可愛い見た目なのに高機能なエントリーNAS
写真や動画撮影を趣味にしている人にとって、「安全なデータ管理」は永遠のテーマですよね。写真にハマればハマるほど高画質を求めてJPEG撮影からRAW撮影に移行したり、より高画素なカメラを求めたり、楽しすぎて撮る枚数がどんどん増えたり。。
こうなると撮影後のデータを保管するのにパソコンの内蔵HDD(SSD)やクラウドストレージに保管するのは結構辛くなります。私なんて1回の撮影で50GBや100GB使ってしまうの良くあります。。そんな大量のデータを保管するために普通の人がとれる選択肢は外付けHDDを使うか、NASを使うかの2択でしょう。じゃぁどっちがオススメなの??と言われたら私は断然NASを推したいんですね。なぜならスゴく便利だから。
外付けHDDとNASの違いについては後述しますが、今回はQNAPの2ベイエントリーNASのTS-230を使いながら写真管理にNASを使うとどう便利なのかご紹介します!エントリー機なのにサクサク動きコスパにも優れるNASデビューにピッタリの一台ですよ。
これを読むことで写真管理にNASを使うメリット、デメリットのほか、TS-230の様々な便利機能、セットアップ方法まで分かるようになると思います!
第二弾記事はこちら!
ここではTS-230を快適に使うのに欠かせないNASを外付けHDDと同じように使う方法とGoogleフォト的な使い方が出来るQuMagieというアプリを中心に紹介しています!より具体的な使い方を知りたい人はこちらをどうぞ。
*この記事はQNAPさん提供です
写真データはどこに保管するのが良いの?
1TBを超えるような大量の写真や動画のデータはどこに保管するのが一番良いのでしょうか?
すべての人にベストな完璧な保管方法は残念ながら存在しませんが、個人的には大容量データの保存は外付けHDDかNAS(ナス)に保存するのが良いと考えています。
最近はGoogleドライブやDropboxなどのクラウドストレージも大容量プランがかなり手頃になりましたが、そうは言っても2TBで年間15,000円くらいのコストがかかります。写真や動画データというのは長期にわたって保管する必要があり、容量がどんどん積み上がっていく性質ためTBオーバーのデータをクラウドで長期保管するにはコスパが悪いのです。インターネットの速度も1Gbps(125MB/s)を超えるような恵まれた環境にいる人はまだごく少数。多くの人が100Mbps(12.5MB/s)以下の速度になっているはずです。
クラウドストレージへ保存するのは、容量が小さめ(~数MB)で短期間の保存(~数年)のデータが適しているのではないかと考えています。
HDD保管に向いているデータとは?
一方で、私がおすすめする外付けHDDやNASのデータ保存ならTBクラスの大容量データもかなり低コストで管理出来ます。一般的な内蔵HDDなら今や6TBで1万円ちょっとです。2TBで15,000円/年のクラウドストレージより大幅に安いですよね。1年限定で比較しても1/4以下のコスト。2年以上使うならHDDは約1/10以下のコストで保管できてしまうのです(いずれも6TB使用時)。転送速度も外付けHDD、NAS共に100MB/s以上の速度を簡単に出すことができるので重いファイルの扱いも快適です。
長期保管が前提で1枚の容量が大きな写真データはHDDでの保管に向いているのです。
でも外付けHDDは便利機能が使えない
ただし、HDDでの保管が良いことだらけと言うわけではありません。もちろんデメリットもあります。
一番の問題はデータの安全性。上でHDDを使えば2年でクラウドストレージの1/10のコストと言いましたが、この2年の間にHDDが壊れてしまったらデータはゼロになるので絶対にバックアップが必要になります。
外付けHDDの場合はもう一台バックアップ用HDDを用意して、自分で”ミスなく、定期的に”バックアップをとり続けないといけません。HDDが2台、3台と増えてくるとこの手間とプレッシャーはかなりの負担になりますよね。
もちろん、クラウドストレージで使えるような出先でスマホからのデータアクセスや、パソコン内のデータの自動同期といった便利な機能も使えません。
NASは外付けHDDとクラウドストレージのいいとこ取り
そうなってくると皆さんこう思いますよね。
『クラウドストレージの安全性や出先からのデータアクセスアクセスなどの便利機能も使いたいし、外付けHDDのような低コスト管理も実現したい』
そんなときに便利なのが今回のテーマであるNASでのデータ管理なのです。ここ数年で使う人が一気に増えたNASはクラウドストレージと外付けHDDのいいとこ取りをしたようなストレージなのです。それぞれ長所、短所を表にするとこんな感じ。どの機能も平均以上の能力を持つオールマイティーなストレージがNASということになります。
HDD | NAS | クラウド | |
---|---|---|---|
安全性 | △ | ○ | ◎ |
手軽さ | △ | ○ | ◎ |
コスト | ◎ | ○ | △ |
NASの安全性を◎ではなく○としたのは、例えば内部のHDDが故障したときにすぐ自分で交換する必要があったり、家ごと火災になるというようなことを想定するとNASを買えば完全に安全とは言い切れないから(クラウドも100%安全とは言えないけどね・・・)。TS-230ではバックアップ支援してくれる強力なアプリが使えるため、NASのデータをクラウドにバックアップするよう設定したり、実家等に2台目のNASを設置するなどして運用を工夫すれば◎にすることは出来ると思います。
QNAP TS-230ってどんなNASなの?
だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、ここから今回のメインテーマであるQNAPのTS-230の話をしていきましょう。TS-230を一言で言うなら「何でも出来ちゃう高機能エントリー機」といった感じ。
NASが便利なのは分かったけど、使いこなせるか心配。。と思っている人もいると思いますが、実際に使ってみてそこまで難しいものではなかったので安心して付いてきてくださいね。
そもそもQNAPって?

QNAP HPより。QNAPという社名は「Quality Network Appliance Provider」の頭文字をとったものなんですって。社名からしてネットワーク機器に命かけてる感じがしますね
NASを使った事がないという人でもQNAP(キューナップ)というブランドは耳にしたことがあると言う人も多いでしょうか。QNAPとは2004年に台湾で設立されたNASを中心としたネットワーク機器に強みを持つ会社で、一般家庭や中小企業向けNASで世界シェアトップクラスの実力があります。日本でも比較的早くから事業展開していた記憶があります。カメラ業界で言うところのキヤノン、ニコン、ソニーあたりの立ち位置でしょうか(私のイメージ)。
個人的にQNAPはハードウェア性能がかなり強い、硬派なNASを作っているイメージです。他社の類似モデルと比べてもCPUやメモリの性能が1段上だったり、最近だと上位機でも1000BASE-T(1GbE, 最大125MB/s)が標準だった転送規格をレベルアップして、中級機でも2.5GbEや10GbEといった超高速な転送速度を実現できるモデルが多いです(入門機のTS-230は1GbE)。NASでは珍しくHDMIポートを持つものも多くマルティメディア性能も高めなイメージです。
実は初めて使いました
そんな感じでQNAPの紹介をしている私ですが、実は今回はじめてQNAPのNASを使いました(笑)
実は私は今までQNAPのライバルともいえる同じく台湾のSynology社のNASをずっと使ってきたのですが、今回ご縁があってQNAPのNASを使う機会を得て色々使っている状況です(かれこれ1ヶ月以上使ってます)。
レビューと言いながら、私もはじめて使うNASなのでこれからNASデビューしてみたいという人の目線で最初から詳しく紹介していこうと思いますよ!
TS-230はこんなことができる!
