どの世界にも専門用語ってありますよね。写真の世界にももちろんたくさんあります。普通の専門用語は写真の入門書を読んだりすれば分かるようになるのですが、もっと砕けた、隠語的な言葉はなかなかオフィシャルな媒体から吸収するのは大変。
そこで、入門書にはなかなか載っていない専門用語を使用例と共に挙げてみました。
これをスラスラ使えれば、ちょっと玄人っぽい?(笑)
特に初心者が???となる専門用語が多いのがレンズについてかな?と思うので、今回はレンズについてまとめてみました。
たぶん、専門用語辞典的な役割は果たしませんwいくつかネタも入っているので読み物としてお楽しみいただければ幸いです。
仕上がり編はこちらをどうぞ!
ちょっと玄人っぽく思われる?写真専門用語の会話講座 -仕上がり編-
ちょっと玄人っぽく思われる、レンズの専門用語
レンズ全般に関すること
- 玉(たま)
レンズのこと。単体で使われることはあまりないが、いろんな形容詞と共に使われる。「ぎょく」はあまり使われない。
例えば、レンズの一番前のことと、一番後ろのことをそれぞれ
- 前玉(まえだま)
- 後玉(あとだま)
という。
保護フィルターつけてて良かったー!危なく前玉に傷が入るところだった。
- 長い(ながい)
- 短い(みじかい)
レンズの焦点距離のこと。長いレンズ=望遠よりのレンズ。短いレンズ=広角よりのレンズ。
アレを撮るならもっと長いレンズが必要だね。
また、これと「玉」を組み合わせると、
- 長玉(ながたま)
望遠レンズのこと。なぜだか「短玉」という言葉はあまり使われない。。
今度の撮影、長玉持っていかなきゃな。
ちなみに、「玉」を使うのはわりと年齢層高めのイメージ。
- 明るい(あかるい)
- 暗い(くらい)
F値の小さなレンズのことを明るいレンズ、大きなレンズのことを暗いレンズという。「明玉」とかは言わない。
暗い室内で取るなら暗いレンズはちょっと厳しいかな。。明るいレンズ買っちゃおうよ!
- 開放(かいほう)
そのレンズの一番F値の小さな状態のこと。絞りを一番大きく広げているため。
ぼかした写真を撮りたいなら開放で撮ったほうがいいよ。
- テレ端(てれたん)
- ワイド端(わいどたん)
ズームレンズの一番望遠側(テレ端)と広角側(ワイド端)のこと。
このレンズ、テレ端の画質はまあまあなんだけど、ワイド端が酷いんだよなー。
- 沼(ぬま)
非常に危険な状態。一つレンズを買うと次のレンズが気になってしょうがなくなること。「レンズ沼」とも。家庭崩壊の原因になることもあり、一種の社会問題。
かわいそうに、○○さん、完全に沼にハマっちゃったみたいだよ。。
レンズの種類に関すること
- パンケーキ
食べられません。パンケーキのように非常に薄いレンズのこと。薄くて小さいのでお散歩スナップなどに最適。オシャレ。女子力がアップする。
今度の旅行はパンケーキ一本で行こう。
- 魚眼(ぎょがん)
レンズ前面が目玉のように飛び出た特殊なレンズ。上下左右180°の世界を写すことができ、画像は丸くゆがんだ不思議な世界になる。
夜のジャンクションを魚眼で撮ったらヤバい、鼻血出る。
- 並単(なみたん)
普通クラスの単焦点レンズのこと。一般的にF1.8程度のレンズで3万円程度のコスパが高いレンズ。お父さんの味方。
並単とはいえ、さすが単焦点。高級ズームレンズよりもいい描写だね。
- バズーカ、大砲
男の子の憧れ。(超)望遠レンズのこと。飛行機、モータースポーツ、鳥の撮影をやるならこれが必要。街で持ってると確実に怪しまれるので注意。
ちょっww、なにそのバズーカ。盗撮でもすんのかよ!w
普通の人からは怪しい道具にしか見えないのが悲しいところ。
- にーはち
F2.8のレンズのこと。ズームなら高級レンズ。
室内で撮影するならにーはちのズームレンズが超便利。
- にーよんななじゅう(24-70)
- ななじゅうにひゃく(70-200)
ズームレンズの焦点距離。主に口語で使用。このほかにもレンズによっていろいろだが、上の二つは特によく使われる。「にーよんななじゅう」なら24-70mmのレンズだが、この焦点距離のレンズは基本的にF2.8*なので、24-70mm F2.8のこと。「ななじゅうにひゃくはF2.8とは限らない。
*(追記)キヤノンから24-70mm F4のレンズが発売されましたね。
・「にーよんななじゅうは開放から素晴らしい描写」
・A「この写真なにで撮ったの?」
B「ななじゅうにひゃくだよ。F4だけど。」
A「なんだF4かよ。。」
B「(-_-#) ピクッ 」
- ニーニー
- サンニッパ
- ヨンニッパ
- ゴーヨン
- ロクヨン
神々のおもちゃ。超高級な望遠単焦点レンズのこと。ニーニー⇒200mmF2、サンニッパ⇒300mmF2.8、ヨンニッパ⇒400mmF2.8、ゴーヨン⇒500mmF4、ロクヨン⇒600mmF4。キヤノンだと一番安いのがサンニッパで750,000円(定価)。一番高いのはロクヨンで1,370,000円(定価)。沼に落ちた人の終着地点。
・ニーニーの解像力、とろけるボケがヤバい
・室内スポーツを本気で撮るなら最低でもサンニッパが必要です。
・クルマにおいてあったロクヨンが車上荒らしにあった。。死にたい。。orz
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- マグロ、エビフライ
シグマAPO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DGの通称。世界でいちばん大きなレンズってどれだろ?というのは誰でも気になるところだが、一般的に手に入るものならたぶんコレが最大。重量15.7kg、定価2,500,000円。もうネタとしか考えられない。渡哲也もビックリである。
その形状からエビフライという人も。色はまったく似ていない。
この前初めてマグロ使ってる人見たんだけどさ、なんかもう神々しかったわ。
- 大三元(だいさんげん)
- 小三元(しょうさんげん)
各社純正の望遠、標準、広角ズームレンズF2.8のものが大三元、F4のものを小三元という。大三元なら1本20万円コース、小三元なら1本10万円コース。ムリすれば手が届く価格というのが非常に危険。こうやって皆、沼に落ちていく。
70-200mmF2.8買ったよ!大三元リーチだぜ!
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- Lレンズ(えるれんず)
キヤノンの高級レンズ群の総称。LuxuryのL。各社高級レンズ群にはそれぞれ名称が付いている(ニコンEDレンズ、ソニーGレンズとか)が、特にLレンズはよく使われる。赤いラインが入っていて超カッコいい。
ついに僕もLレンズデビューします!
- ナノクリ
ニコンのナノクリスタルコートのこと。高級レンズにしか付いていない高性能レンズコーティング。各社レンズのコーティングには力を入れてるみたいだけど、ナノクリの評判はすごい。
ナノクリレンズだと、逆光でも解像力がかなり高い。
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いかがだったでしょうか?
写真を始めたばっかり人には聞きなれない言葉だったと思いますが、これらの言葉を自在に使えるようになるとちょっと玄人っぽく見えるはずですw
そのほかにもこんな用語があるよねーとかこの用語はなんていうの?ってのがあったらぜひ教えてください!追加します☆