19年8月、新色のブラック迷彩バージョンも追加しました!
自分史上最強を更新した新しいEndurance
市販のものだと自分の理想のカメラバッグがなかなか見当たらないなぁと思っていた時に始まった、自分が本当に使いたいカメラバッグを作ろうプロジェクトで生まれたのが2016年発売の初代Endurance。
フルサイズ+大三元を余裕を持っておさめられ、ノートPCや着替えなどの荷物もたくさん持ち運べつつ、軽くてカメラバッグっぽくないデザインのカメラリュックという欲張りスペックで制作しました。その後、普段使いにも使えるコンパクトなEndurance Ext、ちょっとしたお出掛け用の斜め掛け Enduranceスリングと大、中、小の3つのラインナップができました。
今回新たに制作したのは初代Enduranceのグレードアップバージョンとなります。
Enduranceの元のサイズを保ちながら、必要な時にはさらに大容量化ができ、軽量化も実現。カメラ機材室の取りだし機構も新たにしてより使いやすくした自己ベスト更新のカメラバッグができました!
その名もEndurance HG(ハイグレード)。
今回はそんなEndurance HGの特徴について徹底的に紹介させていただきます!
追記:機能もアップしたブラック迷彩バージョンも出ましたよ!
19年8月から機能アップも果たした新色のブラック迷彩バージョンも登場です。Endurance Extで好評だった高級感のあるブラック迷彩記事を採用しただけでなく、バッグ全体の剛性強化やショルダーハーネスのアジャスターを追加しました。本記事ではこれについても紹介しますね!
本記事の最後にまとめて紹介していきます。
*本記事は私が設計したバッグを私が好き勝手にレビューしているものですが、カメラバッグ発売元のビーハーフさんにご提供いただいております。いつもありがとうございます!
Endurance HGのコンセプト
Endurance HG開発コンセプトは初代Enduranceよりも「より速く、より大容量に、より快適に」です。見た目の大きさはEnduranceとほぼ変えずに、これらのコンセプトを実現すべく制作しました。
より速く、より大容量に、より快適に
Endurance HGに求めた性能は次の通りです。Enduranceと重なる部分も多いですが。。
いつもの通りめちゃ長いですw
- リュックタイプ
→ 重量級機材でも疲れにくくする - 上下二気室タイプ
→ 下に機材、上は普通の荷物を入れたい - フルサイズ+縦グリ+大三元+単焦点+ストロボが入る
→ カメラ機材に妥協はしたくない - バッテリーグリップ付きで収納&サイドから取り出しできること
→ 初代よりもぐっと取り出しやすくなりました - バッグの左右両面から機材室にアクセス出来る
→ フロント、サイド方式より素早くアクセスできるように - 機材が崩れにくい下部荷室の仕切り
→ ミリ単位で最適な仕切りサイズを検討しました - 三脚を安定して持ち運べる
→ 縮長60センチまでの三脚ならかなり安定 - 大型三脚も持ち運べる
→ 縮長70センチを超える大型三脚もOK - レインカバー標準装着
→ 撥水生地も採用で雨の日も安心 - 初代よりも容量の拡張ができる
→ 上部荷室はアホみたいにいっぱい入りますw - 上部荷室の開閉をより静かに
→ ベルクロからチャックに変更しました - ノートPCが入ること
→ 15インチは余裕で収納。薄型なら17インチもいけると思う - A3レフ板が入る
→ A4は朝飯前。A3のレフ板もそのまま入ります - 重くても疲れにくいこと
→ 厚いショルダーハーネスとさらに強化したウェストベルトを採用 - キャリーバッグに取り付け可能
→ 長期の旅行にも安心です - できるだけ軽い本体
→ 多機能化したのにさらに軽くなりました! - ”いかにも”なカメラバッグじゃない
→ 街中でも普通に使いたい! - できるだけシンプルなデザインな
→ ゴチャゴチャしてるの好きじゃない
ということで、あいかわらずな欲張りスペックです。
きっとこれだけではよく分からないと思うので以下詳しく、特徴を紹介していきます。
Enduranceから変わったところ
今回のEndurance HGは初代Enduranceをベースにグレードアップさせていますので、「どこが変わったのか」を中心に新機能の紹介をしていきたいと思います。
外観は実はそんなに変わってない、でも・・・
Endurance HGのパッと見の外観は初代のEnduranceとそれほど変わっていません。実際に2年使ってみて、このサイズ感、デザインがが多くの現場で使うにはベストではないかと思っているからです。
でも、良く見ると細かな変更点がいっぱいあるのですよ。
上部のロールトップ構造は以前と同じですが、下部の機材アクセスがガラッと変わっています(後述)。HGの下部にはアクセントでレザー調の生地を入れており、「Endurance de stockage」のエンブレムも刺繍から型押しに変更しより高級感を感じられるようになりました。
サイドも大きな変化は感じませんが、良く見るとサイドアクセス部分が広くなっています。また、サイドポケットの素材も変わっていますね。
ここから10個の変更点をご紹介していきます!
