2019年散財の記録
今年もやってきました。2019年カメラマンの私が買って良かったものベスト10。2019年はずっと何かに追われたようにバタバタしており、もう既に何を買ったのか記憶がないみたいな感じでしたが、Amazonなどの履歴を漁りながら散財を振り返りました。
年末に記事を書き始めたものの気付けば酒を飲んだくれ、年またぎの発表となりましたが、カメラ、レンズ、アクセサリ、PC系と様々な2019年の散財をみなさまとシェアしながら新年のお慶びを申し上げます。
概要:どんなものを買ったのか?
ソニーへの投資が加速
カメラ関係で言えば、通常の仕事関連の撮影はほとんどソニー Eマウントに切り換わり、それに伴いこれまでキヤノンEFでカバーしていた必要なレンズ達を追加購入。秋のα7R IVも漏れなく購入し、ソニーストアには2019年もかなりの額を貢いでしまいました。必要な投資なので仕方がないと言い聞かすしかありません。
Amazonの年間支出額よりもソニーストアへの支出額の方が多かったです(震え)。最近のソニー製品は値が下がるのが遅いので、クーポーンや追加保証など考えると特にプロサポに入っている場合はこっちの方がお得というシーンが多いのです。
キヤノンに散財したいもなかなか出来ない時間が続く
幸い(不幸にも?)キヤノンEFの方はあまり大きな動きがなく、こちらは様子見状態が続いておりました。
RFマウントレンズは魅力的なものが多いものの、EOS Rであの価格帯のレンズを揃えて幸せになるかというとそこまで信じることもできず。。5D MarkIVの後を継ぐようなEOS Rが出てくれば食指は動くかもしれないものの、ここまでソニーに全力で突っ込んでしまった現在、果たしてキヤノンに戻ることができるのか。。という今日この頃です。
三脚の沼が深い
思わぬ出費となったのが、三脚関連でしょうか。
ある人に唆されて(おすすめされて)購入した雲台を起点に今年後半に一気にドドドっと出費が続きましたw 一度入ってみると体感出来る沼の深さ。ヤバい。
ただ、これが結果的には非常に良くて、私の2019年後半の三脚ライフはとても幸せなものになりました(洗脳
Ryzenすごい
今年はデスクトップPCの増強もしなければなぁと思っていた所に登場したチートCPUのRyzen3シリーズ。
ちょうど6100万画素のα7R IVをメインにしたこともあり、PCのパワーアップが課題だったのですが、PC更新のおかげでかなり快適な編集ライフが送れています。今年は撮影する時間がかなり短かった一方、PCの前にいる時間は増加したので、PCのパワーアップはとても良かったなぁと思います。
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と言うところが2019年の概要です。
ここから個別アイテムの紹介を紹介していきます。各見出しに書いてあるお値段はだいたいの概算です(付随するアイテム含まず)。
第10位~第7位:合計132,000円
第10位 ロジクール G604
いきなりマウスかよ!って突っ込まれそうですが、PCの前に座る時間が長い人間にとって、相棒となるマウス選びは重要です。カメラのグリップから背面操作部と同じくらい重要。カメラのグリップ感やボタンの操作性に文句言いながら1000円のマウス使ってるとかマジで?と思います(過激派
これまではずっとロジクールのMX Masterシリーズを使って来ており、快適に使っていたもののショートカットボタンの数が少ないのが不満で、動画編集など細かな作業をするときは多ボタンのゲーミングマウスを併用するなどしていた訳です。
秋に発売したMX Master3に乗り換えるか?とも一瞬考えましたが、同時期に発表されたG604はまさに私の求めていた理想に近い存在でした。
フリースピンが使える
MX Masterから多ボタンのゲーミングマウスに移行できなかった最大の理由は、スクロールホイールのフリースピン。普通のマウスのホイールはクリック感のあるホイールですが、MX Masterシリーズのホイールはスクロールホイールにクリック感がなく、フリー回転するんですね。軽い力で長いWEBページの上から下まで一気にスクロールできるくらいスムーズに動くの(クリック有りも使える)。
一度これに慣れてしまったらもう、フリースピンのないマウスとか使う気にならなかったのですが、G604にはこのフリースピンが使えるようになったのです(ラチェットモードとの切り換え可能)。それでいて、多ボタン、ワイヤレスということで購入。
単三電池で公称240時間の電池持ちが気がかりでしたが、かれこれ1ヶ月ほぼ毎日使っていて電池目盛りは1つも減ってません(LIGHTSPEEDモード使用)。専用アプリでPCへのレポートレートを下げて使っているのが良いのかも。
追記:3ヶ月半持ちました!
