ようやく無償化されるCapture NX
デジタル一眼カメラのメーカーはそれぞれ無償のRAW現像ソフトをカメラにバンドルしていましたが、ニコンは強気にも純正RAW現像ソフト(Capture NX 2)を有償販売してました。(超簡易版のView NXは無償)
しかも結構なお値段(約16,000円)で、なんでも現像で出来ちゃうLightroomとほぼ同じかちょっと高いんじゃないかという設定。。もちろん業界ではそれなりに評判が良い高性能なRAW現像ソフトですなんですが(ニコン限定だけど。。)。
そんな強気戦略だったニコンがようやくCapture NX 2の無償化を進めるようです。正確にはこれまで有償だったCapture NX 2とほぼ同等の機能+αを有したCapture NX-Dという製品を無償にするとのこと。
(追記)正式版は7/15に無償配布開始です!⇒ ニコン公式プレスリリース
「Capture NX-D」は、高機能のRAW画像の調整を求めるユーザーからの要望を受け、「Capture NX 2」と同等のRAW画像の現像・調整を無償でご利用いただけるよう、新たなソフトウェアとして開発しました。ニコンがこだわる画作りの思想を盛り込み、撮影後の画像調整により、さらにイメージ通りの画像に仕上げることができるソフトウェアです。
- ニコンニュースリリース
本日(2/25)からベータ版の提供を始め、今年の夏あたりに正式版のリリースを目指すとのこと。さっそく専用サイトもオープンしました。(β版サイトは閉じたため正式版サイトにリンク切り換え)
- Capture NX-D DLサイト
私はキヤノンユーザーなのでCapture NX 2をほとんど使ったことがないのですが、ワークフローを見ると元ファイルに設定ファイル(サイドカーファイル)を紐付けるタイプの非破壊編集を行うようでLightroomに似たワークフローのよう。
これまでの保存形式と違い、調整情報を別ファイルに記録して保存するサイドカーファイル形式を採用しています。
元ファイルに調整結果を書き戻さずそのままの状態で保存するため、いつでもRAW現像をやり直すことができます。
- ニコンニュースリリース
細かな調整機能や管理機能の使い勝手はわかりませんが、UIも洗練されていそうでこれが無償ってのはなかなか太っ腹な予感。現在ベータ版ではありますが、堅実なニコンのことですからそこそこの完成度には仕上がっているのでしょう。
キヤノンDPPはどうする??
ライバルのキヤノンは以前から純正RAW現像ソフトのDigital Photo Professionalが無償提供されてました。プロでも使ってる人がいるくらいDPP自体はそれなりに高機能ではあり、これまではニコンに対してもアドバンテージがあったのですが、増築を続けたビルのように使い勝手が壊滅的に悪く、現像スピードが遅いなどの欠点もたくさんあります。
今回Capture NXが無償化されることでこのアドバンテージもかなり小さく、あるいは逆転されることもあるかと思います。
DPPがどう動くのかがキヤノンユーザー的には大変興味深いです^^
(追記)DPPもバージョンアップしてきましたね!
【速報】キヤノンDigital Photo Professional(DPP)が4.0にメジャーバージョンアップするぞ!
また、ここ最近Adobe Lightroomのシェアもかなり高まってきているはずですので、メーカー純正、サードパーティー製含め、これからRAW現像ソフト界隈でちょっと大きな動きがありそうですね!
実に楽しみ。まぁLightroom推しの立場は変わらないと思いますが(笑)