なんだよ、あんまり変わってないじゃん!と思ったかも知れませんが、変わっているのです。
ここから初代EnduranceからEndurance HGで変わったところや新機能について10個ほど紹介していこうと思います!
新しくなった左右両開きアクセス
一番の大きな変更は機材荷室のアクセス方法を新しくしたことです。
Enduranceシリーズの特徴のひとつでもあるサイド、フロントの両アクセスをさらに進化させ、左右どちらからのアクセスでも荷室をフルオープンにできる機構としました。
こちらはサイドアクセスからフルオープン
従来はサイドアクセスとフロントアクセスの蓋が別々に分かれていましたが、これを一体化し、ファスナーの配置を最適化することで実現。
こっちは三脚ポケット側からフルオープン。奥にあるレンズだけ取りたいといった場合に有効です。もちろん途中で止めることもできますよ。
Endurance HGではサイドとフロントの開け口が一体化しサイドアクセスはより広く、必要ならそのままフルオープンにとアクセスの自由度が増しています。
これにより初代Enduranceでは難しかったバッテリーグリップ付きフルサイズカメラや1D系のカメラでも楽にサイドから取り出し可能です。チャックの取り付け方法を工夫したため引っかかりがなくスムーズに開閉できるようにもなっています。
操作にはやや慣れが必要かも
私の知る限りこのアクセス方法を採用しているカメラバッグはない変態機構のため操作にはやや慣れが必要かもしれません。荷室の蓋は上辺とその他で2つに分かれており、2アクションで開閉を行います。
これによりサイドアクセスからそのままフルオープンへ持っていくことができ、逆サイドからも開けることが可能。奥に収納したレンズや小物も全開することなく取り出せます。
慣れると従来バッグでは難しかった、横だけ、上だけ、奥だけといった感じで好きな場所を開けられます。
少しだけ隙間ができます
機構上、チャックが集まる角の部分に小さな隙間が生じます。通常の使用でまず問題になることはありませんが、激しい砂塵が舞うような環境では内部にホコリが侵入するかもしれません(Enduranceはそこまでのエクストリームな環境までは想定してないです)。この場合は付属のレインカバーの使用をご検討ください。
通常の雨や雪程度でしたら内部にいっぱい入ってくることはないはずです。今年の東京の大雪の日はこのバッグのテストしていたのですがカバーなど掛けずとも特に問題なかったです。
防犯にも役立ちます
荷室のチャックが2カ所に集約されているため、小さな南京錠などを使う事で荷室へのアクセスを制限できます。海外旅行など治安が心配な所でも安心です。
さらに拡張できるようになった容量
初代Enduranceを企画したときに、これだけ入ればまず困らないだろうと思っていたのですが、秋、冬なんかは防寒着を入れたりするとすぐにバッグがいっぱいになりますし、折りたたみのソフトボックスやリフレクターなどライティング用モディファイヤを入れたりするだけでも容量いっぱいになったりするのでさらに拡張できるようにしました!
