一眼レフでしか撮れない写真って??
一眼レフって大きいし、高いし、なんかステキな写真が撮れそう!って思う人が多いと思いますが、じゃあ、普通のコンデジとまったく違ったスゴイ写真ばかり撮れるかというと、残念ながら実はそうではありません。。X(
撮り方や設定が良くないとコンデジと大して変わらない写真になってしまうはずです。。
でも、やっぱりあの大きくて高いカメラには、ステキな写真を撮るための秘密がいっぱい詰まっているのです。今回は難しい話はとりあえずおいておいて、デジイチやミラーレスカメラでしか撮れない写真と見てみることにしましょう!
念のため注意書き
- 最近はコンデジの進化も目覚しいので、カメラによっては工夫次第で下記の作例のような写真が撮れちゃうものもあります。
- 最近流行のミラーレスカメラ(小型一眼レフとかノンフレックスカメラとかいろいろな呼び方があります)は各社色々な規格のものが発売されているので、機種によっては下記のような写真がとれないこともあります。。
- デジイチだから撮れる!といっても残念ながら買ったその日からすぐに下記のような写真が簡単に撮れちゃう訳ではありません。。また、ボディとキットレンズだけでは下記のすべての写真を撮れるわけでもないのでご注意を。
正しい知識と道具を使いこなすと撮れますよ!ってことです。少しずつ上達していく醍醐味がある。そこがデジイチのいいところでもあります。
一眼レフが得意な写真とは?
コンデジに比べて、一眼レフの長所はいろいろあります。まずはざーっと書き出してみることにします。
1.カメラの構造由来の長所を生かした写真
難しい話はさておき、あの大きなボディだから撮れるという写真です。たとえば。。
- ボケを生かした写真
- とても暗いところで撮る写真
- とても精細な写真
これらはボディが大きいから(イメージセンサーというカメラの心臓部が大きいから)撮れる写真なので、コンデジて撮るのは難しいです。
ボケを生かした写真
水滴にピントを合わせて背景を大きくぼかしました。後ろに移っているのは某コンビニチェーンですね。
これもボケボケを狙いました。右上の巻き貝の前後が優しくぼけてますよね。
マクロレンズというレンズを使って被写体にグッと寄ってみました。コンデジではここまでボカすのは難しいです。
これもマクロレンズを使って撮った写真。もう背景がとろけている感じですね!
とても暗いところで撮る写真
とても暗いところで撮る写真といえば星空。コンデジではここまでたくさん星を写すのは難しいでしょう。
暗いところといえば夜景もそうですね。こちらは夜明け前。地平線がうっすらオレンジ色に色づきつつ、街の明かり一つ一つが緻密に描かれていますね!
とても精細な写真
ここ数年流行の工場萌え☆
暗い夜間にコンデジでここまで緻密に撮るのはきっと難しい。。
とても細いクモの巣が一本一本映し出されていますね!
2.カメラの設定の豊富さや基本性能の高さを生かした写真
デジイチには良くも悪くも、設定できる項目がたくさんあります。これらを生かして撮る写真たちです。
- 速いシャッタースピードの写真
- 遅いシャッタースピードの写真
これらはカメラの設定に関することなので、ハイエンドなコンデジなら撮る事が可能です。でもデジイチのほうが簡単に設定できるので撮るのが楽チンです。
また、デジイチやミラーレスカメラはAF(オートフォーカス)というピントを合わせる性能が高いので、
- 激しく動くものを被写体にした写真
も得意です。
速いシャッタースピードの写真
普通の海岸で撮った、波が砕ける瞬間です。この瞬間を肉眼で見るのは難しいですね。
シャッタースピードは1/2500秒!
遅いシャッタースピードの写真
同じ水でもこちらはシャッタースピードを遅くしました。水の流れが滑らかになりましたね。
シャッタースピード0.8秒。
こんな不思議な写真も撮れちゃいます。シャッタースピード2秒。
遅いシャッタースピードでクルマのテールライトの軌跡を撮影して、それをたくさん合成した写真。
激しく動くものを被写体にした写真
コンデジでは激しく動く被写体にピントを合わせ続けるのはとても難しいです。
3.カメラの拡張性を生かした写真
一眼レフはレンズが交換できるだけでなく、いろいろなアクセサリーを取り付けることができます。だから、
- 外付けストロボ(フラッシュ)を効果的に使った写真
なんてのもデジイチの特権みたいなもんです。コンデジにだってフラッシュは付いていますが、正面に向けてしか光を出せません。外付けのストロボは光を照射する向きを変えられるので、場面に応じていろいろな写真が撮れるのです。
外付けストロボ(フラッシュ)を効果的に使った写真
一見、フラッシュ使ってるの?と思っちゃう写真ですが、白い天井にフラッシュを当てて、そこから反射した柔らかな光で撮っています。直接光を当てるよりグッと美味しそうになりました。
これの写真もフラッシュをたかなければモデルさんはもっと暗く写ってしまいますね。影を見れば分かりますが、カメラから離れたところからフラッシュをたいてます。
これはストロボを3~4灯使って撮影。ストロボを使って光を完全にコントロールしながら撮れるのも一眼レフならでは。
まずはどこから始める?
ざーっと写真を並べてみましたが、一眼レフを使うとホントにいろんな写真が撮れちゃうんですね。そして、この写真たちはエントリーモデルのカメラ(キヤノンのEOS Kissシリーズとか)でも撮れる写真です(別途レンズやストロボが必要になることもありますが。。)
いま、お店に売っている一眼レフはそれだけ高機能ということです。カメラをお持ちのみなさんは機能をちゃんと使いこなせていますか??
いきなりストロボを使った写真は難しいかもしれませんが、ボケを生かした写真は一眼レフを買った人なら誰でも簡単に体験できます☆あとはシャッタースピードを変えて撮る写真もお手軽ですね(遅いほうは三脚が必要)。
キットレンズでも体感できるでしょうから、まずはこの辺から、いつもとは一味違った写真を撮る楽しさを味わってもらえると写真好きとしてはとってもうれしく思います。
なかなか技術を身につけるのが難しいかと思いますが、studio9でも随時ステキな写真を撮るためのコツをテーマに記事を増やしていく予定です!カメラのこんなところが分からないんだけど・・ということがあればお気軽にご質問ください。