ここからTS-230のレビューを行っていきたいと思いますが、詳しい事は後回しにしてTS-230を使うとどんな良いことがあるのか、ざっと紹介してみようと思います。
データを安全に管理出来る
まずは基本中の基本、データの安全性について。TS-230は2ベイのNASで2台のHDDに同じデータを同時に記録することができます(RAID1)。使用中、万が一1台のHDDが故障してしまっても、残りの1台がデータを守ってくれます。
外付けHDDなら毎回”ミスなく、定期的に”自分でデータを同期させてバックアップを取る必要がありましたが、TS-230なら最初に設定してしまえばあとは何の意識をしなくてもデータが二重に保存されます。
ただしTS-230を使用中に1台のHDDが壊れた場合はすぐに新しいHDDを差し込み、元の二重に同期された状態に戻す必要があります(リビルド)。リビルドはHDDの容量などによって丸一日以上かかることがあるので必要に応じて大事なデータは第三のバックアップを取るなど追加の対策も検討しましょう(外付けHDDの運用でも同じ事だけど)。
また、パソコンやスマホのデータのバックアップ先としてNASを使う場合、NASのHDDが知らぬ間にいっぱいになっていたり、何らかのエラーでバックアップ失敗する可能性もゼロではありません。TS-230の場合はバックアップ失敗時にメール通知してくれる機能もあるのでそれを使ったり、定期的にNASにアクセスしてみるというのは安全なデータ管理をするうえでとても大事なことです。
サクサク動かせる
入門用NASはCPUやメモリの性能が最低限しか載っていないということがよくありますが、TS-230は2GBものメモリを搭載しています。他社のエントリー機ではメモリ512GB、中級機で1~2GBというものが多い中で2GBのメモリというのはかなり太っ腹。
ブラウザからの操作もかなりサクサク動かせます。CPUもクアッドコアのものを使っているのでバックアップや同期プログラムを動かした状態でも安定して動いてくれます。
スマホや出張先のパソコンからもアクセスできる
NASはHDDとクラウドストレージのいいとこ取りです。TS-230でもインターネットを通じて自宅のNASにアクセスが可能。出張に毎回数TBのデータを持ち歩くわけにはいきませんよね。TS-230にデータを保存しておけば好きな時に自宅のデータを引き出せます。
スマホやタブレットでお気に入りの写真を見ることももちろん可能。専用の無料アプリも用意されています。
AIを使った写真や動画の管理ができる

QNAP HPより。AIによる写真管理がどんどん身近になってきました
最近のクラウドストレージは写真をアップロードすると撮影日などの他に、写っているものや場所などで自動的に分類してアルバムを作ってくれるものが多いですよね。それ、TS-230でもできるんです。
TS-230はQuMagieというアプリを使って、「人々」「モノ」「場所」のカテゴリで自動分類することができます。NASにデータを放り込むだけで自動整理してくれるのば便利ですよね。スマホ用アプリをインストールすると、スマホで撮った写真を自動でNASに転送してくれる機能も。ほとんどクラウドストレージと一緒です。
パソコンとのデータ同期もラクラク

QNAP HPより。自宅のデスクトップで仕事して、出先のタブレットやノートPCで同じデータにアクセスすると言うことも簡単。
GoogleドライブやDropboxを使っている人ならパソコンとクラウドのデータ同期を使っている人も多いですよね。指定したフォルダにデータを保存したら自動的にクラウドにもデータが保存される超絶便利なアレです。もちろんこれもTS-230で使えます(Qsync)。
こうしておけばローカルストレージのバックアップが自動でできるだけでなく、TS-230を中心にWindows、Mac、スマホと異なる端末から同じデータにアクセスして活用することもできます。クラウドストレージは毎月お金がかかりますが、TS-230なら毎月の費用はゼロ円でTBクラスのプライベートなクラウドが構築できてしまいます。
高度なバックアップができる専用アプリもある
TS-230は2台のHDDに同時にデータを書き込むため1台が壊れてもOKですが、2台が間を置かず壊れることや火災や水災でNASごとダメージを受けるという可能性もゼロではありません。TS-230では2台のNASを連携したり、NASとクラウドストレージを連携するような高度なバックアップも自動化してくれる高度なバックアップアプリも使えます。
個人運用でも自宅と実家の2拠点でデータを同期すると言うような高度なバックアップ戦略を手軽に構築出来たりします(Hybrid Backup Sync)。
スナップショットでランサムウェア対策も可能
TS-230は「スナップショット」といってNASの任意の状態を記録しておくことができます。定期的にスナップショットを撮っておくと大きな操作ミスをしてしまったときに過去に戻ることができる便利機能。NAS全体のコピーを取っているわけではないので容量もそれほど消費しません。
スナップショットは別領域に保管されるため、昨年多くの大企業も狙われたランサムウェアによる攻撃(HDDを暗号化されて身代金を要求されるやつ)を受けてしまった場合も復旧出来る確率が大幅に上がります。結構高度な機能ですがエントリー機でこれを使えるのは有り難いですね。
セキュリティ体勢も万全
インターネットからアクセスできてしまうとセキュリティが心配という人もいると思いますが、かなり強力な体勢が整っています。
NASへのログインは2段階認証を使う事も可能ですし、様々なアクセス制限をかけることもできます。マルウェア(コンピュータウイルス)からNASを守ってくれるMalware Removerもデフォルトで使えます。万が一ソフトウェアに問題が見つかった場合は24時間以内に専門のセキュリティインシデント対応チーム(PSIRT)が対応してくれるのもポイント。
それでいて低コスト
TS-230を使うのに必要なコストはTS-230本体と中に入れるHDD2本のみです(電気代や通信料除く)。TS-230の中で使うアプリの大半は無料で月額料金などはかかりません。外付けHDDの2本はNASを使わなくても必ず必要なコストなので、外付けHDDに対してプラスでかかるコストは本体料金の約2万円(執筆時現在)。
これでTBクラスのプライベートクラウドが構築出来てしまうのだから結構良いコスパだと思います。製品保証も1年ではなく2年付いてくるのもポイントです。
とにかく何でも出来ちゃう
上に挙げた機能はTS-230の便利な機能の一部です。NASというのはデータ管理専用のパソコンのようなものなので中に入れるアプリによって機能が大きく拡張されるのですが、TS-230で無料で使えるアプリのほとんどは上位機種と同じものなので、できることはかなり広いです。
パソコンが苦手な人でも使える導線ができているだけでなく、パソコンが得意な人はどんどんマニアックな使い方もできてしまうという懐の広さもTS-230の特徴でしょう。
TS-230のセットアップ方法
そんな何でも出来ちゃうTS-230は初めての人でもちゃんとセットアップ出来るのか、私が身をもって体験してみましたので手順と共にご紹介します。とりあえず初期セットアップは画面に従い作業するだけで15分程度で完了しました!
