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写真コンテスト

【7月発表】studio9の写真コンテスト !&8月の応募開始!

更新日: by 中原 一雄

studio9写真コンテスト7月のテーマは「海」「光」「斜」。果たしてどの作品が最優秀に選ばれるでしょうか!今月も季節感の出たステキな作品をたくさんご応募いただきました。
2015年8月のテーマも発表致しますよ!

2015年7月の優秀作品を発表します

後半にかけて一気に暑さの増した7月。一気に季節が夏にシフトしたせいか先月の応募作品とはがらりとイメージの違った作品が多かった印象です。今月の応募は54作品。たくさんのご応募ありがとうございました!

本エントリーではその中でも特にステキな作品を10をこちらでご紹介します!

なお、応募いただいた全作品は下記リンクからご参照していただけます。ここで紹介しきれなかった写真もたくさんありますのでぜひこちらも参考にしてみてください。

テーマ:「海」「光」「斜」
studio9の写真コンテスト 2015年7月投稿作品

アルバム提供:30days Album

次回 2015年8月のテーマは「灼」「爽」「道」

8月のテーマは「灼」「爽」「道」です。過去作品のご応募もOKです。

また、6月から始まった「惜しい!あとちょっと」企画も継続しますよ!
応募方法などの詳細はこのページの最後でご案内します!

それでは7月の優秀作品を一挙にご紹介していきましょう!僭越ながら私からのコメントも簡単に付けさせていただいております。

*PCでご覧の方は作品をクリックすると大きなサイズで見ることが出来ます。

最優秀作品

赤と青 / さめさんの作品

テーマ:「光」

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

Nikon D800E / Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

38mm / f/16 / 204 Sec / ISO100

RAW : Lightroom5.7

工夫したポイント

曇天の夕暮れ。

夕陽が当たっている海が赤く、夕陽が当たっていない海が青く染まっていて、夕陽の光が印象的な海を演出していました。まだ日没前だったのですが、これも一種のマジックアワーだと思います。
○撮影
構図的には16:9のアスペクト比で4分割構図を意識しました。赤と青をしっかり見せるために、ND 1000(10段分減光)フィルターを使って穏やかな海を演出してみました。

結果的に、岩に打ち付ける波も雲のような霧のような感じになって、幻想的な雰囲気になったと思います。
○現像
雲のかたちがわかるように、段階フィルターを使って空の露光量をマイナス補正しました。それから、2色の海を強調するために彩度をプラス補正しました。

最後に、岩の質感を出すために、明瞭度とシャープネスをプラス補正しています。

この写真から、海も空と同じように光と風で描くキャンパスになることを気付かされました。

Instagram : http://instagram.com/same2u_2k4
mail : same.fotografiaあっとgmail.com
Twitter : https://twitter.com/ShinyaSameshima

studio9より

3分を越えるスローシャッターで波の形が平均化されまるで雲海の中にいるような世界になりました。

このモヤモヤの中に何があるのか思いを巡らせながら見ることが出来ました。夕焼けの出方はその日の天気に寄って千差万別。太陽入らない穏やかな夕焼けをスローシャッターで効果的に表現できたと感じます。スローシャッターは淡い目立ちにくい色をあぶり出してくれる効果もありますね。

日没前はどうしても空が明るく飛び気味になってしまいますが、Lightroomの段階フィルターを上手く活用されて空の表情も分かるようになりました。

さめさんには副賞としてAmazon商品券1000円分をプレゼントいたします☆

特別賞

やっべぇ!! / TERZAさんの作品

テーマ:「斜」

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

NIKON D4/AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G

58mm、F1.4、ss1/8000、ISO200

RAW/Lightroom CC

工夫したポイント

夏休みであろうというのに急ぎ気味に立ち漕ぎで学校に向かう彼。

部活なのか、はたまた補習なのか。

意気揚々とイヤホンをセットしていた頃の彼の心境を聞いてみたいものです。

え?そうです。斜めったのは僕のカメラです。

全力疾走していた彼が面白いと感じ、当時車の助手席に乗っていた僕は咄嗟にノーファインダーでD4頼みに連写しました。

studio9より

まさに「斜」ですね!