使い始めて3ヶ月半、ほぼ毎日使っていましたがようやく付属していた電池残量が赤くなったので交換しました。単三1本で3ヶ月以上持つなら十分ですね。
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Logicool G ゲーミングマウス ワイヤレス G604 ブラック プログラムボタン HERO16Kセンサー 国内正規品2年...
第9位 ProGrade Digital SDXC UHS-II V90 300R 128GB
メインカメラがα7R系で、6100万画素のα7R IVなんかはRAW+JPEGで撮影していたりすると大変な容量になるため、使用するSDカードを128GB中心にしました。
旧レキサーのエンジニアが立ち上げたProGrade Digitalは品質も良く、コスパもGood。UHS-II対応のSDカード買うならProGrade Digitalかなーという感じです。このへんは下記レビューに詳しくまとめていますのでどうぞ!
高速なコバルト(黒)の128GBを3枚購入。額面だけ見るとそんなに安くないですが、頻繁に5,000円OFFクーポンとかついているのでそれを狙いましょう。執筆時も5,000円クーポンついてました。256GBだと10,000円OFFクーポン付きw
ProGrade Digital (プログレードデジタル) SDXC UHS-II V90 300R メモリーカード 国内正規品 (128GB)
専用メモリーカードリーダーも良いよ
カードリーダーとしては少々お高いですがProGrade Digital専用のメモリーカードリーダーもおすすめです。通常のカードリーダーより1段読み込みが速く、ProGrade DigitalのSDカード入れるとUHS-IIの性能ギリギリの速度を出してくれます。私はCF + SDのコンボを買いましたが、SDx2やmicroSD、CFexpress用のリーダーもあります。
これも結構高額クーポン付いてくる事が多いです。
また、このリーダーを使うとProGrade Digital製カードの速度を回復させる「Refresh Pro」も使えます。ソフトは有償(29.9ドル)でまだ使った事はありませんが。。
第8位 BenQ カラーマネジメントモニター SW270C
2019年のPC向けディスプレイのトレンドは「USB TypeC対応」だったのではないかと個人的には思っています。それ以前からも対応するものはありましたが、今年は続々と対応するものが増えてカラーマネジメントモニターにも「USB TypeC対応(給電付き)」のものが増えてきました。
SW270Cもその一つです。USB TypeCケーブル一本でデータ転送、映像転送、給電の三役が担える夢の技術です(言い過ぎかw)。カラーマネジメントモニターはキャリブレーションするために、モニターとPC間をUSBケーブルでも繋ぐ必要がありますから、それを省けるUSB TypeCケーブルとの相性は非常に良いのです。
SW270Cは2016年発売のSW2700PTの後継に位置するような機種で、USB TypeC対応の他にも輝度ムラが補正済みであったり、LUTが14bitから16bitへと進化するなど全方位に進化しているのがポイント。
studio9でもBenQさんとタイアップでレビュー記事を書きましたので気になっている方はどうぞ。レビュー中にそのままモニター買い取らせてもらいましたw
カラマネのハードルを下げてくれたBenQはエラい
BenQさんとはこれまでもいろいろなモニターでタイアップをしているわけですが、特にBenQ専属で契約をしているとかそういうわけではありません。 ただ、BenQはカラーマネジメントのハードルを大きく下げて、一般の人でも手軽に正しい色を見る機会を作ってくれたメーカーでもありますから、これからもいろいろ情報は発信していきたいですね。
BenQ 27型カラーマネジメントモニターSW270C(WQHD/IPS/AdobeRGB99%/DisplayP397%/HDR/USB-C/60W給電/HWキャ...