ストロボを立てて収納出来る
下部荷室にはEndurance Extにも採用したエキスパンドシステムを採用。最大で6センチまで下部荷室の奥行きを拡張可能です。中央のバーを左右に動かしてみてください。
これによりGN60クラスのクリップオンストロボを立てて収納可能です。ストロボって意外と場所取るんですよね。70-200mmF4クラスのレンズも縦に収納できますよ。詳しい収納例はこのあとでじっくりと。
*下部荷室前面に緩衝材を配置していますが、出っ張っている部分は力が集中しやすいため大きな衝撃を加えることのないようご注意ください。
上部荷室もさらに拡張可能
カメラ、レンズ以外の荷物を入れられる容量調整可能なロールアップ式上部荷室はサイズを一巻き分増やしてさらに容量アップできるようにしました。
着替えや撮影用アクセサリなど収められる量がさらに増えましたよ!全部伸ばすと登山バッグ並みに容量拡張できます(本格登山用途には使えません)。
荷物が少ないときはクルクル巻くことでコンパクトに収めることもできます。そうするとサイズはほぼ同じです。
強固な仕切りで支えることで軽量化と堅牢化を実現
EnduranceHGでは初代Enduranceにあった背面部の支持板を取り去ることで多機能化しながら従来比約100gの大幅な軽量化を実現しました。
*ブラック迷彩バージョンはよりヘビーな環境で使えるよう背面の支持板を残して剛性を上げているほか、生地高級化による重量アップ、ショルダーハーネスアジャスター追加のためHGブラックより470g程度重量アップしています。
外ではなく中から支える構造
支持板を除去しただけではバッグの剛性は落ちてしまいますが、下部機材室の仕切りクッションの芯材を2倍にし、小仕切りにも芯材を入れることで外側ではなく内部からバッグ全体を支持できるように変更しました。これはブラック迷彩バージョンでも同じ(色は赤)。
メイン仕切りの高さも15mmほど拡張したためよりバッグ全体の剛性が上がりつつ、機材が少ないときの荷崩れの心配も減りました*(基本は付属のベルトを使って機材を固定することを推奨)。
*仕切りを取り去って上下荷室を貫通させて通常のリュックとして使う場合は剛性がやや低下する恐れがあります。
ウェストベルトをさらに太く
初代では補助的に搭載したウェストベルトをさらに太くし、大容量に対応しました。
もちろん使わない時は内部に収納可能なので街中でダラダラとベルトをぶら下げる心配はありません。
ブラック迷彩バージョンではこのベルトに滑りの良い生地を採用しており、より少ない力でサイズ調整できるようになっています。
トップ開口部がベルクロからファスナーに
Endurance発売以来一番多かった改善要望がここでして、静音ベルクロ、マグネット、ファスナーなど様々な機構を検討しました。荷物を安全に収納でき、静音化できるという点で従来のベルクロからファスナーに変更としました。静粛性が求められる現場でも気にせず荷室の開閉が可能です。
ただし、構造上どうしてもファスナーの左右に隙間ができてしまう*ため雨などの侵入を防ぐために満載時でも1回以上折り返して使用することを推奨します(上部荷室のベルトは1回折り返さないと止まらない長さになっています)。
*隙間無くファスナーを付けようとすると開口部を狭くせざるを得ずこのような構造にしています。
上部荷室内部にポケットを追加
初代Enduranceにはなかった上部荷室内部のポケットを2つ追加しました。ノートやペンケース、飲み物などゴチャゴチャしがちな小物もスッキリ収納可能です。
上部荷室の幅、奥行きは初代Enduranceと同等です。
PC取り出し口を側面から上部へ
初代Enduranceではサイドにあった背面のPC収納アクセスをトップに配置しました。新幹線の中などバッグを足下に置いている状態でそのままPCを取り出して作業が可能です。飛行機でも頭上の荷物入れには縦で入れることが多いと思うので、そのまますぐ取り出せます。
ファスナーの終端はサイドのベルトと干渉しないような位置にしており、始点と終点で非対称の構造にしています。
内部は13インチPCやタブレットにちょうど良い小さめのポケットも付いています。
A3まで対応
上部アクセスとすることで最大面積を使えるようになり、A3まで収められるようになりました。ブツ撮りに欠かせないレフ板もバッグに収めて出かけられます。
薄型であれば17インチノートでも収納できそうです(私は未検証)。
アジャスターは撤廃、首ZEROフックは使えます
PC取りだし部を上部に持ってきたことで、ショルダーハーネスのアジャスターは撤廃しています(ブラック迷彩には搭載)。背負い心地への影響が少なかったためPCアクセスの利便性を優先しました。
ただし、ショルダーハーネスの根本までベルトを配置しているため愛用者も多い、ハクバの首の負担がZEROフックは今まで通りお使い頂けます。
ブラック迷彩バージョンはアジャスターを搭載!
