写真を趣味にしている人であればRAW現像やプリントをする部屋の明かりに気をつけている人も多いことでしょう。プリントなど印刷物の色の見え方で重要なのが明かりの「演色性」という指標です。
同じプリントでも演色性の良い照明下で見た場合と、演色性が悪い照明下で見た場合では見える結果が異なってくるのです。そこでよく使われる(使われた)のが色評価用蛍光灯というもので、ちょっと前までは1本1000円以下(20W直管)で売られていていたのですが残念ながらその色評価用蛍光灯も製造中止が相次ぎ入手性が非常に悪くなってきました。執筆時現在(2021年1月)だとパナソニック製なんかはまだ買えるようですが、いつ製造中止になってもおかしくない状態です。
蛍光灯がなくなるならLEDを使えば良いじゃん?って思うかも知れませんが、今までの色評価用蛍光灯に匹敵するような演色性をもつLED照明は一般ではほぼ売られていないのです。ちょうど家庭用の普通の照明なんかは蛍光灯からLEDへのシフトがほぼ完了したような感じですが、高演色照明に関してはまだまだ過渡期。
↑近年の色評価用照明に関する話が分かりやすくまとまってます。
ということで今回は現状、一般人が普通に手に入れられる唯一の超高演色LED(エコリカECL-LD4EGN-L3A)を使って、電気工事無しに一般家庭に導入する方法を紹介したいと思います。2021年現在、執筆時(2018年)よりも超高演色LEDの入手性が良くなってきました。ここで紹介するエコリカのECL-LD4EGN-L3Aよりも高演色なものも出てきましたね(本文中に追記)
1~2万円程度で印刷所で使われるようなロマン溢れる高品質な照明を導入できますよ!
あるようでない超高演色LED
はじめに、今回お話しをする照明はプリントの厳密な色評価をする用途で使われるような『超高演色』な照明についてです。一般家庭用照明に使われる『(普通の)高演色』と謳われる照明とは次元が違う話なのでご注意を。
演色性を表す数字とは?
照明の演色性は演色評価数(CRI)という0~100までの数値で表されます。演色評価数を評価するのに使われる色は下に表したような15色が用いられそれぞれの色の演色評価数をR1からR15で表します。100に近いほど理想的で本来の色を正しく見ることができます。太陽光は100。
で、照明に気を配っている人なら気にするはずのRa(平均演色評価数)というのはR1~8までの平均値のことを指します。Ra90の照明というのはR1~R8の平均が90であれば良く、個別の数値は関係ありません。
通常はRaが高ければ演色性の良い照明と言っても良いのでしょうが、色を評価するための照明として使うのであればさらにR9~R15(CIE規格ではR14までで、JIS規格でR15が追加されてる)にも気にかけてみる必要があります。これらR9~R15は特殊演色評価数といいます(こっちは平均でなく個別)。
R9~R15は表に出てこない
特に鬼門なのがR9(赤)とR12(青)の再現性。普通の照明はR1~8はまあまあ良いのにR9とR12はめちゃ悪いというものが少なくないのです。
しかもRaはカタログに載ってることも多いですが、R9~15はほとんどカタログに載ることはありません。つまり、「Ra90以上の高演色です!」と謳われていても実はR9やR12が悪い照明というものが多くあると言うことですね。
色温度とは違うよ
もう一つ、明かりの色の指標には色温度がありますが、これは演色性とは別の指標です。
印刷物の(ガチの)色評価は色温度5000K(昼白色)の明かりで行うのが一般的ですが、5000Kの明かりであっても演色性が良いモノもあれば悪いものもあります。
色温度が〇〇Kだから良い照明とは言えないのでご注意を。
LEDは特にR9とR12が弱い?
例えば、Amazonで売れ筋のLEDシーリングライト(アイリスオーヤマ CL8DL-5.0)はRa80で演色性が高いと謳われています(数年前のLEDはRa60~70が普通にあったのでRa80というのは一般的には高めと言えるでしょう。今であれば普通かな?)。
先日これを試しに買ってみたので計ってみたらこんな感じ。
確かにRaは公称以上の85とLEDとしてはなかなか優秀ですが、R9が20以下とかなり低い数値(一応この照明の名誉のために言っておくと、普通のLED照明のR9はこんなもんですし、一般的な三波長蛍光灯のR9も20~30くらいかと)。普通に生活するならそれほど問題ないですが、色を評価するにはまったく向かない(赤い色が正しく見られない)照明だと分かります。(私はこの照明、食事が美味しそうに見えなかったり、色温度もややマゼンタに寄っててちょっと違和感ありました)
色評価用LEDデスクライトは微妙かも?