斜め構図は水平垂直の安定感を崩す一方、写真にダイナミックな動きを付けることができ、今回の被写体との相性は抜群です。

ノーファインダーにしては少年の位置も良いところに収まっていてさすがと言ったところ。進行方向に下っているのでネガティブな印象になりがちな場面ですが、少年の目線の方向が正面遠くを見据えているのでポジティブさも伝わってきます。

シャッターチャンスはどこに転がっているか分かりませんね^^

TERZAさんにはAmazon商品券500円分をプレゼントいたします☆

優秀作品 テーマ:「海」

続きまして、優秀作品の発表です!(順不同、投稿日順)

大海原へ / Mobiusさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

撮影日時:2015.06.25 - 15:39

Nikon D5200 / 18-55mm f/3.5-5.6

36mm / F18 / SS:1/125秒 / ISO100 / WB:Auto

Adobe Photoshop Lightroom 5.7.1 / Adobe Photoshop CC 2015

工夫したポイント

たまには近所の写真ばかりではなく、少しくらい遠出をして写真を撮ってみよう……
などと思い、江の島へ行って参りました。こちらはその帰り道に撮ったものです。

撮影時
沖へと向かう船と、きらめく海を見た瞬間に、今回のタイトルが思い浮かび、
後は一心不乱に連射しました(笑

また、被写体までの距離があるため、恐らくは問題ないとは思いつつも、
念のため遠くまできちんと映るように、F値を高めに設定して撮影しました。

現像時
雲間からうっすらと光の筋が出ていたので、LRで強調させるためにコントラストを強めに設定。

また、夕暮れのイメージにしたかったため、色温度を少し高くした上で、全体的な彩度を調整し、タイトルに見合うイメージに仕上げました。

コントラストを強めに設定したことで、手前側の海がだいぶ暗くなってしまったので、仕上げに、若干右下部分をトリミングしています。

キラキラと光る海を沖へと進む船を主体に撮ったので、テーマ『光』でもいいかな?とも思ったのですが、タイトルを『大海原へ』としたので、テーマは『海』で投稿いたします。

Facebook:https://www.facebook.com/moebiusleader

GANREF:http://ganref.jp/m/photo-mobius/portfolios

studio9より

一見すると輝く海面と船という良くある構図ではあるのですが、とても安心してゆったりと見ていられるそんな作品だと思いました。

小さなサイズで見るとこの雄大な感じが伝わりづらいと思うのですが、大きなサイズで見るとまったく感じ方が違ってくるのでぜひ大画面で大きく見ていただきたいです。(クリックしても大きくなりますし、オリジナルの投稿アルバムではさらに大きく見られます)

縦横比2:3の写真は小さなサイズだとどうしても左右への広がり感が弱く感じますが、大きなサイズになると16:9に比べてより広がりを感じやすい気がしています。

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自然のフレーム / AMEMANさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

Canon / EF 24-70mm F4L IS USM

ISO100 / 41mm / F8 / 1/320

Lightroom 6.1

工夫したポイント

朝、函館の立待岬から木々の生い茂った道を通って帰る途中、突然、いかにもここから見ろと言わんばかりに景色が見えるところがありました。

まるで緑の額縁の中に朝の函館の街が見えていました。

朝で、少し靄っていましたので、円形フィルターで海と街の部分の彩度を上げ、額縁の緑がはっきり分かるよう、全体の光量もあげてみました。

studio9より

額縁構図のお手本のような写真ですね。

このフレームがなくとも良い景色だったのでしょうが、自然のフレームのおかげで絵画のような仕上がりになりました。

手前の緑の部分は普通に撮るだけではどうしても暗くなりがちですが、上手に後処理されていてグリーンが綺麗に出ましたね。コントラストを低めに押さえた現像も絵画っぽさを醸し出すことに奏功していると思います。

