”写真を撮る”ということは多くの場合、”思い出をカタチに残す”という事になります。でも、撮った後に整理して保存することは面倒な作業なのでなかなか気が乗らないんですよね。。
そこで今回ご紹介するのが「おもいでばこ」という製品。PC要らずで、SDカードを挿すだけで整理、保存してくれる初心者やライトユーザーにぴったりの優れたアイテムです♪
”写真を撮る”ということとは。。?
”写真を撮る”ということは多くの場合、”思い出をカタチに残す”という事になります。もちろん、一時的な記録用に撮る場合もありますけど。
つまり、”写真を撮る”というのはただ撮るだけではなく、
といった一連の動作を指すと考えることができるのです。
でも、「整理する」「保管する」ってかなり面倒なことも事実。。
この一連の操作をPC不要で驚くほど簡単に実現してくれるデバイスが今回紹介する「おもいでばこ」です。
デジタル写真、埋もれていませんか?
毎回PCを立ち上げて、フォルダを作って、カードリーダーから読み取って、定期的にバックアップを取って。。しかも、家族や友達とその写真を後で見ようと思っても小さなPCの画面で見るか、プリントするかしないといけません。
だから、撮った写真はどんどん埋もれていってしまい、気づいたときにはどこに行ったか分からなくなったり、最悪の場合、データそのものがなくなっているのです。
デジタルになって、撮ることが凄く簡単になった分、写真の量が増えて整理しきれなくなったとも考えられますね。昔のフィルム写真であれば撮る(+現像)ことのハードルが高かったので、その分、整理、保管は簡単でした。プリントしてあるからみんなで見ることもできるし。
紙のアルバムのようにあとで簡単に見返すことができるデバイス
大掃除をしていたら、10年や20年前の写真やアルバムが出てきて、思わず手を止めて見入ってしまった経験もありますよね。
でも、デジタル写真でそんな経験ありますか?
よほど写真に気を配っている方でないとそんな経験なかなか無いんじゃないかな と思います。あなたか最初に撮ったデジカメの写真はどこに保管されているでしょう?
「おもいでばこ」って知ってます?
と、前置きが長くなってしまいましたが、今回は写真の「整理する」⇒「保管する」⇒「見る、共有する」を強力にサポートしてくれる「おもいでばこ」という製品を紹介してみようと思います。
この「おもいでばこ」という製品、作っているのはPCの周辺機器メーカーとして有名なバッファローです。無線LANとか外付けHDDなんかでよく目にしますよね。
今回偶然のご縁でバッファローの担当者さんに紹介して頂いて、商品のコンセプトや完成度の高さに気に入ってしまったのでそのまま製品(PD-100S)をお借りしてしまいました(笑)
パソコン不要で写真を管理出来るスゴイやつ
PCを使わずに(しかも簡単に)大量のデジタル写真を保管、整理、閲覧できる製品としては唯一無二のものだと思います。
価格comのレビューなんかをみても結構評価が高いですし、デジタルカメラグランプリ2013年で金賞を取っていたりと、かなり実力のある製品なのですが、知名度がとても低いという残念な製品なのです。。私自身も名前をうっすら聞いたことがあるよな~って程度だったし(汗
私はぜんぜんバッファローの関係者でもなんでもないんですが、とってもユニークな製品だったので、これから何回かにわたって、「おもいでばこ」の魅力(良くない点も)をご紹介していこうと思います!
ちなみに、気になるお値段は、現行のPD-100S(500GB)で16,000~18,000円前後、大容量のPD-100S-L(1TB)で23,000~24,000円前後。(*追記:現在すでに新しい機種が発売されています。下記参照)
320GBのPD-100は旧製品です。
外付けHDDよりは値が張りますが、新しくPCを買うよりもずっとお安いです^^
旧機種から最新版にアップグレードできる保守パーツも発売になりました!
- バッファロー「おもいでばこ」旧機種を最新版にアップデートする方法!
**15/3/14追記**
おもいでばこの新型4世代目(PD-1000シリーズ)が発売されました!PD-100S/Wが3世代目、PD-100Sは2世代目です。
PD-1000レビューも書きましたよ!