第7位 Godox MS300
続いてはストロボ。今年も我が家にはGodoxのストロボが増えました。確か昨年の第一位はGodox AD200だったはず。決して最高の品質というわけではありませんが、価格と性能のバランスが他のメーカーの比ではないくらい優れており、私の使い方にピッタリハマるメーカーです。
MS300はバッテリーではない通常のモノブロックなのですが、従来の同クラスより大幅に小型化され、1/32まで絞れるようになったのがポイント(モノブロックとしては普通の性能だけど)。同クラスのKS300IIは1/16までしか絞れなかったので絞りを開けて撮影したいときなどに使い勝手が悪かったんですよね。
それでいて13,500円の値段はかなり安いといって良いでしょう。当然、同社の無線システムにも対応しているのでクリップオンやバッテリーストロボなどと混在でリモート制御することも出来ます。
チャージは遅いよ
ただし、チャージは遅いです。公称でフル発光1.8sとなっていますが私の個体だと3秒くらいかかります。特にモデル撮影などで1/1~1/2くらいで発光させる場合は使い物にならない可能性があるので注意。小出力かブツ撮り向けですかね。チャージスピードとコンパクトさを両立させるならバッテリーのAD200やAD400あたりをおすすめします。リチウムイオン電池はチャージ速いですよ。
第6位~第4位:合計102,000円
続いて第4位までの発表です。
第6位 ソニー ノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3
写真と関係ないアイテムな感じですが、これは買って良かったです。作業にめちゃ集中できるのがいい。
ノイキャンといえば、秋に発売したAirPods Proであったり、ソニーのWF-1000XM3(型番紛らわしい)といった完全独立イヤホンが話題となりましたが、このWH-1000XM3は普通のヘッドホンタイプ。
めっちゃノイズキャンセル性能が高くてお気に入り。デスク作業などでもこれを付けると集中力が増して生産性が上がります。圧迫感も少なく付け心地も良好。音質に関しては音の立体感が~とか、高音域の伸びが~みたいな評価は良く分かりませんが、普通に良く感じます。私の耳程度には十分すぎる音質です。
飛行機や電車の中の騒音でも集中できるので(無音にはならない)今年は撮影地への行き帰りでもこれを付けて移動してました。撮影中はこれ付けているとシャッター音や周りの情報が遮断されるのであまりおすすめではないです。あと、自宅でこれ使って集中すると子供の夜泣きに気付かず家庭不和の原因になるので注意w
不満点は外音取り込みモードのバランスがイマイチなこと。外音取り込みモードにすると最小レベルでも結構大きな外音が入ってきてしまいます。ノイキャンモードと外音取り込みモードの間をもっと滑らかに繋いでくれると最高だったかも。
ソニー SONY ワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3 B : LDAC/Bluetooth/ハイレゾ 最大30時...
あと、寒い時期はこれ付けてると耳が温かいのも良いですねw 夏は結構蒸れるので来年の夏はAirPods Proを狙おうかなとも思ってます。
第5位 SmallRig 三脚-雲台着脱システム
今年の撮影スタイルで最も大きな変化があったのがこれです。三脚と雲台の接続をアルカスイス化して簡単に着脱できるようにしたこと。快適すぎてヤバいです。
普通、三脚と雲台はネジで固定して、一度付けたら二度と取り外さないと言う人も少なくないと思います。でも三脚の持ち運びを考えると、雲台は取り外して別に運んだ方がメリットが大きい場合もあるんですよね。特に電車や徒歩移動が多い人で、トラベルではない普通の三脚を使っている人。
三脚-雲台間をアルカスイス化する専用アイテムはSmallRigとKIRKのものが比較的手に入りやすく、特にSmallRigのものは価格も手頃なのでおすすめです。SmallRigの2406だと¥4,499です。KIRKは1万円越え(ただし小型のものがある)。
この辺りはこちらのエントリーでかなり詳しくまとめていますので気になる方はぜひお読みくださいませ!
三脚が生えてくる危険性があるので注意
雲台を容易に取り外して別で持ち運べるようになると、三脚の縮長は10センチ前後短くなりますから、徒歩移動でもより大きな三脚を選択できるようになります。私はこれのおかげで気付いたらGitzo マウンテニア3型4段ロングが生えてきました。3型4段ロングでもEndurance HGなど大型カメラリュックであればサイドポケットに三脚を挿して容易に持ち運べます。最高。
3型4段ロングクラスに雲台付けたら縮長70センチ超えてまず屋外に持ち出そうみたいな考えは浮かばなかったですが、分離してしまえば普通の三脚のように使えるし、撮影は安定するし、財布が薄くなること以外は良いことづくめのような気がしますw
第4位 AMD Ryzen9 3900X
最近は撮影後のRAW現像はスマホやタブレットでやっちゃう人も徐々に増えてきましたが、私は大量に撮影したデジタル写真を編集するならパソコン一択だと思っているおじさんです。スマホの画面で色とかコントラスト管理する自信ないし。
で、今年の写真編集環境で一番の大きな変化だったのが、IntelからAMDへの乗り換え。Ryzen9 3900Xを導入しました。これまで使っていたCore i7 8700Kに比べると特にRAW→JPEGへの書き出しが劇的に速くなり最高です。α7R IVの6100万画素RAWもサクサク書き出せますし、動画の編集、エンコードも快適。良い買い物をしました。
具体的にはLightroomでα7R IVのRAW 50枚書き出すのに、Core i7 8700Kだと1枚あたり4.3秒ほどかかっていたのが、Ryzen9 3900Xだと2秒で終わります。2倍以上のスピード。さすが12コア24スレッド。
ケースもお気に入り
IntelからAMDの乗り換えだったので、システム的には総乗り換え。マザーボード、メモリ、SSDはもちろん、PCケースや電源、CPUクーラーもこの機会に更新しました。
メインドライブのM.2 NVMe SSDはPCIe4.0対応のPG3VNFに変えて、リード5,000MB/sのアホみたいな速さになりました。デジカメWatchでレビューしたのでそちらもどうぞ。
PCケースもお気に入り。いままではHDDをたくさん積めるフルタワーのデカいやつを使っていたのですが、最近は主なデータはすべてNASに入れていますし、光学ドライブも必要なくなった(たまに外付け使えば十分)のでミドルタワーにサイズダウン。NZXT H510iにしました。デスク周りはスッキリしたしフロントにUSB TypeCが付いているのもポイント。これで十分ですわ。
唯一、使い回していたグラボのGTX1070も年末にRTX2070 Superを手に入れたのでそのうち更新します。
AMD Ryzen 9 3900X with Wraith Prism cooler 3.8GHz 12コア / 24スレッド 70MB 105W【国内正規代理店品】 ...
