他にもイルミネーションの撮り方記事をアップしました!
今からできる!イルミネーションを綺麗に撮るためのたった1つの大原則!
撮ってみたらコレジャナイ感じでがっかり。。?
京都駅の大階段に代表されるような、無数のLEDイルミネーションからなるアート。次々と移り変わるグラフィックに魅了た人たちがカメラを次々に向けているのですが、普通に撮るとまず見た目どおりに写りません。
きっとこんな感じで貧相に写るはず。京都駅大階段のハロウィンイルミネーションです。
なんか違う。。。
きっとあなたが見えていた光景は次のような写真のはず。上の残念写真と下の上手く撮れた写真は同じ設定です(35mm F4 SS:1/40 ISO1600)。
じゃぁ何が違うの?というのが今回のお話です。
見た目どおりに写すポイントは??
写真を撮り慣れている方ならスグに気づいたかと思いますが、上記の残念写真はキチンとピントが合っている写真、上手く撮れている写真はピンボケ写真です。
そう、ピンボケのほうがイルミネーションが見た目どおりに撮れています。
人間の目(というか脳)は都合がいいもので、かなり離れている1つ1つの点でもちゃんとした画像になるように脳内処理してくれます。ですから、目に入ってきた情報は残念写真と同じようなものでも、脳内で豪勢なイルミネーションに変換してくれるのです。
ところが、カメラは素直に光の情報を記録するので、バッチリピントを合わせて撮ると貧相で地味な結果になってしまうことがあるんですね。
では、一つ一つのライトを豪勢にするにはどうするか?答えはボカすことです。わざとピントを外すことで、一つ一つの光源は玉ボケとなり大きくなるので豪勢になり実際の見た目に近づくようになるはずです。
玉ボケって何?という方はこちらのエントリーもおススメです☆
- 憧れのキラキラ玉ボケを撮れる、カンタン4ステップ!
分かりやすいようにピントを合わせた状態から、徐々にピントを外していった様子をまとめてみました。
1がピントがキチンとあっている状態。そこから徐々にピントを外していった写真を並べてます。信じられないかもしれませんが、これら6枚の設定(露出)はすべて同じです(35mm F4 SS:1/40 ISO1600)。ピントの位置が違うだけ。街灯など階段以外の光の明るさはほぼ一定ですよね。
上記で上手に取れた写真として紹介したのは5番の写真。6番まで行くとちょっとボケ過ぎかなぁと思ったので。
光源の密度が高い上のほうからだんだんと色が濃くなり、絵がはっきり見えてくる様子が分かると思います。
**補足**
上記の6枚の写真の設定(露出)が変わっていないことに関して、この1日くらいで「ホント??」とか「またまたご冗談を」というような声がちらほら聞こえますがホントなんです。すべて 35mm F4 SS:1/40 ISO1600で撮っていて、ピントの位置以外はWBや他の現像設定もすべて一緒。
一つの光源について考えると、1の写真はピントの合った非常に小さい面積の中に白とびギリギリくらいの非常に明るいデータが記録されています。一方で5や6は広い面積に1よりも暗いデータが記録されているだけで、1~6まで画面中の光のエネルギーの総量は一緒です。
はてブコメントにすごくわかりやすいコメントがありましたが、「メガネをはずしたら夜景が綺麗に見える」と同じ原理ですね。メガネをはずして世界がピンボケになると夜景がゴージャスになりますよね。それと同じです^^
どうやって撮ればいい?
撮り方は簡単です。一番簡単なのはマニュアルフォーカスモード(MF)にして、レンズのピントリングを適当にぐりぐり回して(ピントを外す)撮るだけ。
MFにする方法はカメラによってまちまちなので、説明書を見てみましょう。キャノンのカメラならレンズのAF/MFスイッチを変えるだけ。(撮り終わったらAFに戻すことを忘れずに!)
回し具合によってボケ方も違うので数枚撮りながら好みのボケ方をするところまで回してみましょう。
他の設定は手持ちで撮るなら、Av(A)モードでF値を一番小さくして(ボケやすい)撮ることくらい。感度はオートでも大丈夫だと思います。自分で決めたいならISO1600~3200くらいかな?
望遠側で積極的にボカして、画面全体を玉ボケにしてあげても面白いかも^^
通常のイルミネーションなど、被写体によってはボカすとおかしな感じになることもあるため万能と言うわけではありませんが、イルミネーションはボカせばゴージャスになる!ということは覚えておきましょう。
今回の方法、一眼レフだけじゃなく、iPhoneでも使えますよ^^
これからのイルミネーションシーズンに向けて、ぜひお試し下さい♪