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気になる!カメラマンのおすすめカメラバックとその中身!【3種類】

更新日: by 中原 一雄

先日のメンテナンスアイテムネタに引き続き、今回もカメラバックについて。写真を始めて機材がどんどん増えていくとカメラバック選びも大変ですよね。そこで今回は私が普段使っているカメラバック(ショルダータイプ)とその中身を晒してみようと思います^^; かなり実用重視の方向に偏ってはいますが参考になれば幸いです。

Tamrac 6512

性能重視で選んだカメラバック3種

先日のエントリーでカメラバックに入れておくべき3つのメンテナンスアイテムを紹介しましたが、じゃぁカメラバックってどんなのがいいの?って思われた方が3人くらいはいそうな気がしたので、私が普段使っているカメラバックとその中身を紹介してみようと思います。

完全に機能性重視のものなので、街で使えるお洒落バッグを期待しているとガッカリするかもしれないという事を始めに言っておきます^^; でも実際に自分で使ってるのでデザインさえ許容してもらえれば自信持っておススメできます。

用途別に大・中・小の3種類

今回紹介するバックはショルダータイプで大・中・小の3種類。

Tamrac 5612

大きいほうからいくと、1つ目が Tamrac 5612。大きいです。カメラ2台の仕事のときは大抵コレを使います。ボディ2台にレンズが3~4本、クリップオン2台、その他もろもろの小物が入る感じ。ただし、機材満載すると10kgとかになるので大変。

Lowpro ノバ 200AW

カメラ1台のときは大抵コレ、ロープロのノバ 200AW。ボディ1台にレンズ3本、クリップオン1台くらいは余裕で入ります。収納が使いやすかったり、レインカバーもついて1万円ちょっととかなりコスパが高いお気に入りです。

mont-bell ライト カメラショルダーバッグ M

最後はモンベルのライト カメラショルダーバッグ M。街で使うことは殆どありませんが、山に登るときなんかはこいつをフロントバッグにして使ってます。ボディ1台、レンズ2本くらいなら十分な用途です。

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これら3つを順番に紹介していきます。まぁまぁ大型の”いかにも”って感じのカメラです。もっと手軽なのを。。と思ってる方は以前の記事で紹介したカメララップインナーケースを使ってもいいですね。都市部にお住まいの方ならヨドバシなどの量販店でもバッグの展示品が充実してるので実際に見てみるのもいいかもしれません。

なるべく低コストで!カメラを買ったらまずすべき6つの事。

Tamrac 5612

まずはヘビー級のTamrac 5612から。とりあえず大三元くらいならこれに収まります。普段良く使う機材を中心に適当に詰め込んでみました。このくらいの機材なら余裕で入ります。

サイズはメーカー公称で外寸 幅50×奥行き27×高さ25cm、重さ2013gとのこと。

Tamrac 6512

こんな感じで、EOS 7D+バッテリーグリップ、5D MkII、70-200mm F4L IS USM、エクステンダー×1.4、タムロン SP24-70mm F2.8 Di VC USD、90mm F2.8、シグマ 20mm F1.8 EX DG ASPHERICAL、580 EX II、430 EX II、あとは写真の小物類がもろもろ。全部入れるとこんな感じです。

Tamrac 6512

ボディ、レンズはこれ以上は難しいかなという感じですが、小物ならまだまだ入ります^^; 空のときのレイアウトはこんな感じで、マジックテープの仕切りでかなり自由にレイアウトが可能。

Tamrac 6512

写真に写っていない余っている仕切りもいくつかあったはず。四角くてお高いカメラやバッテリーグリップを付けたカメラだと左の深いところに入れる必要がありますが、四角くない普通のカメラなら、右のスペースのような仕切りで一段高くした所にレンズつきで収納可能。そしてこの下のスペースには 70-200mm F4L くらいのレンズなら収納可能。しかもフード付けて!

私は基本的にいつでもフード付ける派なのでフードもちゃんどバッグに収まるかどうかはいつも重視してます。今回紹介しているバッグに入れたレンズは全てフードも収納しています。

初心者だからこそレンズフードを付けるべき、3つの理由!

