効率よく画像管理をするためのソフト
はじめまして。ゲストライターをさせて頂いている村上です。
今まで写真集制作会社でブライダル向けの写真集を制作したり、制作会社でWEBディレクターをしていました。現在はインハウスでWEBディレクターをしています。
主な仕事の内容は会社の中古品販売のショッピングサイトの管理や、画像の補正や簡単なWEB制作などをしています。
ところで皆様はどのようにファイル管理をされていますか?
おそらくWindowsのExplorerやMacのFinderで管理をされている方が多いと思います。写真の枚数が少ないと管理はできますが、枚数が多くなると一覧の表示が見にくかったり、目的の写真を大変ですよね。
そこでオススメしたいのがファイル管理ソフトのAdobe Bridgeです。
あまり有名ではなく、Adobeのソフトの中でも地味なソフトなので知っている方が少ないと思います。今回は私が使用しているファイルの管理・閲覧ソフトAdobe Bridgeについて説明します。
Bridgeとは?
BridgeとはAdobeのソフトウェアで、主な機能はファイル管理・閲覧になります。
単体で販売していませんが、PhotoshopやIllustratorなどAdobe関連のソフトをインストールすると一緒にインストールされます。
PhotoshopやLightroomのように特別に何か出来るような機能はありません。またBridgeのみでは写真の加工はほとんどできません。
しかしものすごくかゆいところに手が届くような便利な機能がBridgeには色々あるのです。
今回はそんなAdobe Bridgeを使った便利な写真、ファイル管理の機能を8つ紹介してみます!
Bridgeの便利な機能について
自分がよく使うBridgeの機能は
- 1. ラベルとレーティングの機能
- 2. ワークスペース
- 3. 検索・フィルター機能
- 4. スマートコレクション
- 5. プレビュー機能
- 6. リネーム機能
- 7. Camera Rawの起動
- 8. ファイルのスタック機能
の8個です。
全ての機能はなかなか説明できないので、この8個の機能について簡単に説明します。
1.ラベルとレーティングの機能
ファイルに対してラベルとレーティングを行えます。
ラベルはファイルに対して5色に応じた色を選んで、タグをつけます。
ラベルの各色には自分で好きなようにキーワードを入力できます。レーティングはファイルに対して星5段階で評価を付ける事ができます。
そのほかに、一つ一つファイルに対して、指定のキーワードを付ける機能もあります。
メニュー→ラベル から選択している写真に対してラベルとレーティングを選べます。
ショートカットを使うとサクサクできます。
ラベルを付けるとサムネイルの表示が変わります。
環境設定からラベルに自分で好きなように名前を変えることもできます。
2.ワークスペースの設定
Bridgeはメニューの配置や、サムネイルのサイズ、プレビューの大きさ等を、固有のワークスペースとして保存ができます。
ワークスペースの保存できる数もかなり多いので、作業内容に合ったワークスペースに簡単に切り替える事ができます。
キーワードやメタデータを細かく参照するワークスペースや、サムネイルに情報の一覧を載せるワークスペースや、リスト表示させるワークスペースなどがあります。
メニュー→ウインドウ→ワークスペース からワークスペースを変更できます。
↓こちらはサムネイルから細かいメタデータを一覧で見られるワークスペースです。
↓こちらはリスト表示するワークスペースです。リスト表示でサムネイルが見られるのは便利です!
