前回のエントリーでも紹介した、写真上達サイトのフォトアドバイス。なかなか外から中の様子が見えなかったのですが、実際に見学して分かったのは、「写真の楽しさを伝える、つながりを創る」ことをテーマに、インターネットを中心に全国で1万人以上の受講生を擁する写真好きのために様々なサービスを提供している会社さんだったということ。
”フォトアドバイス”ってどんなところ?っていうのは前回のエントリーをご参照下さい!
⇒ - 写真上達講座のフォトアドバイスさんに突撃見学してきた!【前編】
そんなフォトアドバイスさんへの突撃見学、後編はまだまだあるフォトアドバイスのあんなところやこんなところについてレポートしてみようと思います。
屋外ポートレートワークショップに潜入!
なんとなくDVD教材のイメージが強いフォトアドバイスですが、実際にプロカメラマンが教えるワークショップもほぼ毎週の頻度で開催しています。
- (参考)プロから直接学べる!フォトアドバイス ワークショップ
今回はその中で 中村路人カメラマンが講師を務める「ポートレート」ワークショップに取材と称して参加してみました。
前回エントリーでも紹介しましたが、この辺のイベント運営は非常にしっかりしていて、事前の打ち合わせはもちろんのこと、通常のワークショップなら募集人数は10名くらいの少人数、講師の他に運営スタッフが1~2名付くという充実のサポート体制です。
今回の舞台はおしゃれな街、代官山。ストリートでのポートレートです。
ただの撮影会じゃないポートレート
今回集まったのは8名(10名満席だったけどインフルエンザで2名欠席)。ポートレートということもあり、参加者はみな男性でしたが、撮影会常連のようなガチンコカメラマンばかりというわけでは無く、普通にカメラを楽しんでいる方たちといった印象です。今回が初参加という人も4名いらっしゃいました。
初参加といってもフォトアドバイスオリジナルSNSの「PHOTO DAYS」では繋がっている方も多いようで、集合の時点で「〇〇(ハンドルネーム)さんですか?」とか「あの写真の人ですよね?」なんて会話をしている人もちらほら。
みなさん揃ったところで講師の中村カメラマンからモデルさんの紹介。今回のモデルは有明ゆなさんと杉絵里香さんの2名。参加者8名に対してモデル2名というのはなかなか贅沢です。
続いて、参加者のみなさんもそれぞれ簡単に自己紹介を済ませて撮影開始です。
先生が事前にロケハンされていた代官山駅のストリートで撮影が始まりました。この日は良く晴れた快晴の日でポートレート的には光の読み方を間違えると痛い目にあう日でしたが、その辺りは先生が光の状態の良い場所へ続々案内してくれます。
こういうおいしい光の場面、一人だとなかなか見つけられない事が多いですが、さすが普段ファッション系の撮影をされている先生だけあって、あっさりとポイントを見つけてくれます。
中村カメラマンの指導スタイルは最初から手取り足取りというよりは、まずは撮ってみて、困ったらいつでも聞いてねって感じ。モデル2人も元気いっぱいで撮影中の雰囲気はワイワイとみなさんとても楽しそうです。
中央の茶色いジャケットの人が中村カメラマン。
撮影は一人1分程度、1対1で撮ったり、みんなで囲んで撮ったりという感じ。モデルは2人なので待っている間ずーっとやる事がない。。みたいな状況は殆ど無かったです。
結局、盛り上がってしまい2時間の予定が20分ほとオーバーして終了。最後はみんなで記念写真を撮って午前の部はお開きとなりました。
午前の部は。。というのも、この日は午前、午後の2部構成で午後は前回エントリーでも紹介した横浜のセミナールームでストロボを使ったスタジオでのワークショップも予定されていました。私は次の予定があったので午前だけでしたが、まさに1日ポートレートといった感じ。
だれでも参加できそうなアットホームな雰囲気
ポートレート撮影って、なんとなく敷居の高い感じがしたり、気恥ずかしいと思っている人も多いかもしれませんが、こういう少人数のワークショップから始めてみるとすんなり楽しめるものです。今回の様子を見ているとこの中に女性が参加しても全然問題なさそうなくらい、良い意味でゆるい感じが印象的でした。
モデルさんとコミュニケーション取れるかしら。。と心配な人もいるかも知れませんが、先生もモデルもプロなので初めは向こうからリードしてくれますよ^^
モデルさんにも他の撮影会とフォトアドバイスのワークショップの違いってどんなところ?と聞いてみたら、「撮影会はすでに撮れる人が来てバシバシ撮られるのに対して、ワークショップは撮り方から教えてくれる場所なので、撮影会とは違った雰囲気で自分自身も勉強になる」と言ってました。
私も真剣に撮ってる参加者さんの後ろからさりげなく(盗撮気味に??)何枚か撮ってみましたよ^^
↑こちら、撮影中も元気いっぱいだった有明ゆなさん。
↑大人な雰囲気を醸し出す杉絵里香さん
星の撮り方特別講座にも潜入!
