さて、シャドウ部に着目してレビューした、前回のエントリーでしたが、今回は色の諧調性についてもレビューしてみたいと思います。EP-702をに対して抱いていた3つの不満のうちの2つ目ですね。
特に思いっきりボカした写真でのEP-702のボケ部分の諧調性はそりゃもう酷いもんでした。。その辺について詳しく見てみようと思います。
3つの不満点、プリント評価条件などについては前回のエントリーをご参照ください☆
色の諧調性
ボケ部分の比較がしやすいように、マクロで撮った葉脈の写真をみてみます。
薄いピントで画面の大半をボカしたこの写真、ボケの美しさで定評のあるタムロン90mmで撮ったこともあり、モニタで見るとボケ部分になめらかな諧調があることを確認できるのですが、EP-702で出力するとまたもショボーンとする結果。。
ピントが合っている所からボケにかけての緑のグラデーションが潰れ気味です。合っているところはまずまずですが、ボケの部分になると急にベタっと色が乗ったような印象で、滑らかさがありません。。シャドウの諧調性と同じような結果です。
PX-7Vでプリントすることで、緑のボケ部分に滑らかさが生まれました☆
相変わらず、スキャナ画像ですと違いが分かりにくいですが。。写真の縦方向の諧調性に着目していただけると分かるかも。。です。
そしてもうひとつ大きな違いは、ボケ部分の色のつながりです。ちょうど写真で言うと葉脈の白い部分から、葉っぱの緑にかけての諧調性や、写真下部の茶色い部分から、緑にかけての諧調性。
EP-702では同系統の色の諧調性よりも、異なる色同士の諧調性のほうがもっと微妙です。。
真ん中下部を拡大したのがこちら。ホント分かりにくいスキャナ画像で申し訳ないのですが、実プリントを見るともっとヒドイです。。
EP-702でのプリントでは葉脈の白(クリーム色)から緑にかけてのグラデーションが明らかに繋がっていません。中央に走っている縦の葉脈と左右の緑の間に着目していただけると分かるかも。実サンプルを見ると、どんなに素人目で見ても明らかなくらいの差があります。
拡大画像部分をちょっと離れてみると分かりやすいかも。いきなり色が変わっているように見えませんか?
この点、PX-7Vのプリント結果はすばらしいものです。モニタで見えたような滑らかな諧調がしっかり表現できています。非常に滑らかに色が繋がっているし、色が潰れているような印象も受けません♪
下部の茶色⇒緑のグラデーションでも同じ。自分が意図した結果をしっかり出力してくれるということはとても大きなことです。一度良いプリンタを使ってしまうと、もう後戻りできないくらい、その性能差を感じてしまいますね☆
発色について
前回の記事で、空の青色がスキャンすると、見た目よりも鮮やかになると書きましたが、緑でも同じような傾向が見られました。実プリントを見比べてみると、確かにPX-7Vの方が実際に近い忠実な色になっていると思いますが、上記のスキャナ後のモニタ画像で見るとさらに違いが増幅されたような結果。
特にスキャナ後の画像ではPX-7V側の緑の鮮やかさが強調されている気がします。この辺は、見ている方のモニタ環境も違うので違いをお伝えするのはなかなか難しいですが。。素人考えをすれば、緑は青と黄色を混ぜて作るので、やっぱりブルーインクの効果が大きいのかな?と考察。
ということで、今回の色の諧調についてもやっぱりPX-7Vはすごいねという結果。EP-702には申し訳ないですが、ちょっと次元が違いすぎます。
まぁ、2万円もしない普及機ですから、そもそもそんなに真面目に比較されても困ると言われそうですが。。(笑)
次回はPX-7Vに搭載された新機能、ポジフィルム調について書いてみようと思います。
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