初心者でもカラーマネジメントしやすいディスプレイ
一般の人がハイグレードな広色域ディスプレイを導入して、なんだか今までと変わらない。。とか、使いこなせていない気がする。。と思ってしまう主な要因がカラーマネジメントの失敗あるいはそもそもカラーマネジメント?なにそれ美味しいの?とい状況かと思います。
確かにカラーマネジメントを深く理解しようとするとなかなか大変なのですが、実用レベルの範囲内で運用していくならある程度決まった手順を踏めば誰だって比較的簡単にカラーマネジメント環境を構築できるのです。
キーワードは「ハードウェアキャリブレーション」
そこで今回は安価なのにプロ機並の本格的広色域カラーマネジメント対応ディスプレイのBenQ SW2700PTを使ってモニターを正しくキャリブレーションしてカラーマネジメント環境を作る方法をじっくり紹介していこうと思います!SW2700PTに限らずBenQのSWシリーズならみな同じ方法で使う事ができますよ。
まだモニターを買っただけで専用のキャリブレータを持っていない方向けのセットアップ方法についても簡単に紹介しています。
キャリブレーションがすべてのはじまり
はじめに、写真の色を正しく見ながら編集するためにはモニターキャリブレーションは必須です。モニターのレベルに関係なくすべてのモニターにキャリブレーションが必要。なぜなら液晶モニターの色は時間と共に徐々に変化するからです(数ヶ月単位で見れば)。
今回の記事ではキャリブレーターという専用の色を計測する機械を使ってモニターの色を調整して理想の環境を作りましょうと言う話をしていきます。目視でだましだましモニターを調整するのも悪くはないですが、少なくとも正しくはありません。パソコンのモニターで正しく色を見るためにはモニターのキャリブレーションしか道はないと思ってもOK。
*SWシリーズのモニターは出荷時にキャリブレーションされているため、購入後しばらくの間特定環境での使用ならかなり正確な発色をします。この時点で一般の3~4万円クラスのモニターとは異次元の性能です。今回はさらにその上を行きましょうというお話しです。念のため。
カラーマネジメントの経験がない人にとっては別次元の話に聞こえるかも知れませんが、一つずつ手順を追って紹介していくので大丈夫ですよ^^
そもそもキャリブレーションって?
”キャリブレーション”なんて難しい事しないでもモニターの色を変えるくらいなら、モニターの端っこについているボタン(OSDボタン)をポチポチ押しながら目視で色を変えればいいんじゃない?って思ってる人もいるかもしれません。
確かにモニターの色を変えるならそれでもいいのですが、編集用の正しい色を見る環境を作るためにはがそれでは不十分なのです(やらないよりはマシ)。
ここでいう「モニターキャリブレーション」についてもう少し詳しく説明してみましょう。モニターキャリブレーションとはモニターの色を変える(一定に保つ)だけでなく、そのモニターにピッタリ適合した”ICCプロファイル”というものを作ることでもあるのです。
いきなり難しい言葉が出てきた気がしますが、大丈夫(汗
カラーマネジメントの仕組み
ここでパソコンが正しい色を表示するための仕組みを簡単に紹介してみましょう。
パソコンの中に保存してある「画像」をPhotoshopで見ることを考えます。人間が直接見ることのできない「画像」のデータを、目に見える形にモニターに表示するためにはなにか特別な「変換」が必要ですね。
カラーマネジメントは色の通訳
英語を日本語に翻訳すると言うイメージを考えてみましょう。だいぶ分かりやすくなるはずです。
*英語=画像、日本語=モニター
英語を日本語に正しく翻訳するにはまず、元の文章が英語であることを確認し、翻訳家に日本語にして下さいとお願いすることが大事ですよね。
元の文章が良く見たらドイツ語だった。。とか、何も言わずに翻訳お願いしたら中国語に訳されていたとかでは困ってしまうわけです。同じ言語でもどんなルールで書かれたものか(何語か)というところを明示しないと正しい翻訳は出来ません。
この「どんなルールで書かれたものか」ということを明示する身分証明書の事をデジタルの色の世界では「ICCプロファイル」と呼びます。
正しく色を表示するには「この画像はsRGBのデータだよ」とか「このモニターはAdobeRGBまで表示できるよ」という身分証明書が必ず必要なわけ。ちなみにもうおわかりかと思いますが先ほどの例の翻訳者はPhotoshopのことですね。
絵にするとこんな感じです。
ちなみに翻訳者のことを専門的にはCMS (Color Management System)と呼びます。
*正確にはPhotoshopがCMSなのではなくPhotoshopに内蔵されているACE (Adobe Color Engine)がCMS
モニターの多くはICCプロファイルが無い??