照明の色に気をつけて今まで色評価用蛍光灯のデスクライトを使っていた人がLEDに乗り換えるのに最も一般的な照明はEIZOや山田照明から出ているZ-80PRO2-EIZO(Z-80PROII)かと思います。
公称Ra97と色評価蛍光灯並みのRaで非常に良いのですが、R9~R15を見てみるとアレ?ってなるんですね。
確かにRaは96とほぼ公称通りで非常に優秀ですがR12だけ70程度とガクッと落ちてしまっています。落ちてるといっても70程度あるわけで、通常のLED照明としては非常に優秀なのですが、厳密な色評価に使えるかというと微妙だよねという結果です。
これもこの照明の名誉のために言っておくと、私もこのデスクライトは半年ほど使ってましたが、それほど悪くはありませんでした。こんな記事を書いていながら日々厳密な色を評価しているかといえばそうではないので私の用途で言えばそんなに不自由することのない照明でした。
ただし、色評価をするための照明としては従来の色評価用蛍光灯より劣っているよねという感じです。
部屋ごと超高演色環境にしてしまおう!
前置きがかなり長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
上で述べたように現在は一般人が普通に入手可能な色評価向け超高演色なLEDはほぼない状況なのですが(東芝キレイ色なんかもR12は70以下です)、ひとつだけあるのですね、それがエコリカの超高演色 直管LED(ECL-LD4EGN-L3A / ECL-LD2EGN-L3A)です。
従来の色評価用蛍光灯と同じ直管20Wと40Wタイプがラインナップされており、演色性もR1~R15まですべて90オーバー。そして昼白色(5000K)です。色評価用蛍光灯(AAA)として求められるCRIの基準もクリアしているようなので、従来の色評価用蛍光灯と遜色ない数値といって良さそうです。
Amazonでも買えて、20W(ECL-LD2EGN-L3A)が1本5,000~6,000円くらい、40W(ECL-LD4EGN-L3A)が9,000~10,000円くらいです。
実際に演色性を計ってみたらこんな感じ。
どうですか。LEDなのに鬼門のR9、R12も90オーバー。お値段も寿命や電気代を考えればそんなに高くありません。というかトータルコストはこっちの方が低そう。(公称寿命が50,000時間。色評価用蛍光灯の寿命は5,000~10,000時間、消費電力は40Wタイプで18W。)
実際の印刷所の校正室への導入事例もあるそうです。
*CL-LD4EGN-L3Aとは書いてないけどスペック的に同じやつだと思う
そんなわけで、このエコリカ超高演色LEDをデスクライトだけでなく、部屋全体にリッチに使っちゃおうというわけなのです。
【追記】徐々に超高演色LEDの入手性が良くなってきました
この記事を書いた2018年に入手可能だったのはこの記事でも紹介しているエコリカL3Aシリーズくらいでしたが、2021年現在、個人でネット通販できるものが徐々に増えてきました。
例えばエコリカからはL3Aよりさらに高演色なL3ANNシリーズが出ています(お値段2倍以上するけど)。印刷所でガチで使えるレベルっぽい。
あとはYujiLightsというブランドの直管蛍光灯用照明とか。こちらはBasicとProの2グレードが用意されてますが、BasicでもRa98、R1~15が95以上という超ハイスペック。国際標準ISO3664:2000と印刷協会基準JSPST-1998準拠すると謳います。
▲このUniPoというショップ、高演色LEDの部材もいろいろ売ってて楽しいw
40W直管LEDを電気工事なしで天井に取り付ける
今回取り付けるエコリカLEDはサイズや端子は従来の直管蛍光灯とまったく同じなのでそのまま蛍光灯からLEDに取り替えるだけで良いのでは?と思う人もいるかも知れませんが、それはできません。
詳しい事は割愛する(というか私も詳しくない)のですが、蛍光灯用の照明器具(灯具)には内部に安定器が入っていて、(今回の)LEDはそれが必要無いのですね。だから、今までの蛍光灯灯具はそのままでは使えません。
*製品によっては既存の灯具にそのまま取り付けられるタイプのLEDもありますが、規格が多くて結構ややこしいです。間違うと火災の原因になったりするので注意。とりあえず今回のエコリカLEDは蛍光灯用灯具は使えないです。
今まで直管20W用デスクライトに色評価蛍光灯をつけてを使っていた人も多いと思いますが、サイズは同じでもそれをそのまま使う事はできないのでご注意を。
改造すれば使えるけど...