Tamrac 6512

小物類はふたの上のスペースや前面の2つのポケット、左右のポケットに収納します。仕事で使うとなると、ストロボをワイヤレスで発光させるラジオスレーブだとか、予備のバッテリーとか、いろいろと小物だけでもかさばるのですが、余裕で収まります。

カード類は4枚入れられます(もちろんCFサイズ)。撮影に応じて持ち出すカードも違うのですが、容量が小さくて殆ど使わなくなったカードをお守り代わりに1つは常に入れっぱなしにしてます。万が一忘れてもCFはコンビニじゃ変えないですからね。。

このバッグにはExtrem 8Gをお守りとして常に入れっぱなし。

Tamrac 6512

前回紹介した3つのアイテムもしっかり入ります。前面ポケットのサイズはハクバのストロボディフューザーLが入るサイズ。このディフューザー、クリップオンにつけるタイプの中ではかなりイケてる製品で、結構光が柔らかくなります。どうしてもバウンスできず、生で打たなければいけない時に役立ちます。

ちなみに、クリップオンの先端にカポッとはめるタイプは殆どディフューズ効果が無いので意味ないです。

前面ポケットは2層構造。普段は使い捨てタイプの個装クリーナーを使っているのでめったに使いませんが、なんとなくリキッドタイプのクリーニング液も入れてます(良くないw)

Tamrac 6512

だいたいこのぐらい詰め込むと全部で10kgくらいになるので、これに三脚持って、ノートPC持ってな感じで歩き回るロケだと死ねますね。。

コスパはいいが不満な点も。。

このくらいのサイズのバッグだとだいたい3~5万くらいが相場かな?という感じですが、こちら2万円もしません。18,000円くらいでなかなか良いコスパです。

不満点があるとすれば、書類関係が入らないことと、肩のパッドがやや薄いかな?ということ。それと細かいところを見るとやや作りが荒いです。実用上は特に問題はないのですが、買った時はアメリカンな感じだなーと思いました(笑)

書類用のポケットは背面についてはいるのですが、A4が入りません。。A4書類って意外と使う機会が多いのでちょっと不満な点。また肩パッドも次に紹介するノバ 200AWに比べると薄いです。薄いからといってすぐに痛くなるわけではないのですが(むしろフィット感は増します)これだけ重量のあるバッグなのでもう少し肩パッドを厚くしてくれても良かったんじゃないかなぁと思います。

Lowpro ノバ 200AW

続きましてロープロのNova 200AW。これおすすめです。カメラ1台のときは大抵これで、一番使用頻度が高い気がします。かれこれ4年くらいは使ってるかな?かなり色あせて変な色になってます。。

デザインは”いかにも”って感じはしますが、機能的にはパーフェクトに近いんじゃないかと思ってます。すごく使いやすい。

サイズはメーカー公称で外寸 幅38×奥行き23.2×高さ25.8cm、重さ1360g。

ノバ 200AW

だいたいこのくらいの機材なら余裕を持って収納できます。 写真に写っているのだと、5D MkII、24-105mm F4L IS USM、70-200mm F4L IS USM、エクステンダー×1.4、タムロン 90mm F2.8、430 EX II、iPad、その他もろもろの小物類。レンズフードもちゃんと入ります。

全部入れたらこんな感じ。

ノバ 200AW

これもTamrac 5612のように可動式のマジックテープ仕切りで中を細かくレイアウトが出来るので、自由度が高いです。カメラはレンズを付けたまま下向きタイプ。確証はないのですが、横よりも下向きに入れたほうが経験的にセンサーへのゴミの付着が少ない気がしてます。

仕切りを広くとるとiPadまで入ります。Lightroom使いの方はLr mobileが出てからiPadの必要性が高まりましたがら、コレが入るのは嬉しいですね。iPadを入れなければボディをもう一台入れたり、70-200 F2.8あたりを入れるのもアリかも。

カメラの下はこんな感じになっていて、左右のスペースにも収納が可能です。

ノバ 200AW

前回紹介したハクバのシリコンブロアーMINIやエクステンダーあたりは収納可能。

ノバ 200AW

前面の小物ポケットにはレンズペンやクリーニングティッシュ、雨対策のシャワーキャップ、グレーカードなどなど。上ではストロボディフューザーのLを入れてましたがこちらはMサイズ(Lサイズでも収納可能です)。

グレーカードはNikonの18%標準反射板を切って使ってます。最後にリンク貼っておきましたが、B4くらいの大きなサイズで1枚1000円くらい。これを1/8のサイズにカットしてそれぞれのカメラバッグの中に入れています。小さなグレーカードを買おうとするとやはり1枚1000~1500円くらいするのですが、これなら1枚100円くらいと大変お得です^^ Nikon純正なのでなんとなく安心ですし。

