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シーン別に撮る 写真のコツ

子供とフワフワ、カラフルなシャボン玉撮影をするポイントとコツをまとめたよ!

更新日: by 中原 一雄

カメラを買ったきっかけが我が子を撮るためという親御さんも多いことでしょう。そこで今回は外遊びの定番、「シャボン玉」を絡めた子供写真の撮り方のコツを紹介したいと思います。

シャボン玉撮影

子供とキラキラのシャボン玉をからめて撮る!

カメラを買ったきっかけが我が子を撮るためというパパ、ママ(おじいちゃん、おばあちゃん)は結構多いと思います。そして、子供が大好きな外遊びの定番といえば「シャボン玉」

シャボン玉遊びをしている子は普通に撮影しても可愛らしく撮れますが、せっかく一眼レフやミラーレスを持っているならもっとそれを生かした撮影にチャレンジしても面白いと思います。

そこで今回はシャボン玉をキラキラ、フワフワ、カラフルに表現する一歩進んだシャボン玉撮影のポイントを紹介してみようと思います。もちろん子供撮影だけでなく、ポートレート撮影にも応用できる方法だと思いますよ。

撮影のポイントと必要な機材

シャボン玉は肉眼だと様々な色に変化しながらフワフワと漂っていてキレイですが、写真に撮るとなかなかカラフルな感じやフワフワの感じが出しにくくなります。

冒頭の写真のようにシャボン玉をフワフワ、カラフルに表現するためには写真のボケを使うのです。シャボン玉にしっかりと光が当たっている状態でそれを大きくボカして画面内に配置すればドリーミィな一歩進んだシャボン玉撮影が行えるのですね。

そんなわけで必要な機材はシャボン玉を大きくぼかせるものと言うことになります。

シャボン玉撮影に必要な機材

一眼レフ、ミラーレスカメラ

写真を大きくボカす必要があるのでカメラはイメージセンサーの大きな一眼レフやミラーレスカメラが必要です。残念ながらスマートフォンのカメラや安価なコンデジだと厳しいと思います(イメージセンサーが小さいので)

フルサイズのものがベストですが、入門機などにも使用されているAPS-C機(ほとんどの初~中級デジイチ)やオリンパスやパナソニックのマイクロフォーサーズ機でも大丈夫です。

中望遠の明るいレンズ

大きなボケを作り出したいので、開放F値の小さなレンズが良いでしょう。

APS-C機を使用しているなら35mm換算で75~80mm程度になる50mmF1.8クラスの単焦点レンズがコスパ的にもベストではないかと思います。

キヤノンのEF50mmF1.8STMだと1.4万円くらいですからね。開放F2.8の大口径標準ズームなんかでもぜんぜんOKです(こっちは高価)。

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キットで付いてきたF3.5~5.6クラスのズームレンズだとちょっとボケ感が弱い可能性がありますがチャレンジしてみる価値は十分にあります。できるだけ望遠側で撮影しましょう(望遠にするほど写真はボケやすくなります)。

旧EF50mm F1.8 IIをコピーしたような中国メーカーのものは5千円台!

シャボン玉撮影

70mmF2.8で撮りました。もう少しシャボン玉をカメラ側に引きつければもっと大きな玉ボケができたはず(子供の制御ができないとハードモード)

シャボン玉

一人で上手にシャボン玉を吹ける子なら100均のシャボン玉でもぜんぜん問題ありませんが、シャボン玉の数が少ないとキラキラ感が出にくいので一度に多数のシャボン玉を出せるものを持っていても良いでしょう。

大きい玉よりも小さな玉が数多くある方がキラキラします

補助する人

これも一人で上手にシャボン玉を吹ける子なら親子二人でも大丈夫ですが、ちょっと目を離したらシャボン液じゃーしちゃうようなシャボン玉ビギナー(ウチの子w)の場合は補助役に大人が最低1人必要です。

この後具体的な方法紹介しますが、画面外でシャボン玉を吹いてくれる人がもう一人いるとかなり撮影が楽です。

晴れた風の弱い日に撮影する

シャボン玉のキラキラ感を出すために、晴れた日を選びましょう。曇りの日はほとんどキラキラしません。。

シャボン玉撮影

曇りの日だとシャボン玉の色やキラキラ感が出にくい。。

また、この撮影は被写体、シャボン玉、カメラの位置関係が超重要なのでシャボン玉のコントロールがしやすい風の弱い日がベストです。風が強いと一気にハードモードになりますw