正しい色を表示させるには画像とモニターそれぞれにその特性が記録された「ICCプロファイル」があり、CMSが働く環境が必要ということですね。
ところが、世の中の多くのモニターにはこのICCプロファイルがない*状態で動いているんですよ。だから正しい色が表示できないわけ。写真はカメラで撮影した時点でICCプロファイルが自動的に付与されます(ネットに転がっている写真は無いものも多い)
*正確には正しくない適当なICCプロファイルが割り当てられている
この辺の話を詳しく知りたい方は過去記事にもぜひ目を通してみて下さい。
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だいぶ脱線しましたが、もう冒頭の答えが分かりましたね。
モニターをキャリブレーションするということは「モニターの色を調整する」ということだけでなく「調整後の身分証明書を作る = ICCプロファイルを作る」ということでもあるのです!
ここ大事なのでもう一度書いておきますね。
1と2の二つが実行されてはじめてモニターキャリブレーションになります。
だからボタンポチポチしているだけではダメなのです。
専用キャリブレーターが必要です
モニターをキャリブレーションするには色を計ることの出来る専用の「キャリブレーター」が必要です。
SWシリーズで使用するキャリブレーションアプリのPalette Master ElementhははX-Rite社の i1 Display Pro / i1Display Pro Plus / il Pro /il Pro 2 / i1Pro 3 Plus /il Studio/ ColorMunki Photo、Datacolor社の Spyder 4/ Spyder 5/ Spyder X です。市販されているキャリブレーターの多くに対応しています。
1つ3万円~と安い機器ではありませんが、モニターの色をきちんと測定できる唯一の機器なので正しい環境で作業したいなら持っておいて損は無いです。
対応していればどれでも良いですが、個人的にオススメなのはX-Rite社のi1 Display Proです。恐らく業界的にも最も多く使われているベストセラーで、ガチプロ向けのi1 Proシリーズ(20万円~)の廉価版といった位置づけ。廉価版とはいえ十分な性能と耐久性を持ち合わせていますので正しく使っていればカメラよりも長持ちするはず。プロカメラマンもこのキャリブレーターを使う人は多いです。
SW2700PTなどのハードウェアキャリブレーション対応モニター以外にも、一般の液晶モニターやノートPCのモニターでもキャリブレーション(ソフトウェアキャリブレーション)することが出来ますよ!
【コラム】キャリブレーターの保管方法
キャリブレーターには色を計る方式としてカラーフィルター形式と分光方式の2種類があります。3万円前後のものはカラーフィルター形式なのですが、この方式はカラーフィルターが劣化してしまうと機器の精度が落ちてしまいます。保管するときは防湿庫など高温多湿環境を避けて暗い所におくと長持ちしますよ。分光式(i1 Proなど)は基本的にセンサーの経時劣化は考えなくて良く非常に高精度なキャリブレーションができます(その代り高価)。
私はカラーフィルター方式で安価なi1 Display Pro(4年くらい使ってる)と分光方式のi1 Pro 2を持っていますが、SW2700PTで両者を使ったところキャリブレーション精度はほぼ変わりませんでした。キャリブレーターの耐久性については以下の記事で検証もしています。
作業環境にも気をつけよう
写真編集するときは作業環境にも気をつけます。色が溢れたような環境で作業していると目が外の環境に引っ張られてしまいます。できるだけシンプルで、一定の光源がある環境が望ましいです。
特にプリントは環境光が反射して目に見える仕組みですので、光源が変わればプリントの色は変わって見えます(モニターの色は変わらない)。ですので日当たりの良い外光が入る部屋はあまり向きません。編集するなら北向きの部屋がベストです(笑)
専用の部屋を作る必要は全くないですが、作業するときは時間に関係なく同じ光源のもとで作業できるよう、窓に遮光カーテン(一般的なものでOK)をするようにしましょう。
部屋の明かりを統一するのが大事
部屋のライトでよく使われる蛍光灯には約6500Kの青白いクール色(昼光色)、約5500Kの自然な色合いのナチュラル色(昼白色)、約3000Kの暖かみのあるウォーム色(電球色)の3つがありますが、写真の編集に向いているのは6500Kの昼光色か5000Kの昼白色です。
6500Kは外付けモニターやノートPCなど多くの機器が基準の色にしており、AdobeRGBやsRGB規格の基準も6500Kになってます。SW2700PTも出荷時は6500Kです。
5000Kは印刷など色を専門にする人たちの評価環境の基準。色評価用蛍光灯という5000Kの非常に質の良い光を出すものも売られてます。家庭用の蛍光灯はそれよりちょっと高い5500Kですがほぼ同じと考えていいでしょう。
どっちを使うかは趣味レベル+α なら好みで良いかと思います。自分が慣れてる方でOK。私は色評価用蛍光灯を使いたかったので5000K派。ノートパソコンやタブレットなどをワークフローに取り入れているなら6500Kのほうが統一しやすいかもしれません。肝心なのは光源の色を混ぜないことです。
追記:これから5000KにするならLED一択の状況に?