「おもいでばこ」におすすめな人
後で詳しく理由を紹介しますが、以下にあたる人はこの先読み進めると幸せになるかもしれません☆
・撮るのは好きだけど、整理、保管が面倒な人
・パソコンを持っていない人
・みんなで写真を見たい人
・地方にいるおじいちゃんおばあちゃん
・家族の理解を得たい、写真好きのお父さん
こういう人たちにぴったりの機能が「おもいでばこ」には備わっています☆
「おもいでばこ」でできること、できないこと
「おもいでばこ」はその名の通り、撮った写真(おもいで)を溜めることのできる箱です。中にはハードディスクが入っていて、そこに撮った写真をどんどん溜めていくのですが、パソコンは必要ありません。「おもいでばこ」を1本のケーブル(あと、電源ケーブルも!)でテレビと繋ぐだけ。写真の取り込みも。カメラのSDカードを差し込んでボタンを押すだけ。これだけで「おもいでばこ」が面倒な写真の取り込みと整理を自動でやってくれるのです。
「おもいでばこ」でできること
いろいろな機能がありますが、主な機能を簡単にご紹介。
パソコンを使わずに写真の保存、整理ができます
本体にカメラのSDカードを差し込むだけで写真を取り込んで、日付別に整理ができます。本体には大容量のハードディスク(500GB or 1TB)が入っているので6万枚12万枚まで保存できます。
**2015/3/17追記**
新型PD-1000になって、2TBモデルなら40万枚まで保管、管理できるようになりました!
1週間に100枚の写真を撮ったとしても600週、10年間は一杯になりません。
みんなで写真を見ることが出来ます
HDMIケーブル(付属)を使ってテレビと接続するので、家族やお友達みんなで写真をみることができます。操作は付属のリモコンで行えるので、ソファーに座ったまま操作できます。
↑写真は「おもいでばこ」HPより
一度繋いだら繋ぎっぱなしでも大丈夫ですし、小さいので場所も取りません。
写真が自動的に整理されます
取り込まれた写真は自動的に撮影日ごとに整理され、カレンダー上で確認することができます。お気に入りやカメラの名前から絞り込むこともできます。
↑私が2月にiPhone撮った写真。日付別に表示してくれます。年、月別も可能。
また、一度「おもいでばこ」で読み込んだ写真は次からは読み込まれません。
もちろん動画も保存できます
カメラやスマホで撮った動画も保存して、そのままテレビで見ることが出来ます。
大画面でフルハイビジョンの映像を見ることが可能です。
iPnoneや他のスマホから写真を取り込めます
専用のアプリをインストールするとWi-Fi経由で写真のアップロードが出来ます。逆に「おもいでばこ」にある写真からダウンロードして、FacebookやTeitterに投稿できたりもします。(おもいでばこも無線LANの親機に接続されている必要があるので、初回のみ設定が必要)
iPhoneのアプリを使ってカメラロールから写真をおもいでばこにワイヤレスで保存できます。アップロードは任意の写真を指定できますが、うっかり共有してしまうと困る写真は下記エントリーで紹介しているようなアプリを使うのもいいですね。
**2015/3/17追記**
新型PD-1000になって、親機がなくてもおもいでばことスマホを1対1で直接接続が可能になりました!
また、スマホをリモコン代わりにすることも出来ます。
パソコンから写真を取り込めます
専用のソフトをインストールするとパソコン(Windows / Mac)から「おもいでばこ」にアップロードしたり、「おもいでばこ」の写真をダウンロードできます。(おもいでばこがLANの親機に接続されている必要があるので、初回のみ設定が必要)
残念ながら今のところMacには対応していないようです。。
オンラインアルバムを使って写真を共有できます
オンラインアルバム大手の「フォト蔵」を使って、インターネット上の写真を共有できます。例えば、子供の写真を「フォト蔵」にアップすれば、田舎のおじいちゃんおばあちゃんが「おもいでばこ」を使って見ることが出来ます。(初回のみフォト蔵への登録(無料)と「おもいでばこ」の設定をする必要があります)
外付けHDDに自動でバックアップできます
「おもいでばこ」の保存先はパソコンに使われているのと同じハードディスクなので、ある日突然故障する可能性があります(どんな高価な保存機器でも故障します)。
ですが、市販の外付けハードディスクを繋いでいれば(繋ぎっぱなしでOK)自動的にバックアップを取ってくれるので、データをかなり安全に保管できます。データの復元もボタン一つでOK。
BUFFALO USB3.0 外付けハードディスク PC/家電対応 2TB HD-LC2.0U3/N フラストレーションフリーパッケージ(FFP)
おもいでばこで出来ないこと、不得意なこと
もちろん出来ないことや不得意なこともあります。
写真の編集はできません
「おもいでばこ」は整理、保存、閲覧に特化しているので、「おもいでばこ」で写真の編集(明るさや色を変える)をすることは出来ません。
パソコンやスマホ、タブレットで編集してから取り込むことはできます。
RAW画像は読み込めません
読み込めるのはJPEGだけなので、RAW画像を読み込むことはできません。
一眼レフでバリバリ撮っている人向きではないかな。。
超大量の写真を管理するのには向きません
6万枚保存できるとはいえ、操作は付属のリモコン経由で行うので、一日に数百枚や数千枚撮る人が「おもいでばこ」内で不必要な写真を削除したりするのは現実的ではありません。
PCで行ったほうが速く作業できます。
最新PCに比べると動きがもったりします
小型で安価な機械の中にハードディスクやCPUなどがセットになっているので、最新型のパソコンやスマホと比べると動作がやや遅く感じるかもしれません。
とはいえ、写真の保管に特化した作りなのでストレスが溜まるほどではありません(人により感じ方は違いますが。。)
**2015/3/17追記**
新型PD-1000になって、ハードウェアが刷新されたため動きのモッサリ感が殆どなくなりました!
