今年も残すところあと3週間となりましたが、今年撮った写真はキチンとバックアップしていますか??バックアップを忘れてしまう一番の要因はめんどくさいから。。
今回はそんなめんどくさがり屋のあなたにおススメな2台のハードディスク(HDD)を使った簡単バックアップ方法をご紹介します!
バックアップを自動化する環境を作る!
以前のエントリー(ホントに大丈夫?大切な写真を確実に保存する方法!)で、バックアップの大切さと基本的なバックアップの方法をご紹介しましたが、みなさん、その後はバックアップをしっかり行っていますか?
もう何度でも繰り返し言いますが、デジタルデータを扱う以上、失って困るデータは必ずバックアップを取っておく必要があります。ホントにある日突然データが飛んじゃうことがあるのですから。。
実はつい数日前、突然私のメインPCが起動不能の状態に陥りました。前の日までちゃんと動いていて、仕事にも使っていたPCです。さまざまな回復手段を講じましたが復旧には至らず、OSを再インストールすることに。。
幸い、写真など大事なデータはしっかりバックアップも取っていたので一部の設定環境を除いてデータはほぼ無傷で復旧。もし、何の対策もしていないPCを使っていたらどうしたらいいかパニックに陥ってたかも。。
バックアップの大切さを改めて感じました。
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そうは言ってもバックアップって面倒だからついつい忘れちゃうんだよね。。という人もいるはず。
私も以前はそうでした。
今回はそんなあなたにおススメな2台のハードディスク(HDD)を使って自動バックアップ環境を作る方法をご紹介します!
また、本エントリーの内容で生じた一切の不利益などはstudio9では保障しかねますので各自のご判断の元でお試しください。
ポイントは2台のHDDを自動で同期すること
では実際の導入方法をご紹介していきましょう。
大まかな流れは下図のような流れとなります。
普通に写真を撮った後、撮った写真をPCに読み込ませて、2台のHDDを同期させることにより大事な写真を二重に保存する環境を作ります。
この中で一番面倒な3.の工程をPCに自動でやってもらうのです☆
一度バックアップ環境を作ってしまったらあとはソフトを立ち上げるだけなので、バックアップをまったく意識せずに写真を安全に保存できますね!
導入方法
では実際の導入方法を見ていきましょう。
準備その1:HDDを2台用意する
内蔵でも外付けでもいいのでHDDを2台用意します。ちょっと初期投資が必要な部分ではありますが、安全に写真を保存するためには仕方ない投資です。また、HDDでバックアップするコストはDVDやBDでバックアップするコストよりも1GBあたりの単価が安いので実は経済的なのです。
万が一、OSの障害 で起動不能になったときなど、OSと一緒のドライブに大事なデータがあるとそのデータも失う危険性があります。数日前、私のPCが起動不能に陥ったときはOSのみ別ドライブにしていたので復旧が簡単でした!
データ保存用ドライブ(以下、作業ドライブ)は写真専用にする必要はありません。OSと別にしておくということが重要。動画や音楽、文章があっても問題ないです。もし、すでに外付けHDDなどを使っているなら新しく用意する必要もありません。
バックアップ用ドライブ(以下、バックアップドライブ)はできればバックアップ専用のものを用意します。万が一の時以外はこのドライブのデータを移動したり、編集することはありません。作業用ドライブと同じ容量のものがいいでしょう。
準備その2:作業ドライブに写真用フォルダを作る
はじめに撮った写真を保存するのはこのフォルダだけ!と決めてしまいましょう。そうしておけば、バックアップするときも簡単です。
私はこんな感じで写真フォルダを作っています。撮った写真だけでなく、Lightroom(写真管理、編集ソフト)のカタログファイルやこのブログ用の画像もここに入れています。
準備その3:バックアップドライブにもフォルダを作成
作業ドライブの写真フォルダ(以下、作業フォルダ)を整理したら、バックアップドライブにもフォルダを作りましょう。
たとえば、写真フォルダと文章フォルダをバックアップしたいなら、バックアップドライブにも写真フォルダと文書フォルダを作っておくのです。
もしドライブを丸ごとバックアップするならこの項目は飛ばしてもOKです!
