俺たちの「5」が帰ってきた!
2020年7月30日、待ちに待ったキヤノン渾身のフルサイズミラーレスEOS R5が発売されました。2018年秋に新マウントと共に登場したEOS Rも買った私。EOS Rも決して悪いカメラではないけれど個人的には仕事を含め幅広い撮影に使いやすいかというとちょっと微妙だったという印象です。そのためここ数年、私のメインカメラはソニーのα7R III、α7R IVでした。
今回のEOS R5はEOS Rの抱えていた問題を解決し数々の先進機能を搭載して非常に高い完成度に仕上がっていると感じます。運良く発売日に購入することができ、結構な枚数を撮影しましたのでソニーα7R IVメインの私がキヤノンEOS R5を買った理由と初期レビュー、イマイチな点、今後どうする?みたいなことをまとめてみたいと思います。
いやー、ほんとEOS Rが世に出てから2年、俺たちはこれを待ってたんだよ。。とEOS 5Dシリーズを使っていた人は涙せずにはいられないカメラだと思います(やや誇張ありw
ちなみに、今回の記事はスチルを中心に使う事を想定した内容です。動画についても軽く触れていますが、動画メインで使いたいと思っている人は海外の動画系メディアなどで検証が進んでいますのでそちらを参考にされると良いかと思います。
ソニーメインの私がEOS R5を買った理由
まず私のカメラ遍歴を簡単に紹介しておくと、2017年まではキヤノンのEOS 5Dシリーズ(II、III、IV)をメイン機として使っており、同年5月のソニーα9で「これからはミラーレスの時代だね」ってことでソニーに片足を突っ込み、10月のα7R IIIの登場でメイン機はソニーという状態が続いていました。
このへんの話は以下の記事が詳しいので興味あればどうぞ!
ソニーαの使い勝手もかなり向上してきている中で・・・
その間もEOS 5D MarkIVは主に物撮りなどスタジオ用途では活用しており、2018年のEOS Rも期待を込めて発売日に購入しましたが、私の撮影スタイル(屋外のスナップ、ロケ、公共交通機関移動多い)だと、ソニーのα7R系が使いやすいんですよね。
特にUIがめちゃ良くなったα7R IVはかなり完成度の高いカメラで現在のメイン機です。
俺たちはEOS 5D MarkIVのミラーレス版が欲しかったんだ
そんな中(遅かったけど)満を持して登場したのがEOS R5。個人的にはEOS 5D MarkIVの正統な後継機であると感じました。実家に帰ったような安心感。さすが「5」だなと。
カタログスペック的な比較はもう他のメディアにも溢れているので、ここからは主に現在メイン機のソニーα7R IVやEOS 5D MarkIVなどと比べながら私がどこに期待してEOS R5を購入し、実際どうだったかについてレビューしてみようと思います。
「買った理由」となってますが、買ってから期待通りに良くなってたよねという、買った後に良かった点も項目に挙げています。
買った直後でテンション上がってるのでEOS R5推しな方向にはなってると思いますw
作例がカスみたいなのが多くて済みませんw 今回載せてるのはほぼJPEG撮って出しです。Adobeさん早くLightroomに対応して下さい。。(そのうち他の媒体でもEOS R5関連のレビューなどご案内出来ると思います!)
1.操作系が5D系に戻ってきた
私のカメラを選ぶ上で最も重視しているのは操作性です。画質とかAF性能なども重要ではありますが正直最近の中~上級機と呼ばれるカメラはもう私が最低限必要とする基準は当然のようにクリアしているのですよね。
どんなに性能が良いカメラであっても操作性が悪いカメラは使うのがしんどいです。ここは慣れの問題もありソニー移行直後はかなり苦労しましたし、3年使い続けても使いにくいなぁと思うところはいくつかあります(α7R IVはかなり良く仕上がってますけどね)。
慣れ親しんだ確実性の高い操作系
この点、EOS R5は長年親しんできた5D系の操作系をベースにEOS Rの良かった部分も融合されて個人的にかなり使いやすくなっています。
具体的には背面操作系はマルチコントローラー+サブ電子ダイヤルの慣れ親しんだ組み合わせ(赤枠)。AF-ON、AEロック、AFフレーム選択ボタンの並び(緑枠)も同じで操作に迷いがありません。
EOS 5D MarkIVで左に縦で並んでいたボタンはバリアングル化により移動となったのですが、再生や削除ボタンはEOS Rやソニーαと同じですんなり受け入れられる配置です。(5D系から移行する時はそれなりに迷うとは思う)
上面操作系はカスタムが吉
上面は5D系とはガラッと変わってEOS Rとほぼ同じ配置。特に、WB、ドライブ、ISO、照明の4つ並んだボタンが無くなっているので、ここが5D系からの移行で一番ネックになるポイントになるかもしれません。
