ありそうでなかったLightroomの本
私自身、Lightroomが大好きでstudio9にもこれまでたくさんのLightroomに関する記事を書いてきました。たぶん、個人でなら日本で一番Lightroomを布教してきた自信がありますw
WEBだけじゃなく、リアルな場でもかれこれ4年くらいLightroomのセミナーを行ったりしてきました。恐らく参加者は2,000名くらいにはなるんじゃないかと。
で、今回ご縁があって監修させて頂いたのがMdNさんから出版となった「Lightroom[美]写真メソッド プロが教える感動写真の仕上げ方。」という本です。
Lightroom美写真メソッド プロが教える感動写真の仕上げ方。
いままでLightroomの基本的な「使い方」に関する本はいろいろな種類が出ていましたが、Photoshopのように様々なクリエーターがテクニックを持ち寄って紹介するネタ帳的な本って無かったのですよね。
写真の現像にはおすすめの方法はあっても「これが絶対」という決まった方法というのはないので、だったら一線で活躍するプロのフォトグラファーさんの現像テクニックを提供して頂きまとめてみようといった趣旨の本です。
撮影した人が現像するという流れを想定している本なので、現像のテクニックだけではなく、その写真を仕上げるために撮影段階から気をつけるポイントにも触れています(メインは現像だけど)。
今回参加頂いたフォトグラファーは河野 鉄平さん, 鈴木 知子さん, 橘田 龍馬さん, 伴 貞良さん, 藤原 嘉騎さん, popolinoさん(順不同)の6名の一線で活躍する方々。作例の種類も風景、スナップ、花、工場、動物、人物(女性ポートレートはないです)などなどバリエーション豊か。現像の方向性もクリエイターごとに特徴があり、良い意味でバラけているので、いろいろなテクニックが学べるはず。
Amazonなどネット本屋はもちろん、大きめの書店なら実物も並んでいるはずですのでぜひお手にとってみて下さいね。
で、私は何をしたの?
「監修」とかいうエラそうなタイトルになっていますが、私はLightroomにおける現像の基礎解説とよく使うであろう現像機能を使った基礎テクニックについて書いています。
本書はあくまでテクニックのネタ帳を意識しているので基礎解説は簡潔に、それでもここは正しく理解していないといかんだろという基本の考え方はしっかり盛り込んでいます。
例えば、露光量、コントラスト、ハイライト、シャドウ、黒レベル、白レベルの違いや使いどことについてなど、大事だけど意外と知らない人が多い点はおさえてあったり。
監修といいつつ、基礎部分を担当した著者の一人という感じで、主役は6名のフォトグラファーさんたちだったりします(笑)
作例のデータはDL可能なので自分のパソコンで実際にLightroomを動かしながら読み進めることも可能ですよ!
現像経験がある人や2冊目の人向け
ここまで説明したようにLightroomの基礎解説の分量は限られているため、これからLightroomに挑戦しようという人が本書を手に取って始めてもLightroom独特の導入のハードルで躓く恐れがあるのであまりおすすめしません。また、本書は現像に特化しており管理機能の話にもほとんど触れていないことにも注意。
今まで自己流でLightroomを使ってきたけど、どうも思い通りの仕上がりにならない。。といった現像初級者から中級者にステップアップするためのハードルを克服するための素材がいっぱい含まれているような本です。
これまである程度Lightroomを使った事がある人や、すでにLightroomの基本的な使い方をまとめた本を持っていて、ステップアップ用の2冊目を探しているという人に向いている本かと思います。
効果も強めです
あと、今回はLightroomの現像に絞った本なので、作例に掛っている効果は分かりやすく強めに掛けているものが多いです。彩度強めや線強めといった作り込んだ写真が苦手な人には向いていないかもしれませんのでご注意を。。
書店でパラパラめくってもらうのが一番わかりやすいですが、Amazonでも基礎編の最初の部分とか、いくつかの作品は中身を見ることができるので気になる方は確認してみてくださいねー。
電子書籍Loveな方向けにKindle版も用意してありますよ!
Lightroom美写真メソッド プロが教える感動写真の仕上げ方。