TS-230の事前準備
まずは使う前の事前準備をします。やることはTS-230の外装を外してHDDを2本装着するだけです。簡単!
HDDを装着するには本体裏のネジを回して外装を外す必要がありますが、このネジ、コインで開けられる親切設計がなされているのでドライバーなどの用意は一切不要です。たまたま5円玉一枚で作業出来ました。
HDDを取り付ける専用トレイも工具レスでパチパチはめていくだけでOK。準備ができたら端子の向きに注意してブスッと刺していけば完了です。
どんなHDDを使えばいいの?
TS-230は中に入れるHDDを別途用意する必要があります。基本的には3.5インチの内蔵HDDであればどんなものでもOKですが、NASは24時間運用が基本なのでHDDも24時間運用を前提に作られたNAS向けや高耐久モデルがおすすめです(普通のHDDは1日8時間程度の運用を前提に設計されている)。同じ容量のものを2台用意します。
有名どころだと今回使用したSeagateのIronwolfシリーズやWesternDigitalのWD Redシリーズでしょうか。通常のHDDより5割ほど高価ですが安心感はあります。もちろん耐久性のリスクを認識した上で安価な通常のHDDを使うという選択肢も個人的にはアリだと思います。ちなみにQNAPが互換性をテストしているHDDのリストは以下のリンク先から確認できるのでチェックしてみるのもいいでしょう。
あとは外装を元に戻し、付属の電源ケーブルとLANケーブルをルーター(Wi-Fi親機)に差し込めば準備完了。電源を入れましょう。
一般的な家庭だと次の様な配線になるのが普通です(これ以外のやり方もあります)。IPアドレスとかややこしい設定もこの接続ならルーターやTS-230が自動で良い感じにしてくれます。よく分からない人はとりあえずLANケーブルを挿しておくだけでOK。なお、TS-230の前面にはUSBポートも付いていますがこれは別途外付けHDDなどを接続するやつなのではじめは使いません。
セットアップ手順
電源を入れると「ピーッ」とビープ音が何度かなります。1~2分して長めの音が鳴ったら起動完了の合図。パソコンからNASにアクセスしましょう。説明書付属のQRコードを読み取るとスマホからでもセットアップできるようです(今回はパソコンからやりました)。

説明書はめちゃシンプルです。詳しい説明書はQNAPのWEBサイトからダウンロードできます
NASへのアクセス方法は主に2つあります。一番簡単なのはTS-230が起動したらブラウザに「install.qnap.com」と打ち込むことです。自動的にネットワークに繋がっているNASを探し出してセットアップウィザードが開始されます。
検出されないときは?