これから新規に5000K色評価用蛍光灯を検討する場合は、LEDタイプを検討しましょう。というのも、色評価用の蛍光灯在庫がかなり減ってきており入手が困難になってきているから。数年後にはより入手困難になっているでしょうし、20型蛍光灯が入るデスクライトも現状山田照明のZライト Z-208 しかありませんが、どうやらこちらも入手困難。価格も1万円以上します。個人で新規に色評価蛍光灯環境を整えるのが難しい状況になってきました。
とはいえ、2020年現在でもLEDのデスクライトで色評価用蛍光灯同等の決定版というものはありません。皆さんよく使っているのは山田照明のZ-80PROIIBでしょうか。これもかなり良いものですが、色評価用蛍光灯には劣ります。。自作する方法も含めてこのあたりの状況をまとめた記事もありますので良かったらこちらもどうぞ!
キャリブレーターを持っていない場合は?
キチンとした作業環境を作るなら前述の通りキャリブレーターは必須なのですが、そんなに安いものでもないのですぐには揃えられない。。という人もいるかも知れません。SW2700PTは工場出荷時に一台ずつキャリブレーションされていますので、購入後しばらく(数ヶ月とか厳密にやらないなら1年くらい)なら出荷時の状態でそのまま使っても一般的なモニターよりも確実に正確な色を見ることができます。
付属のICCプロファイルを使う
この時大事なのはモニターに付属しているICCプロファイルを使うこと。
単純にパソコンとSW2700PTを繋いだだけでも表示はされますが、それだけだとSW2700PTの身分証明書(ICCプロファイル)がない状態で使うことになり正しいカラーマネジメントが出来ません。
付属のCDからマニュアルに従ってドライバをインストールすれば、もしまだキャリブレーターを持っていない場合でもSW2700PTの公式ICCプロファイルがインストールされます。
*私のWindows10の環境では特にCDからドライバをインストールすることなく、SW2700PTを繋いだだけでドライバとICCプロファイルがインストールされていたようです。 OSによっては繋いだだけで自動でICCプロファイルがインストールされるのかも?
Macや手動でプロファイルをインストールしたい人
最近のモニタは専用ドライバをインストールしなくても自動で認識されて画面表示されますので、必ずしもモニター用のドライバをインストールする必要はないかと思います。Macは付属のCDからドライバインストールできない(というか不要?)ですし。
ただ、SW2700PT用のICCプロファイルだけは欲しいのでその場合はCDの中を開いて、Driver > SW2700 の中にある「SW2700.icm」を使います。
*Windowsの人はCDのアイコンを右クリック > 開く でフォルダの中身を見て下さい。
*「SW2700_Win10」というフォルダにもSW2700.icmが入ってますが同じものです。
この「SW2700.icm」を、Windowsの人なら
にコピーすればインストール完了です。
Macの人なら
の中にコピーすればインストール完了です。
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キャリブレーターを持っていれば後述するPalette Master Elementでオリジナルの高精度なICCプロファイルが作れるのでこんな面倒なことしなくてもいいんですけどね。。^^;
現在ICCプロファイルを確認、変更する方法
現在使っているモニターのICCプロファイルを確認したり変更する方法も紹介しておきましょう。
*ハードウェアキャリブレーションする人は関係ありません
Windows10の場合
1.デスクトップの何もないところを右クリック > ディスプレイの設定 へ
「ディスプレイの設定」を選びます。
2.下の方にある「ディスプレイの詳細設定」をクリック
*複数のモニターを繋いでいる人は該当するモニターも選ぶ
この中の「色の設定」の項目にある「カラープロファイル」があなたのモニターに使われているICCプロファイルです。
3.SW2700PT用のカラープロファイルを選ぶ
後述のPalette Master Elementをインストールしていれば項目の中に「BenQ SW2700PT Color Profile, D6500」というのが入っているはず。
これを適用すれば当面は6500K用の正しいプロファイルを使えます。もしかしたらインストールした時点で自動的に適用されているかも?
Windows7など使っている方は下記エントリーの「1、モニタのプロファイルを設定する」の項目を見てみましょう。
4.モニターのOSDメニューから「AdobeRGB」をセット
ここでモニターの右下にあるボタンやOSDコントローラーを使いながら「カラーモード」を「AdobeRGB」にセットします。
デフォルトだと明るすぎるかと思うので輝度の項目のみ下げましょう。作業環境にもよりますが、30~40くらいあれば十分です。他の色の調整項目をいじってしまうとせっかく出荷時に調整されているものが台無しになるので辞めましょう。。
Macの場合
1.システム環境設定 > ディスプレイを選択
左上のアップルマークかDockの歯車マークから「システム環境設定」を開いて「ディスプレイ」を選択します。
2.SW2700PT上でプロファイルを選択
SW2700PT側に表示されている設定画面の「カラー」のタブから「BenQ SW2700PT Color Profile, D6500」を選択します。
(注意)CD ROMドライブが無い人は。。
現状、公式ICCプロファイルはBenQのサイトからダウンロード出来ず、モニターに付属するCDからしか入手できません。。
ノートPCなどをお使いでCD ROMドライブが手元に無い人は頑張って中のプロファイルを取り出しましょう。最近はCDが読めないパソコンも多いので困ってしまいますね。。
MacのノートPCをお使いの場合などは高確率でCDが無い状態ですが、上記のICCプロファイル確認で、Windowsなら「sRGB ICE61966-2.1」とか、Macなら「HD 709-A」とかのプロファイルになっている方はこの状態で写真編集しても誤った色が表示されるだけですので注意!
