使い方

では簡単に使い方を紹介しておきましょう。上記で紹介した導入までは終了していることを前提に進めていきます。(PC版:Lightroom 5.4 モバイル版:iPad用 Lightroom 1.0.1を使用)

デスクトップから同期するまで

1.デスクトップ版Lrにコレクションを作成

ライブラリモジュールの左カラムに「コレクション」という項目があると思うので、”+”ボタンでコレクションを新規作成します。日付でも、”お花”とか”風景”とか”お気に入り”とか好きなジャンルで作成してOK。

コレクションを作ったら好きな写真をその中にドラッグ&ドロップしていくだけ。

コレクションはLightroom内だけで有効な仮想フォルダのようなもので、元のフォルダとか関係なしに自分で決めたグループを作成できます。コレクション内部に入った写真は元のフォルダを参照している(ショートカットみたいな感じ)にすぎないので、コレクションに移動しても元の写真は移動しません(そのまま)。もちろん、コレクションを削除しても元の写真はそのままです。

2.コレクション横の同期アイコンをクリック

コレクションを作成できたらデスクトップ版Lrでコレクション横にある”□”をクリックして同期させます。同期対象になると”⇔”に変わるはず。右クリック > Lightroom mobileと同期 を選択してもOK

コレクションから同期

これだけで、自動的にモバイル端末側と同期が始まります。デスクトップ版の左上に進行状況が表示されるはず。

同期中の表示

ちなみに、同期をはじめると冒頭で紹介したスマートプレビュー(圧縮RAW)が作成されるためマシンパワーを食われます。普通にRAW現像するくらいの時間(1枚あたり1~3秒くらい)がかかりますので、いきなり1万枚とかやらないほうが良いですw(後でもう少し詳しく解説)。

3.Lightroom mobileを起動

Lightroom mobileを起動してみましょう。通信環境などで多少のタイムラグがあることがありますが、スムーズに行けばデスクトップで同期完了と表示されれば20~30秒後にはLr mobileにも反映されているはず。

同期後起動画面

私の環境では100枚のRAWを同期するのに8分くらいかかりました。(Win7, Corei7 2600K oc, Mem16GB, iPad2, WiFi)

Lightroom mobile 各機能の使い方

主要機能を中心にLr mobileの機能を紹介していきます。まだ出たばかりで私も使いこなせてませんが、こんなことが出来るんだなぁーと思っていただければ幸いです。内容はVer1.0.1のものですので、今後のバーションアップ次第では操作方法など変更になっている可能性があります。

・RAW現像する

コレクションをタップすると写真の一覧が出てくるので、現像したいものをタップ。個別表示になります。

一覧表示

個別表示(ルーペ表示)

個別表示

下に4つほどアイコンが並んでいますが、左からフィルムストリップ、RAW現像、プリセット、切り抜き(トリミング)に対応しています。また、写真の上を2フィンガータップ(2本指で同時に押す)するとカメラ情報やヒストグラムの表示/非表示が選べます。

左から2番目のRAW現像アイコンをタップすると現像画面へ。

th08

現像方法はデスクトップ版とほぼ同じ

各種調整項目(ホワイトバランス、色かぶり補正、露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベル、明瞭度、自然な彩度、彩度)が出現して、デスクトップ版と同じようにスライダーをぐりぐり動かします。

スライダー上をダブルタップ(2回連続押す)と初期化されゼロに戻ります。戻りたいときは右下の矢印で。残念ながらmobile版ではヒストリー機能は使えません。

現像前後を比較したいときは写真上を3フィンガータップ(3本指で押す)すると、タップしている間現像前の状態が表示されます。注意したいのは、mobile版の”現像前”は写真をLightroom(デスクトップ)に取り込んだ時の状態のことでなく、mobileに同期された時点の状態のことです。デスクトップ版とはややニュアンスが違うので注意。

現像結果は即座にデスクトップに反映される

ここでグリグリ編集した結果はオンラインになってさえいれば自動的にデスクトップに反映されます。すげぇ。15秒~1分くらいで反映されるはず。

↓デスクトップのヒストリーを見てみると「Lr mobileから」と表示されているのが分かります。その後、デスクトップで調整してもう一度モバイルから現像することも可能!すげぇ。