個人的にはドライブとISOボタンが無くなったのは痛いのですが、このへんはボタンカスタマイズで柔軟に変更出来ますのでカスタムしてしまえばあっさり慣れる気がします。私はドライブとISOボタンをよく使っていたのですが、ドライブは「MOVIEボタン」へ、ISO/WBはシャッター横のM-Fnボタンに「DIAL FUNCTION」で優先順位1にISO、2にWBを割り当てて使ってます。5D系になかったDIAL FUNCTION機能は結構便利ですよ。
モードダイヤルと一体化したサブ電子ダイヤル2も使いやすい。レンズにもダイヤル付いているのでR5はダイヤル4つもあるんですよね。すかもすべてカスタム可能。工夫次第でかなり使いやすくなります。
フロントの絞り込みボタンや独立レリーズ端子も良き
あとは前面の絞り込みボタン。EOS RやソニーαにないこのボタンもEOS R5にはしっかりあります。グリップしながら押せるのでカスタムしてもいいし、そのまま絞り込んでも良いし、めちゃ使いやすいです。
前面にはレリーズ端子があるのもEOS 5D MarkIV譲り。最近はL字プレートを付けている人も多く私もその一人なのですが(R5用は模索中。。)、L字プレート付けていると側面端子にアクセスしづらいのですよね。スチルでは利用頻度の高いレリーズ端子が前面にあることでL字プレート付けていても快適にレリーズが使えます。端子形状は5D系と同じN3タイプです。
握りやすいグリップ
5D系からは一回り小さく若干角ばった感触ではありますが、手の大きな私でもグリップ拡張アイテムなど着けずに一日撮影出来る快適さです。
ソニーもα7R IVではかなりグリップ握りやすくなっていますが、ボディサイズが大きい分私の手にはEOS R5の方がフィットするかなといった感じ。L字プレート付けてグリップ拡張してしまえばα7R IVとEOS R5のグリップは甲乙付けがたいな。。といった感触です。少なくともα7R III世代よりは劇的に良いです(個人差あり)。
2.データ書き込みストレスがゼロ
現代のカメラにSDカードは追いつけていない
CFexpressはマジで快適です。最近のカメラは高画素化と高速連写が同時に進んでいて、例えば、EOS R5だとRAWのサイズがだいたい50MB/枚、JPEGが10~20MB/枚(L、FINE)くらいのサイズ感。RAW+JPEGで12コマ/s連写すると700~800MB/sくらいのデータが発生するのですね。
現在主流のSD UHS-IIの最高速がだいたい250MB/sくらいですから、もう圧倒的に書き込みスピードが足らないわけです。そのために最近のカメラには大量のバッファが積まれ、連続撮影枚数を伸ばす工夫がされているのですが、それって撮影中、カメラ内に借金を貯め込むようなことなので健全ではないのです。バッファを増やすというのは借金の借入限度額を増やしているに過ぎません。
貯まった借金は返さないといけないように、溜まったバッファは後で書き込まないといけないわけ。そして借金返済中(バッファ開放中)はカメラの機能も制限されるし、返済途中で連写をするとすぐに限度額に達して撮影続行不可になってしまいます。
カードでカメラ機能を制限しなくて良くなった
数十万円もするカメラの性能が1~2万円のSDカードで大きく制限されているというのが現在のカメラの現状だったりします(一部XQD機などもあるけれど)。CFexpressの場合、書き込み速度が1000MB/sを超えてくるのでデータ書き込み時のボトルネックが解消されて、カメラ機能を制限せずに済むのです。
EOS R5の場合、CFexpressで撮影するとRAW+JPEGを高速連写+(12コマ/s)で撮影しても160~200コマ(C-RAW+JPEG L)、120コマ(RAW+JPEG L)くらいは止まらず撮影出来る感じ(ProGrade Digital Cobalt 325GB利用時)。バッファフルになってもだいたい2~3秒くらいで開放されるので万が一止まってもすぐ再開可能です。普通の撮影ならまずバッファのことを気にせず利用できると思います。
今使ってるα7R IVは6000万画素オーバーとデータサイズが大きく、SD UHS-IIなので書き込みがとにかく遅いのです。。数枚連写しただけでバッファにデータが貯まるので、連写するときはバッファの残量や終わった後の書き込み時間も考えながら運用しないとシャッターチャンスを逃してしまう致命的な問題点がありました。。
これが無くなったのは非常に大きいです。
CFexpressにもグレードがあるよ
ちなみに、CFexpressにも書き込み速度にグレードがあります。私が使っているProGrade DigitalのCobalt 325GBはEOS-1DX MarkIIIの標準カードに(おそらく)なっているやつで最低書き込み速度が落ちにくいモデル。公称で書込1400MB/s、最低継続書込速度 1300MB/sとなっています。SLCなので発熱も少なめ。
スペック的に書き込み速度が速いものでも、それは瞬間速度であって最低継続書込速度が遅いモデルもあったりしますので、長時間の書き込みが発生する4Kや8K動画や長時間の連写をする場合はこのへんも考慮してカードを選ぶと良いかと思います。まぁそれでもSDカードよりは段違いに速いのですが。
