APS-C最高峰 EOS 7D Mark II
我が家にもようやく届きました。5年ぶりに刷新されたキヤノンのAPS-Cフラッグシップ、EOS 7D Mark II (7DMkII, 7DMk2)。
当初はしばらく様子見てから購入しようと思っていたのですが、Get GBキャンペーンに後押しされる形でやっぱり欲しくなってしまい、ちょっと出遅れた9月末にAmazonで予約しました。
予約出遅れもあって、発売日(10/30)には間に合わずようやく昨日手に入りました。
7D Mark IIについては、発売前に妄想レビューを書いているので、その辺りも気になる方は是非読んでみて下さい^^
- 最強のAPS-C機 EOS 7D MarkII が出たので妄想全開でレビューしてみる!
高感度時のノイズや解像感などの画質やAFについての実写レビューも公開しました!
- EOS 7D MarkII徹底実写レビュー!【高感度、AF性能編】
詳しい比較は置いておいて、今回はとりあえず外観についてファーストインプレッションをレビューしてみようと思います。
旧7Dと比べた外観
まずは外観から。
外箱はいつもと変わらないキヤノンの箱です。
旧7Dとならべて外観を撮ってみました。まずは正面。ほとんど同じサイズではありますが、若干MarkIIの方が丸みを帯びたデザインです。特に”MarkII”のロゴの下辺り。
横からみてみましょう。厚みはほぼ一緒です。
かなり地味な変更点ですが、EOS 7Dのロゴが旧型は文字が浮き上がったエンボス加工でシルバーですが、MarkIIは文字が凹んだデボス加工になっており、文字も白。個人的にはこっちの主張しすぎないタイプが好きです(写真だとMarkIIの方が目立ってますが。。旧7Dのロゴはシルバーなので前にいるMarkIIの背面が映り込んで地味に見えてるだけです^^;)。
背面のボタン配置は結構変わってます。こちらは5D MarkIIIの操作系とほぼ同じ。7Dから乗り換える方は写真の拡大方法が変わっていたりするので最初はちょっと戸惑うかも。。すぐ慣れます。(5D3発売時はこれ相当叩かれたよねw)
それと、液晶画面が3:2のワイドに変更されています(3.0型なのは同じ)。写真が3:2なので今までよりも少しだけ写真が大きく表示されますね。
細かい部分をみてみる
では細かい部分(主に旧7Dからの変更点)について見てみましょう。
測距エリア選択レバー
外観上一番の変化は 測距エリア選択レバーが付いたことでしょうか。マルチコントローラーの周りに搭載されてます。こちらEOS初搭載。
デフォルトではAFフレーム選択ボタン(右上)を押してからじゃないと機能しませんが、カスタム割り当てをして測距エリアダイレクト選択に設定すると、このレバーだけで直接測距エリアが変更できてかなり便利。
もちろん、他の機能を割り当てることも可能です。
GPSアンテナ
これも上位機種にはなかった機能ですね。GPS。当然旧7Dにもありませんでした。フラッシュの上に四角いアンテナが付いています。
デザイン的にはちょっとエレガントでは無いですが致し方ないですかね。。
GPSはキチンと使えば結構便利ですのでイロイロ活用したいです。
デュアルスロット対応
待ってました!デュアルスロット対応。データロストが許されないお仕事カメラマンの強い味方になりそうです。
CF(UDMAモード7対応)+SD(SDXC、UHS-I対応)のデュアルです。
ロック付きモードダイヤル
無きゃ無いでも良いかなと思っていたのですが、5D3のロック付きダイヤルを使ってから、ロックがないと不安になるようになりました(笑)
なにかと安心です。文字がエンボスになっているので視認性にも優れます。
静電容量式サブ電子ダイヤル
これも旧7Dには無かった機能でしょうか。5DMk3と同じものですね。
機械的な接触がないのでカチカチとした音が出ません。動画撮影中なんかに活躍しそうですが、スルスルという小さな音はするので完全に無音というわけではありません。。
大きくなった絞り込みボタン
旧7Dは正面右側に付いていましたが、これも5DMkIIIと同じく、左側に移動しボタンも大きくなりました。
グリップを握りながら右手の薬指あたりで押せる場所です。操作ボタンカスタマイズで異なる機能を割り当てることが可能なので、ぜひ生かしたいボタン。
USB3.0対応+ケーブルプロテクター
USB3.0となったため、差し込み口形状が変わっています。既存のケーブルは使えなくなりました。
このカメラを使う人はカードリーダー経由で写真を取り込むことが多いと思うのでそんなにしょっちゅう使うってことはないと思いますが、テザー撮影している人は注意しておきましょう。
テザー撮影でも転送速度が速くなったりするのかな?まだ未検証ですがそうだとしたらかなり有用な気がします。RAWでバンバンテザー撮影できたら嬉しいですね。
延長ケーブルもUSB3.0対応のものにしないと速度の恩恵は受けられないです。
また、テザーな人に朗報なのがケーブルプロテクターが付いたこと。しょっちゅう抜き差ししているとこの部分がダメになって基板交換になるんですよね。。
カメラ側にネジで固定して使用します。メーカーでは使用を推奨していますが、プロテクター外してUSBケーブルだけでも使えます。