PCアクセスと干渉してしまうため撤廃したショルダーハーネスのアジャスターですが、重量級機材を使っているお客さまからあった方が便利という声をいただいたため復活させました。
*ブラック迷彩のみの機能です。従来のブラックにアジャスターはありません。
位置的にPCアクセスと干渉する位置のためバックルを追加して開閉できるように工夫しました。
PC収納部へのアクセスに一手間かかってしまいますが、この形式を採用するで超重量級機材の持ち運びも快適になりましたよ!
三脚収納部をバッグのサイドに集約
従来、小さいものはサイドへ、大きいものは中央へと2つの三脚収納が可能でしたが、中央の三脚収納部を廃してサイドに集約しています(これにより下部荷室へのアクセス性が柔軟になりました)。
これまでどおり縮長60センチ程度の中型三脚はサイドポケットに収納可能です。ポケットの素材は従来のジャージー素材からEnfurance Ext同様のマチの大きなものに変更し三脚の脚をしっかり奥まで挿せるようになり重心がより安定するようになりました。
トラベル三脚の場合はかえって短すぎるかもしれません。befreeやveoなど逆パカするタイプのものは逆パカせずに収めるとちょうど良いと思います。
大型三脚用のポケットも
サイドポケット下部には大型三脚用のポケットが収納されており、これを使えば縮長70センチ以上の大型三脚でも重心を低くして安定して持ち運ぶことが可能です。
キャリーバッグへの取り付けにも対応
Endurance Extに採用していたキャリーバッグへの取り付けベルトも新たに搭載。長期の旅行のお供にも使えます。
腰当てクッションの素材をなめらかなものに変更
背面の腰当て部分のクッション表面の素材をよりスムーズなメッシュ素材に変えています。初代Enduranceではバッグの位置によっては服がめくり上がってくることがありましたが、素材をなめらかなものにしたことでめくり上がり現象が緩和されるのではと考えています。
背中部分の素材は従来と変わっていません。
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ということで、見た目は大して変わっていませんが実はかなり多くの部分で最適化が行われていることがおわかりいただけたでしょうか。
本日から発売開始です!
通常時のサイズ感は初代Enduranceとほぼ変わりませんが、これまでのカメラバッグ作りの知見と使用しているみなさまからの声を反映して、「より速く、より大容量に、より快適に」を実現するため細かな所をがっつり改良しました!
Endurance HGは本日からAmazon、Yahoo!ショッピングで発売開始です!
いろいろ機能を詰め込んだのでお値段27,800円とちょっと上がってしまいましたが、大変良いモノに仕上がりましたよ!