午前中のポートレートワークショップに参加した後、午後からは村田一朗カメラマンによる星の撮り方の特別講座にお邪魔してみました。
世界中どこからでも受けられる講座
この特別講座はフォトアドバイスのオリジナルSNS、「PHOTO DAYS」内で行われているオンライン講座「写真実践講座」の特別講評会です。
全国の受講生が「写真実践講座」内で出された課題に沿って作品提出をし、先生からオンライン上で講評やアドバイスを受けられるシステム。講評はSNS上で行われるので良くある先生からの一方的な講評ではなく双方向というのも面白いですよね。希望者は実際にこのようなリアルな講評会に参加して、それぞれ直接講評を受けることもできます。
また、ただ「撮ってね」というだけでなく、毎週1回担当講師オリジナルの撮り方講座(今回は村田講師による星の撮り方)が動画配信される仕組みになっています。
この日は東京(渋谷)での開催でしたが、このあと、名古屋、大阪、福岡でも出張開催するとのこと。また、リアル講評会に参加できない方向けにこの日の実際の様子をビデオ収録してオンライン配信するという親切な体制です。
オンライン講座のテーマは季節ごとに変わっていて、村田一朗カメラマンによる 「星の撮り方講座」の前は、五海ゆうじカメラマンによる「花の撮り方講座」でした。
この日集まった受講生は総勢37名。多くが男性でしたが女性参加者も3名ほどいらっしゃいました。
会場のスタッフはカメラや音響担当の方も含めて5名以上。ほんとしっかりしてます。代表の佐藤さんもいらしてました。
講義の前に「近くの方と簡単に自己紹介をしましょう」とアナウンスがあったのですが、やはりここでも午前のポートレートと同じく、「PHOTO DAYS」のおかげで「〇〇(ハンドルネーム)さんですか?」とか「あの写真の人ですよね?」みたいな会話をきっかけにすぐに皆さん打ち解けている様子。
同じ趣味を持つ仲間とはいえ、初対面の方とすぐに打ち解けられるというのはSNSの効果すごい!と言ったところ。
代表の佐藤さんも、講義の冒頭で「この講座では、上手な写真を目指すだけでなく、一緒に写真を楽しむ仲間を作ってほしい」と参加者に呼びかけていたのが印象的でした。前回エントリーでも紹介した、「写真でつながりを創る」という、フォトアドバイスのコンセプトがしっかりと現れている講座です。
そんな自己紹介の後に講師の村田カメラマンが登場。
山岳や星景写真を中心に活躍されていて、カメラ雑誌にも良く登場されるのでご存じの方も多いでしょう。午前ワークショップの中村カメラマンもそうですが、こうした第一線で活躍されている講師陣が揃っているのもフォトアドバイスの強みでしょうか。
マイペースで優しい語り口の中に、相手のレベルに応じてアメとムチの講評を使い分けていたのが印象的でした。
会場に集まったすべての受講生の作品をたっぷり3時間掛けて1枚ずつ講評していきます。
大事なのは写真を楽しむ事
はじめは先生からの評価の高い作品が出てきましたが、ホントにレベル高くて私もびっくりしました。こちら、今回最も評価が高かった作品。普通の夜景作品としてだけでもレベルが高いですが、良く見ると空には星の軌跡が。
もちろん、みんなこんなにレベルの高い作品を提出しているわけではないのでご安心を。というのも、この「星空撮影講座」は始まったばかりで今回は最初の作品提出の段階。周りの景色と星を絡めて少しでも撮れればまずはOKといったところ。