最初から設定しているワークスペースを使うのも便利ですが、やっぱり自分でカスタマイズするが非常に便利です。
3.検索・フィルター機能
Bridgeはメタデータの検索・フィルタリングができます。またメタデータから簡単にフィルターをする事もできます。
上部のウインドウメニューからフィルターの項目を出して、値をクリックすると非常に簡単にフィルターをすることができます。
メニュー→ウインドウ→フィルターパネル を選択してフィルターパネルを出します。
そしてフィルターしたい項目をクリックします。
そうするとフィルターした項目に応じて写真がフィルターされます。
4.スマートコレクション
特定の情報から自動的に選んだファイルでスマートコレクションというもの作成することができます。
例えば、特定のカメラ、特定のレンズ、露光量、絞りの値、特定のファイル名等です。先ほど検索・フィルターと違うのは、検索・フィルターが一時的にファイルを検索をかけますが、スマートコレクションはその検索情報を保存しておくことが出来る点です。
メニュー→ウインドウ→コレクションパネル を選択してコレクションパネルを出します。右下のゴミ箱の横の歯車のついたアイコンをクリックします。
するとスマートコレクションを作るための、検索条件を入力する項目が出てきます。
保存を押すと先ほど入力した項目に応じたスマートコレクションが作成されます。
撮影した年やカメラの種類や分けると便利です!
5.プレビュー機能
Bridgeでは他のソフトに比べてプレビュー機能が優秀です。
画像を拡大して見たい時に、スペースキーを押すと1600%まで拡大して画像を閲覧できます。また複数の画像を選択してそれぞれの画像をクリックすると、同時に画像を拡大して閲覧することができます。
さらに、Adobe以外のソフトでは通常、Photoshopを起動しないとPSD形式のファイルを見ることはできないですが、Bridge上ではPSD形式のファイルをPhotoshopを起動しなくても閲覧することができます。PSD形式以外にAI形式のファイルも閲覧できます。
全ては確認していないのですが、Adobe関連のデータであれば大体は閲覧できると思います。またプレビューだけでなく、サムネイルのサイズも細かく設定もできます。
写真を選択します。
選択したら、スペースキーを押します。そうすると写真がフルスクリーンの状態で確認できます。
マウスで画像をクリックするとクリックした箇所が拡大されます。
また、複数の画像を選択した状態から、各写真をクリックすると、選んだ部分を拡大できます。
プレビューだけでなく、サムネイルの画像の大きさも調整できます。
調整する方法は右下のスライダーで調整します。
写真だけでなく、PSD形式やAI形式のデータもプレビューできます。ソフトを起動しないで確認できるのは便利です。
6.リネーム機能
Bridgeには簡単なリネーム機能があります。先ほど説明したフィルター機能と合わせてリネームすると、非常に便利です。
ツール→ファイル名 をバッチで変更 からファイル名をリネームできます。
連番の方法など色々な方法でリネームできます。
7.Camera Rawの起動
Bridgeは画像の加工はできないですが、Camera Rawを起動する事ができます。
Raw形式のファイルも閲覧可能なので、RawデータをBridgeで確認して、Camera Rawを起動してそのまま編集もできます。またCamera Rawの設定をコピーペーストもできます。
メニュー→ファイル→Camera Raw でCamera Rawを起動できます。
Bridge上でCamera Rawが起動します。
他の写真にもCamera Rawの設定をコピーできます。
ただこの辺りの機能はLightroomの方が便利かもしれません…
8.ファイルのスタック機能
ファイルをグループ化する機能です。フォルダを作ってグループ化するわけではなく、Bridge上でグループ化するようなイメージです。
複数のファイルを選択したら
スタックにグループ化をします。
そうするファイルがグループ化します。
左上の数字が、スタック化されている枚数です。クリックすると展開されます。
あくまでBridge上でスタック化されるだけなので、ExplorerやFinderで確認してもスタック化されません。
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以上、Bridgeの便利な機能を8つ紹介しました!
もちろん説目した以外の機能もあるので、色々触ってみてください。PhotoshopなどのAdobe関連のソフトを使っている方は使用できると思います。付属のソフトとは思えないほど便利なので、興味があれば使用してみてください。
この記事はゲストライターによる寄稿記事です
著者:村上 圭
楽器店でギターの販売、ブライダル向けの写真集の制作会社、WEB制作会社で働いていました。現在は広島県でWEBディレクターをしています。
趣味はギター弾くこと、ギターの修理、音楽制作、子供の写真を撮影などです。
twitter: @uxossyu , 個人ブログ: WEB082 (http://web082.com/)