準備その4:同期ソフトをインストール
ここまで準備が整ったら同期ソフトをダウンロードして、インストールしましょう。Windowsの方ならRealSyncというフリーソフトがおススメです。
**追記:さらに高機能なフリーソフトがあります**
RealSyncの高機能版、FreeFileSyncの導入と使い方を詳しくまとめました。良かったらこちらもどうぞ!Windows, Mac どちらもOK。
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このソフトをダウンロードして、適当な場所に解凍したらRealSync.exeをダブルクリックして起動。
起動したら 更新>追加 から同期したいファイルを追加します。
私の設定は上記のような感じです。
”更新元→更新先”とすることで、作業フォルダからバックアップフォルダへコピーが行われます。
また、詳細設定”削除”を指定することで、作業フォルダのファイルを削除(フォルダ名変更なども)した場合はバックアップフォルダのデータも作業フォルダに合わせて削除されます。
これで作業フォルダでいくら編集しても、その内容がバックアップフォルダにすべて反映されます。
はじめてご使用の際は”削除”を外したり、テストフォルダを作って 挙動を確認することをおススメします。
自動に同期を設定する場合は、 オプション>一般の設定 から自動同期にチェックをつけて、更新間隔を指定します。
私の場合は撮ってきた写真をPCに取り込んだら、”すぐに更新”を押して、バックアップを開始させるので、普段の更新間隔は360分とやや長めです。
これまで特に大きな問題は起きていませんでしたが、なんだか気持ち悪いので120分に設定しなおしました。。
面倒くさがり屋の方はPCを立ち上げたときにこのソフトを立ちあげておけば、とくにバックアップ作業を意識することなくPCが自動でバックアップを取ってくれますね!
本ソフトはWindows専用ソフトですが、きっとMac用にも似たような同期ソフトがあるはずです。
Google先生に”Mac 同期ソフト フリー”なんかで聞いてみるといいものが見つかるかもしれません。Macユーザーさんで情報をお持ちの方はぜひ教えてください!
追記:Macの方はFreeFileSyncがおすすめです
実際のワークフロー
準備が整ったら、実際に使って見ましょう。
といってもあなたがすべき作業はPCを起動したときにRealSyncを起動するだけ!
あとは好きなときに写真を取り込んだり、編集している間にPCが自動的にバックアップドライブへデータをバックアップしてくれます♪
次の更新までにHDDがクラッシュしてしまいそうで心配ならば、写真を取り込んだり、大事な編集をしたなど、大きな変更があったときに”今すぐ更新”を押してあげればOKです。
また、写真を取り込んだ後のメモリーカードのデータはバックアップが完了してからフォーマットするようにしましょう。
すごく運が悪くて、次の自動更新が来る前にHDDがクラッシュしてしまっても元データさえ残っていれば安心です。
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今回は写真のバックアップを中心にご紹介しましたが、この方法を使えば写真に限らず、PCの中のありとあらゆる大事なデータをバックアップできます。
PhotoshopのアクションやLightroomの環境設定ファイルもバックアップできますし、音楽やメールもバックアップできちゃいます!
いつ訪れるか分からない”もしもの時”のために、バックアップは日ごろから習慣つけておきましょう。
さらに安全にデータを保存するために
通常の環境であれば今回ご紹介した方法でかなり安全にデータが保存できると思いますが、今回の方法ですと2台のHDDが常に1台のPCに接続されていることを前提としているため、PCに非常に大きな物理的障害(落雷、落下、火災など)が起きた場合は2台のHDDが同時にダメになる場合もあります。
必要に応じて、大事なデータはDVDやBDにバックアップしたり、1ヶ月や3ヶ月に一度、3台目のHDDにバックアップを取って、別の場所に保管しておくなどの対策をしておくとさらに安全なデータの保存環境が完成します。
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まだバックアップを取っていない。。という人は今からでも遅くありません。
きちんとバックアップ環境を作りましょう!