キャリブレーションには非対応です
「おもいでばこ」からモニターの色みを調整することはできないので、普段からモニターキャリブレーションしている、色にとてもこだわる人には向きません。
キャリブレーションって何?という人は気にしなくても大丈夫です。
結局おススメな人は?
この1週間くらい実際に使ってみて、おススメな人はこんな感じの人。
・撮るのは好きだけど、整理、保管が面倒な人
「おもいでばこ」の一番の魅力は簡単なこと。撮ったらカメラのSDカードを「おもいでばこ」に差し込んで”とりこみボタン”を押すだけ。これ以上簡単なことはありません。
iPhoneやその他のスマホからでも、一度設定してしまえばアプリから数ステップで「おもいでばこ」に保存できます。
あなたの写真ライフがきっと変わるはず。
・パソコンを持っていない人
最近はタブレットは持ってるけど、パソコンは使わなくなっちゃったという人も多いですよね。PC要らずなのでそんな人にもおススメ。
タブレット端末だと容量が32GBや64GBなので、すべての写真を保存するにはとても容量が足りません。「おもいでばこ」なら500GBか1TBまで保存できます。(*新型PD-1000なら1TB or 2TB)
・みんなで写真を見たい人
テレビに繋いで写真を見れるので家族みんなで写真を見たい人にもいいかも。パソコン画面だとちっちゃいし。。とにかく操作が簡単なので子供でも操作できます。
テレビじゃなくてもスマホやタブレットがあれば寝室のベッドの上からでも写真の閲覧やアップロードができます。
・地方にいるおじいちゃんおばあちゃん
前述のオンラインアルバムを使えば、地方のおじいちゃんおばあちゃんに孫の成長記録を見てもらうこともできます。
帰省した際に登録とセットアップをしてあげれば、あとはリモコンを使って簡単に見ることができるはず。最近の高機能地デジテレビよりもずっと操作が簡単です。
・家族の理解を得たい、写真好きのお父さん
自分は写真が好きで、保管も編集もパソコンでバリバリやってるけど、なかなか家族の理解を得られないお父さん。編集したあとの完成写真を「おもいでばこ」に入れるようにすれば、家族がいつでも見ることが出来て、理解が得られるかもしれません^^;
「おもいでばこ」の写真にはカメラの名前も表示されるので、内緒で買ったカメラを使っていると家族にバレる危険もあるのでご注意を(笑)
---
いわゆる写真好きのライトユーザーや写真が趣味な訳ではないすべての人にとってはこれ以上ない写真の保管機器だと思います♪
一方で、すでにパソコンを使ってきちんと整理、保管出来ている人や、撮った写真は現像、編集を前提に考えている人、色に強くこだわる人、一日に数百枚の写真を普通に撮る人といった、ベビーユーザーにはあまり必要ないかもしれません。
バックアップは簡単。忘れずに!