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優秀作品 テーマ:「光」

続きまして、優秀作品の発表です!(順不同、投稿日順)

キラキラクモの巣 / kusinadaさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

OLYMPUS STYLUS1s

f2.8 / SS1/80sec /ISO800 / RAW / OLYMPUS Viewer 3

工夫したポイント

雨上がりの朝に水滴のついたキレイなクモの巣を見つけたので、出勤前に撮影しました。

最初AFで撮影してみたら思った様にキレイにならなかったので、MFでいろんな所にフォーカスを合わせて水滴がイルミネーションのようにキラキラ見えるポイントを探りました。小雨が降ったり風が吹く中、何とか数カット満足いくものがありました。

そのままだと少し色が地味だったのでRAW現像で露出補正+0.5、色温度日陰7500K、WB補正Green+3、仕上がりvividで背景の緑を強調しました。

studio9より

クモの巣は雨上がりの狙い所の一つですね。うまく朝の光も味方に付けキラキラになりました。クモは全然ダメだけど、キラキラのクモの巣は何故か平気。。という人も多いですよね(笑)

こういう細かいクモの巣は工夫したポイントにもあるようにAFが役に立たないことが多いので、MFに臨機応変に切り替えられたのが良かったかと思います。

背景がやや明るい状態なので出来るだけ背景が暗くなるポイントを探して撮れればよりキラキラが目立ったかと思います。

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光輝く宝石箱 / Akiさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

Nikon D610 / TAMRON SP AF 28-75mm F2.8 XR Di

ISO200 F4 SS60秒✕60枚の比較明合成

RAW / Lightroom

工夫したポイント

覚えたての比較明合成での作品です。

星の撮り方も、比較明合成もstudio9さんの記事を参考に覚えました。いくつかの場所にて撮影しましたがこの写真が一番うまく仕上がりました。

工夫ポイントはとにかくフットワークです。

機材を担いで自分の脚で登らないと撮れない景色です。ハイキング慣れしてれば30分程度で行けるくらいの山を深夜に登り撮影しました。

撮影に欠かせないアイテムは虫除けスプレーです。

ちなみに富士山には山小屋の光も見えています。

Twitter:@holistyle1985
Instagram:@holistyle

studio9より

星に富士山に夜景にととっても欲張りな作品ですが(笑)、どれもキチンとバランスが取られていて高い技術力のなせるワザかと思います。

60秒×60枚(1時間分)のコンポジット(合成)ですが、夜景と星の軌跡をセットに撮れたのもコンポジットだからこそです。1時間もシャッターを開けっ放しにしてしまうと下の夜景部分は真っ白に飛んでしまいますが、60秒の露出で止めておけば夜景は飛ばないで済むというわけですね。

空と夜景、露出のバランスはうまく取れていますが、構図的にはどっちも欲張りすぎてしまった印象があるので勇気を持ってどちらかに着目して構図を作れるとさらに良かったかもしれません。

夜に山を登るのはちょっと勇気がいりますが、素晴らしい景色に出会える確率はグンと高まりますよね。ただし、初めての場所などは必ず明るいうちにロケハンするなど安全第一でお願いします^^;

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光の蝶 / なかよしさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

SS:1/80 / F5.1 / ISO3200

Lightroom5.7

工夫したポイント

雪の降る中、手持ちの多重露光です。

お気楽なスナップを撮ることが多いのですが、これはすごく頑張った1枚です(笑)。大好きなシンメトリー構図です。

防滴のOLYMPUS E-M5を手放してしまったので、もう2度と撮ることの出来ない写真です。

studio9より

大ボカしとピントが来ている写真の多重でしょうか。ホントに蝶々のようなキラキラ玉ぼけになりましたね。

通常、奥のお店の入り口にピントを合わせた場合単焦点レンズを使ってもここまでボカして玉ぼけを作ることは難しいですが、多重ならいけますね。自分の撮りたい世界を一つずつ分けて素材を準備するという撮り方も面白いです。