SW2700PTを繋いで、「おお!鮮やかな発色!!」って思ってたら実は強制的に彩度が上がった誤った色を見ている可能性があります。。(理由は最後の方で。。)
どうしてもICCプロファイルを入手出来ない人はとりあえずICCプロファイルを「AdobeRGB 1998」にすれば本来の色に近くなるので全く異なる色を見ているという可能性がなくなります。(でも正確な色ではない。。)
マッチングできるのは6500Kの部屋のみ
この公式ICCプロファイルは6500K(D65)に最適化されたプロファイルで、モニターから選べる「AdobeRGB」や「sRGB」も6500Kの色温度で設定されています。
部屋の明かりが6500Kの昼光色に統一されていればプリントとのマッチングができますが、部屋の明かりが5500Kの昼白色の場合はモニターとプリントで異なった色に見えます。。(モニターから発せられる光が間違っているわけではない)
この場合はおとなしくキャリブレーターを購入し、SW2700PTを部屋の明るさに合わせてにキャリブレーションするか、部屋の明かりをすべて6500Kに変えるかしなければなりません。
キャリブレーターが無いカラーマネジメントは難しい
と言うことでキャリブレーターがない状態でモニターの色合わせをしようとすると、場合によってはとても煩雑な設定をしないといけない場合がありますし、もし誤って設定していたとして、自分でそれに気付くのは難しい場合があります。。
これはSW2700PTに限った話ではなくすべての外付けディスプレイの問題です(特に広色域のもの)。
「専用キャリブレーターは高価で難しい」と思っているかも知れませんが、キャリブレータが-がない状態でモニターの色を合わせる方が遙かに難しいのです。
SW2700PTのようなハードウェアキャリブレーション対応モニターの場合はキャリブレーターを使った色合わせが非常に簡単にできるんですよ。
Palette Master Elementの具体的な使い方
それではいよいよSW2700PTのハードウェアキャリブレーションを行ってみようと思います。こっちの方が簡単で正確なカラーマネジメントができます。
SW2700PTではBenQオリジナルの「Palette Master Element」というアプリケーションを使います。Windows、Mac両方対応しています。
今回はWindows版Palette Master Elementの流れを紹介(Macもほぼ同じはず)
インストール
1.必要なものをダウンロード
付属のCDからではなく、BenQのサイトからダウンロードします。付属CDにはPalette Master Elementは入っていない模様なので注意。執筆時点の最新版はVersion1.1でしたが2020年12月現在最新版はv1.3.12となっています。使い方はほぼ同じですが変更点のあったところは新しく更新しています。
- 27型カラーマネージメントディスプレイSW2700PT - ダウンロード
また、Palette Master Elementの日本語ユーザーマニュアルは日本のサイトではダウンロードできないっぽいので英語サイトでダウンロード。下記リンク先の「Software」タブから日本語(Japanese)のファイルを落とせます。
- BenQ SW2700PT ユーザーマニュアル
2.Palette Master Elementをインストール
まず始めにモニターとパソコンが付属のUSBケーブルで繋がっていることを確認しましょう。USB TypeC対応機種はType CケーブルだけでOK。
ダウンロードした.zipファイルを解凍して、中の「Palette Master Element.exe」をダブルクリック。
あとは普通のソフトと同じように画面に従ってインストールするだけです。途中英語でモニターとパソコンがUSBで繋がってるか確認してねという案内が出てくるかも。繋がっていればそのまま続ければOKです。
所要時間1~2分ほど。
最後にパソコンの再起動を促されるので、問題なければ「Yes,...」を選んで再起動。作業中のものが別にあったら「No, ...」で別途保存してから手動で再起動しても良いです。
これでインストール完了!簡単ですね。
Macにインストールするときの注意
Macの場合、ダウンロードして出てきた「Palette Master Element Setup.pkg」はそのままダブルクリックしてもセキュリティの関係でエラーが出ます。
これが出た場合は、「Palette Master Element Setup.pkg」を右クリック(control + クリック)して出てきた「開く」を使うとインストール可能です。
あとは画面に従うだけ。インストールされたアプリは「アプリケーションフォルダ」に入っています。
Palette Master Elementでキャリブレーションする
ここからはPalette Master Elementを使ってキャリブレーションするときの手順と設定方法について紹介してみます。SW270Cを使った方法をYouTubeにもアップしているので良かったらチェックしてみてね!