CFexpress周りの詳しい説明はデジカメWatchの連載や私の1DX3の記事も参考になると思います
特別企画:【徹底検証】EOS-1D X Mark III×Cobalt 325GBの限界に挑む - デジカメ Watch
3.手持ち10秒が使えるボディ内手ブレ補正
主要メーカーで最後発になってしまいましたが待望のボディ内手ブレ補正(IBIS)が搭載。これがあるからEOS R5が欲しいという人も多いことでしょう。キヤノンは長年レンズ内の光学手ブレ補正にこだわっていましたが、ミラーレスカメラでは圧倒的にセンサーシフト式のボディ内手ブレ補正の方が相性が良いのですよね。
10秒手持ち撮影ができる驚異の8段補正
で、EOS R5に搭載されたボディ内手ブレ補正の効きは驚きの8段(最大値)。対応するRFレンズの場合はレンズ内補正とボディ内補正を連動させた協調補正も使えます。
単純に計算して手ブレ補正なしと比べて256倍シャッタースピードを遅く出来るということです。一般的に手ブレの限度は(1/焦点距離)秒と言われていますから、100mmなら1/100×256 = 2.56秒を手持ちで撮れるということ。24mmなら1/24×256 = 10.67秒です。
*キヤノン公称の手ブレ補正値はレンズや焦点距離によって異なります。上記はあくまで単純な計算値。
24mm 10秒、100mm 2秒でも使える
試しに夜景をテストしてみたのがこちら。EOS R5にRF 24-105mm F4L IS USMを付けて手持ち撮影しました。肘や身体を壁に付けたりはせず、直立状態の普通の手持ち撮影。
24mm、10秒です。手持ちで10秒です。。約8段分。
*秒を超えた撮影だと撮影技術とか慣れの部分も大きくなるとは思います。
ヤバくないですか?普通に使えるクオリティです。詳しく見てみると周辺部に少しブレは残っているのですが中央はかなりシャープです。
さすがに打率10割では撮れることはなく、慣れやその時の体力によって成功率は変わってくるのですがワリと現実な打率で撮れてしまいます。今回の撮影では3~5割くらいでこれに近い感じ。
ちなみに失敗するとこんな感じになります。
画像が小さいので人によってはこれでも良いんじゃね?って思うと思いますが、こちらは周辺部がブレています。でもなぜか中央部はシャープなまま。右上部分を拡大して見るとこんな感じ。
これで失敗カットです。手持ち10秒の。おそらく回転ブレや広角によるパースのブレが除去し切れていないんだろうと思いますが、中央部(拡大図の左下部分)は比較的シャープなのである程度トリミングしてしまうと使えそうです。
これを想定してトリミング前提で手持ち長秒撮影をするのもいいでしょう。
10秒はファインダーのブラックアウト時間が非常に長く、初体験だと気が散ってカメラが大きく動いてしまうかも知れませんが、慣れれば結構いけると思います。ポイントは手を動かさない意識よりもブラックアウト中の精神統一でしょうかw
ますます三脚の出番が少なくなる時代に
キヤノン公称の補正値はRF 24-105mm F4L IS USMの場合105mmの場合なので105mm側でもテスト。
ぜんぜん使えるじゃん。。
細かく見れば若干甘いのですが、十分使える様子。このレベルだと100%決めるのは難しくて私の場合打率3~4割といったところ。三脚無い現場でも3~4枚撮っておけば使えるカットが残るというイメージです。広角で見られた周辺部のブレは少ない感じ。100発100中というわけではありませんが8段補正は伊達じゃないという感じ。
感度を上げて夜景でも三脚いらないかもと言う時代から、感度を上げなくても三脚いらない時代に突入しつつある感じです(もちろん三脚使ってカッチリ撮った方がクオリティは高いけどね。現時点では)。
ボディ内手ブレ補正機能は明らかにソニーの上を行っている
実用的には打率が5割を超えてくる6~7段分の補正の範囲(それでもトップクラス!)で使うのがよさそうかなと考えていますが、8段の補正というのもカタログスペックに最適化された非現実的な値ではないということは分かります(最大8段なのでレンズによっては7段とかになったりする)。
RFレンズにはRF28-70mm F2L USMやRF85mm F1.2L USMなど手ブレ補正の付いていない優秀なレンズが結構ありますが、これらのレンズがボディ内手ブレ補正によって生きてきます。
もちろんソニーにもずっと昔からボディ内手ブレ補正は搭載されていたのですが、その効きはα7R IVで最大5.5段。ファインダー内の像の安定性を見ても一目瞭然でEOS R5が上を行っているなと感じます。
色々理由はあると思いますが、RFマウントはマウント径が大きいためイメージセンサーのシフト幅が物理的に大きく出来るというメリットがあるようですね(レンズ側のイメージサークルも大きく設計しないといけないと思うが)。
すごい快適。
4.バリアングル!
