カメラの設定はオートにしても良い写真は撮れる!
カメラを買ってみたものの、F値やシャッタースピードなどの意味が分からず挫折しそうになってしまう人が結構います。
せっかく(高価な!)カメラを買ったのにそこで挫折してしまったらもったいないですよね。確かに、F値やシャッタースピードをコントロールしながら撮影すると撮影の幅は広がりますが、最近のカメラは高性能なので難しい設定はとりあえずオートにしてしまっても大丈夫だったりするのです。
良い写真を撮るために必要なのはカメラの設定だけではなく、どうやって被写体と向き合い、それを収めるかということなのです。
そこで今回はカメラの設定につまづいてしまった人向けに、設定に頼らない撮影方法のヒントを紹介します!
動画で詳しく解説しています!
今回の記事内容はYouTubeのstudio9 channelに公開した解説動画を元にしています(内容はだいたい同じ)。しばらくほったらかしにしていたYouTubeチャンネルに動画をあげはじめましたので、そちらもぜひごらんくださいませ!
というか、動画を見ればOKかもしれません。
今回の記事はこの動画を元にしております。
難しく感じたらPモードを使って見よう
デジタルカメラというのは光を取り込んで、それを電気信号に変えて目に見える画像に変換する機械です。ですので、どうやってカメラに光を取り込むのかというのがとても重要なんですね。
この光を取り込み、それをカメラ内で電気的に増幅させることで写真の明るさが決まります。カメラ用語ではそれを「露出」といいます。この露出を決定づけているのが初心者の敵である「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」なのです。
この3つの要素だけで写真の明るさ(露出)は決まるので、慣れてしまえば簡単なのですが、日常ではあまり扱わない数字が出てくるので数字が苦手な人には辛いかもしれません。。
苦手なことはカメラに任せよう
この「F値」「シャッタースピード」「ISO感度」は確かに重要で、将来ステップアップするなら避けて通れない道ですが、最近のカメラは高機能なのでこれらのバランスをすべてカメラ任せにしてしまっても以外となんとかなるんですね。
それを実現するのがP(プログラムオート)モードです。
これを使えば露出の3要素はすべてカメラ任せ。難しい設定は一旦忘れて被写体に向き合うことができるのです!
構図を考える
カメラの設定は忘れたとして、これからなにを考えるか。一番かんたんなのは構図です。
撮りたい被写体を決まった「型」に当てはめてあげるんですね。基本の構図はつぎの3つ。「三分割構図」「日の丸構図」「対角構図」。これだけ覚えればまずはOK
三分割構図
一番基本の型です。とにかく被写体のバランスを1/3に揃えます。1:2の関係と考えてもいいでしょう。もっと行ってしまえば中心からズラすくらいラフに考えてもOK。
日の丸構図
被写体と背景がシンプルなときに効果を発揮する構図。勇気を持っておおきくドーンと撮影するのがポイントです。背景が込み入っているときに使うのはかなり難しいので注意。
対角構図
画面の中にナナメの線をつくると覚えればいいでしょう。斜めのものを見つけても良いし、カメラを傾けて斜めを作っても良いです。写真に動きを出すことが出来ます。
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このへんの話は以前の記事で詳しく解説していますのでこちらもどうぞ!
【最重要】被写体と同じ目線になっていますか?
実はこれらの構図に被写体を当てはめてもなかなかしっくりこない。。という人が結構いるのですね。
三分割構図さえ覚えればプロ並みの写真に!なんて書かれていることもたまに目にしますが、構図よりももっと大事な事があるのです、それが「被写体と同じ目線になること」。
花壇に咲く花や机の上のごはんを三分割構図に合わせて見てもなんだかしっくりこない。。という場合はこれが原因かも?
写真を撮る時は被写体との関係性が重要なので「目線の高さ」は写真の見え方に大きく影響するポイントなんですね。
カメラを構える前に同じ目線になる
大事なのはカメラを構える前に被写体と同じ目線になることです。カメラを構えてしまったら初心者はなかなかそこから動くことが出来ないから。大事なのは「カメラを構える前に」です。
とくに花壇の花や子供の写真を撮るときはしゃがんだり膝をつくなどしてまずは同じ目線になりましょう。
たとえば(極端ですが)立ったまま花壇の花をとるとこんな感じで背景は地面しかみえません。どこか他人事のような写真です。
でも、同じ目線になって同じ花を撮ってみるとまったく違う景色が見えてきます。お花と同等の関係性も感じられますよね。
目線を変えるだけで見える世界がぜんぜん違うのです。
次にアングルを決める
目線が決まったらどの角度から撮影するかを考えます。カメラ用語では撮影する角度のことをアングルといいます。(高さのことはポジション)
ポジションとアングルをまとめるとこんな感じ。
これを変えるだけでも印象ががらっと変わってきますので試してみる価値ありです。下の写真だとどちらが正解というわけではなく、どんな写真として見せたいかによってアングルを変えているのです。
アングルとポジションの話は以下の記事で詳しく解説していますよ!
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実はここが写真を撮る上でもっとも大事なことなのです。写真が上手な人は(たぶん)はじめから構図を意識して撮影はしていません。まずは被写体をよく観察して、どこをどうやって撮りたいかを決めて、最後に1/3にしたり、真ん中に入れたりしてバランスを撮っているだけ。
被写体さえよければ構図はワリと適当でもなんとかなるのです(笑)
あとは明るさや色を変えるくらいでOK
ということで難しいカメラの設定は考えなくてもやることはたくさんあります(こっちの方が難しいという人もいるでしょうが。。)
Pモードにしておくと、難しい露出設定はカメラ任せですが、明るさや色の調整は簡単なので初心者にもすぐできます。余裕ができたら次の項目をいじってみても良いでしょう。
露出補正とホワイトバランス
明るさの変更は「露出補正」というダイヤルでグリグリするだけで変えられますし、色は「ホワイトバランス(WB)」という項目で簡単に変えることも可能です。
このへんはあとで画像処理で(ある程度)変えることができるので難しければオートのままでもOKですが。
以下の関連記事も良かったらどうぞ!
近日中に動画で詳しく説明しますよ!
露出補正やホワイトバランスも奥は深いのですが、ざっくり説明した動画を今回の動画の続編という形で公開しますのでこちらも見てみてくださいね(公開したらここに貼っておきます←公開しました!)。
まとめ:目線と構図さえ意識すれば写真はとても良くなる
ということで、カメラの設定が難しくて大変という人は、目線と構図だけを意識して撮影してみましょう。これだけで写真の見え方がぐっと良くなるはずです。
そして、ある程度慣れてきたらF値やシャッタースピードをコントロールできるようになると良いでしょう。
この順番でステップアップできるとかなり上達が早いと思いますよ!
はじめにも言いましたが今回の内容は動画でも解説していますのでこちらもどうぞ!(良かったらチャンネル登録もしておいてね!)