1.SW2700PTにキャリブレーターを繋いでおく
後からでもいいのですが、事前にモニターにキャリブレーターを繋いでおくとスムーズです。モニター側面(向かって左側)のUSBポートを使いましょう。
SW2700PTとパソコン本体を付属のUSB3.0ケーブルで繋いでおくことも忘れずに!これやらないと当然ながらキャリブレーターは認識しません(笑)
*SWシリーズを2台以上繋いでマルチモニター環境で使っている場合はキャリブレーション時だけ、キャリブレーション対象モニター以外のSWシリーズモニターをPCから外しておくのが推奨だそうです
4.デスクトップのアイコンから起動
無事にインスト-ルできれば画面に「Palette Master Element」のアイコンが出ていることが分かります。これをダブルクリックしてアプリを立ち上げます。(Macはアプリケーションフォルダの中)
起動するとこんな画面になるはず。
すでにPCにキャリブレーターが繋がれた状態ならこのように繋がれているキャリブレーターが自動認識するはず。誤ったものが表示されている場合は手動で正しいものを選択して「センサーチェック」をクリック。
その下にある「簡易」/「詳細」は もちろん「簡易」のほうが簡単ですが、「詳細」が特に難しいわけでなく自由度も高いので今回は「詳細」を使います。
準備ができたら「開始」をクリック
5.モニターの目標設定をする
次の画面はこんな感じになります
「プロファイルの作成」に進みましょう。「有効化」というボタンは後で説明します。
するといかにもキャリブレーションするぞ!という画面に出ます。
上から順にいきましょう。
「既定」はプリセットのことです。「簡易」モードで選べるオススメプリセットが入っていますがはじめは無視してOK。あとでオリジナルの設定ができたら下の「設定を保存」で自分のプリセットを保存可能。
次回からはパパッとキャリブレーションできますね。
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「白色点」はモニターの色温度のこと。部屋の明かりが6500Kの昼光色ならD65、5500Kの昼白色ならD50を選びます。D65またはD50が業界の標準です。
より細かく指定したい場合は任意の色温度を入れてもOK。プリントとのマッチングを優先するなら作業部屋の実際の色温度を測定してここに登録するのがベターです。
残念ながらPalette Master Elementにはキャリブレーターで環境光を測定する機能がついていないため、環境光の色温度や明るさを調べたいならキャリブレーターについてくる純正のアプリで測定しておきましょう(測定するだけ)
i1シリーズなら純正の i1 Profiler で測定可能。測定方法は下記リンク先の中ほどにある「白色点の設定」を参照してください。Datacolor社のSpyderシリーズは計れるかどうか分かりません。。
*この記事のキャリブレーションはソフトウェアキャリブレーション
i1 Profilerで測定した白色点は「K(ケルビン)」ではなく「xy座標」で表示されるのでxとyの値を入力します。
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「RGBプライマリ」ではターゲット色域を指定できます。通常はモニターの最大色域を指定できる「Panel Native」を指定しておけばOKですが、sRGBやAdobeRGBに限定してキャリブレーションしたい場合はここで指定しておきましょう。
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「輝度」はモニターの明るさです。これも環境光と同じくらいの明るさを基準に好みで合わせてもOK。だいたい80~130(カンデラ)あたりが目安。デフォルトの160は明るすぎます。
暗めの部屋で厳密な作業をしたいなら80~100くらい、読み書きをしても目が疲れないような明るめの部屋なら120~130くらいを目安にしてみると良いでしょう。最大にすると眩しくてムスカになると思うので注意(笑)
私は110くらいで使っています。
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「ガンマ」は2.2です。ここは2.2にするもんだと思っておいて下さい^^;
「ブラックポイント」もデフォルトの「相対」でOK。ディスプレイが表現できる一番暗い値(0.1~0.2 cd/m2)を「黒」としてキャリブレーションしてくれます(普通のディスプレイは完全な黒は表現できないため)。若干コントラストが低下しますが暗部の階調が見えやすくなります。
追記:v1.3.12では「相対」の表記がなくなりブラックポイントをnits(cd/m2と同義)で指定できるようになっています。デフォルトは0.5nitsのようです。このままでも良いですが、もっと黒の締まりを強めたいなら0.2~0.3くらいに設定しても良いかもしれません。(黒の階調潰れを確認しながら微調整するのを推奨)
「絶対零度」(訳おかしい?)にすると理論上の黒(0 cd/m2)を「黒」としてキャリブレーションします。こちらの方が黒の締まりを感じられるかもしれませんが、暗い部分の階調が僅かに潰れて見える可能性があります。
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ここで設定した項目は最初に説明したプリセットに登録しておくと便利ですね。
追記:SW271ではターゲット色域も指定できます
6.設定その2
さらに設定をします。こんな画面が表示されるはず(クリックしたら大きくなるよ)。
「キャリブレーションのプリセット」のところがちょっと分かりずらいポイントですが、ここに表示される「校正1」「校正2」はSW2700PTの本体に記録される設定(プリセット)のこと。