ここは賛否分かれるところかも知れませんが、私は縦構図のローポジション撮影が好きなのでバリアングル大好きな人間です。サクッと自撮りしたいときも便利ですよね。
ミラーレスは背面液晶活用のシーンがグッと増えるから
ほとんどファインダーで撮影するんだから背面は固定液晶で十分だと思っているあなた。私にもそんな時期がありましたがミラーレス使うようになると背面液晶での撮影が劇的に多くなりますw(個人差あり
EOS 5D系はずっと固定モニターでしたが、ミラーレス機の新しい生活様式にずっぽり慣れ親しんでしまった私の身体にはもう固定モニター機は辛いのです。。α7R IVは一般的なチルトなので横構図の時はそれほど不便しませんが、縦構図にすると無意味なモニターになってしまうんですよね。もちろん自分撮りもできません。
サードパーティからミラーを使って強制的に自撮りできるようなアイデアパーツが出たりしてます(結構便利)
多くのシーンに対応できるのがバリアングル
バリアングルにもいちいち横に開く手間がかかったり、L字プレートとの相性が悪いなどデメリットはあるのですが、それでも私は多くのシーンに対応できるバリアングル液晶が好きなので満足しています。
5.瞳AF、動体認識がかなり強化された
私がソニー機をメイン機として使う大きな理由の一つが瞳AFです。ポートレートなど人物撮影ではモデルの瞳にピントが来ていないとイマイチパッとしない仕上がりになります(わざと外す時もあるけどね)。
瞳AFが便利すぎてやめられない
特にレフ機を使い被写界深度が浅いレンズで瞳にピントをジャストで合わせ続けるのは至難の業というか、私の技術ではムリでした(AF精度調整の問題もある)。そこに登場したのがソニーの瞳AF。以前からある機能でしたがα9以降の世代ではこの精度が劇的に向上して本番でも使える機能に。もう瞳AFなしでは人物撮影したくないよねってほど快適な機能です。
EOS R5ではソニー並みの瞳AFに進化(追いついたとは言ってない
EOS Rにも瞳AFは搭載されていたのですが、認識精度は甘めで、AF方式が顔+追尾優先AF(ソニーで言うワイド)でしか発動しないのでイマイチ使いどころがなかったのですね。ソニーはその間、瞳AFを進化させて全AF方式で瞳を認識するリアルタイム瞳AFを搭載してさらに便利になっています。
EOS R5でも瞳AFは顔+追尾優先AF(ワイド)でしか発動しないのは変わりませんが、精度が高くなった分完全にカメラ任せのAFでも欲しい所にピントが来てくれます。1対1のポートレートなんかだとAFはほぼすべてカメラ任せにしてもOKな感じです。モデルが後を向いたときは「頭部」を検知してピントを合わせ続けてくれます。顔の向きに応じて瞳、顔、頭部とスムーズにターゲットを追従してくれるんですね。
もう一つ良いところは「瞳AF」がダイレクトで発動するボタンをカスタム登録出来ることです。つまり、普段は1点や領域拡大AFを使っている状態でも、AF方式を変えることなく「瞳AFボタン」を押すことで一時的に顔+追尾優先AFに切り換わり瞳を認識するということ。そう、リアルタイム瞳AFが登場する前のソニーαの瞳AF運用と全く同じ事が出来てしまいます。
瞳認識精度の向上と瞳AFボタンによりEOSでも瞳AFが十分に現場で使える機能になったと言うこと。ちなみに私はAEロックボタン(AFオンの隣)に瞳AFを割り当てています。
ゾーンAFでリアルタイム顔認識ができる
さらに、ゾーン系AFを使っている場合はリアルタイムで顔、頭部を認識してくれるようになっています。残念ながら瞳までは認識してくれないのですが、ソニーのリアルタイム瞳AFの顔版、リアルタイム顔認識的な運用が可能です。ちょっと離れた被写体でピント深度がシビアでないシーンでは有効になるでしょう。このあたり、ファームアップとかで瞳認識してくれるとかなりアツいですね(妄想
瞳AFに関してはソニーのリアルタイム瞳AFが依然優位ではありますが、あと半歩と言うところまで近づいてきた感じがします。現場レベルでも十分使える機能になっているというのが良かったポイント。
ポートレートリライティングも面白いよ
DPRAW形式で撮影したときにカメラ内RAW現像だけで使えるポートレートリライティングや背景明瞭度も面白いです。特にポートレートリライティングは人物に当たる光を上下左右から変更出来たり、強弱、拡散度合いまで変更出来てしまう機能。今までPhotoshopでマスク切っていろいろやってた職人技的なものがカメラ内で完結してしまいます。
ワンマン撮影でムリしてレフ板使うよりポートレートリライディング使った方が良いのでは?みたいな機能。このへんはデジタルカメラマガジン9月号でいろいろ検証してみたので良かったらチェックしてみて下さいね!
6.動物認識も強い
EOS R5のAF関連のトピックの一つが動物認識。もちろんα7R IVにも同じ機能は搭載されており、使用頻度としては多くないためあまり詳細な比較はできないのですが、EOS R5の動物認識精度もかなり高いです。
鳥の認識精度すごくない?