具体的な撮影方法

では具体的に撮影していきましょう。

カメラはAv(A)モードで

ボケを大きく作りたいのでカメラは絞り優先モード(A、Av)にセットしておき、一番小さなF値にしておきます。

絞り優先 モードダイヤル

ピントは任意選択で子供の顔に合わせればOKですが、最近のミラーレスなら顔認識でピント合わせる方が楽かも知れません(カメラの性能による)。

やや慣れが必要ですが親指AFとか最高です。

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ある程度ズームする

ズームレンズの場合はある程度ズームします。35mm換算で70~100mmくらいの中望遠域がちょうど良いかと思います。EOS KissとかEOS MなどのAPS-C機なら50mm程度(標準ズームの望遠端)が撮りやすいでしょう。マイクロフォーサーズ機なら40mmくらい。

単焦点レンズを使うときもこのくらいの焦点距離を目安に。

ズームすることでボケを作りやすくなるだけでなく、シャボン玉の前後の重なりを大きくする(圧縮効果)こともできます。

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被写体、シャボン玉、カメラ、太陽の位置を合わせる

今回の撮影の最大のポイントはココです。

被写体(子供)、シャボン玉、カメラ(+太陽)の位置をしっかり合わせる必要があります。絵にするとこんな感じの状況を作り出すのです。

シャボン玉撮影

シャボン玉は前ボケで表現したいので、カメラは必ず風下側へ。「被写体 - シャボン玉 - カメラ」の関係性が崩れないようにしましょう。さらにここで斜め後ろからの半逆光の状況だとベストです。(順光気味でも良く晴れていれば結構キラキラしますのでそれほど神経質にならなくてもOK。風向きの方が大事)

風上にいるとボケが小さい

こんな感じで風上にいたり、横風だとカメラ側にシャボン玉が来ないのでイマイチです。

シャボン玉撮影

後ろに飛んでいったシャボン玉は背景ボケとなり多少キラキラしますが、カメラから離れるほど小さく見えてしまうので大きな玉ボケにはなりません。横風の時は子供とシャボン玉の距離が近いのでほとんどボケません。。

風を読んでカメラの立ち位置を決めましょう。

シャボン玉をできるだけ手前に引きつけて撮影

シャボン玉を大きな前ボケにするには、できるだけシャボン玉がカメラの近くにある必要があります。中望遠で子供からある程度離れて撮影していると思いますが、吹いたシャボン玉が風に乗ってカメラの近くに来たときにシャッターを押します(ずっと連写しててもいいけどw)。

シャボン玉撮影

シャボン玉撮影

シャボン玉が子供の近くにある状態。カメラの近くにシャボン玉がないと普通のシャボン玉写真になってしまう

シャボン玉が子供のそばにあるときはボケないと思っておいて下さい。カメラごとシャボン玉の中に突入して撮るイメージです。

応用:画面外からシャボン玉を吹いてもらうのもアリ

風向きと太陽の位置(半逆光)を合わせられるかどうかは完全に運なので、最もキラキラして見える半逆光を優先した場合、状況によっては「シャボン玉 - 被写体 - カメラ」となってしまうこともあるでしょう。

そういう場合はカメラの横や風上からもう一人の人が画面外でシャボン玉を吹いてあげるのも有効です。「シャボン玉 - 被写体 - シャボン玉 - カメラ - アシスタント」という位置関係にするわけですね。

シャボン玉撮影

カメラの後ろというよりはカメラの横くらいから吹くとカメラ前に玉ボケ用のシャボン玉を持っていきやすいです。

まだ一人でたくさんのシャボン玉を吹けない子供の場合も画面外からシャボン玉を飛ばしてあげると良い感じの仕上がりになりますよ。

シャボン玉撮影

冒頭の写真を撮ったときはまだ自分でシャボン玉を吹けなかったのでこんな感じで横から妻が吹いている(この場合子供の視線をカメラに向けるのが大変w)

まとめ

ということでサクッとでしたがキラキラ、フワフワ、カラフルなシャボン玉の撮り方を紹介してみました。被写体は動かないけれど、アクセントになるシャボン玉は常に動くためある程度の慣れが必要ですが、カメラの設定は難しくないのでだれでも機材さえあれば挑戦できるはず。

ぜひこれからのレジャーシーズン、お子様とシャボン玉撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人
中原 一雄 / カメラマン・中の人
普段はカメラマンとして活動しながらstudio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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