ヒストリーに表示

 ・現像設定のコピー&ペースト

現像設定のコピペも出来ます。現像画面の右端に行くと「前へ…」という思わしげな項目がありますが、ここをタップすると「前の写真の基本補正」「前の写真のすべての設定」というこれまた分かりにくい項目が出てきます。

コピペ設定

これで現像設定をコピペするのですが、この仕様が今のところ謎仕様です。。

チョッと分かりにくいのですが、フィルムストリップを見ながら説明すると、

コピペの仕様

設定をコピペしたい写真(親とします)があった場合、コピペできるのはその写真に隣接している写真のみです。A-1の現像設定をコピペしたければ、A-2の写真で「前へ..」からコピペすればA-1の現像設定が適用されます。で、A-3も同じ設定にしたければA-3でも同じことをすればA-1の設定がコピーされます。

あー、これは1つ前にある写真の設定をコピペできるんだなーと思って、A-1の左隣にあるA-4で同じことをすると、やっぱりA-1の設定が適用されるんですね。

じゃぁ、”前”というのは直前の現像設定の事なんだなと思って、ちょっと離れたB-2で同じ事をすると、A-1の設定ではなく、1個前のB-1が親になって設定がコピペされるわけです^^;

バグなのか仕様なのか分からないですが、ちょっと使いづらいですよね。。アップデートに期待です。

ちなみに、「前の写真の基本補正」では、ホワイトバランス、切り抜きを除いた補正(露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベル、明瞭度、自然な彩度、彩度)がコピペされます。

「前の写真のすべての設定」では全ての現像設定がコピペされます。驚くことに、デスクトップで現像したレンズ補正(元写真と全く同じ補正がかかる)や周辺光量補正なんかもコピペなら引き継げるので、ポテンシャルとしてはモバイル版でもデスクトップ版と同じくらいの性能を持っているのでしょう。今後が楽しみです。

 ・iPhone, iPadの写真を読み込む

デスクトップからRAWを読み込むだけでなく、iPhoneやiPadで撮った写真やカメラロールの写真をデスクトップのLrにアップロードすることも出来ます。

最初の画面の右上にある「+」マークをタップするとLr mobile側でもコレクションが作れます。ここで適当な名前を付けておいて、「カメラロールから追加」か、サムネイル右下の「・・・」をタップすると手動で追加したり、自動的に追加してくれる機能を選ぶこともできます。

新規コレクション

カメラロールから追加

「自動読み込みを有効にする」はiPhone版が出たらかなり有力な選択肢かと思います!

端末側で作ったコレクションは自動的にデスクトップにも反映されてます。

モバイルからのコレクション

・写真のセレクトをする

写真のセレクトも可能です。現状対応しているのは「フラグ」のみ。「拒否」「フラグなし」「採用」の3段階でレーティング可能。

写真を眺めながら上下にスワイプしていくだけでとっても簡単です。

フラグ付け

・SNSへのアップロード、現像結果の保存

現像画面の右上のアイコンをタップすれば、写真をそのままFacebookなどのSNSにアップロードしたり、カメラロールにJPEGとして保存することも可能です。

外部へシェア

 ・オフラインモードで編集する

オフラインで編集したければ、サムネイル右下の「・・・」をタップして、「オフライン編集を有効にする」を選べばモバイル端末にデータがダウンロードされ、ネット環境が無いところでも編集が可能になります。

オフライン編集に対応するとサムネイルの右にマークが現れます。

オフライン編集

 ・Lr mobileの設定

特に初期設定などせずに使えるアプリですが一つだけ注意しておきたいポイントがあります。データが軽くなったとはいえ、1枚当たり1~2MBくらいの通信が発生するので、Wi-Fi + Cellularモデルの方は必要に応じて、「WiFiでのみ同期」を選んでおいたほうが良いかも。初期設定ではOFFになってました。

がっつり使うとパケット上限に達してしまう可能性があります(後述)。

Lr mobileの設定

プレゼンテーションモードはタップしたところに赤いマークが出るだけで、普通の人には無関係。利用状況データを収集は任意です。普段お世話になってる人はアドビに協力してあげましょう。

