Enduranceに弟ができました!
これまでカメラバッグ難民だった私のワガママをすべて詰め込んだstudio9の独自設計のEnduranceカメラバッグはカメラマンによるカメラマンのためのカメラバッグです。おかげさまで大変な好評をいただき、発売後すぐに完売(Amazonのカメラバッグランキングで1位)となり追加生産をするも在庫が少ない状況が今まで続いておりました。
設計した私自身が、一番喜んで使っているであろうEnduranceカメラバッグですが、使ってるうちにさらに欲が出てきてしまい、日帰りの軽めの撮影とか、打ち合わせなんかにはもう少しコンパクトで軽めのバッグも欲しいよなぁと思ってきたのです(笑)
そんなとき「じゃぁまた新しい理想のバッグ作りませんか?」と天から声が聞こえてきたので作りました!いえ、作って頂きました。
コンパクトだけど機材に妥協は一切したくない、そんなワガママで欲張りなカメラバッグ
Enduranceカメラバッグ Ext(エクステンド)
今回はEnduranceの弟にあたるこのバッグを本気で紹介していきます!
追記:3つのアップデートが施され仕様変更されました(2018年10月)
これまで皆さまからのご意見が多かった上部荷室のファスナー化、バッグロゴの高品質化の他、上位モデルEndurance HGにも使われる強化仕切りの採用の3つのアップデートを施した新バージョンの発売が始まりました!(18/10/13現在)
旧バージョンから一部使用が変更となっておりますのでご注意下さい。上記3点以外は従来と同じ仕様です。
*本記事は私が設計したバッグを私が好き勝手にレビューしているものですが、カメラバッグ発売元のビーハーフさんにご提供いただいております。いつもありがとうございます!
今回目指した私の理想とは?
私のカメラバッグ作りの始め方は「どんな機能が欲しいか」を最初に書き出すこと。
Endurance Extは持ち歩く機材を極力妥協せず、でもコンパクトでスタイリッシュなカメラバッグにしようと考えていました。お気に入りのカメラでどこへでも気軽に撮影を楽しめるバッグです。
コンパクト、でも機材に妥協はしたくない!
今回の私の理想のカメラバッグのスペックは以下のようなものです。
- リュックタイプであること
→ 腰痛持ちなのでリュックは譲れない - 二気室タイプであること
→ 二気室の便利さを知ってしまったらもうね… - フルサイズ+大三元+αが入ること
→ バッグは変えたいけど機材は変えたくない - バッテリーグリップ付きで収納できること
→ バッグを変えるときに毎回外すの面倒 - フロントとサイド両側から機材にアクセスできること
→ 機材が取り出しにくいのはカメラバッグじゃない - 三脚を持ち運べること
→ 三脚を使って撮影したい時だってある - 雨の日にも対応できること
→ 天気に撮影を左右されるなんて嫌だ - 容量の拡張ができること
→ 撮影中、飲み物とか食べ物買うでしょ? - ノートPCが入ること
→ これがないと生きていけません - A4の封筒が入ること
→ 打ち合わせでもらった資料は折りたくない - 重くても疲れにくいこと
→ 移動で疲れるくらいなら撮影で疲れたい - できるだけ軽い本体
→ 軽いことは正義 - ”いかにも”なカメラバッグじゃないこと
→ 街中でも違和感なく撮影したい - できるだけシンプルなデザインなこと
→ シンプルなバッグが好きなのです - でも、初代Enduranceよりも大幅にコンパクトなこと
あれあれ?さっき上でまとめた機能ばかりです。そう、大型のEnduranceと同じ理想を実現した上でさらにコンパクトにしたいというアホみたいな要求ですね。。(さすがに大型三脚だけは諦めた)
ワガママにも程がある?
一見するとそんなの無理でしょ!と言われそうなスペックですが様々な方のご協力も得て、無事にこれらの理想はすべてクリアしたカメラバッグが出来ました!
Endurance自体がかなり余裕のある設計で、上記の要求は余裕でクリアしていたこともあり今回の新バッグはこれらを維持したまま余裕のあった部分を徹底的にシェイプアップし、新機能も投入してコンパクトさを実現。
そしてこれらすべての理想を詰め込んだバッグがこちら、Enduranceカメラバッグ Ext(エクステンド)です!