カメラ内の多重露光は写真の露出を理解する上でも非常に勉強になるので多くの人にチャレンジしてもえると良いなと思います。ちなみに私は苦手なのでもっと練習せねばと思っている今日この頃です^^;

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SOLISTE / Mk.Vさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

Nikon D800 / AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

300mm, F4.0, SS1/800, ISO800

RAW / LightroomCC,PhotoshopCC

工夫したポイント

「スポットライトを浴びるトンボを撮りたい」

そんな明確なイメージを持ち、ハグロトンボという種類を被写体に選びました。

狙うのは光沢が美しい雄のみ。

木陰で光量が少ない事、そして光沢感を強調する意味も込めて、外付けストロボを使用。試し撮りをしていく中で、ストロボの光量を調整。最終的にはディフューザーを使用して、光を柔らかくするのがベストと判断しました。

このトンボは翅を閉じてとまる種類ですが、不規則に翅を開いたり閉じたりします。
そのため少しでも動きを出したく、翅を開くタイミングを待って数枚連射。

一番動きを感じられるカットを採用しました。

現像ではLightroomで基本となる露出・コントラストを調整。段階フィルター・円形フィルターを駆使してスポットライト感を強調。

その後、Photoshopにてトンボの体部分を覆い焼きし光沢感を強調。部分的に焼き込みも行い、全体のバランスを調整しています。

「スポットライトを浴び、翅を広げて雌に向けての独唱」

そんな思いを精一杯込めて、今回はこの一点のみで応募させていただきます。

Twitter : @MkV_jp

studio9より

カメラの特性とトンボの特性を高いレベルで理解していないと撮れない一枚だったかと思います。

葉っぱに落ちている影の具合も濃すぎず、薄すぎず絶妙ですね。恐らく撮影後のデータはトンボの周りの景色の明るさもそれなりに残っていたかと思いますが、的確に後処理をしてスポットライト感がより強まっているのでしょう。

ちょっと無茶な要望かもしれませんが、欲を言えば天使の梯子のように上から光が降り注いでいる感をもう少し出せたらどうだったのかなぁ?と妄想したりしています^^;

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落日 / LSさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

SONY α6000/SONY FE70-200mm F4 G

70mm / F8 / SS1/640sec / ISO100

RAW / Lightroom5.7

工夫したポイント

撮影時、WBは日陰で撮りましたが、海面に映りこむ夕陽があまり目立たなかったため、撮影後に寒色系に修正してみました。

そうすることで夕陽の映りこみがはっきり出て、海の青さも際立ちました。

現像はコントラストや彩度といった基本補正を上げたほか、幻想的な雰囲気も出したかったので明瞭度をぐっと下げました。

最後に切り抜き後の周辺光量補正を下げて、夕陽とサーファーをよりシンボリックに見せて、ドラマチックな夕景の構図に仕上げました。

studio9より

コントラストの利いたとてもドラマチックな作品です。そして太陽の描写がとても印象的です。やなせたかしさんが描くアンパンマンの中に出てくる太陽のような力強さだけでなく優しさも感じます(たとえが微妙ですみません)。

こういう太陽はちょっと霞が出ていないとなかなか撮れないと思います。ギラギラの太陽もステキですが、こんな優しい太陽もいいですね。さらに、このど逆光状態でもフレアを起こさないレンズのチョイスもいいですね。

現像処理もしっかり狙いを持って丁寧に仕上げている点もステキです。

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優秀作品 テーマ:「斜」

続きまして、優秀作品の発表です!(順不同、投稿日順)

三原色 / うらめしゆーすけさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月)

Nikon D4 /nikkor 28-70mm f 2.8d

28mm, F2.8, SS 1/2000, ISO100

RAW / Lightroom6.0

工夫したポイント

テーマは斜ということで、連続する斜の形のに何故か惹かれてしまうトラス型鉄橋をチョイス。

原色強めの絵画調で仕上げるのが好きなので、空を青、河原を緑、それを隔てる鉄橋が赤とイメージして当たりをつけてた撮影場所に行ったものの...
既に西日が強く差し込む夕暮れで空は赤々と染まっていました...