*ブラック迷彩版は新機能追加と高級生地採用によりブラックより少しお値段アップしております。。
【Endurance実機展示】
2023年12月現在、Enduranceの一部モデルはヨドバシカメラさん(札幌、仙台、秋葉、新宿西口本店、町田、千葉、名古屋、梅田、京都、博多)、銀座の清水商会さん(老舗の中古カメラ店)にて展示、販売をさせて頂いております。Enduranceed ビジネスリュックもあります。
実物を見てみたい!という方はぜひ店舗にも足をお運び下さい。ヨドバシカメラさんの取り扱いはヨドバシドットコムで調べることが出来ます。清水商会さんの取り扱いは以下の一部のモデルです。在庫数が限られるため確実に見たい方は事前に確認してからがおすすめです。
清水商会さん取り扱いモデル:
・Endurance ExtII(ブラック 、ベージュ、ブラック迷彩)
・Endurance HG(ブラック 、ブラック迷彩)
・Endurance シューティングマルチカメラバッグ(ブラック、ネイビー、ブラック迷彩)
・Enduranceed ビジネスリュック
アクセス、お問い合わせ
・清水商会(Shimizu Camera):東京都中央区銀座4丁目3−2(東京メトロ「銀座駅」徒歩2分)
気になる機材の収納例
機材室のサイズは初代Enduranceとほぼ同サイズになりますので、Enduranceに収納出来た機材はそのままEndurance HGも収納可能です。
さらに、Endurance HGにはエキスパンション機構が搭載されたため、Enduranceよりも高さのある機材に対応出来るようになっています。
収納例は初代Enduranceのページもご覧頂ければと思います。
フルサイズ+縦グリ+大三元+ストロボ+αが収納可能
フルサイズ+大三元はもちろんのこと、エキスパンション機構を使えば荷室下部ならストロボを立てて入れられます。ストロボを立てて入れられると機材室の使い勝手が格段に良くなりますよね。
上の収納例だとEOS 5D MarkIV+バッテリーグリップ+EF 24-70mm F2.8L II USM(フード付き)、EF 16-35mm F2.8L III USM(フード付き)、EF 100-400mm F4.5-5.6L II(70-200F2.8の代り。ほぼ同サイズ)、EF 100mm Macro F2.8L, Tamron 45mm F1.8、スピードライト600EX-RT。
カメラ1台ならほとんどのお仕事をこなせる収納力です。ストロボが立っているのでかなり飛び出てますが、エキスパンションを有効にすればこの通り。
問題なく蓋をすることができました。
縦グリフルサイズ2台もいけるよ
ボディ2台を想定して、フルサイズ+バッテリーグリップのボディが2台、ストロボも2台入れつつ、望遠から広角までのレンズを持ち歩くことも可能です(さすがに70-200F2.8クラスは入りません。上部に入れましょう)。
これで、EOS 5D MarkIV+バッテリーグリップ+EF 24-70mm F2.8L II USM(フード付き)、EF 16-35mm F2.8L III USM(フード付き)、EF 100mm Macro F2.8L(フード付き)、EF 70-200mm F4L IS USM(フード付き)、スピードライト600EX-RT、Godox V860II。
全部のレンズにフード付けてしまうと結構ギチギチになってしまうので、70-200mm F4Lのフードくらいは別に収納出来るとかなり余裕が出てきます。望遠側がF2.8いらないならウェディングとかイベント系の撮影も下部荷室だけでイケちゃう感じです。
これでもエキスパンション有効化してもらえればちゃんと蓋が閉まります。ただし、上でも言いましたが下部の容量を拡張すると6センチほどバッグが飛び出ますので、何かにぶつけてしまう可能性は高くなります。