従来の蛍光灯用灯具が使えないと言いましたが、安定器をバイパスするように内部回路ちょちょっと変えればLED用として使えます。しかし、この改造は電気工事士の資格が無い人が行うと違法となるため、一般人が行うことはできません。
そもそも、家庭のシーリングに直管蛍光灯が取り付けられる灯具はほとんど無いと思いますので、仮に灯具側がLEDに対応していたとしても、取り付けで電気工事が必要になるという2重苦です。
直管20W用デスクライトなら改造で使える可能性も?
私が以前色評価用蛍光灯を使っていた時は日立の直管20W用デスクライトFS2023E(現在入手困難)を使っていて、近くの電器屋にバイパス改造してもらえるか相談してみたのですが、そこの電器屋はデスクライトの改造はやってないと断られてしまいました。
良い電器屋が近くにあるなら相談してみるのも良いかも知れません。運良く改造できればデスクライトそのままでこのエコリカLED使えるかもしれません。
というか、全国の電器屋さん、チャンスだと思いますよー。1万円程度ならやって欲しいと言う人かなりいると思うので。
ダクトレールを使って取り付ける!
当然私も電気工事士の資格は持っていないので、なんとかこの直管LEDを取り付けられる方法はないものかと調べていたのですが、2つ回避策がありましたのでご紹介したいと思います(やっと本編)。
最もスマートな方法は家庭の天井にあるローゼット(引掛けシーリング)に取り付けることのできるダクトレールを使う事です。
今回使ったのはコイズミ照明のダクトレール(AE42172E)。
Amazonで6,200円くらい。これなら天井に電気工事無しでカチャッとはめられます。1mと1.5mの2タイプありますが、40W型は120センチあるので1.5mが必要。同じタイプはパナソニックからも出てます(ちょっと高い)。
そしてもう一つキーパーツとなるのが、片側LED専用のレールソケット。カメダデンキという会社から出ているLED蛍光灯用レールソケット(KRS-1CS-WH)というアイテムで、これがあればダクトレールに任意の長さの直管LED(片側給電専用)が取り付けられる神パーツです。
執筆時はAmazonでの出品は見つからなく、Yahoo!ショッピングと楽天で見つかりました。2灯並べてつけるタイプのソケットもあります。
直管LEDは給電方式が異なる
ここで知っておきたいのが直管蛍光灯タイプのLEDには給電方式がいくつかあって、今回のエコリカLEDは片方から給電するタイプ(片側給電タイプ)ということ。中には蛍光灯と同じく両側から給電するタイプのLEDもあるので使用するLEDに応じて灯具を選定しなければならないのです。
給電方式の違いやバイパス工事については下記のページがよくまとまっています。
もしエコリカLEDが両側給電タイプだったらこの方式は使えなかったはず。
取り付けてみよう!
と言うわけで取り付けてみましょう。取り付けられるのはこういう普通の天井に付いてるローゼット。左右に金属製の耳がついてあるタイプです。この耳に付属のネジでアダプターを取り付けます。古い物件などに多い耳の付いていない引掛けシーリングにも取り付けられますがこの場合、天井に補強用のネジを2本打たなければならないので天井にキズが出来る点注意しましょう。詳しくはコイズミ照明のサイトへどうぞ。
ローゼットの耳にネジを付けて、付属のアダプターを装着。
続いて本体を取り付けます。
これでおしまい。アダプターを取り付けるのにドライバーが必要なだけで特別な工具はいりません。一人で取り付けられました(椅子や脚立に登って作業するので気をつけて)。
普通のシーリングライトのようにカチャッとはめて終わりというわけには行きませんが、説明書もしっかり付いているのでそれほど難しくはありません。
取り付ける角度も自由に設定できます。レールの中心位置も30cm調整可能。斜めから撮っているので分かりづらいかもしれませんが、左奥に30センチずらしてます。
左右の支持棒で壁との隙間を埋めて安定させたら完成。
レールソケット取り付け
カメダデンキのLEDソケットを取り付けましょう。
わりとちゃんとした箱に入っています(失礼!)