それはそれで絵になったので撮りましたが、頭の中でイメージしていたものと離れていたのと空の赤に鉄橋の赤が被り微妙でした。

なので空全体の赤味を抑えて、露光量と色温度で無理やり青空に仕上げるのに苦労しました^^;

つられて鉄橋の赤もおかしくなったので整えなおし、写真左方向から誤魔化せないほどの西日が強く差し込んでいたため周辺光量で白く柔らかい雰囲気に仕立てるとともにパッと見気にならないレベルになりました。

連絡先:ekusu.mittyan.yu525[@]gmail.com

studio9より

赤緑青といえば光の三原色、RGBですね。被写体だけでなくその色に着目して写真を仕上げるというも面白い方法ですね。

このような絵画調の写真はカメラでただ撮っただけでは得ることが出来ず、現像時にコントラストや輪郭をうまくコントロールしながら仕上げる必要があります。

さらに今回は色もコントロールしながらと、なかなか大変な現像なはず。現像スキルの高さもうかがい知ることができます。

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今月の『惜しい!あとちょっと!』

今月から始めてみた新企画、『惜しい!あとちょっと!』

もうちょっとだけ工夫してみたら入選だったかも。。という作品を2~3点取上げて私が個人的に感じた改善ポイントを紹介してみようと思います。

*あくまで私の独断と偏見によるモノでこれが絶対と言うわけではありません。参考程度にふーんと見ていただければ幸いです。

*ここに挙げた作品だけが入選の次点というわけではありません。解説するうえで撮影者や読者の方に分かりやすい作品を主に取上げていく予定です。

ではいってみましょう!

初夏の瀬戸内海 / Syu.Nさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月、あとちょっと)

EOS 7D Mark II / 85mm / 1/1000sec / F5.6 / ISO100

兵庫県赤穂市に面する瀬戸内海の海岸部分は、「赤穂御崎温泉」と言われる旧温泉街で古い企業の保養施設や旅館が残り、昭和レトロといった雰囲気が漂っています。

そこで、月1回「御崎マルシェ」という、イベントが開かれているのですが、この日は6月下旬にも関わらず、初夏を感じさせる暑い日で、キレイな海の景色とマリンスポーツを楽しむ若者を暑さのため休憩しながら、それを眺めるアベックを主題に構図を作りました。

このカップルがお土産を買ったのかビニール袋を持っていたので、Lrで消し処理をしたり当日の、少し暑めの気温が表現できるような画像処理を試行錯誤して行っています。

自分のイメージに近づけるようにかなりシャドーとコントラストを微調整しました。

ここが『惜しい!あとちょっと!』

お天気は最高で色合いもまさに初夏の良い雰囲気が出ています。

主題のカップルに対して、海の割合が大きくしかもジェットスキーぽつんと遠くにいるため、なんとかく写真にまとまりがない感じが出てしまっているのが惜しいポイント。見ている人はカップルを見たら良いのか、海を見たら良いのか分からなくなってしまうかも知れません。

様々な構図で解決できそうですが、せっかくの青い海と青い空、ジェットスキーもいる場面、もう少しカップルと同じ目線から望遠気味に縦構図で要素をギュッと入れてみると安心して見られる構図になりそうです。

元写真をお借りしてザッと切り貼りして見ましたがこのようなイメージです。

studio9の写真コンテスト(2015年7月、あとちょっと)

望遠で切り取る事で二人の関係性にフォーカスしたストーリーを感じさせるような写真になりそうです。2人の目線の方向にジェットスキーを配置すればバラバラ感も押さえられると思います。