*以後 Endurance Ext。
じゃじゃん!こんなバッグになりました!
新色、ブラック迷彩、オリーブグリーン(数量限定)もラインナップに加わりました!
今回、特に重視した点は初代Enduranceと併用できること。つまり、Enduranceに入っていた機材はそのまま新バッグに入る設計としました*。レンズの本数など収納出来る量が変わることはあっても、Enduranceに入っていたボディやレンズが入らないというのはナシで。
*あくまで普段私がよく使う機材の範囲内において。ほよどジャストサイズで入れてない限りEndurance Extにも収まると思いますが、例えば5D MarkIV+EF100-400mm+EF x1.4の組み合わせはEnduranceでちょうどジャストですが、Endurance Extには厳しいです(エクステンダー外せばEndurance Extでも入る)。
撮影はカメラやレンズが主役であり、バッグはそれを快適にするための補助アイテムなのだから、バッグによって機材が制限されるのは避けたかったのです。
単体で比較対象無しに見ると、あれ?Endranceでは?と思うかも知れませんが、かなり小型化してシュッとしています。あと、めちゃ軽いです。
もう、出張と本気撮影以外は全部 Endurance Ext で大丈夫だわ!という仕上がりになりました。
Endurance Extの主な特徴
細かな機能は置いておいて、まずはEndurance Ext(エクステンド)の主な機能について紹介していきましょう
EnduranceとEndurance Extの違い
最初はEnduranseと新しいEndurance Extがどのくらいのサイズ感の違いがあるのか見てみましょう。並べてみると明らかにコンパクトになったことが分かります。
実際に背負っている所の写真を並べてみるとこんな感じ。だいぶちっちゃいでしょ?
Enduranceはサイズ的に大型リュックでしたが、Endurance Extは普通のリュックサイズと言って良いサイズ感になりました。女性や小柄な方にもEndurance Extなら違和感なく背負えると思いますし、小型なミラーレスユーザーにもオーバスペックではなくなったはずです。
Endurance兄弟の主要スペックを表にしてみるとこんな感じ。
Endurance Ext | Endurance | |
---|---|---|
サイズ 幅x厚みx高さ | 約285x175x430 mm | 約300x225x500 mm |
最大高さ (上部ロールトップ伸ばしたとき) | 約630 mm | 約690 mm |
重さ | 1.27 kg | 1.98 kg |
幅、厚み、高さのすべてを小型化し、バッグの重量は約710g(大口径レンズ1本分!)も軽量化しました。カメラバッグとしてはかなり軽い部類かと思います。
女性が使っても大丈夫なくらいの大きさ
初代Enduranceはかなり大きいので小柄な女性には合わない可能性もありましたが、Endurance Extなら女性が背負っても問題ないくらいのサイズ感です。
薄マチ化してコンパクトかつスタイリッシュに
小型化において特にこだわったのが薄マチ化したこと。バッグの厚みは見た目のサイズ感にも大きく影響するためギリギリまで薄くしました。それこそ、試作段階で「あと5mm縮めましょう」とかそんなレベルでデザインと実用性のバランスを詰めています。
でも、バッグの厚みを薄くしてバッテリーグリップ付きのカメラとかどうやって収納するの?って感じですよね。そこは新しい「Ext」な機能で解決しております。
新機能、エキスパンドシステム
それが今回のバッグの目玉機能になるエキスパンドシステム。下の写真のスライダーを左右にグリグリしてみてください。
Endurance Extの厚みは通常のフルサイズ一眼レフがピッタリ収まるサイズ感で設計していますが、バッテリーグリップ付きボディや長めのレンズを収納する場合は本体のチャックを開けるだけでバッグの厚みを最大6センチ拡張することが出来るのです。
これにより普段はコンパクトなカメラバッグとして使い、必要なときはチャックを開けてバッグを拡張させればバッテリーグリップ付きボディも簡単に収納させることが可能です。
拡張した部分にもキチンと機材を保護する緩衝材を入れております。アクセントで拡張部分にはstudio9カラーのグリーンのステッチを入れています(黒が良い場合はマッキーで塗ればOK^^;)。
Enduranceの良い所はそのままに
Enduranceカメラバッグの特徴である上下二気室構造、上部荷室が拡張可能なロールトップシステム、下部機材室へのフロントサイドの両アクセスなど基本機能は引き継いでいることもポイントです。
今までEnduranceを使っていた方はそのまま同じ感覚でEndurance Extを使うことが出来るはず。バッグの基本デザインや素材感もあえて初代から踏襲しています。もちろんはじめての方でもすぐに使えますよ。
徹底した軽量化やレインカバーの標準装備、背負い心地にこだわった肩パッドなど長く快適に使える工夫も引き継いでいます。
さらに使いやすく
初代Enduranceの時に要望を頂いていたキャリーバッグに取り付け可能なベルトや上部荷室内部のポケット、PC出し入れ口の上部アクセス化など多くのポイントを改善しております。
それでも大容量!