ネットワーク環境や以前QNAPのNASで使用された形跡のあるHDDが入っていると「install.qnap.com」ではNASが検出されないことがあります。そんな場合はQNAPのWEBサイトから「QFinder Pro」をパソコンにインストールして起動してみると良いでしょう。QFinder Proならほぼ間違いなくQNAPのNASを検出してくれます。後でパソコンにNASのフォルダをマウントするときにも便利なので始めからQFinder Proをインストールしておいて損は無いです。

Qfinder Proの画面。立ち上げるだけでLANに繋がっているNASを検出してくれ、簡単なインストールウィザードを案内してくれます。セットアップ後に「あれNASのアドレスなんだっけ??」となったときもこれがあれば安心
まずはOSのアップデートとQNAP IDの作成
初回はQNAPのNAS専用のOS「QTS」のアップデートを促されると思います。必須ではないと思いますが、セキュリティ的にも大事なので最新版のQTSにしてから作業するといいでしょう(アップデートに10~15分くらいかかりました)。
「myQNAPcloud」というインターネット経由でTS-230に安全にアクセスするためのサービス登録画面も出てきました。これも後からやることができますが、ほとんどの人が必要になるサービスなので最初に登録しておくのが良いと思います。もちろん無料です。

初めての人は最初にQNAPのアカウントを作って、TS-230を登録します。デバイス名に好きな名前を登録すればそのアドレスでいつでも自分のNASにアクセスすることが可能です。パスワードのほか二段階認証を付ける事も可能です(このアドレスは架空です)
ここで出てきたアドレスをブックマークしておくとどこにいてもTS-230にアクセスできます。自宅のネットワーク内で使っている時もこのアドレスが使えますよ。
スマートインストールする
画面通りに進めて行くと「QTSスマートインストールシステムにようこそ」という画面が出てくるはず。ここからTS-230を使うためのセットアップに移ります。画面の指示に従っていくだけです。
ログイン設定などは5分もあれば終わるでしょうか。その後TS-230の初期設定が自動で行われ、再起動したら完了です。この待ち時間が10分くらいでした。
QTSのアップデートを行わなければ15分くらい。アップデートも含めれば30分くらいで初期セットアップは完了。ブラウザからログインするとNASのデスクトップが出てきます!ブラウザの中で操作するパソコンといった感じですね。
初期セットアップの半分以上は待ち時間といった感じなので他の作業をしながらのんびりやるのが良いでしょう。NASは独立して働いてくれるのでネットワーク通信以外、パソコンのリソースを食わないというのも良いですね。
動画で詳しく解説されています
実際の流れはQNAP公式の動画もあるのでこれを見て予習するのも良いと思います。
実はこれだけではまだ使えない
初期セットアップ完了!と言いましたが、実はまだこれだけではNASにデータを保存することはできません。
ここからTS-230内に自分専用のデータ保存領域を作る必要があるからです。そんなの自動でやってよ。。と思うかも知れませんが、TS-230の良い所はこの「データ保存領域」をかなり柔軟に設定出来るという点です。
データ保存領域の設定がTS-230のセットアップの肝でもあり、最初の壁でもあるのでここは少し詳しく紹介してみようと思います。ただ、今回はかなり長くなってしまったので続きは次回にしたいと思います(すみません!)。
エントリー機なんだから自動で無難な設定にしちゃってよ(他社エントリーはこの方式が多い)と思うかも知れませんが、データ保存領域の設定は大げさに言えば今後のNAS人生を大きく左右する設定とも言えるので結構大事なんですよね。
何も知らずに適当な設定ではじめて、後からやっぱり変えたい。。といっても結構難しいのです。ちょっと難しいけど使う人にとってベストな設定で使ってねという選択肢を残してくれているのが、セットアップをしていてQNAPの良い所なのかなと感じました。
まとめ:なんだかスゴいことが出来るNASです
ということでやや中途半端になってしまいましたが、QNAPのTS-230の紹介をしてみました。
NASをまだ使った事がない人にとってはなんだかスゴいことができるストレージなのでは。。と思った人もいると思いますが、その感想はおそらく間違っていません。初心者の人が簡単に使える便利機能の概要をサラッと紹介しただけでこの分量になってしまったのですから。。
TS-230でできることを色々網羅したら本一冊書けるレベルになると思います(笑)
計3回でTS-230のレビューをする予定です
まだ「なんだかスゴいことが出来きそうだ・・・」と漠然と考えている人も多いと思いますが、次回以降、計3回の連載でTS-230が出来ることを徐々にハッキリさせていきたいと考えています。
次回は保存領域の設定パソコンとの連携、写真管理に便利なアプリの紹介と使い方、バックアップの概要あたりを紹介してみようと思います。あまりお待たせせずに公開できると思いますのでお楽しみに!
NASのある写真生活はマジで快適ですよ!
続編ができました!
TS-230を快適に使うのに欠かせないNASを外付けHDDと同じように使う方法とGoogleフォト的な使い方が出来るQuMagieというアプリを中心に紹介しています!
提供、取材協力:QNAP