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朝日を浴びて / uuyさんの作品

studio9の写真コンテスト(2015年7月、あとちょっと)

EOS 5D MarkIII / 190mm / 1/160s / F5 / ISO1250

早朝からの撮影でしたが天気が良過ぎて蓮の妖艶さを狙っていましたがちょうど一輪全ての花弁に光が差し込んだ蓮があったのでシャッターを切りました全体に光が差し込んだ写真に仕上がりました。

ここが『惜しい!あとちょっと!』

柔らかな光を浴びて蓮の色がとても良く出ていてステキです。スクエアで切ったのも良いと思います。

ただ、お花の後ろに被さっている蕾の蓮がどうしても主張してしまいます。望遠レンズをお使いですからほんのちょっと横にずれるだけでも背景の蕾は目立たなくなり、お花に集中できるんじゃないかな?と思いました。

無理やり消してみましたが、こっちの方がスッキリしてお花に集中できますよね。

studio9の写真コンテスト(2015年7月、あとちょっと)

また、花床(黄色い部分)がちょっとだけ見えているのも気になります。

ここはチラリズム要素でポジティブに考えても良いかもしれませんが、特に意図が無いなら完全に隠してしまうか、もっとたくさん見えるようにした方が伝わりやすい写真になるのでは無いかと感じました。

花びらを一枚足して隠してみたらこんな感じ。

studio9の写真コンテスト(2015年7月、あとちょっと)

やや不自然ですが^^; よりお花に注目出来るのでは無いかと思います。

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 まとめと7月のご案内

以上、54作品の中から10点を選出させていただきました。

今月は海の日もあるし、海が多いかな?と思いましたが、「光」が6作品と圧倒的に多かったのが印象的でした。写真の最も大事な要素は光ですから、当然と言えば当然なのかもしれませんね^^;

また、先月からはじめた『惜しい!あとちょっと!』企画。2回目となりましたが今後も試行錯誤しながら続けていきたいなと思います。あとちょっと企画は特に私の主観が入り込む面が大きいと思いますのであくまで参考程度に「ふーん」とみて頂けると幸いです。

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今月もこちらに載せられなかったステキな写真がまだまだありますので、もっと良く見たい!という方はオリジナルの投稿アルバムにもぜひ足を運んでみて下さい。

テーマ:「海」「光」「斜」
studio9の写真コンテスト 2015年7月投稿作品

アルバム提供:30days Album

毎月ご応募頂いている方も、初めての方もご応募心よりお待ちしております!

**ご注意**

studio9の写真コンテストの必須項目は、「お名前(ハンドルネーム可)」「テーマ」「作品タイトル」「工夫した点」の4つです。どれか一つでも抜けているとせっかく良い作品でも審査対象外となってしまいますのでご注意下さい。

次回 2015年8月のテーマは「灼」「爽」「道」

8月のテーマは「灼」「爽」「道」です。

暑い現実を受け止めるか、涼しい方へ現実逃避するか。。といった所でしょうか(笑)お盆休みなどで旅行に出かけられる人も多そうですよね。

テーマはあくまで目安なので多少こじつけでもかすってさえいればOKです^^

もちろん過去作品のご応募もOKです。

作品のご投稿や応募要項は下記リンクからどうぞ!

次々回(9月)のテーマ予告も行っています。撮影計画にお役立て下さい。詳細は下記リンクからご確認下さい。

コンテストタイトル
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投稿用アルバムの30days AlbumはGMOペパボ株式会社が運営する写真共有サービスです。

友達とパスワード付きのアルバムが簡単にシェアできたり、写真のストレージ機能が無料で使えるサービスです。私もワークショップ後に参加者のみなさんと写真を共有したりするのに使っております^^


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この記事を書いた人
中原 一雄 / カメラマン・中の人
普段はカメラマンとして活動しながらstudio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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