「おもいでばこ」で6万枚の写真の保管ができますと書いてきましたが、「おもいでばこ」は普通のPCと同じハードディスクに写真を保存します。
ハードディスクは原理的にある日突然故障する可能性があります(どんな高級なHDDを使っても同じです)。もちろん、しょっちゅう故障することはありませんが、宝くじに当たる確率よりはずっと高いはず。
ですから、写真を安全に保管するためには、PCと同じくバックアップを日ごろからバックアップを取っておくことが何より重要。「おもいでばこ」は背面のバックアップ端子(USB)に市販の外付けHDDを繋いでおくだけで自動的に写真をバックアップしてくれます。
こうしておけば万が一、「おもいでばこ」のHDDが故障してもこれまでの”思い出”は無事です。デジタルデータは便利な反面、非常に脆いデータでもあります。
追加投資が必要にはなりますが、studio9ではバックアップ用のHDDも用意することを強くおススメします。
BUFFALO USB3.0 外付けハードディスク PC/家電対応 2TB HD-LC2.0U3/N フラストレーションフリーパッケージ(FFP)
写真のバックアップに関してはこちらのエントリーもご参照ください。
おもいでばこを使ってみる
お借りした製品はデモ品なので、正規品とは細部で違いがあるかもしれません。製品の詳細は公式HPよりご確認ください。
まずは開梱の儀
箱はこんな感じ。バッファロー製品っぽいですね。
中に入っているのは、本体、リモコン、無線LAN子機、HDMIケーブル(2m)、RCAケーブル、ACアダプタ、説明書。
HDMIケーブルは買うと結構お高いので、こういった製品には別売だったりするのですが、ちゃんと入ってました。しかも2m!高画質で写真を見てほしいという思いが伝わりますね。
RCAケーブル(赤白黄ケーブル)でもテレビと繋げますが、非常に画質が悪くなるのでおススメしません。
リモコンは小さな手にも収まるサイズで、十字キーのクリック感が心地いいです。文字入力は携帯と同じ感じで行います。十字キー以外のボタンはテレビのリモコンと同じ、ふにゃっとした感触。。
無線LANの子機(リモコンの隣のちっちゃいやつ)も標準で付いています。前か後ろのUSB端子に挿して使います。ただし、別途親機(無線LANブロードバンドルーター)を持っている必要があります。
私は元々バッファローのAirStation WHR-G301N/Nを使っていたので設定もボタン一つ(AOSS)で簡単でした☆他社のルーターでももちろん使えます。
もし、家にインターネット回線を敷いてるのに親機(無線LANブロードバンドルーター)をもっていなければお一つ持っていることをおススメします。2,500円くらいで無線LAN環境が構築できます^^
ACアダプタはちょっと大きいです。。
説明書は最初のセットアップに必要なかんたんなものが付いています。詳しい使い方は「おもいでばこ」の中に入っているのでテレビを見ながら操作の確認ができます。
正面をアップするとこんな感じ。
横幅23cm、高さ4cm(手元にあった定規での実寸)。結構コンパクトです。
白くてシンプルなデザインなのでリビングに置いても違和感があまりないです。「おもいでばこ」の可愛らしいロゴは人によっては好みが分かれるかも?
SDカード差込口にSDカードを入れて、隣の「とりこみ」ボタンを押すだけでOK。USB差込口にカードリーダーを入れれば、マイクロSDカードやコンパクトフラッシュからでも取り込み出来ます。
イメージしやすいように、おもいでばこの上に一眼レフとケータイ(iPhone5)を置いてみました。
カメラと比較してもコンパクトですよね。この小さな箱だけで、6万枚の写真を整理、保存し、高画質で閲覧することができます。
横から見るとこんな感じ。
奥行きは15cm。廃熱スリットがついているので、縦置きはNGかな?
続いて後ろ側。
最低限繋ぐケーブルは一番左の電源ケーブルと右から二つ目のHDMIケーブルのみ。
一番右のバックアップ機器端子(USB端子)にはぜひバックアップ用の外付けHDDを接続しておくことをおススメします。
有線のLAN接続も出来ますね。
ケーブルを繋いで電源ON!
とりあえず、ACアダプタとHDMIケーブルを繋いで(テレビは外部入力モードにしておく)電源を入れると、時間設定画面が現れて、設定が終わるとこんなかんじのホーム画面が現れます。(写真はデフォルトテーマとは違います。。)
たったこれだけで使い始めることができるのです☆
あとはお使いのカメラのSDカードを差し込んで、ランプが付いたら”とりこみ”ボタンを押してみましょう。
あなたの写真が自動的に読み込まれて、撮影日順に自動で整理されているはずです!(カメラ側の日付設定をして撮影しておく必要があります。おもいでばこで日付を変更することも可能)
かんたんですね!
---
かなり長くなってしまったので、今回はここまで。
カレンダーの使い方やスマホ、オンラインアルバムとの連携など、個々の機能についてはまた次回にご紹介します^^
お楽しみにー!