普段はコンパクトでもいざというとき拡張できるのがEndurance Extの良いところです。エキスパンドさせて、上部ロールトップも解放して荷物を詰め込むとかなりの量が収納可能。
まだロールトップに一巻き余裕がある状態ですが、この中に入っているものを全部出すとこんな感じです。キツく目一杯詰め込んでいる訳ではありません。
EOS 5D MarkIII+バッテリーグリップ+EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(フードは上部へ)、EF 24-70mm F2.8L USM(フード付き)、 EF 16-35mm F2.8L III USM(フード付き)、EF 100mm F2.8L IS USM Macro(フードは上部へ)、バンガード VEO 265AB、メディアケース、カラーチェッカーパスポート、バッテリーケース、小物ポーチ、名刺ケース、iPhone7 Plus、モバイルバッテリー(10000mAh)、8インチタブレット、A6ノート、専用レインカバー、500mlペットボトル、薄手のジャンパー、ペンケース、ガジェットケース(電源、マウス、各種ケーブル)、Tシャツ、MacbookPro2016 13インチ
が入っていました。
いつもこれくらいの量を持ち運ぶなら大型のEnduranceを使うのをおすすめしますが、急に荷物が増えた場合でも安心して使えるのがEndurance Ext。
もちろんコスパにもこだわっています
大型リュック並みの収納力をコンパクトにまとめたEndurance Extですが、お値段もギリギリまでコンパクトにまとめて15,980円となりました。
ネット直販限定販売(Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング)とすることでお求めやすい価格が実現しました。
EnduranceカメラバッグシリーズはEnduranceオンラインショップ(Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング)限定での販売となります。(量販店などでの実機展示はございません*) *現在、リコーイメージングスクエア(新宿)でのみEndurance Ext, HG, スリングの一部のモデルを展示、販売しております!
機能的には2万円クラスのバッグかと思います。製造はEnduranceと同じ世界展開しているカメラ用品メーカーさんの工場に委託しているのでご安心くださいませ。
カメラバッグのコストってバッグのサイズではなく、機能の数でだいたい決まるのですが基本スペックはEnduranceを踏襲し、エキスパンドシステムを入れたのでだいぶ頑張りました(頑張ってもらいました^^;)。
最初のサンプル制作時に「これEnduranceよりも高くなるかもよ?」と脅されたのは良い思い出ですw
コンパクトなのに大三元が収まる収納スペース
では気になる肝心の機材収納力の紹介をしていきましょう。
フルサイズ+大三元がしっかり入る
普段の撮影でもF2.8通しのズームをよく使うため、フルサイズ+大三元(広角、標準、望遠のF2.8通しズームレンズ)がキチンと収まることを目標にしました。もちろんα7やEOS Rシリーズのフルサイズミラーレスにもマッチします。
上の写真にはEOS 5D MarkIII(フルサイズ)+EF 24-70mm F2.8L II USM, EF 16-35mm F2.8L III USM, EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USM, EF 100mm F2.8L IS USM Macro, エクステンダー EF x1.4 IIIが収まっています。
*70-200mmF2.8は手元にないので、ほぼ同サイズの100-400mmを使っています。
Enduranceに近い収納力
Enduranceに比べればちょっとキツめではありますが、それに近い収納力を誇ります。
機材収納室の大きさ(幅x高さx厚み)は約28x23x11センチ*。多少伸縮性があるので±1センチ程度は変わるかと思います。*Enduranceの収納部は 29x25x14.5センチくらい
使うレンズ、機材にもよりますが、キッチリ詰め込んだときEnduranceよりレンズ1~2本ぶん少ない容量って感じでしょうか。