動物の場合は全身、顔、瞳を状況に分けて認識する感じ。目が隠れちゃってるワンちゃんでもちゃんと反応するし、結構驚いたのが鳥への認識精度。結構離れたシーンでもバッチリ瞳を狙ってくれます。
AFがカメラ任せになったときに何をすべきか
瞳AFもそうなんですが、最近のカメラのAF機能はかなりすごい。特に被写体認識するアルゴリズム周り。
レフ機時代と比べて一番進化しているのはこのAF関連ではないかと思っています。後もう少しすればほとんどカメラ任せでOKという時代も来ることでしょう。そうなったとき私たちには「あえてピントを外す技術」が求められるのかも知れません。
ピントが合わなくて困っていた時代から合いすぎて困る時代になってきている気がしています。
7.ローリングシャッター歪みが少ない
ここは買う前はあまり期待していなかったのですが、試してみてびっくり。電子シャッター(無音撮影)に設定したときのローリングシャッター歪みが想像以上に小さかったことです。
読み出しめっちゃ速くなってない?
α7R IV、α9と同条件で扇風機の羽根を撮影したのがこちら。EOS R5の電子シャッターは羽が残っていてかなり健闘しているのが分かります。α7R IVと比べてると圧倒的に良いです。(なんでこうなるの??って人はとりあえず、羽の形が変形していないものが良いと理解しておけばOKです)
つまりEOS R5のイメージセンサーはこれまでよりめっちゃ読み出しが速いということ。積層センサーを積んだ化け物のα9にはまだ及びませんがこのくらいの歪みなら高速な動体以外の撮影なら結構使えるのでは?というイメージです。
EOS R5の電子シャッターはAE、AF追従の20コマ/秒連写が使えますが、これは結構実用的な機能な気がしてきました。
(α9以外の電子シャッターは歪むリスク多すぎて使えるシーンが非常に限られていた)
どうしても歪みなく無音撮影したければ現状はα9、α9IIしか選択肢はありませんが、4000万画素を超える高画素機で無音撮影が現実的なレベルに達しているのはEOS R5だけな気がします(Z7、S1Rあたりはどうなんだろ?
メカシャッターの方が歪み無く撮れることは確実なので、音が気にならないシーンならメカシャッター(or電子先幕)を使うのがリスクが少ない方法ですが、舞台とかコンサート撮っている人には朗報でしょう。
8.安心で使いやすいメニュー
キヤノンEOSのメニューはスッキリして使いやすいです。ソニーのメニューは煩雑でお世辞にも使いやすいとは言えません。3年メインで使ってもまだどこに何があるか完全に把握できていない。。
全体を見渡しやすいメニュー構成
EOS R5もその流れを踏襲していて項目ごとにスッキリまとまっていて使いやすい。いろんな機能が増えた分従来よりは煩雑になっており、カード振り分け設定など分かりづらい部分もあるにはあるのですが、それでも慣れるのに時間はかからないのではと思います。
個人的にすごく安心できるのがフォーマット時のメニュー画面。昔からそうですがEOSはフォーマット時に「どのカードを選んでいて」「どのくらいの容量を使用しているのか」が一目で分かるんですね。カードのフォーマットはカメラ操作の中でももっとも注意すべき操作の一つ。万が一誤フォーマットでもしてしまったら仕事を失う危険性があります。
そういう意味でEOS R5のフォーマット画面は使っていて安心できます。α7R IVでもカード選択時に図が表示されるなど以前より改善はされましたが、肝心のフォーマット時は「どのカードを選んでいるか」すら分からないのでフォーマットがかなりストレスです。忙しいときや疲れてるときはできるだけやりたくない。。
タッチメニューも快適
もちろんメニューはタッチ操作が可能。ここもソニー機でのストレスだったところ。欲しい機能をダイレクトにタッチで選べるのは快適です。
細かすぎるかも知れませんが、著作権情報登録のこれ、ソニーのカメラだとタッチできないのでカメラ買って最初に心が折れるやつなんですが、EOSは超快適です(分かる人は分かってくれるはず
どうやら先日発売のソニーα7S IIIでは新メニューシステムとタッチ操作にも対応となったので、ソニーも今後の機種には期待が持てますね。
9.フォーマットが早い
細かいのが続きますが、これも個人的にはすごく重要なポイント。フォーマットが早い事。
撮りたい時にサッと取れるのは大事
325GBのCFexpressでも1~2秒でサッとフォーマットが完了してくれます。物理フォーマットも同じくらい速い。α7R IVだと10秒とかメディアによっては30秒くらいかかることがあるんですよね。
たかが10秒、20秒ではあるのですが、毎回のことなのでこれがすごくストレスなんです。。
サッとフォーマットして、サッと撮影開始できるというのはとても快適です。あと、独自ファイル管理システムではないのでソニー機あるあるの「管理ファイル作成」がないのも快適。
10.RFレンズが良い
