最近話題のデジタルフォトアルバムをまとめて全部比較してみた!【写真管理】

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せっかく撮った写真は一人だけじゃなく家族みんなで楽しみたいものです。最近話題のデジタルフォトアルバム4社4製品の特徴やメリット、デメリットについてまとめてみました。大切な写真は楽しく、手軽にそして安全に見たいですよね。

追記:2016年の最新版をまとめました!

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2016.11.29
16.11.29
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2015年に執筆した「最近話題のデジタルフォトアルバムをまとめて全部比較してみた!」でデジタルフォトアルバム4社4製品の別のタブで開く

デジタルフォトアルバムとは?

皆さんはデジタルフォトアルバムをご存知でしょうか。これは簡単に言えばデジタル写真を見たりまとめたりできるアルバムのことです。

デジタルフォトアルバムはデジタル写真、もしくはデジタル化した写真をハードディスクやメモリ、クラウドストレージなどに保存し、自動で整理します。整理された写真はHDMIケーブルでつないだテレビやモニタに表示できますし、専用アプリでスマートフォンやタブレットでも見ることができるものもあります。

デジタルフォトアルバム比較

我が家に並んだデジタルフォトアルバムたち

紙の写真アルバムはみんなで見るにはやや窮屈ですが、大画面テレビに表示できるデジタルフォトアルバムなら家族や友達みんなでワイワイ写真を見ることができます。また、専用アプリのある製品では、同じ写真や同じアルバムを、別々の人が別々の場所で同時に見ることもできます。これはデジタルならではのメリットです。

アプリを使えばテレビだけでなくスマホやタブレットでも見ることができる。

最近のデジタルカメラでは当然のように備わっている動画撮影にも対応しているので、ビデオも写真と同じように保存・表示させることができます。これもデジタルならではの利点でしょう。

2015年はデジタルフォトアルバムの新製品が2つ増え、計4社から4製品と過去に無いほど製品が充実しました。以降では、そんなデジタルフォトアルバムを発売日順に紹介していきます。

本日のコンテンツ

  • 各社デジタルフォトアルバムの特徴、比較
  • 共通のデメリットなど
  • まとめ

各社デジタルフォトアルバムの特徴、比較

バッファロー おもいでばこ

まずは今年3月にリニューアルしたバッファロー社のおもいでばこから紹介します。私は初代から製品をお借りして使わせていただいていますが、自身でも両親や友人の結婚式のプレゼント用に何台か購入させていただいたほど良くできた製品です。

2011年に初代を発売したこの製品は、デジタルフォトアルバムのあるべき形を作った先駆け的な製品です。SDカードやUSB、スマートフォンから簡単に写真を取り込み、自動で整理し、それをテレビやスマートフォン、タブレットで様々な形で表示する。できる事を並べるとごく当たり前に感じる事ばかりですが、これらを「当たり前」にしたのがこの製品です。

初代~3代目のおもいでばこ(画像は2代目のもの)

携帯電話やテレビのらくらくリモコンを模したリモコンは多くの方が抵抗なく使えるように設計されているので、多くの方がほとんど説明書を読まずに使い始められます。

デジタルフォトアルバム比較

リモコンの上部でテレビ操作、下部でおもいでばこを操作できる。

自動で写真を整理してくれる

写真の自動整理も「カレンダー(日付順)」「タイムライン(時間順)」「アルバム(選んだ写真)」とシンプルにわかりやすい分類となっています。

カレンダー表示は年・月・日と全期間の4段階。

タイムライン表示画面は年・月・日に時間が加わる。時間表示では、まるで写真日記のよう。

アルバム画面では初期設定で祝日がアルバムとなっている。記念日もアルバムとして登録可能。

かんたんなのに多機能

また、パソコンの周辺機器メーカーとしてのノウハウも生かされています。他社には無い2TBの大容量モデルでは最大40万枚の写真やビデオが保存可能となっていますし、1TBのモデルでも同様に最大40万枚まで容量がいっぱいになるまで取り込みが可能となっており、例えば1000万画素のデジカメの写真なら23万枚弱の写真を保存できます。さらに無線LANルーター機能を備えているので、LANケーブルやWiFiでおもいでばこを繋げば直接スマートフォンやタブレットから写真やビデオを見ることができます。