奥行き(厚み)が短いため高さのあるレンズを立てると少し飛び出してしまいますが、エキスパンドシステム(+6cm)を開放すれば問題なく収納可能です。上記の写真ではEF 16-35mm F2.8L III USM(長さ約15cm)がそれに当たりますね(ズームレンズとしてはかなり長いレンズ)。
仕切りは面ファスナー(マジックテープ)による可変式で大きいメイン仕切りが2つ、小さなものが3つ、固定用ベルトも2本付いています。Endurance HGでも採用している芯材を強化した硬めの仕切りを採用して重量のある機材をより安定して持ち運べるようになっています。
デザインと安全性を兼ね備えた隠れスペース
フロントアクセス全開時の機材落下防止(+見た目のスッキリ感)のため荷室の上部(100-400mmが入っている所付近)はあえて開口部から少し隠れるような設計にしています。
適度な引っかかりがあるのでフタを開けたらいきなりレンズがゴロリと落ちてくる可能性が低く、取り出すときは手でちょっと広げるだけなのでそれほど出しにくさはありません。
*落ちない保証はないので基本はベルトをしてください。万が一の最終防衛ライン的な位置づけです。
開口部が小さくて済むようになったのでデザイン的にもスッキリしたフェイスになりました。
フード付きでも
実際に撮影する場合はフード付きで使いたいという方もいるでしょう。かなりキツキツにはなってしまいますが上記構成のままフードを逆付けしてもなんとか収納できます(望遠除く)。
さすがにギュウギュウすぎるので、この状態で長時間使うのはあまり現実的ではないかもしれませんが、上の状態からレンズを1本抜けばかなり余裕が出てくるかと思います。このくらいの機材量を常用するならEnduranceのほうがオススメかなと思いますが^^;
望遠を付けたままでもOK
望遠メインの方でも70-200mm F2.8クラスのレンズをボディに付けたまま収納可能です。
例えば上の構成はEOS 5D MarkIII(フルサイズ)+EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USM、EF 24-70mm F2.8L II USM, EF 16-35mm F2.8L III USMを入れて、奥のスペースが丸々空きます。ストロボなど入れても良いでしょう。
EOS 5D MarkIII(フルサイズ)+EF 100-400mm F4.5-5.6L IS II USM(保護フィルター+レンズキャップ)でちょうどジャストサイズといった感じです。70-200mmF4クラスならx1.4エクステンダーを付けたままでも収納出来ます。
ただし、上のようにボディ+70-200mm F2.8クラスのレンズを付けて他のレンズも入れると結構ぴっちりになるため、サイドアクセスからの取り出し&収納は少々キツいかと思います(フロントからなら問題ない)。太いレンズでサイドアクセスを頻繁に使うならEnduranceの方がストレスがないかも。70-200mmF4クラスなら問題なく出し入れ出来ると思います。
バッテリーグリップを付けた場合
薄マチ仕様のためバッテリーグリップを付けた状態で収納するにはエキスパンドシステムを開放します。このシステムの仕様上、下部に行くほど拡張幅が広がるのでオススメのレイアウトはこんな感じ。
ボディを底面側に持ってくることで最もエキスパンドの恩恵を得ることが出来ます。バッテリーグリップを付けてしまうとサイズ的にサイドアクセスからの出し入れは出来なくなってしまうので、バッテリーグリップ付きの場合はサイドアクセスはレンズの出し入れ用だと割り切るのが良いでしょう。
底面にもしっかりクッションが入っていますし、ボディのマウントへの負荷も横向きより小さいはず。Sony α7シリーズやα9もバッテリーグリップを付けるとバッグの厚みを超えてしまうためこのレイアウトでの収納がオススメです。
ソニーα7、α9シリーズを入れた場合
マイクロフォーサーズなど小さめのミラーレスカメラの場合、キットズームやF1.8クラスの単焦点がメインならちょっとオーバースペックかもしれませんが、F2.8クラスの大口径ズームや望遠系のレンズを使っている人なら余裕を持って収納可能なサイズ感かと思います。
オリンパス OM-D E-M1Xも入ったよ!