例えば「校正1」に5000Kでキャリブレーションした設定、「校正2」に6500Kでキャリブレーションした設定 とオリジナル設定を2つまで登録できます。登録後はモニターのOSDメニューから「校正1(or 2)」を選ぶとその設定が適用される仕組み。
*PC側のICCプロファイルは変わらないので注意(手動で変える)
初回は「校正1」にしておけばいいでしょう。(2回目以降「校正1」を選ぶと上書きされる)
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「ICCプロファイル」は生成されるICCプロファイルのファイル名。ICCプロファイルはパッと見ただけではどんな条件のものか判別できないので、ファイル名でどんな条件か分かるようにしておくのがおすすめ。
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「プロファイルのバージョン」は特にWindowsを使っている人は注意が必要です。
ICCプロファイルの最新規格はVersion4(v4)なのですが、Windowsではこのv4プロファイルを認識できないアプリが存在していて、事故に繋がります。PhotoshopやLightroomは大丈夫ですが、カラーマネジメント対応と謳っているアプリでもv4プロファイルが使えないものがあります。。
v2にしたから目に見えて品質が悪くなると言うわけでもないのでWindowsユーザーはv2を使うのが無難かも。Macはv4プロファイルに対応しているはずなのでv4で問題ないです。
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「プロファイルタイプ」タイプは通常はデフォルトの「マトリックス」でOK。
*追記:「マトリックス」よりも「16bit LUT」の方が色の正確性は若干向上します(ただしプロファイルが大きくなる)。マトリックスで特にグレーポイントなどの色被りが気になる場合は「16bit LUT」を試してみるのも良いでしょう。
「パッチセットサイズ」は精度を上げるなら「大」が良いでしょう。「大」にしても測定時間が数分長くなる程度です。
準備ができたら「続行」をクリック。
この画面ではバグ的なことがあって、画面サイズによっては「続行」ボタンが見えない事があります。私も最初見えなくて焦りました。。ウィンドウの角をドラッグして下に広げると出てきますので困った方はご確認を。
7.測定する
すると画面にこのようなウィンドウが表示されます。(使うキャリブレーターによって出てくる絵は違う)
このウィンドウをモニターの中央に持っていき、絵に合わせるようにキャリブレーターをセットします。キャリブレーターの測定面が画面に隙間なくピッタリくっついていることが大事です。隙間ができてしまう場合はモニターを少し上に向ける(チルトさせる)とやりやすいです。
準備ができたら「続行」をクリック。
あとはしばらく待ちましょう。i1 DisplayProを使った場合でだいたい10~15分くらいかかります(少し遅いですね。。)始めの数分は画面上変化がなく、その後キャリブレーターを載せたウィンドウに色が次々と表示されます。色の表示が終わったらまた数分変化がなくなって、その後終了といった流れ。
測定が終わるとこんな感じでレポートが表示されます。
これが表示されたらキャリブレーション終了です。
注意して欲しいのは現在のバージョン(Ver1.1)では「キャリブレーションを有効にする」という謎なボタンが出現していますが、これを押さなくても自動的に有効化されてます。ホームに戻ってソフトを終了させても大丈夫です。また左側の設定値は気にしなくてOK。
冒頭で紹介した流れでパソコンのICCプロファイルを確認して見ましょう。英語版では「Validate Caliblation」なので「検証する」の誤訳ですねたぶん。。
8.キャリブレーション結果を検証する
上で終わっても良いですが、結果をテストすることもできます。
「キャリブレーションを有効にする」ボタンを押すと、また画面にキャリブレーターを置いてと促されるので従うといくつかのテスト用パッチが表示されます(検証はすぐ終わります。1分以内)。
測定結果が既定の範囲内であれば合格ということですね。測定直後なら間違いなく合格するはずです。不合格になった場合はなにか測定がおかしかったか、機器の不具合か。。といった問題が考えられます。
しきい値は左側のΔEで変更できますがデフォルトのままで問題ないです。
9.後日キャリブレーションの検証する
キャリブレーションの検証は後日測定することに意味があると思います。冒頭のこの画面で下の「有効化」を選ぶと後日、測定値の検証を行えます。
*英語版では「Validation = 検証」になってるので誤訳だと思う。。
モニターは経時劣化するものですから、定期的にここで表示の変化を確認すると安心して使えます。厳密に調整するなら200時間使用(約1ヶ月)を目安にキャリブレーションするというのが推奨されますが、正直この程度の期間なら普通の人の目はなにも変わっていないと感じる程度かと。
試しに11/3にキャリブレーションした設定を約3週間後の11/26に検証してみた結果がこちら。
平均ΔE(色差)が0.62と非常に優秀。ΔEが1以下ならかなり優秀です。ΔE=0.4~0.8程度が人間が目視で管理出来る限界と言われています。
ΔE=2以下でも一般的なモニターとしてはだいぶ優秀な方。こんな感じだと2~3ヶ月に1回くらいのキャリブレーションでも十分かも知れません。
こうやってキャリブレーションの「やり時」が分かるのもポイントですね。キャリブレーターがなければどの程度モニターの色が変化しているのか、目視で判断するのは不可能に近いです。(数ヶ月前のモニターの色と現在の色をΔEが1とか2の精度で判別するのは人間にはまず不可能)
明らかに結果がおかしい場合は?