上蓋の所にもメモリーカードやフィルター類が収納できます。

ノバ 200AW

そして、このシリーズの売りである、360°オールウェザーカバー がかなり便利。正面収納のさらに裏側にバッグ用のレインカバーが付いてるんです。

ノバ 200AW

チャックを開けてカバーをかぶせると、こんな感じでバッグ前面をレインカバーが覆います。カバーを付けた状態でバッグの中へのアクセスも可能です。

ノバ 200AW

特に夏なんかは急なにわか雨に襲われることもあるので、雨が降ってきたらとりあえずこれを被せておくだけでバッグ内への水の浸食を防げます。ただし、完全防水なわけではないので、ずっと雨に濡れてると徐々に染みてはきます。定期的に撥水スプレーを掛けてあげると長持ちしますよ^^

そしてサイズが一回り小さいにもかかわらず、書類系も大丈夫。A4のクリアファイルがちょっきり入るくらいのポケットが背面についています。

ノバ 200AW

デザインが多少ダサいくらいで(←おい!)、機能的にはカメラ1台での運用を考えるならほぼパーフェクトな作りじゃないかと思います。上のTamracよりもしっかりした作りで肩パッドも快適。お値段も1万円ちょっととお手ごろです。

ノバシリーズは200AWが最も大きなサイズでこれより大きいのが無いのが残念なところ。300とか400があってもいいのになと思います。ちなみにコレより大きなサイズとなるとロープロではマグナムというプロ向けのシリーズになります。

mont-bell
ライト カメラショルダーバッグ M

最後はモンベル。主に山を登るときなんかに使っている簡易カメラバッグみたいなものです。調べてみたらこちらすでに生産完了していて在庫限りな感じ。後継に中に仕切りが付いたライト フォトショルダーバッグなるシリーズが出ていました^^

バッグの素材がナイロンのキルティングで出来ていて、かなり軽いです。山を登るときはいちいちリュックを下ろすのが面倒なので、このバッグをフロントバッグにして交換レンズや小物を入れつつ、以前紹介した100円のカメラハーネスと一緒に使ってます。

- 200円で作る!登山用カメラハーネスの作り方。[ストラップ自作]

また生地が薄くてかさばらないので、バッグinバッグ的な感じで、旅行に行くときにこのまま大きなカバンに放り込むこともできて意外と使い勝手がいい感じ。

モンベル カメラショルダーバッグ

このくらいの機材なら収納可能です。5D MkII、24-105mm F4L IS USM、70-200mm F4L IS USMを中心にレリーズやらメンテナンスアイテムやら小物を少々。中に仕切りが無いので(新型は付いてます)、レンズにカメララップを巻いたりやタオルを緩衝材にするとなおよし。

モンベル カメラショルダーバッグ

中はホントにシンプルで写真で見えるポケットと中の左右に小さめのポケットが。電池とかレンズペンなんかはこの辺に収納できます。アウトドア用だけあって、撥水性もあるし、バッグの入り口をキュッと閉じる事も可能。

モンベル カメラショルダーバッグ

ショルダーベルトはちょっと心もとないですが、フロントバッグにしたり、バッグinバッグで使う分には全く問題ありません。こういう、薄くて他のバッグにも入れられるカメラバッグを一つ持っていると写真がメインではないけど、カメラも持って生きたい旅行のときなんかに役立ちますよ^^

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ちなみに、今まで紹介した3つのバッグを並べてみるとこんな感じの差です。並べ方がおかしいとか言われそうですが。。(笑)

モンベル カメラショルダーバッグ

モンベル カメラショルダーバッグ

ノバ 200AWの色あせが目立ちますねー。。^^; 元は黒だったんです。色以外はまったく痛んでないので、使い続けたいのですが、だんだんと見た目がイケてなくなってきた所が悩みの種です。。真っ黒なナイロン素材はヘビーに使うとこのくらいの色褪せは避けられないですね。

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今回はショルダータイプのものだけを紹介しましたが、ショルダーって機材の出し入れはやり易いのですが、撮影時にバッグを地面に置かなきゃいけなかったり、長時間使ってると腰にダメージがいくという欠点もあります。。

で、かれこれここ1~2年くらいリュックタイプでいいもの無いかなぁと思い探していたのですが、先日ついにイケてる(たぶん)リュックタイプのカメラバッグを手に入れました!(笑)

こちら買ったばかりなのでしばらく使ってみたら改めてレビューしてみようと思います。お楽しみに!

文中に出てきたカメラアイテムはこのあたりです。

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この記事を書いた人
中原 一雄 / カメラマン・中の人
普段はカメラマンとして活動しながらstudio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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