固くて動かしにくいGodoxのダボ部
GodoxのモノブロックやLEDライトのスタンドに取り付ける部分(ダボの部分。あの部分の名前ってなんて言うんだっけ?)やクリップオンストロボなどを取り付けてBowensマウント化することのできるボーエンズS型ブラケットのティルトってガタガタとクリック感がある動きをするのですが、デフォルトだとめちゃ固くて動かしにくいですよね。。
ある程度重量のあるヘッド(+しっかりしたスタンド)の場合はクリック感があっても軽めの力でティルトできるのですが、S型ブラケットにクリップオンを挟んだような軽量ヘッドだと角度調整するのにかなり力が必要で細かな調整がしにくいのです。
そんなわけで今回はあの固いガタガタのティルト部分を柔らかくして、軽く動かせるようにしてみようと思います。めちゃ簡単でスグできますよ。
追記:改良型のS2ブラケットなら改造せずに使えます
現在発売されている改良型のGodox S2ブラケットはガタガタがなく無段階でスムーズに角度調整が可能です。AD200やAD300系のストロボも使えるほか収納時にコンパクトになったり剛性もアップしているのでS型ブラケットを新調するならS2ブラケットがおすすめです。
ティルト部分を分解して削る
やることはいたって簡単です。作業時間は10分もかからないくらい。
ただし、今回の改造は非可逆なので、調整すると元の状態には戻せなくなる点に注意して下さい。また、元に戻せなくなったとかなっても責任は取れないので自己責任でお楽しみ下さいませ。
分解してディスクを取り出す
あのティルト部分がなぜガタガタと動くのかというと、内部にギザギザのディスクが入っていてそれが噛み合っているからです。噛み合っている状態なので固定力は非常に強くメリットもあるのですが、冒頭で述べたように軽い力では動かせないというデメリットもあるのですね。
まずは分解してみましょう。分解と言ってもただ単にハンドルを緩める方向に回していくだけです。
ネジが取れただけではかみ合わせ部分は取ることができないのですが、下図のように2本の溝に合わせた方向に引き抜くと取ることが出来ます。ブラケットによってはここが結構固いモノもあるので怪我に注意しつつ引き抜きましょう。
引き抜くとギザギザのディスクがポロッと取れます。
このかみ合わせが強力すぎるので固くなってしまっているため、山を削ってかみ合わせ力を弱くしてあげればOKです。どっちを削っても良いのですが、圧倒的にディスク側を削るのが楽です。
今回は#80の紙やすりを使いました。元々ガタガタしている部品なのでざっくり荒い削り方でぜんぜん問題ありません。紙やすりは100均でも売ってますよ。
紙やすりを机に置いて、ギザギザしている部分を紙やすりにこすりつけて山を削っていきます。ディスクを持つ部分を少しずつ変えながら削ると均等に削れると思います。
削り具合は好みですが、今回はディスク側の山を半分くらい削ってみました。こんな感じ。ディスクは左右2枚あるので同じように削りましょう。
元に戻すときは、分解の逆に収めるだけです。左右のディスクの溝の位置を揃えて本体側に差し込めばOK。
軽くて快適になった!保持力も十分
山半分くらい削るだけでもかなり軽い力で回せるようになり、ガタガタのショックも軽減されました!ハンドルを締めれば従来通りしっかり止まるので保持力も十分だと思います。
完全にツルツルにしてしまうと十分な保持力を得られない可能性があるのでほどほどに。。
まとめ
ということで非常に簡単なDIYでしたが、Godoxのあの固いガタガタが苦手な人はちょっと削って柔らかくしてみると良いでしょう。とても快適に使えるようになりますよ!
今回はS型ブラケットを紹介してみましたが、手持ちのGodox SL60W(モノブロック型LED)のダボ部分も同じ構造だったので同じ対策が行えると思います。
ちなみに、上記写真にあるGosox AD200が取り付けられているS型ブラケットはもう一つ改造を施しています。非常に簡単な改造なのでこれはまた近日中に紹介予定。
記事公開しました!AD200がしっかり奥まで固定できるようにしています
今年はライティング機材をコンパクトにしていこうかなと思っています。