この流れで行えばまず正しく行えるかと思いますが、正しく行ったのにキャリブレーション後の画面が明らかに青っぽい(赤っぽい)など、パッと見でおかしいよねと感じた場合はキャリブレーションがうまくいっていない場合があります。
私も何度か遭遇したことがあるのですが、この場合、面倒ですがもう一度同じ手順でキャリブレーションし直すと正しく補正がなされます。パソコンとソフトウェアの相性的な問題なのかもしれませんがおかしいと感じたらもう一度やり直してみましょう。
Photoshop、Lightroomで正しくプリントする
これであなたのSW2700PTはあなたの作業環境で最高のパフォーマンスを発揮できる設定になりました!
あとは好きなだけ編集作業に没頭すればOK。PhotoshopやLightroomなどAdobe社製のソフトならおかしな色が表示されることはまず無いと思います。Adobeのソフトでなくてもカラーマネジメントに対応しているものなら正確な色を発色するはずです。
この先落とし穴があるとすればプリントするとき。プリントする場合は「画像 ⇔ プリンター」の間でCMSを動かす(色を翻訳する)必要があるからです。
「画像 ⇔ モニター」のカラーマネジメントは完璧でも、「画像 ⇔ プリンター」がおかしければ、プリント結果はモニターの表示と異なってしまいます。
「モニター ⇔ 画像 ⇔ プリンター」のすべてで正しくカラーマネジメントされてようやくモニターとプリンターの色が合うわけです。
Photoshopで正しくプリントする方法
Photoshopで「画像 ⇔ プリンター」間をキチンとカラーマネジメントするための設定からいきましょう。
*今回は色に関する設定のみ説明
Photoshopでカラー管理する
プリント画面を開くとこんな感じの画面が出てきます(Photoshop CC 2015.5)
ここで重要なのはカラーマネジメントの項目。「カラー管理」を「Photoshopによるカラー管理」として、プリンタープロファイルをこれから使う予定の用紙とインクに合うようにセットします。
ここで表示されている「PX-7V Photo Paper(G) Blue」というプロファイルは、PX-7Vというプリンターでエプソン純正写真用紙をつかい、ブルーインク使用時に正しく出力できるICCプロファイルですよ ということ。(G)は光沢(Glossy)ね。
このプリンタープロファイルは純正のプリンタードライバをインストールしていれば自動的にインストールされているはず(入門機でも)。最近のプリンターは純正ドライバーを使わずにパソコンと繋いだだけで使えるものもありますが、その場合はICCプロファイルもインストールされていないはずです。
また、メーカー提供のプリンタープロファイルは当然ながら純正インク&純正用紙を使った時に最適化されています。プリントでは純正インクを使うのはもちろんですが、用紙も慣れるまでは純正を使った方が無難。
ピクトリコなど大手の写真用紙メーカーは独自にその紙に最適化したプロファイルも配布しているので調べてみましょう。
下にある「プリントカラーをプレビュー」をチェックするとプリント結果のシミュレーションも可能です。プリントはモニターほどコントラストが高くないので大抵はコントラストの浅い結果になります。
プリンタープロファイルを作るのは大変...
モニターをキャリブレーションして自分のオリジナルモニタープロファイルを作ったように、プリンタープロファイルも自分で作ることは可能です。
ただし、プリントの色を計るキャリブレーターは分光式である必要があるため、最低でも5万円くらいの計測器(SW2700PTのモニターキャリブレーションに未対応)か、20万クラスのi1 Pro 2を使う必要があり超大変です。
幸い、プリンターの色のバラツキはモニターほど大きくなく(実質EPSON、CANONの二択でインクも安定している)、キチンとしたプロファイルが配布されているため純正プロファイルを使うだけでも通常は十分です。
黒点の補正はEPSON、CANONで違う
その下の項目はそれぞれ、通常プリント、知覚的を選べばOK。
黒点の補正についてはチェックを付けておくのが基本ですが、キヤノンの純正プロファイル使用時はOFFが公式で推奨されています(下記参考リンク参照)。EPSONはONで大丈夫。
黒点の補正をOFFにするとシャドウが潰れやすい傾向になるため、暗部のつぶれが気になるようだったらONに切り換えてみましょう。
【超重要】プリンター側の補正は必ず「補正無し」にする!