拡張部分含め、下部荷室には前面にクッションが配置されていますが実際に使うときはどこかにぶつけることのないよう注意し、ストロボケースに入れたり、レンズキャップしたりすることをおすすめします。
サイドアクセスが大型化
一体型の左右両開き機構としたため、サイドアクセスの開き具合を調整出来るようになりました。初代Enduranceはサイドアクセスが独立していてチャックを最大に開いてもバッテリーグリップ付きのフルサイズボディはサイドから取り出すことが難しかったですが、Endurance HGなら楽々アクセスできます。
さらにそのままチャックを開けばガバァーっとフルオープンにできます。
EOS 5D MarkIVを立てて収納することも可能
Godox AD200のベアバルブ付きも
愛用者も多い200Wのバッテリーストロボ、Godox AD200もベアバルブ付きで別売りのカバーをつけた状態で収納できます。高さがあるので2段に重ねることもできると思う。
この収納例ならエキスパンションシステム使わなくても普通に収納出来ますね。
バッテリーグリップ用クッションも付いてくる
上の写真の様にバッテリーグリップ装着した状態でファインダーが上を向いているとレンズの下に大きな空洞ができてしまいます。今回はおまけとしてこの隙間に入れるクッションもお付けしています。
これでマウントに変な負荷がかかることなく収納が可能です。
*グリップが上を向くように90度回転させて収納させると隙間は少なくなるのでこのクッションは使わなくても良くなると思います。お好きな向きで収納してください。
ソニーαだとこんな感じ
ボディがより小型のソニーαのシステムだとこんな感じです。α9とα7R IIIの2台体制を収納してみました(というか手持ちのαシステムほぼ全部入った)。
上の例だと、α7R III+バッテリーグリップ+FE 24-70mm F2.8 GM(フード付き)、FE 12-24mm F4 G(フード内蔵)、FE 85mm F1.8(フード付き)、FE 70-200mm F4 G OSS(フード付き)、SAMYANG AF35mm F1.4 FE(フード付き)、α9+RRS L字プレート、Godox V860II
全部フーと付きで収まりました(70-200mmのフードはややキツい)。こちらも70-200mm F4とクリップオンは立てて入りますね。α9も縦ですっぽり収まります(笑)
70-200mmとストロボを重ねられる
例えばFE 70-200mm F4 G OSSを横にして、その上にストロボを横向きに重ねる事も可能です(接触によるスレ、キズにご注意ください)。
α7R III+バッテリーグリップ+FE 24-70mm F2.8 GM(フード付き)、FE 12-24mm F4 G(フード内蔵)、FE 85mm F1.8(フード付き)、FE 70-200mm F4 G OSS(フード付き)、SAMYANG AF35mm F1.4 FE(フード付き)、Godox V860II、Godox X-Pro-S
α9が抜けた分、余裕が出ました。空いたスペースにストロボのトランスミッターを入れてみました。これなら飛び出てる部分がないのでより安定して持ち運びが可能でしょう(ストロボの部分は付属のベルト付けてね)。
中小ミラーレスにはオーバースペックかも
Enduranceからそうですが、マイクロフォーサーズ機やAPS-Cミラーレスにはよほど大きなレンズを持ち歩かない限りオーバースペックな可能性があります。
EOS Kiss Mを入れたらこんな感じになりますw
マイクロフォーサーズなどライトな機材をお使いの場合は、よりコンパクトなEndurance Extをご検討くださいませ。
その他バッグの各部詳細
その他、Enduranceと変わっていない据え置き機能についてもサラッと紹介していきます!