効果的な活用方法

工夫すればいろんな用途で使えそうですがいくつか考えた用途を書いてみたいと思います。

・移動やスキマ時間にセレクト、RAW現像

王道としてはこれだと思います。だれでも思いつきますね^^; ただ、良く考えればこの使い方をする人はよほどのヘビーユーザーか職業カメラマンくらいだと思います。

一度デスクトップにRAWデータを放り込んで、同期するという手間も必要ですし。単純にRAW現像するだけならパソコンで編集したほうが効率的です。

・iPhoneで撮った写真の整理、高品質な編集

一般の方に最も恩恵があるのはこれだと思います。それだけに一刻も早くiPhone、Andoroid版のアプリが欲しいですね。

スマホで撮った写真を自動的にクラウド経由でLrに保存できるってことはつまり、バックアップも自動で行われるわけで、iCroudの容量を気にしなくてもよくなります。

また、JPEGの写真もRAWと同じ感覚で編集が可能なので、他のアプリよりも数段高品質に、普段と同じ手順で編集して出先からSNSやブログにアップなんて用途も可能ですね。

・WiFi搭載カメラやEyeFiカードから写真を読み取りその場で編集

WiFi搭載のカメラやEyeFiカードを使っているなら、出先でJPEGのみiPadに取り込んで、Lr mobileで編集⇒SNSへ投稿の流れもかなりスムーズです。

残念ながらEyeFiなどでiPadに生のRAW(.CR2とか)を読み込ませても認識しません。とはいえ、一眼レフのJPEGはiPhoneなんかよりずっと画質が良いですからかなり使えると思います。JPEGメインで使っている人ならこれだけで写真管理が可能です。

・プレゼンや写真集、ブック代わりとして

デスクトップで好きなコレクションを作っておけば、プレゼン用の写真を特に意識することなくモバイル端末で持ち歩けます。咄嗟のプレゼンが可能でビジネスチャンスを逃さないとか、写真好き同士、iPadを囲んで居酒屋で写真談議に花を咲かせることもできますね。

わざわざ現像してiPadに写真を写す。。という手間を省けるのがかなりいい感じ。

・デジタルフォトフレームとして

スライドショー機能もついているので、そのままデジタルフォトフレーム代わりに使うことも可能です。やや強引ではありますが^^;

他にもこれ良いよ!っていう使い方があったら教えてください^^

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同期の仕組みと必要なデバイス容量

さて、最後はややマニアックな話ですが気になる方は読んでみてください。Adobe公式見解ではない私の推測ですが。

Lr mobileの同期の仕組み

冒頭で同期にはスマートプレビューテクノロジーが使われていますよとお話しましたが、この技術自体はLr5の時点で実装されていていました。RAWデータは外付けの大容量HDDに保存しつつ、スマートプレビューはCドライブなどPC本体にカタログと一緒に保存され、外付けHDDが繋がってなくてもスマートプレビューを使って本格的なRAW現像が出来るという画期的なシステムです。

【発売開始】Adobe Photoshop Lightroom 5 最速レビュー!![LR5]

今回はこのシステムをクラウドにも応用したようです。

PC版のスマートプレビューの実体はアドビ独自のRAWフォーマット、DNGです。オリジナルサイズを長辺2560pxへサイズダウンし、元サイズの1/20~1/30くらいの容量に圧縮した圧縮RAWファイル。

スマートプレビューの正体

モバイル版のスマートプレビューは長辺2048px?

mobile版のスマートプレビューもたぶんこのDNGを用いていると思うのですが、サイズはどうやら長辺が2048pxと小さくなっている模様。Lr mobileで現像後の写真を書き出すと2048pxでしたし、大きな方眼紙のようなJPEGを作成し読み込ませた後に等倍表示させるとちょうど半分が表示されます。iPadの長辺が1024pxなのでそれに合わせたのでしょう。

あくまで推測ですがLr mobileの仕組みは図にするとこんな感じ。

スマートプレビューのイメージ

デスクトップには元のRAWファイルがあって、カタログという形で現像設定などを記録したメタデータがセットで紐づいています。同期を選択すると、デスクトップではRAWファイルから長辺2048pxのDNGファイル(スマートプレビュー)が作成され、クラウドに保管。あとはiPadなどのモバイル端末で軽量なDNGとメタデータを参照して編集という流れです。