また、HDMIで接続したテレビやモニタだけでなく、アプリ経由でスマートフォンやタブレットでも表示が可能です。

先代まではカクカク再生だった60フレームのフルHD動画も滑らかに再生できるようになったので、動画混じりのスライドショー再生も途切れることなく楽しめます(この製品を含め、全てのデジタルフォトアルバムで4K動画は非対応です)。

ハードディスクや無線LANルーターなど各種データ保存機器やネットワーク機器を作ってきた自社のノウハウが十分に生かされています。

もちろん、データ保護にも万全の対策がされています。USB接続のハードディスクを接続しておけば電源オフ時に自動でバックアップも取得してくれますし、製品を買い替えてもバックアップしたハードディスクから各種設定をそのまま復元することができます。

見られるのは家の中だけ

このように自宅内ではおそらく最強の製品ですが、数少ない欠点もあります。
それは、写真を見ることができるのは家の中だけとなっていることです。他の製品はインターネット経由で外出先から写真をスマートフォンやタブレットで見ることができるものもありますが、この製品はフォト蔵という別会社のサービスを使い、さらにそこに登録した写真しか見ることができません。

とはいえ、豊富な自動整理機能と表示機能、快適な操作性、最大40万枚という保存枚数で、写真撮影を楽しむ多くの方にまず最初にお勧めできる製品です。

トレンドマイクロ ジュエリーボックス

次に紹介するのが、2013年に発売されたトレンドマイクロ社のジュエリーボックスです。

こちらの製品も商品をお借りして利用させていただいていますが、おもいでばこよりもさらに「かんたん」に使え、かつ、クラウド利用で家の外でも写真を見ることができる製品となっています。

トレンドマイクロ JewelryBox

SD/USBスロットは普段は収納されている。以前は黒もあった。

その最大の特徴が、取り込む写真をフルHD画質(1920×1080pixel, 約192万画素)に大きく圧縮して保存することでしょう。これにより本体に保存領域はハードディスクではなく16GBのメモリだけで、約40,000枚の写真を保存でき、価格も実売価格が1万円前後と非常に安価になっています。

保存された写真は、「おもいでバックアップサービス」によってインターネット上のクラウドに自動的に保存されます。このクラウドは同社が運営する有料クラウドサービス「オンラインストレージ SafeSync」ですが、これが無料で、しかも「かんたん」に使えるようになっています。

このクラウドに保存された写真は、スマートフォンやタブレットの専用アプリでいつでも見ることができます。おもいでばことことなり、いつでもどこでも見られるのがポイントです。しかも写真が圧縮されているので通信量も抑えることができます。

ジュエリーボックスアプリ(iOS)

フルHD画質に圧縮されているため、通信量も少なく表示も速い

セキュリティに安心感あり

クラウド利用で多いのがセキュリティ対策についての心配ですが、トレンドマイクロ社はセキュリティ対策ソフトの会社なのでこの点については信頼がおけます。また、アプリで写真を見るためにはジュエリーボックスと直接認証を行わなければならないため、見も知らない他人に写真を見られてしまう心配もほとんどありません。クラウドはなんとなく怖いとか、セキュリティはわからない、という方にも「かんたん」に対策出来るようになっています。

この「かんたん」はリモコンにも徹底されており、電源や上下左右の矢印とOKも含めてボタンはわずか7つしかありません。できる事も限られていますが、憶える手間もかからないため「かんたん」に使い始めることができます。

DSC09211

できる事も限られるが、憶えるのも簡単。

オリジナル画像ではない点に注意

ただし圧縮しているとはいえメモリに保存しているため、保存枚数は最大4万枚と少なくなっています。また、圧縮しているためテレビやスマートフォンで見るのにはそれほど気になりませんが、拡大やトリミングをしたり、大きく印刷する方には向いていません。

しかし、手ごろな価格でクラウドやセキュリティなど本来なら難しい機能も含めて「かんたん」に使えるため、デジタルフォトアルバムの世界を体験できる入門用デジタルフォトアルバムと言えるでしょう。

富士フィルム ワンダーフォトボックス

今年7月に発売された富士フィルム社のワンダーフォトボックスは、おもいでばことジュエリーボックス、さらに同社のwebサービスと店頭にあるプリント機の機能を全部取りしたようなよくばりな製品となっています。

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容量は1TBのハードディスクを内蔵しており最大保存枚数15万枚となっています。これはおもいでばこの1TBモデルと同等ですし、「安心バックアップサービス」でジュエリーボックスと同じように同社のクラウドサービスに写真が定期的に保存されます。もちろんUSBハードディスクにバックアップを取ることもできます。