RFレンズのラインナップもかなり充実してきました。RFレンズは単にEFレンズをミラーレスに対応させたというだけでなく、いままでのレンズにはない焦点距離やF値、マクロ機能など「新しい何か」を搭載しているものが多いです。新しい時代のカメラに必要とされるレンズとは何かをキヤノンなりにゼロから考えて設計したものではないかと思います。
F2通しの標準ズームRF28-70mm F2L USMやフィルター装着可能ながら広角側に1mm拡大したRF15-35mm F2.8 L IS USM、めちゃくちゃ小さいRF70-200mm F2.8 L IS USMとか。EOS R5と同時発表のRF800mm F11 IS STMなんかも思い切ったスペックです。どのレンズも魅力的な特徴を持っているんですよね。
追記:EOS R5めちゃ良いじゃん。。ってことで、今までのEFシステムの大半をドナドナしてRFレンズをメインに入れ替えました。R5後に買ったのはRF大三元、RF85mm F2 マクロ IS STM、RF50mm F1.8 STM。破産しそうですw
RF50mm F1.2LとRF100-500mm も欲しい。。
協調AFにも対応
IS付きのRFレンズは角度ブレをレンズ内、ボディ内の双方のISを利用して高度に補正してくれます。角度ブレとシフトブレを役割分担するといった機能ではありません。角度ブレは焦点距離によってレンズ側を使った方がいいのか、ボディ側を使った方がいいのか効き方が違ってくるので結構理想的なシステムだと思います。
レンズラインナップで見れば純正もサードバーティーも豊富に揃うソニーが圧倒的ですし、画質も素晴らしいものがたくさんあるのは事実。でもRFレンズには従来のレンズの延長ではない、ワクワク感を感じるものが多いのです。(高いけどw
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ということで思いつくままに10個ほど書いてみました。文中にも書いたとおり、いくつかの項目はまだまだソニーが上を行っているものもありますが、その部分についてもかなり追いついてきたなという印象。
相当完成度の高いカメラに仕上がっているのは間違いありません。
他に良いところ、注意した方がいいところ
上の10個はEOS R5を買う大きな動機付けとなったポイントですが、他にも良い点はたくさんあります。いくつか挙げてみましょう。
EVFの見えが良い
EVFはα7R IVと同等の0.5型、約576万ドットの有機ELを採用していて快適です。キヤノンのEVFは今まで実際よりも彩度高め(特に緑とか)に出ている印象があったのですが、落ち着いた色になりかなり実際に近い自然な見えになっていると思います。
120fpsにも対応しているのでカメラを振ったときのカクカクも少ないです。
連写中の見えもα7R IVと同じレベルかな
連写中のファインダー内はブラックアウトは発生しますし、カクつきも生じるのは事実。ただこれもα7R IVと比べればまぁ同じくらいかなといった感じ。8コマ/秒の連写だとブラックアウトとカクつきで高速に飛翔する被写体を望遠で追うような撮影は大変。EVFの挙動に身体を慣れさせないといけないかもしれません(普通の人物撮影とかは全く問題ないですが)。
12コマ/sになるとおそらくライブビューから撮影後映像の表示になっていると思われるのですが、8コマ/秒よりも滑らかで被写体を追いやすいかなと感じました。
望遠を振り回して動体撮影を頻繁にするという場合はまだ光学ファインダー機のメリットが大きいかも知れませんね。それかα9を使うか。α9は連写中もブラックアウトフリーでα7R IVやEOS R5とは次元の違う見え方をしますw
スチルの熱問題は気にしなくて良い
EOS R5は8K動画がウリの一つなのですが、8Kの撮影ってR5のスチルで30コマ/秒の連写を連続して行っているようなめちゃくちゃ負荷の高い作業なのでセンサーやエンジン周りからの発熱がすごいんですよね。
で、排熱しきれずに熱警告が出てしまい8Kや4K/60p、120pのようなハイビットレートの撮影は超時間するのが難しいのではというような話題が動画をやる人の間で賑わってます。海外を中心に実際に詳しく検証されているので、動画メインに考えている人は詳しくチェックすべきかと思います。
これだけ熱問題が騒がれるとスチル撮影時でも真夏の炎天下で撮影出来ないか心配になってくる人もいるでしょう。でも、そこは心配しなくて良いです。動画と静止画では処理する情報量が大きく異なりますので内部からの発熱も限定的。1時間で数千枚撮るくらいの撮影ならまず問題にならないと思います(8K30pだと1時間に10万コマ超えますからねw)。
実際に試してみた
そうは言っても心配で夜も眠れない人のために炎天下で実験してみました。気温36℃くらいの直射日光下でEOS R5を電源オンのまま放置して、5分ごとに高速連写+で10秒撮影(約120コマ)、10秒インターバルで10秒撮影・・・を3セット(約360コマ)。これを40分くらい繰り返しましたが全く問題ありませんでした。