下の穴はHDMI用。ケーブルによってはこの穴と干渉するかもしれないので注意。
差し込み口形状が大きくなったことに対応しているのかもしれませんが、これすべてのEOSに欲しいです。別売りアクセサリーのプロテクターは2万くらいするボッタクリだし。。
横開きになった端子カバー
なぜか、レリーズ端子などの左側の端子カバーが横開きになってます。
レリーズケーブルの差し込み口がL字なのでこの蓋に干渉して使いにくいです。。(使えないわけでは無い)どうして縦開きを変更してしまったのか。。
容量が(ちょっとだけ)増えた交換電池
付属の電池がコレまでの LP-E6 から、LP-E6N になりました。
LP-E6の容量が1800mAh、新型のLP-E6Nの容量は1865mAhとほんのちょっとだけ(3%)容量が増えています。
今までのLP-E6も引き続き使えますのでご安心を。LP-E6Nを旧機種に使うことも可能です。
メニュー画面関連
続いてメニュー画面も見てみましょう。
タイムゾーン対応
確か旧7Dには無かったよね? これも5D MarkIIIと同じ感じです。
海外旅行をよくする人は使ってみては?サマータイムの設定も出来ます。
豊富なAF関連メニュー
一番の売りであるAFの充実ぶりがうかがえる豊富さ。こちらも1DXや5DMk3を踏襲した設計です。
プリセットだけでも6つのケースが用意されていてさらにカスタマイズが可能です。
全部で5ページ分におよぶAF関連メニュー。がんばって使いこなしましょう。
連射スピードの任意設定
この設定、非常に便利だなと思いました。高速連写、低速連写、静音連写の3つのモードで任意で撮影枚数が設定できます。
初期設定では高速:10 / 低速:3 / 静音:4 に設定されていて、高速連写で10枚/sなのに、低速が3枚/sというのはあまりに落差が。。と思っていたのですが、カスタムファンクションメニューで変更可能です。
3枚/sなら手動でもなんとかなるので、しばらく低速連写を5~6枚/sに設定して運用してみようかと思っています。
豊富なAFフレーム
5DMk3とほぼ同じかな?と思うのですが、旧7Dから比べると増えましたね。
メニューでよく使うものだけに限定することも可能です。いくら測距エリア選択レバーが付いたとはいえ、こんだけたくさんだと変更に時間がかかりますよね。3~4つに絞っておきたい所です。
多重露光、HDR対応
こちらも5DMk3ではサポートされていましたが、旧7Dには未搭載の機能。ピクチャースタイルボタン(左上)を押すと出てきます。
多重やHDRが出来るのはもちろん歓迎なのですが、ピクチャースタイルボタンを押すと必ずこの画面が出てきて、ピクチャースタイル選択画面に一発で行けなくなりました。。(5DMk3も同じ)
個人的にはピクチャースタイル選択の使用回数が他の二つに比べて圧倒的に多いので何とかして欲しい画面です。。^^;
今のところの気になる点
ということで、外観を中心にレビューしてみました。
実写したものがないのでとてもつまらないレビューになってしまったと思いますが、そちらはまた次の機会で。。
キチンとデータは取っておりますのであとでまとめますね。
外観、操作系はほぼパーフェクト?
今回紹介した外観上の不満点に関しては操作系がメインで使っている5D MakIIIとほぼ同じ為、ほぼありません。
非常に良くまとまったカメラだと思います。
あえて挙げるのであれば、なぜか横開きになってしまった端子カバー(レリーズが使いにくい)とピクチャースタイルが一発で変更できなくなったこと(5DMk3も同じ)くらいです。
実写を含めたレビューについてはまた後日まとめてみますが、少し使った感覚では小気味よくしゃったが下りとても使いやすいと感じました。
ただ、逆光時のAFの動作がかなり不安定に感じたのでその点はもう少し検証が必要かも。
高感度時のノイズや解像感などの画質やAFについての実写レビューも公開しました!
- EOS 7D MarkII徹底実写レビュー!【高感度、AF性能編】
Lightroom(CameraRAW)にまだ非対応(対応済み)
あと、まだ(14/11/14時点)このカメラはLightoom(CameraRAW)に対応していません。。(もちろんJPEGは使える)
**追記**
11/19の最新版のLightroom5.7、CameraRAW8.7にて7D MarkIIのRAWが対応になりました!これでお仕事にもバリバリ使えそうです。
なかなか早い対応でしたね。
ちなみにこのバージョンではiPhone6のレンズ補正プロファイルなんかも更新されています。
確実に近日中にAdobeが対応してくるでしょうが、Lightroomに使えないということは、LRに依存しまくっている私の場合、仕事には使えないことになるので、致命的な欠点とも言えますね(キヤノンは悪くないけど)^^;
10枚/s連写になって、撮影枚数も増えるでしょうからLightroomが使えないと大変困ってしまいます。Adobeさんには一刻も早く頑張ってもらいたいところです。(素早い対応ありがとうございます!)
ということで続き(実写レビュー)はまた今度で。。
キヤノン EOS 7D Mark II完全ガイド (インプレスムック DCM MOOK)