マイクロフォーサーズとしてはかなり大きいOM-D E-M1Xも多少の引っかかりはあるもののサイドアクセスからの出し入れが可能でした!
サイドアクセス
サイドアクセスは立ったままでも直接機材にアクセス出来て便利です。開口部はちょうどフルサイズ一眼レフが取り出せる程度のサイズです。下の写真はEOS 5D MarkIIIを入れたところ。
バッテリーグリップを付けた場合やキヤノン1D系、ニコン一桁D系はサイドからの出し入れは厳しいです。その場合は上述のボディが底面に来るレイアウトにしてレンズアクセス用として使うのがおすすめ。
私の使い方的には一度取り出したカメラは基本肩に掛けっぱなしで撮影するので、サイドアクセスはレンズ交換用として使う方が便利かなーと思っています。
撮影スタイルに合わせて柔軟に使い分けましょう。
ブラック迷彩は内部が赤!
新色のブラック迷彩モデルは内部が赤です!(サイズなどは変わりません)
詳しくは下記紹介記事もご覧になって下さい。
街にも自然にも溶け込む帆布生地のEndurance
数量限定で帆布生地を使ったバッグもご用意しております。こちらは生地がなくなり次第終了の企画商品で現在はサンドベージュを販売中!
2019年6月発売したオリーブグリーンはおかげさまで完売となりました!
カメラバッグの各部詳細
最後は機材荷室以外の外観や機能面の紹介をしていきます。ブラックを中心に紹介していますが色違いのバッグも機能は同じです。
4面のデザイン
まずは前面と背面から(クリックするとより大きなサイズになります)。ポケットなどの各機能はこの後紹介します。まずはデザインをご確認下さい。
Enduranceを踏襲したシンプルなデザインです。下部と上部に2つのポケットを用意し、フロントのほぼ全面が収納スペースとなります。ロールトップを止める金具のみワンポイントのアクセントでシルバーとしました。
背面は全面が3Dメッシュで蒸れづらい構造。Enduranseよりも使用時のバッグ全体の重量は小さいですので肩パッドはやや薄くし、フィット感を高める構造としました。チェストベルトも付いています。ライトな使用を想定しているためウェストベルトは取り除き全体を軽量化を図っています(1.27kg)。
材質は強度のある600デニールポリエステル。底面は1680デニールの厚い生地を採用しています。
新色のカーキとネイビーには使用頻度の高い機材アクセス部とメインポケット部のチャック持ち手を明るく大きなものに変更しています。暗く手探りの状況でも迷わずアクセス可能です。丸い形状なのでちょっとカジュアル感も出ました。
さらにカーキ、ネイビーはショルダーパッドの左右2カ所にアクセントとしてグレーのバータック(刺繍)を入れています。
続いて側面
右側面は縦のポケットが付いています。マチ付きの伸縮性のあるポケットで500mmのペットボトルを余裕をもって収められ、三脚を収納することも可能。
左側面には機材室へのサイドアクセスを搭載しており、立ったままでもここから機材の取り出しが可能です。ここにもポケットを付けています。三脚装着時でもアクセスしやすいようにPC収納部のチャックは左側面に配置したのも小さなこだわりポイントです。
異なる素材で立体感を
バッグに使用している生地はすべて黒を使用していますが、生地の種類を変えることで立体感を出すようにしています。シュッとしたデザインに合わせてバックルは鏡面仕様のシルバーでアクセントにしました。
カーキ、ネイビーは生地色が明るいためサイドも同じ生地を使用しています。
追記:ロゴバッチが変更になりました!