第3位~第1位:合計583,000円
いよいよTOP3の発表です。
第3位 ソニー α7R IV
個人的に2019年のベストカメラだろうと思うのがこのα7R IV。とうとうソニーがカメラ完成させてしまった・・・という感じがします。私の写真活動における貢献度としては1位にしても全く問題ないといっても良いでしょうか。
いままで「ソニーのカメラは家電屋のカメラ」なんて言われてましたが、α7R IVはかなり「カメラ」。α7R III以前に感じてた撮影時の微妙な撮り心地がかなり改善され、撮っていて気持ちの良いカメラに変わりました。グリップやボタン、ダイヤル、メディアスロット、EVFなど着実に進化してます。個人的には6,100万画素というのはそれほど重要ではありません。
壮大なマイナーチェンジ
ではどうして3位なのかというと、「買って良かった」というより、「買うことは必然であった」からでしょうか。良い意味で空気のような存在というか、あたりまえにいつも手元にあるべきものに昇格してしまった感があります。
ちなみに、私の使い方だとα7R IIIと撮れる絵が大きく変わったと言うことはありません。画素数にまかせて大きくトリミングするという用途ではメリットは大きいですが、高感度性能やダイナミックレンジはα7R IIIと同じくらい。むしろ画素数が大きくなったぶんノイズはちょっとシビアになったかなという印象。連写も同じだし、AFも大きな変化は感じません(いままでのレベルが高かった)。個人的には壮大なマイナーチェンジといった感じです。
もちろんこれが完璧なカメラと言うわけではないのですが、今までαに感じていた多くの不満点がだいぶ解消しました。ソニーがここまで完成度高いカメラを出した今、ミラーレスで劣勢のキヤノン、ニコンはどう戦うのかに興味があります。
今年の早い段階で同じUIのα7 IVが出てしまったら他のメーカーはもう付いて来れないかもしれません。
第2位 ソニー Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)
これは買って良かったなぁーと心から思ったのがSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)です。2013年発売のレンズなので「いまさらかよ!」というツッコミをされそうですが、これはよいレンズですなぁ。もっと早く買っておくべきだった。
デジカメWatchの年末恒例企画「私はこれを買いました」でもこのレンズを挙げさせてもらいました。詳しくはこっち読んで下さい。
私はこのレンズをスナップ用途に使うことが多いのですが、構図を決めやすい絶妙な画角が最高。人物撮影でも重宝します。小さくて、軽くて、作りも良くαとのバランスも最高。焦点距離の好みは人それぞれですが、スナップ好きなαユーザーならこれ持っていて損は無いのではと思うレンズです。私の心の潤滑油です。フォーカスホールドボタン付いていたら最高だった。
寄れないのが玉に瑕
ただ、室内だとちょっと長かったり(子供2人とかだとキツい)、最短撮影距離がまあまあ長いのでテーブルフォトでは寄り切れないシーンもあるかも。ということで、先日出来心でFE 35mm F1.8(SEL35F18F)を買ってしまいましたw こっちは購入してまだ数日なのでランク外。
第1位 ARCA-SWISS P0 hybrid
雲台に10万も20万も金を使うやつはキ○ガイだと思っていた時期が私にもありました。
今なら言えます、高い雲台にはそれなりの価値があると。
ということで人生ではじめて10万を超える雲台を買いました。ARCA-SWISS(アルカスイス)の P0 hybrid。めちゃ使いやすいです。
この雲台、9月にリコーイメージングスクエア大阪でEnduranceカメラバッグの展示会をやったとき、ハクさん(@dermatograph76)という三脚大魔神にお会いし目の前で現物見せられ、触った瞬間やべぇ。。と感じて、その勢いで買ってしまいました。ハクさんにはその後studio9に記事の寄稿もしていただきました。めちゃ分かりやすくまとまってるのでぜひ読んでみてね!