カメラの表面温度60℃くらいで熱くてシャッター押すの大変みたいな状況でもスチルは問題なく熱警告表示も出ませんでした。EOS R5で熱を心配すべきは4K60p以上の撮影に限られるのかなと思います。
別の日に30℃オーバーの炎天下で電子シャッターを使い3分間1500枚くらい撮影する実験をしてようやく熱警告マークが付いた感じ(8K20p撮影しているようなもんだからねw)。それでも10秒くらい電源オフしてみたらマーク消えてしまいました。熱による影響は外的要因よりも内部で連続した処理が発生する内的要因の方が多いようです。
この検証の様子は近いうちにYouTubeの方にもアップしてみようかなと思っています。
電池の持ちもそんなに悪くない
もう一つの心配事とといえば電池の持ち具合でしょうか。今回からバッテリーが容量アップしたLP-E6NHが採用されています(過去のLP-E6系も使える)が、仕様を見るとファインダー撮影で220枚しか撮れないと書いています。
12コマ/秒の連写したら18秒で使えなくなるじゃんみたいなネタ的な話も聞かれましたがもちろんそんなことはないです。撮影条件によってはLP-E6NHで1,000~2,000枚くらい十分いけると思います。
実際に試してみた
こちらも実際の撮影で試してみました。
条件としては1.5~2時間くらいのロケ撮影。連写なしで記録モードはC-RAW+JPEG、DPRAW、人物を動きながら撮影するという流れで650枚くらい撮影してLP-E6NHのバッテリー残量は50%くらい。撮影中しばらく撮らない時間が続きそうなときは電源オフしています(8割くらいの時間でONだったと思う)。レンズはマウントアダプター+EFレンズでした。
標準的な撮影仕事の分量かなと思いますが、このくらいならバッテリー交換なしで撮りきれそうです。
その後、タブレットとカメラをWi-Fiで繋いでみたりダラダラ1時間100枚くらい撮影して最終的なバッテリー残量は18%くらい。
結構アイドル中のバッテリー消費が多い感じなので使わない時の電源オンオフ操作は大事かも知れません(左側に電源スイッチあるのは使いにくいよね。。右側にきて他のボタン無くなるのも困るけど。。)、ECOモードなど省電力系設定をカスタム登録して使うのが良いかも知れませんね。
α7R IVの電池持ちはEOS R5よりも良く、特にアイドル中の消費量が少ない印象。撮影中ずっと電源オンしていても極端な消費はしないので体感的には3~5割くらいは良いかなといったところですが、EOS R5の電池持ちもカタログ値のような極端に悪いものではないことは覚えておくと良いかなと思います。
私の撮影スタイルだと1日(4~6時間)撮影するならLP-E6NHを2本+予備でLP-E6系を1~2本と言ったところでしょうかね。EOS 5D MarkIVを使っていた時と体感的には同じくらいのイメージです。
互換バッテリーには注意した方が良いかも
EOS 5D MarkIVなどにも使えていた残量表示にも対応した互換バッテリーもEOS R5で普通に使えます。私の手元にあるものは残量表示も可能でした。ただ、電圧の問題なのか電池残り2コマくらいのシーンでいきなりバッテリー交換してくださいとなり撮影続行できなくなることがあったので、注意が必要かもしれません。
(EOS Rでも互換バッテリーは消耗速かった。残り2コマで落ちることはなかったけど)
また、EOS R5はバッテリーの残量(おそらく電圧を見ている)に応じて連写速度も変わってきます。互換バッテリーだと12コマ/秒は出にくい感じなのでキチンとカメラの性能を引き出したければ純正バッテリーを使うのが良いでしょう。
互換バッテリーはいろいろリスクもありますのでその辺理解した上で使うのが良さそうですね。
追記:しばらく使っていますが、やっぱり互換バッテリーはEOS R5で運用するのかなりキツそうです。すべてが当てはまるワケではありませんが、手持ちの互換バッテリーは軒並みすぐバッテリー切れを起こす感じ。快適に使いたいなら高くてもLP-E6NHを使った方が良さげですね。。
バッテリー残量によって連写速度も変わってくるのでEOS R5の性能をフルに引き出すならLP-E6NHがあると良いですね。
AFも激速だがサーボ時の追従性はカスタム必要かも
EOS RのAFはレンズによって画面の約100%を使えるし、RF24-105mm F4L IS USMの0.05秒世界最高速AFはホント瞬間移動といえるくらい速いです。
RF 85mm F1.2Lなんかはフォーカス駆動用レンズが重そうな動きをしたりと、すべてのレンズがめっちゃ速いという訳では無いのですが、総じて速いというのは間違いないかと思います。ソニーもそうですがこのへんは純正レンズの強みなのかもしれません。
動体への実際の追従性はαの方が上?