中には給電用のソケットと反対側のただ支えるだけのソケット。それと中央に付ける落下防止用パーツの3つ。説明書類も日本語でちゃんとしているので難しい事はありません。
レールに蛍光灯の幅(40Wタイプは120センチ)にあらかじめ取り付けておき、LEDを装着。必ず給電用ソケットとLEDの給電側を揃えて取り付けます。
エコリカLEDと薄く書かれている側に小さく「◀給電側」と書かれてます。あとは普通の蛍光灯と同じ要領で取り付けるだけ。簡単です。
部屋の照明スイッチと連動してパチパチ切り替わります。
さっきも紹介したけどこれだけ良い照明が手元だけでなく、デスク全体に降り注ぎます。最高!
これで"照明だけは"印刷所並みとなりました!(印刷所の校正室と同レベルにするなら部屋の壁紙や電球の照射角、明るさまで制御しないといけないので個人でやるのはかなり大変)
---
ダクトレールとレールソケット、LED本体合わせて約2万円程度のコストとなり、普通の(演色性の良くない)シーリングライトよりは高くなりますが、このレベルの品質の光を天井に付けられるなら決して高くない(というか激安)な感じだと思います。
EIZOのデスクライト2万円以上しますからね。。
1灯だけだとやや暗いかも
40WタイプのECL-LD4EGN-L3Aは全光束2100lmとなっていて、今回取り付けた約7畳の部屋だとやや暗めかもしれません。今回はデスクの上あたりに取り付けたのですが、ECL-LD4EGN-L3A単体での明るさはデスクの上で約300ルクスくらい。(LED直下1.5mから電球と直角方向に40センチくらいの位置)
JIS基準で学校の教室では300ルクス以上となっているようなので悪くない明るさではあります。PC作業が多く暗めの作業環境が好きな方にとっては全く問題ない明るさかと思いますが、私は手元が明るい方が好きなのでちょっと作業中に目が疲れる感じがしました。
後述しますが、私は20Wタイプをさらに補助的に追加して手元が400ルクスくらいになり程よい感じになりました。(ちなみに印刷所の校正室は1300ルクスくらいとかなり明るい環境のようです[参考]。今回の環境だとデスクから1mくらい上だと1000~1200ルクスくらい。立ち上がって評価すれば印刷所に近づく??)
また、直管LEDなので光が広がりにくく、照明が天井に付いていない部屋の奥(電球と平行の向きに離れた場所)なんかは100ルクス以下と手元で作業するにはまったく向かない明るさなので、その場合は別途照明を足すといった事が必要になります。
ダクトレールなら別途電球を追加できる
1.5mのダクトレールならソケット2個ぶん程度は空くので、別途E26用ソケットを取り付けて、電球タイプの高演色LEDを部屋の奥に向けて追加するといったこともできますね。
電球タイプのLEDは2021年現在Raが90を超えるものがかなり多くなってきました。Amazonで「高演色 LED E26」とか検索すると手軽な値段のものが色々出てきます。中華製品も多いですがいくつか中華高演色LEDを買ってみて演色性悪かった。。ってことはまだないです(保証はしませんが。。)。国内メーカーも出しているので不安ならそちらを選ぶ感じで。
アイリスオーヤマのLDA7N-G-4T5HRはRa97を謳ってますね。すごい。
今までの経験上、Ra90や95以上を謳う家庭用照明は上のEIZOのライトの様にRaはちゃんと高いですが、R9やR12が70~80程度とちょっと低めに出てきます(普通に暮らすには十分すぎる性能)
もっと大きな部屋で明るくしたい場合は2灯タイプのレールソケット( KRS-2CS-WH)もありますよ。(6畳程度だと明るすぎるかも)
もっと安く取り付けるには?