大事なのは「先生から良い評価をもらう事では無く、成長しながら写真を楽しむ事」ってことですね。
初めて星を撮るとこんな感じで露出のコントロールが難しいわけですが、課題提出者のレベルに応じてアドバイスも含めながら丁寧に講評されていました。というか、私自身とっても勉強になりました^^; なんだか得した気分です。
途中、星景写真のレタッチのポイントなんかも挟みつつ、あっというまに3時間が経過。最後の質疑応答もなかなか盛り上がり、冬場のバッテリーの管理方法や電熱ヒーターなどちょっとマニアックな内容まで盛りだくさんでした。
特別講座修了後は懇親会があったのですが(私は用事で行けず。。)、37名中、31名が参加するという参加率の高さ。何人かにお話を伺うと「初参加だけど懇親会が楽しみ」という方もいらっしゃいました。個人での写真技術の向上を追い求めるだけでなく、「仲間と写真を楽しむ場」というのもみなさん求めているのでしょう。
このういうアットホームなコミュニティーを作っている運営は流石だなぁといった所です。勉強になりました。
その他、受講生をサポートする体制
今回はワークショップやセミナーといったリアル講座を中心にフォトアドバイスさんの内部を紹介してみましたが、地方にお住まいの方でも十分楽しめるようなサポート体制も充実してます。
これまで何度も出てきたフォトアドバイスオリジナルSNS「PHOTO DAYS」もそうですし、何か困った事があればメールサポートも受け付けています。
また、自宅で学べるDVD教材もジャンルに応じて豊富なので興味あるものを選んで購入してみるのもいいかもしれません。
どんな内容なのかな?という方はYouTubeのフォトアドバイス公式チャンネルを覗いてみると良いですよ。
たとえばコチラ、五海ゆうじカメラマンの『花を撮る』DVDのダイジェスト。
ダイジェストをいくつか見るだけでもなるほどなぁと思う所が結構あります。
まとめ
というわけで、今まで(個人的に)ベールに包まれていたフォトアドバイスさんへの突撃見学の内容を2回に渡ってまとめてみました。
気になるワークショップやオンラインセミナーへの参加費は一般的な撮影会や書籍で独学するよりはちょっと高めの設定にはなっているかな?と思いますが、ここまで紹介してきたような充実のサポート体制を見てみると、十分妥当な設定なのかなと思いました(ワークショップなどの値段は公式サイトで確認できます)。
前編でも紹介したように、特に毎月の会費が必要という訳では無く、興味あるものだけ必要に応じて購入、参加するシステムなので、個人のペースでじっくり写真を楽しめるというのが良いですよね。
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ここ数年続いていたデジイチブームもようやく落ち着きを取り戻してきた今日この頃、これからは手元にあるカメラを使って「写真をどう楽しむか」がキーワードになってくると思います。
今回の見学を通して、私もカメラを持っている方へ様々な「写真を楽しむ場」を提供できたらなと思ったところです。
フォトアドバイスさん、どうもありがとうございました!
提供、取材協力:フォトアドバイス株式会社 ( http://photo-advice.jp/ )