ちょっと詳しく検証できていないのですが、動いている動体へのサーボAF(AF-C)での合焦率はα(+純正レンズ)の方が上かなといった感じがしています。
EOS R5も画面上ではバッチリAF枠が追従しており、被写体認識はかなり高精度に出来ているのですが、実際の絵を見るとピントが微妙に合っていないみたいなカットがチラホラ。AFのカスタム項目も多いためカスタム次第で向上する可能性はありますが、デフォルト設定で使う限り(同じくデフォルトに近い設定で使ってるα7R IV、α9に対して)合焦率は完璧とは言えない印象です。
αはAF枠が被写体を捉えているとほぼ確実にピントが来ているのですが、EOS R5に関してはAF枠と合焦が必ずしも一致しない可能性があります。ここはもう少しよく見る必要がありそう。まぁ、通常の被写体で困ることは少ないと思いますが、スポーツや乗り物系を撮る人は少し気にしていても良いかと思います。
C-RAWが軽くて快適
私は普段の運用では100%RAW(RAW+JPEG)で運用しているのですが、キヤノンの場合軽量なC-RAWが使えるのが良いですね。4500万画素でもC-RAWなら1枚あたり10~20MBくらいに収まってくれます。普通のRAWならこの倍の容量です。
画質についても色々検証したものの、よほど激しい現像をしないのなら通常のRAWと変わらない感じ(激しく現像してもほとんど違いが分からない)。RAWなのにJPEGと同じくらいの容量感覚で使えるのは良いですね。連写可能枚数も上がる(条件によっては無限連写可能)し、取り込みのサクッとできて、Wi-Fi転送も楽。ハードディスクも圧迫しない。と良いとこだらけです。
よほど気合いの入れた撮影でなければC-RAW運用で全く問題ないと思います。
いまだに買えないのが欠点
カメラが出た7月末にかなりの品薄で話題になっていましたが、2020年12月末現在、まだ在庫あり店舗はほとんど無い状況です。EOS R6も同じような感じ。人気のRFレンズも軒並み入荷待ち状態で、早めに予約してしばらく待つという忍耐が必要になっています。
年末くらいには落ち着くかと思っていたのですが欲しい時に買えないというのは辛いですね。現状、EOS R5の最大のデメリットは在庫がなくて購買欲が盛り上がらないという事かも知れません。
とはいえ、在庫供給が止まっている訳ではないので欲しいなら早めに予約して入荷を待つというのが良いでしょう。
私は今後どうしていくのか
今のところEOS R5の大きな不満点は動画の30分制限があることくらいで、他の機能は予想通りもしくは、想像を超えて良かったという感じ。高い買い物でしたがその価値は十分あったなと思っています。
じゃあ、明日からEOS R5をメイン機にして行くかというとさすがにそれはムリです。。仕事でメイン機として使うなら少なくともサブのボディがもう1台必要。操作の一貫性を考えればEOS R対象からははずれ、少なくともEOS R6、できればEOS R5をもう一台欲しいところ。
レンズはEFレンズがまだ残っているのでマウントアダプター経由で使えば当面は問題ないですが、カメラの性能をフルに引き出すならやっぱりRFレンズが快適。その方がサイズもコンパクトになります。
メインにするにはあと100万+1~2年が必要か
そう考えるとあと100万くらいはRFシステムに課金していく必要がありそうです。。現状のソニーαのシステムでも十分仕事できるシステムが出来ている現状としては急いで大規模な投資をする必要性もなく。。
当面は特に仕事関係ではソニー機をメインで使いつつ、状況を見ながらEOSの出番を増やしていくという感じの運用になりそうです。まだ触りはじめですが、今後はスチル仕事はキヤノンEOSにシフトしていきたいなーという気持ちが強いです。それくらい快適。
一方、ソニーαにも良い所はたくさんあって、小さなボディは日常の持ち歩きも便利だし、純正に加え、タムロン、シグマなどのレンズラインナップも圧倒的。(最近の機種は)動画の30分制限が無いというのも大きな魅力です。
今後1~2年かけて、ガチの撮影(スチル)はEOS Rシステム、日々のライトな撮影や動画撮影はソニーαシステムという感じの使い分けをしていくのが幸せになるのかなと思う今日この頃です。
がっつり投資してしまいました
結局この記事を書いて時間が経たないうちに、R5は良いなってことでEOS 5D MarkIVもドナドナしてしまいRF大三元を手に入れました。ただ、ボディが1台しかないので完全にメインにすることは出来ていません。予備機が必要な撮影はまだソニーが現役。EOS R6が30万以下になってくれれば手も出しやすいのですがね。。
まとめ:5Dユーザーのためのミラーレス
ということでEOS R5を使っていろいろ気付いた点をまとめてみました。お気づきの通り画質への言及はないのですが、冒頭でも言ったとおり、最近の中~上級機のカメラは究極の解像度とかを求めない限りどれも私には十分だからです。
購入にあたって心配していなかったというか全く気にしていなかったといっても良いかも知れませんw 解像感や高感度性能、ダイナミックレンジなどは海外の検証サイトが詳しいので気になる方は探して見ると良いと思いますが、画質は想像通り他メーカー合わせてもクラストップクラスと感じます。
JPEGの時点で私の好きな色にほぼほぼ仕上がってくれるので無現像で納品しても良いかもと思えることは多いです(私はキヤノンの色が好きなこともある)。
4000万画素オーバの高画素、AF速いし正確で、5D譲りの操作系、8段手ブレ補正、暗所に強くCFexpress対応、防塵防滴性能もしっかりあるとスチル機に求められる機能が全部入りという感じ。しかもどれも高レベル。
現在品薄でなかなか手に入りにくい状況ではありますが、特に5D系ユーザーは本格的にEOS Rシステムへの移行を考えても良さそうだなぁという感じです。久しぶりにカメラ買ってワクワクしましたわ。
追記:レビュー動画も作成しました!
三部構成でEOS R5の良い点をYouTubeにまとめてみましたのでこちらも良かったらどうぞ!