さっき2万円でも十分安いでしょと言いましたが、見た目を気にしなければもっと安く仕上げることもできます。
片側給電LEDは蛍光灯より仕組みがめちゃ簡素なので、灯具の造りは簡単なんですよね。とりあえずLEDが付けば良いというレベルなら1,000円くらいで買えますw
例えばこれとか↓給電側にぶっ挿すだけのソケットです。
Amazonで500円くらいで売ってて送料含めても1,000円くらい。この場合は別途電球を支持する工作が必要ですがDIY好きなら自作照明作ってもいいかも? 電気の配線部分は改造しちゃダメだけど、他はDIYできるはずなので。
さすがに、これはレベル高い。。という場合はこんなのも売ってます。
コンセント直結の簡易灯具ですが、これも電気工事不要タイプですね。写真の右側が給電側。片側給電タイプのLEDならこれに取り付ければ明かりが付きます。これ20W用。
20Wの簡易灯具はAmazonなど探して出てこなかったのですが、アカリセンターに売ってました。ツヤ電器製作所 LED-S20。1,650円。送料が700円くらいだったはず。安い!40Wタイプもあるよ。
電球関係困ったらだいたいアカリセンターに行けばなんとかなる安心感(ただ、コイズミのダクトレールは置いてなくちょっと高いパナのレールしかなかった)。
*Amazonなどにもこのような工事不要の簡易LED灯具がいくつかありますが、必ず「片側給電」タイプを選んで下さい。執筆時に調べた感じたとほとんど両側給電タイプしかなく、今回のエコリカLEDには使えないものでした。
2,000円で天井に取り付ける
例えば、ローゼット(引掛けシーリング)の中心にコンセントがあるタイプのお家で、見た目も気にしないし、天井に多少穴開けて良いならここにコンセント突っ込んで、灯具を天井にネジ留めすれば部屋のスイッチと連動して明かりが付くようになります。
40Wの簡易灯具が約2000円(+送料)なのでダクトレール方式よりはずっとお得に構築出来ます。
といってもいつも使う部屋なら+1万円かけて見た目スッキリにしたいですが。私なら。。
デスクライトにも使えるよ
先ほど言ったとおり、私の環境だと40Wタイプ1本だと手元が暗く感じたのでこの簡易灯具を使って20Wタイプも追加してみました。
さっき紹介したツヤ電器製作所 LED-S20にエコリカの20Wタイプを接続。コンセントが繋がっている給電側とLEDの給電側を合わせて取り付けるだけです。
*灯具にはレネソーラ社(Jリノック社)のランプ専用で他のランプを取り付けた不具合は保証対象外と書いてました。
点きました!
めちゃ簡単ですね。
壁のスイッチと連動させたい
例えばこれにコンセント型のスイッチと連動させれば好きな場所に取り付けて使えるのですが、私は先ほど天井に取り付けた40WタイプのLEDと連動してON/OFFさせたいのです。
通常は新たな電気工事が必要になりますが、ダクトレールなら次の謎の部品を使えば大丈夫。
これ、年配の方ならご存じかもしれませんが、E26ソケットをコンセントに変換するアダプターです。パナソニックのWH4101PK。
Amazonだと送料込みで300円ちょいしますが、単体だけだと100円もしません。激安。(ヨドバシで81円で送料無料のエクストリームサービス便使えるんですが、流石にこれだけ買って無料で運ばせるのは忍びなかったので他の余計な買物と一緒に買いました。 まとめて配送にしておきましょう。さもないと早く用意できました!って81円のだけ別に持ってくる可能性があるw)
これとダクトレール用E26ソケットを繋げれば。。。
こんな感じ。天井から電気が取れます。これなら壁のスイッチでダクトレールの40Wとこっちの20Wが連動して点灯しますね。
ダクトレールは個人で手軽に電球追加できてロマンが詰まってます。というかロマンしかない。
どうしてもコンセントからの配線がだらりんとなってややダサくなりますが、私の作業部屋の場合近くにディアウォールで2X4の柱立ててるのでそれに巻き付ける感じでなんとなくやりくりしてます。
20Wタイプの真下がデスクなのですが、下向きや横向きに付けると視界に眩しいのが入ってきてきつかったので上向きに間接照明的に取り付けてみました。手元もやや明るくなってちょうど良い作業環境へ。
とりあえず今は上向き固定ですが、トルクヒンジなんかを使ってデスクの照度を変えられるようにしたいなぁと思っているところ。DIYはロマンだよねぇ。
(追記)可動式のタイプを自作したので別記事に詳しくまとめました!
まとめ:個人でも超高演色環境は作れるよ!
ということでかなり長ーく書いてしまいましたが、一般家庭にもそれほどコストをかけずに超高演色LEDを導入できる時代がやっと来たよという話でした。
最初にも言ったとおり、超高演色LEDの世界はまだまだ過渡期なので、恐らく数年以内にはまた少し状況が変わってくるとは思いますが、このくらいのコストなら非破壊ですし試しに導入してみるのも悪くないかと思います。
プリントのカラーマネジメントはみんなが同じレベルの照明を使うことが基本ですし、そこまで必要無いという場合でも質の良い光で作業ができると言うことはもうそれだけで精神衛生的にもよろしいことなので、気になった方はぜひチャレンジしてみてくださいねー。