シーンに応じて自動で分類

保存した写真は「Image Organizer」によって人物や風景などの項目に自動的に分類されます。自分でもアルバムを用意して、自分なりに写真を分類することもできます。

被写体・人物・フォルダ画面

Image Organizerで自動分類されるが、手動で分類し直すことも出来る。

さらに、googleマップを利用した地図表示では、ジオタグと呼ばれる位置情報の付いた写真を世界地図のその場所に表示してくれます。

地図画面

ほぼgoogleマップそのものの機能がある

そして他社との最大の違いが、同社のプリントサービスに直接申し込みができる事でしょう。写真の印刷はもちろん、使う写真やレイアウトを仮想で何パターンも試してから注文できるフォトブックは作ったことのある人ならこの快適さに驚くと思います。

フォトブック作成画面

保存した写真からフォトブックを作ることが出来る。

このように「できる事」を並べると良いことばかりの製品ですが、発売されたばかりなので上記2製品と比べるとまだまだ至らない点が目立ちます。

高機能だけど操作性に難あり。。

最もそれを感じるのが操作性です。

多機能なため画面のあちこちに各種機能の呼び出しがありますし、メニューでまとめられていてもそのメニューが多すぎたり階層が深かったりと、憶えるのが大変です。それを操作するリモコンはその対策として有線マウスも付属していますが、ケーブル長が1mしか無いのでテレビからの距離が取れないので、せっかく大画面に写真を写しても快適に見られないのです。

デジタルフォトアルバム比較

フォトフレーム用リモコンに似ていてシンプルだが、複雑な操作にはやや難がある。

マウス接続イメージ

一応これぐらい伸びるが、見る場所は制限される。

挙動の速度も、頻繁に行われるアップデートでのチューニングやハード変更がされた前の2機種と比べるとまだまだ改善の余地があります。既に最初のアップデートが準備されていると聞いているので、今後の改善に期待したいところです。

クラウドについても無料で利用できるのは2GBと全体の保存容量の2%なので厳選して保存するか、有料のサービスを申し込む必要があるでしょう。ただし~50GBで月額\400、完全バックアップができる1TBでは月額\3,500とかなり高額になっています。

USB無線マウスを接続

USB無線マウスがあれば操作性が格段にアップする。

パソコン用のUSB無線マウスを使えば操作性も劇的に改善されますし、写真の印刷やフォトブックを良く作る方ならこれ一台で完結するのでプリントを楽しむ方にはお勧め候補の一台です。

Canon コネクトステーション CS100

最後に、今年8月発売されたCanon コネクトステーション CS100です。

Canon ConnectStation CS100

Canon Connect Station CS100

このCS100は、お財布ケータイやSuicaに使われているNFCという機能を備えています。2015年以降に発売された同社製のNFCとWi-Fiを搭載したカメラからは、本体の上にカメラを置くだけでNFCとWi-Fiを使って無線で写真を取り込むことができます。

dsc_0392

また、Canonは写真に関連するデジタルカメラやビデオ、プリンタなども販売しており、CS100はこれらの機器とWi-Fi経由で接続して写真を取り込んだり、印刷して楽しむことができます。

RAW画像にも対応

さらにRAWと呼ばれる未加工の写真データにも、Canonの最近のカメラ限定(※)ですが対応しています。
(※拡張子が「CR2」となるカメラ。対応機種はこちらから確認できます。)

しかし、この製品も発売されたばかりなのでおもいでばこやジュエリーボックスと比べると至らない点もあります。

他社製品との親和性が低い。。

まず、機能を全て活用するためには同社製で2015年以降に発売された対応機器をそろえる必要があります。

例えばNFCを使った無線での写真取り込みは機種が限定されており、それ以外のカメラでは他のデジタルフォトアルバムと取り込み方法は変わりません。

PowerShot SX710 HS

NFCでの取込は、2015年以降に発売されたNFC対応カメラにしか対応していない。

印刷についても、おもいでばこならEPSONのプリンタがダイレクト印刷に対応していますしワンダーフォトボックスならチェキプリンタやインターネット経由でのプリントサービスに対応しているため、そこまでのアドバンテージではありません。