フロントポケット
フロント部分のポケットは今まで通り上部に2つでサイズに変更はありません。
薄マチの小さめポケット。メモ帳やポケットティッシュ、名刺ケースなどを入れるのにちょうど良い感じ。
その奥にはある程度マチのある大きめの小物ポケット。内部はメッシュで3つの部屋に分かれています。
バッテリーやメモリーカードなど撮影に関する小物を収納するのにちょうど良いサイズ感です。
下部荷室部分にも今まで通り薄いもの専用のポケットがありますが、Enduranceよりもずっと広くなっています。A5ノートや8インチタブレットが楽に収まります。
サイドポケット
サイドアクセス部分にもマチはあまりありませんがポケットが付いています。サイドアクセス大型化に伴いポケットサイズもやや大きくなっています。手持ちの8インチタブレット(HUAWEI MediaPad T2 8 Pro)がすっぽり収まるサイズ感。
サイドアクセス上部にもひっそり小物ポケットが付いています。ここもカギなんかを入れるのにちょうど良い感じですね。写真ではモバイルバッテリー(Anker PowerCore Speed 10000)を入れてみました。
三脚を持ち運ばない時は逆サイドのポケットにペットボトルなどがすっぽりおさまります。500mlのペットボトルを入れると首まですっぽりの結構深さのあるポケットです。従来よりマチも広くなっています。
サイドベルトでこんな使い方も
両側に付いているサイドベルトは三脚を固定したり、上部荷室の容量を調整したりする役割がありますが、こんな感じで小さめのポーチをぶら下げるのも便利です。
写真はフィルターケースをぶら下げてみたところ。
ただし、あまり大きな力がかかることを想定しないため、重いものはぶら下げないほうが無難です(せいぜい数百グラム程度かと)。
レインカバー、チェストベルト
今回もレインカバーが標準でついています。生地自体は撥水加工されていますが、防水ではないため雨の中長時間使うと縫い目などから水が染みてくる恐れがあります。
ちょっとした雨くらいならそのまま使っても大丈夫ですが、長時間雨の中で使う場合は必ずレインカバーをお使いください(上部荷室を最大近くまで拡張するとカバーに収まらない可能性がある点ご注意ください)。
生地の撥水効果は時間とともに弱まっていくので定期的に市販の撥水スプレーを使うと良いですよ^^
チェストベルトももちろん付いています。ベルトの位置は上下に変更可能です。
ブラック迷彩バージョンの外観写真一覧
ブラック迷彩版の機能は背面支持板、ショルダーハーネスアジャスター以外は従来のブラックバージョンと同等で、収納量も同じです。
ここでは変わった外観が分かりやすいように写真をドドッと紹介していきます。
光の当たり方で表情が変わる光沢感のある迷彩柄
内部パーツはレッドで統一
細かな部分にもレッドをアクセントに
まとめ
ということで、自己ベストを更新した新しいEndurance HG(ハイグレード)の紹介をしました。いろいろ紹介していたらまた1万字を超えてしまいましたね。。ここまでお読み頂いた方ありがとうございます!
より速く、より大容量に、より快適にを実現するための要素がいっぱい詰まったカメラバッグです。これから大容量カメラバッグを探す方も、既にEnduranceをお使いの方もぜひ新たな相棒としてお使い頂ければなと思っています。
*ブラック迷彩版は新機能追加と高級生地採用によりブラックより少しお値段アップしております。。
【Endurance実機展示】
2023年12月現在、Enduranceの一部モデルはヨドバシカメラさん(札幌、仙台、秋葉、新宿西口本店、町田、千葉、名古屋、梅田、京都、博多)、銀座の清水商会さん(老舗の中古カメラ店)にて展示、販売をさせて頂いております。Enduranceed ビジネスリュックもあります。
実物を見てみたい!という方はぜひ店舗にも足をお運び下さい。ヨドバシカメラさんの取り扱いはヨドバシドットコムで調べることが出来ます。清水商会さんの取り扱いは以下の一部のモデルです。在庫数が限られるため確実に見たい方は事前に確認してからがおすすめです。
清水商会さん取り扱いモデル:
・Endurance ExtII(ブラック 、ベージュ、ブラック迷彩)
・Endurance HG(ブラック 、ブラック迷彩)
・Endurance シューティングマルチカメラバッグ(ブラック、ネイビー、ブラック迷彩)
・Enduranceed ビジネスリュック
アクセス、お問い合わせ
・清水商会(Shimizu Camera):東京都中央区銀座4丁目3−2(東京メトロ「銀座駅」徒歩2分)
なお、Endurance HG発売後も、初代Enduranceの販売は継続されますのでご安心を!
アフターサービスなど
Enduranceに関するお問い合わせ(販売に関する事やアフターサービスなど)は発売元のビーハーフが承ります。下記の専用ブランドサイトからお問い合わせ頂くとスムーズです。私宛にお問い合わせ頂くと内容によってはすぐにお答えできないことがあるかも知れません。
使用のご感想などは私宛に頂くともれなく大喜びします^^
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提供、取材協力:ビーハーフ株式会社(http://www.be-half.jp/)