ロゴをEndurance HGで採用した型押しタイプに変更。現在販売中のものはすべてシャープでほつれのない高級感あるロゴバッジに変わっております。
キャリーバッグ取り付けベルトを装着
Enduranceではバッグが大きすぎるため見送ったキャリーバッグ(コロコロ)のへの取り付けベルトですが、小型のEndurance Extならリュック+キャリーバッグの組み合わせでの旅行との相性も良さそうなので設置しました。
取り付け可能なサイズは、持ち手の一番幅が広くなっているところが18センチ程度までなら大丈夫です。20センチとかだとちょっと厳しいかと思います。
ポケットは全部で5つ
チャックのついている小物用ポケットはフロントに2つ、サイドに1つの計3カ所。その他、ペットボトルや三脚収納用ポケットと上部荷室内部にも仕分けポケットも用意しました。
メインポケット
フロント上部のメインポケットはある程度マチがあるため最も収納力の高いポケットです。内部にメッシュの仕切りも付いています。上の写真ではメッシュの仕切りにそれぞれ、パスポート、iPhone Xs Max、バッテリー(LP-E6、横向き)を入れた例です。横25センチ、縦14センチくらいのポケットです。
8インチタブレット(HUAWEI MediaPad T2 8 Pro)も収まりました。
下部ポケット
フロントアクセスのフタも全面をポケットにしています。ここはあまりマチがないので薄めのものを入れると良いでしょう。
サイズは横21センチ、縦18センチくらい。写真は8インチタブレット(HUAWEI MediaPad T2 8 Pro)を入れた例。私は名刺ケースやメモ帳、グレーカード、カラーチェッカーパスポートなどを入れて使っています。
サイドポケット
サイドアクセスのフタも無駄なくポケット化。マチは薄めです。サイズは縦18センチ、横9センチくらい。写真はパスポートとX-rite カラーチェッカーパスポートを入れてみた例。iPhone Xs Maxも入ります。
私はここにキーケースなど入れることが多いかな。
サイド三脚ポケット
逆サイドには三脚装着用のポケットを付けています。マチの大きな伸縮性のあるポケットなので500mlのペットボトルは余裕で収まります。
三脚装着例はこのあと紹介しますね。
上部荷室もかなり広い
Enduranceの特徴でもあるロールトップで容量増減可能な上部荷室も十分な広さを確保しています。
サイズは横28センチ(ロールトップ上部は36センチ)、縦が最小15センチ、最大(ロールトップ全開)31センチくらいです。ちょうどデジタルカメラマガジン(21x27.8センチ)が横でピッタリ収まるサイズ感ですw
A4は横では入りませんが、縦ならギリギリ収まります(PC収納部の利用を推奨)。
上部荷室の開閉は静かなファスナーを採用。
素早く行えるようベルクロを採用しています
内部にもポケットが付いています!
個人的に超欲しかった上部荷室内部のポケット。たくさん入ると言うことは中でゴチャッとしやすいためこれを使うとスッキリ収納できます。写真は8インチタブレットを入れた例。
幅が約25センチあるのでB5のノートが横でジャストで収まります。
ロールトップ全開にすると上部荷室だけで普通のリュックと同じくらい収納できるので、荷物の少ない人なら1泊程度の出張でもいけちゃうかもしれません。
底面の仕切りは面ファスナー(マジックテープ)で可変なので取っ払えば下部荷室と貫通して普通のリュックとしても使用できます。
三脚は中型までOK
もちろん三脚取り付けも可能です。推奨は縮長45センチ以下の小型orトラベル三脚ですが、縮長60センチ程度の中型三脚もなんとか可能です。
写真の三脚はバンガード VEO 265CB*(縮長39センチ)。トラベル三脚ならバランス良く収納可能です。
*VEO 265ABと同サイズ
縮長60センチ程度の中型三脚を付けるとこんな感じ。
写真の三脚はバンガードのAlta+264にTBH-100を付けたものでちょうど縮長60センチくらい。重心が高くなるので長時間装着すると疲れやすいと思いますが、無理ではないサイズ感です。
高さが小さなバッグですので三脚使用時に重心をできるだけ下に持ってこれるよう、サイドポケットの底面はバッグの底面ギリギリまで下げたのもこだわりポイント。収納時は足を1本だけ一番奥まで差すと最も安定した重心となります。
軽量な三脚の使用を想定しているためEnduranceのようなフロント中央での三脚保持には対応していません。
三脚をより快適に持ち歩きたい人はEnduranceマルチケースもおすすめです!