良い所を寄せ集めた雲台
この雲台、自由雲台を逆さにしたものの上に、ギア雲台がついているハイブリッド構造をしています。使うときは通常の自由雲台のように構図を決めて、その上のギア雲台部分で構図を微調整します。
自由雲台は構図を素早く決められるというメリットがある反面、厳密な構図調整がしにくいというデメリットがありますが、それをギア雲台でカバーするといった製品。すごく使いやすい。
2018年の買って良かったもの第3位にLeofoto ギア雲台 G4を挙げて、これで当分雲台買わなくて良いなと思ったのですがウソでしたw
Leofoto G4もすごく良く出来た雲台で構図を厳密に追い込むのに優れていますが、速写性はあまりありません。ブツ撮りや風景などじっくり撮る人向けかなと。一方、P0 hybridはギア使わず自由雲台としても使えるので素早く撮りたいときも、しっかり追い込みたいときもどっちも使えます。最高かよ。
外観はすごく不安定に感じますが、200~300mmくらいの望遠でも全く問題ありません。さすがARCA-SWISS。600mmで使った事もありますが、脚さえしっかりしてれば十分使えます。Leofoto G4よりも保持力は高いと感じます。
ボールヘッド部分にはフリクションコントロールは付いていないのですが、デフォルトでやや硬めセッティングなので望遠付けなければ急激なカックンすることもなく快適。全体にスリムなのも良いです。ただし、雲台の全長が長く重心も高いので付けっぱなしの運用はおすすめしません。
三脚-雲台着脱システムと併用すると最高になる
そこで、第5位で紹介したSmallRig、KIRK 三脚-雲台着脱システムが大事になってくるのですね。これがあれば屋外の撮影でギア雲台使うハードルが一気に下がります。三脚使うのが楽しくなりました。
ただし、良い雲台を手に入れると足回りも固めたいなという気持ちも湧いてくるので危険。我が家は気付けばGitzo マウンテニア3型4段ロングが生えていました。沼感すごい。
不満はクランプ部分が2段になっていてプレートが取り付けにくいこと。ARCA-SWISSの雲台はクランプ交換がしにくいことで有名らしいですが、それでも交換しちゃおうかなぁと思う今日この頃です。
ARCA-SWISS製品は国内で買うより、海外から個人輸入した方が安いです。送料入れてもB&Hでポチる方が安いです(保障関係は要確認)。
10万はちょっと。。と言う人はLeofotoから同じようなハイブリッド型のLH-40GRというのが出ているのでこれもチェックしてみると良いかも(私は使った事ないですが)。
まとめ
ということで2019年散財記録とおすすめアイテムの紹介でした。ワリと高額商品が続いてしまった感がありますが、2019年は高額商品買ったけど結局使ってない。。という残念な現象は起きず、高いけど良いものをキッチリ揃えられた年だったと言えるかもしれません。
ちなみに、選外となりましたが安価なアイテムでいうと、HAKUBA レンズクリーニングティッシュ KMC-78とか結構良かったです。
今は廃盤となって入手困難になったZEISSの個包装レンズクリーナーと同じようなアルコールタイプなので乾きが早く拭き残りも少なく仕上がります。目立つ汚れをザッと拭き取るときに重宝しますし、慣れれば仕上げ拭きに使う事も可能。界面活性剤タイプのクリーニングティッシュで拭き残りが気になっている人は試してみると良いかも。
100枚入り873円(執筆時)なのでコスパも良好です。
良い機材を揃えたからと言って写真が上手くなるわけでは断じてないのですが、撮影が楽しくなったり、快適になる効果はおおいにあります。
ぜひみなさまの相棒選びに少しでも参考になりましたら幸いです。
そして2020年もstudio9をどうぞよろしくお願いいたします!
今年もブログで製品レビューなども行っていきたいですが、書き切れないものもおおく、興味あればstudio9のTwitterもフォロー下さいませ。こちらは速報ベースで買ったものだいたいコメントしております。