編集結果自体はメタデータ(ほぼテキストデータ)に保存されるため、以後のクラウドとの同期はこの超軽量なメタデータのみをやり取りすればOKということになります。

この仕組みを見れば、Lr mobileが月額メンバーしか使えないということが理解できると思います。中継役のクラウドストレージはAdobeが管理、保守しているわけで、これを使うには毎月一定額のお布施が必要なわけです。

ちなみに、月額メンバーには20GBのストレージがサービスで付いてきますが、今回のLr mobileで使用するストレージ容量はこの20GBには含まれないっぽいです。

 使用する容量は1枚あたり1.5MB程度

気になる容量のお話ですが、かなり軽量になったとはいえ、そこそこの容量が必要です。1枚あたり1.5~2MBほど見ておいたほうが良さそう。コレクション右下のの「・・・」を選択して「コレクションを削除」を選択するとカタログの容量が分かります。

カタログ容量

 初めから容量を食う訳ではないっぽい

50枚のRAWを読み込ませてテストしてみると、デスクトップから同期完了した時点ではLr mobile側にはサムネイルとコレクション情報くらいしかなく大体50KBほどの無視できる容量ですが、一覧を表示させると一覧表示用のプレビューが読み込まれ、約1.5MBほどに増加します。

カタログ容量

ここまでも全く無視できるサイズなのですが、ここから写真の個別表示をしていくと、2048pxのフル解像度の写真が読み込まれ(ついでに1:1プレビューも作られる?)1枚見るごとに約1.5MBほどコレクション容量(キャッシュ)が増加していきます。

50枚を個別で見きると、上図にあるようにトータルで80MBほどの容量に増えているという流れです。

1000枚単位で使う予定の人は注意!

先ほどWi-Fi + Cellularモデルの方は注意しましょうといったのもこのためで、仮に3000枚くらいの写真をWiFiではない状態でセレクト作業するとそれだけでパケット上限(7GB)に達してしまいます。

また、一旦モバイル端末に取り込まれた写真はコレクションを削除しても、アプリの見た目ではなくなっていますが、内部ではデータを保持されたままです。(設定 > 一般 > 使用状況 で削除前後の容量を確認すると分かります)

おそらく、キャッシュには3日とか1週間とか(未確認)の期限が設定されていると思うのですが、端末の容量が少なくなってきて、コレクションを削除しても端末側の容量は(たぶんキャッシュの期限が来るまで)減らないというなかなかたちの悪い仕様です^^;

設定欄の「キャッシュを削除」はオフライン編集用のデータを削除するだけでこれもデバイスの容量は減りません。。

今後改善されるのかもしれませんが、Lr mobileをバリバリ使いたい人(数千枚読み込ませたい人)は自分が読み込む予定の枚数を考えながら、少し容量に余裕のある端末を使ったほうが良さそうです。

キャッシュクリアは違うカタログと同期する

現状、iPadでキャッシュを完全にクリアするためには、アプリを再インストールするか、一度他のカタログと同期しなおすことです。

Lr mobileは一つのカタログとしか同期できない設定なので、別のカタログで同期しようとすると一度これまでの同期データが全て破棄され、ゼロから同期します。どうしても再インストールしたくないけど、端末の容量がいっぱい。。という方はこの手法を試してみると良いかもしれません。

 まとめ

ということで、さらりと終わらせるつもりがまた1万字を超えてしまいました。。長くてスミマセン。。

上記で紹介したように、まだまだ荒削りなアプリではありますが、ポテンシャルとしてはかなりのものを感じます。本格的に盛り上がるのはiPhone版、Android版が出てからかと思いますが、月額メンバーでiPadユーザーの方はぜひ試してみると良いと思います。無料だし。

iPhoneにも対応しました!
– ついに来た!Lightroom mobileがiPhoneに対応!ファーストレビュー
*2015/1/15 ようやくAndoroidにも対応しました!
– Androidフォン向けLightroom mobile 提供開始 (Photoshop 日本公式ブログ)

私も来るRAWのクラウド全盛時代に備えてiPad miniを新調しようかどうか悩んでいるところです。。(笑)

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この記事を書いた人
中原 一雄
中原 一雄 / studio9管理人
studio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。中の人です。 「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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