最後に、プリンタードライバーの設定をします。上部の「プリント設定」からプリンタードライバを呼び出し、プロファイルに合致している用紙が選択されているか、そして色補正の項目が「色補正無し」になっているかを確認します。
◆Windowsはこんな感じの画面
ここがエプソンの場合「オートファイン!EX」とかになっていると必ず失敗します。AdobeRGBとか紛らわしい項目もありますが、ここは必ず「補正なし」です。
キヤノンも同じね。基本設定の「色」の項目でマニュアル調整にして、設定の項目でマッチングを「なし」にする感じ。
◆Macはこんな感じの画面
Macの場合はプリント設定を押すとこんな感じになるはず。画面がこのように小さい人はまず「詳細を表示」をクリックします。
続いて出てきた画面の用紙サイズの下にある項目で「印刷設定」を選択。
ここでプロファイルにあった写真用紙の種類を選びます。Macの場合はカラー補正は自動で「補正なし」になっているので確認するだけでOK。
あとはこの設定でプリントするだけです。毎回同じパターンですので一度流れを覚えれば簡単です。
Lightroomで正しくプリントする方法
Photoshopできちんと設定できたならLightroomも同じです。Lightroomで正しくプリントするには、まずプリントモジュールの右カラム下側にある「カラーマネジメント」の項目をチェック。
ここでプロファイルを自分のプリンターと用紙に適合したメーカー純正プロファイルを選択します(要ドライバーインストール)。「プリンターによって管理」は選んではいけません。なければ「その他」から探してね。
英語で書かれているので少し分かりづらいですが良く見ればだいたい分かります。家庭用複合機のEP 808Aにも純正プロファイルがありますし、ピクトリコの用紙もPX-7V用の純正プロファイル(要DL)がありますね。「PICTORICO_PPS200_PX-7V_Blue_v4.icc」 とか。これはセミグロスペーパー用。
ひとつ注意して欲しいのはLightroomでプリントする場合、「黒点の補正」が強制的にONになっている点です。EPSONのプリンター使ってたので気付かなかったのですが、CANONのプリンター使っていてどうしてもOFFでプリントしたい方はPhotoshopで行いましょう。通常はONのままでも大丈夫かと思いますが。
Lightroomでプリント結果をシミュレーションしたい場合は現像モジュールの写真下にある「ソフト校正」をチェックすればOKです。
ドライバー補正なしはPhotoshopと同じ
Photoshopでも紹介したようにプリンター側の補正は必ずOFFにします。
画面右下の「プリンター…」をクリックし、出てきた画面で使用プリンターを選択後、「プロパティ」を押して「補正なし」を選びます。
この後はPhotoshopと同じなので割愛。上記参照してください。
画面右下の「プリンター…」で設定して「OK」を押すとそのままプリントされます。プリンター設定だけして、Lightroom側でまだ調整したい場合は左下の「用紙設定」で同じ事をしても大丈夫です。
Macの方もあとはPhotoshopと同じ流れになります。
「プリンターによる管理」が悪ということではない
ここまで「プリンターによる管理」を選んではいけないと書きましたが、この設定が悪い設定ということではありません。「プリンターによる管理」とはアプリケーションから受け取った印刷用データをEPSONならEPSONのおすすめ設定で書き出せるということです。
ただしこの時どのような調整が入るのかは分からない(自動調整)のため、しっかり現像したのに狙い通りにならないといった不都合が生じる恐れがあります。SW2700PTのような広色域ディスプレイでは家庭用プリンターの再現できる色のほとんどをモニター上で表示できるため、しっかり追い込んで現像したものはプリンター任せではなく、PhotoshopやLightroom側で管理した方が思い通りの出力になりやすいですよということです。
専門用語を使えば「画像」⇔「プリンター」間のCMSにPhotoshopを使うのか、メーカーのプリンタードライバーを使うのかの違いなわけです。
まとめ
ということで、カラーマネジメントの基本的な考え方も織り交ぜながら、BenQ SW2700PTのモニターキャリブレーションやPhotoshop, Lightroomをつかったプリントの方法までご紹介しました。
Windows、Macの両方を想定したためかなり長い分量になってしまいましたが、SW2700PTのようなハードウェアキャリブレーションに対応したモニター(とキャリブレーター)を持ってさえいれば、1~2ヶ月に一度モニターをキャリブレーション(15分くらい)して、プリント時にはいつも決まった設定で出力するだけ。
正しい方法を身につければ普段のワークフローにはなんの影響もありません。一歩進んだ現像環境を作りたい方はぜひ参考にしてみて下さいね!
BenQ SW2700PT、SW271のレビューは下記で詳細に行っています
モニターの選び方のポイント記事も良かったらどうぞ!
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提供、取材協力:ベンキュージャパン株式会社(http://www.benq.co.jp/)