動作速度は発売直後としては比較的スムーズで速いのですが、背景が真っ黒だったり、メニュー表示もシンプルだったりと物足りない印象があります。

dsc_0402

もっとも残念な点が、スマートフォン用アプリがないことです。NFCを備えたスマートフォンは接続の手間がかかりませんが、そうでないものはいちいちwebブラウザー経由でアクセスする必要があります。他社製品は全てアプリ経由で行えるため、こちらの製品でもアプリの提供が待たれるところです。

他社のスマートフォン用アプリアイコン

他の3製品はアプリがあるが・・・

とはいえ、取り込み用にCanonでは比較的最近までデジタル一眼カメラで採用されていたCFカード用のスロットを備えていますし、Canon製のカメラやプリンタで揃えている方、もしくはこれから揃える予定がある方なら購入候補に挙がる一台でしょう。

共通のデメリットなど

バックアップは各自で責任を持って

デジタル化されたデータはきちんとバックアップをしないとたくさんの写真やビデオがいっぺんに消えてしまうリスクがあります。

各社に外付けHDDやオンラインストレージを使ったバックアップの「支援機能」は付いていますが、別途HDDを用意したり、追加のストレージ使用料を払うなどが必要で買ったままの状態で完全なバックアップはできません。

バックアップについてはこちらの記事も参考にどうぞ

写真 バックアップ
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デジカメのデータは当然デジタルデータですから、何かのきっかけで一瞬のうちに消えてしまうことがあります。つまり、バックアッ別のタブで開く

これだけで編集はできない

また、パソコンなどと異なり「見る」に特化しているため、明るさや色の変更などちょっとした編集や加工すらできません。

保存だけでなく、編集・加工までできるのがパソコンの強み(画面イメージはPicasa)ですので、ご使用の目的や環境に合わせて選ぶことが大事です。

まとめ

最後に、それぞれの機種についてどんな方にお勧めできるのかをまとめました。

■万人向け

まず、全ての方に最初にお勧めするのはおもいでばこです。4年もの間デジタルフォトアルバムとしての基礎を磨き続けたこの製品の使い勝手の良さは、他社の追従を許しません。この業界の王者とも言えるでしょう。

バッファローおもいでばこPD-1000

バッファローおもいでばこPD-1000

■いつでも写真を見たい人向け

家の中だけでなく外出先でも写真をみたり、遠く離れた両親や親族と写真を共有する方には条件付きでジュエリーボックスをお勧めします。

トレンドマイクロ JewelryBox

全ての写真を安全にクラウドに保存できるので、いつでも何処でも写真を見る事が出来る。

パソコンに詳しい方にはgoogleフォトで良いではないか?と言われそうですが、誰でも簡単に写真が共有できるこの製品は、たとえ小さなお子さんでもすぐに取り込みと表示ができる点に着目すべきです。

ちなみに条件とは、オリジナルの写真を別途保存することです。おもいでばこと組み合わせることで、現段階で私が考える最強のデジタルフォトアルバム体制となります。

■プリントやフォトブックを良く造る人向け

デジタル写真をお店プリントして写真立てに入れて飾ったり、フォトブックにして楽しむ事が多い方にはワンダーフォトボックスがお勧めです。写真を保存してそのままネット経由で写真プリントやフォトブックの注文ができるこの製品は、パソコンで四苦八苦しながら注文していた人ならば快適に作成・注文できることに驚くでしょう。


この製品はパソコン用のUSB無線マウスを使えば操作性が飛躍的に快適になります。こちらの製品を使う際にはぜひ併せてお使いください。

■スマートフォン撮影を殆どせず、かつCanon製カメラが多い人向け

スマートフォンや携帯電話では殆ど撮影せず、趣味としてデジタル一眼カメラ等で作品としての写真撮影を楽しむ方にはCS100がお勧めです。特にCanon製のカメラをお使いで、RAW現像をされる方ならこの製品一択となります。

Canon ConnectStation CS100

Canon ConnectStation CS100

もちろんCanon製のカメラやプリンタを使っているのなら統一感も出ます。2010年以降のCanon製品をサポート対象としていますが、私の手元にあった2006年製のCanon IXY 900ISも認識しましたので、非公式ながら自社製品はできる限り動作検証しているようです。

追記:2016年の最新動向もまとめました!より新しい情報はこちらになります▼

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この記事を書いた人
内川 功一朗
内川 功一朗 / 専門ライター
一般社団法人パソコープ認定 写真整理アドバイザー、AllAbout パソコンガイド。 内川 功一朗のプロフィールページ

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