パソコンは15インチまでOK
背面のPC収納部は15インチ(薄型)のノートPCまで収納可能です。サイズは約26x41センチ。
手持ちのMacbookPro2016 13インチはスッキリ入ります。手元に15インチノートがないので、段ボールで15インチMacbookProのサイズ(24.7x35.9cm)を再現して入れてみましたw ジャストサイズです。分厚い15インチやベゼルの厚いものは厳しいかもですが、MBPくらいのサイズ感ならOKです。
もちろんA4の書類も封筒ごときちんと折らずに収められます。
初代Enduranceはサイドからのアクセスでしたが、小型化したEndurance Extは足下に置く機会が増えるだろうと考え、取り出しやすい上部からのアクセスとしています。
レインカバーも付いているよ!
生地自体に少し撥水性があるため、短時間の小雨くらいならそのまま問題なく使えるかと思いますが(市販の撥水スプレーをかけるとより効果的)、雨の中長時間使用する場合は付属のレインカバーの使用をお勧めします。
側面をちょっとめくるだけでカバーをしながらサイドアクセスを使用することが可能。レインカバーはケース一体型構造なので使用後にケースを無くす心配がありません。
めちゃ自立する!
エキスパンドシステムを開放すると底面積が広くなるため、めっちゃ自立します。リュックを下ろしてどこかへ置いておきたいときなど寝かせず、立てて置いておくことも可能です。
自立可能なリュックって結構便利なんですよね。
まとめ
ということで、大容量なのにコンパクトなstudio9オリジナルの新型カメラバッグ、Enduranceカメラバッグ Ext(エクステンド)について、愛を込めて本気でレビューしてみました!
自分で言うのもアレですが、多くの方のご協力も得てかなりいいバッグが出来たと思っています。出張や機材の多い本気撮影以外はほぼEndurance ExtでOKでは?といった感じで、最近はこのバッグばかり使っています。
日帰り撮影が多かったり、コンパクトな機材を使っている方ぜひご検討下さいね。
でも、Endurance Extがすべてのシーンで万能というわけではありません。背負い心地なども十分考慮して設計していますが、最初から機材をがっつり詰め込んで使用するならEnduranceの方が身体への負担は小さいかと思います。みなさまの撮影スタイルに応じて利用していただけると嬉しいです。
とりあえず、Endurance Extと初代Enduranceの2つを持っていればほとんどのシーンで快適な撮影が出来るということは言えますね!
販売はAmazon、楽天、Yahoo!ショッピングのEnduranceオンラインショップにて承っております!
EnduranceカメラバッグシリーズはEnduranceオンラインショップ(Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング)限定での販売となります。(量販店などでの実機展示はございません*) *現在、リコーイメージングスクエア(新宿)でのみEndurance Ext, HG, スリングの一部のモデルを展示、販売しております!
アフターサービスなど
Enduranceに関するお問い合わせ(販売に関する事やアフターサービスなど)は発売元のビーハーフが承ります。下記の専用ブランドサイトからお問い合わせ頂くとスムーズです。私宛にお問い合わせ頂くと内容によってはすぐにお答えできないことがあるかも知れません。
使用のご感想などは私宛に頂くともれなく大喜びします^^
追記:早速Amazonの売れ筋ランキング1位となりました!
記事公開から多数のご予約をいただき、先ほど(6/3)確認したらAmazonのカメラバッグ部門では売れ筋1位を獲得しました!3位には初代Enduranceも。カメラバッグ部門は売れ筋、新着、欲しいものの3部門でEnduranceシリーズ三冠です。
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街で、山で、海で、いろんな場所で使って頂けると嬉しいです。
Endurance Extのお兄さんであるヘビーデューティー仕様のEnduranceのレビューはこちらです!
初代EnduranceのアップグレードバージョンEndurance HGも発売しました!
提供、取材協力:ビーハーフ株式会社(http://www.be-half.jp/)