ホットシューで個性を出すカスタムアイテム
カメラを買ったらまず何をするか?私なら自分が使いやすいようにボタンカスタマイズをしたり、ストラップを純正じゃないお気に入りのものに変えて、自分だけのマイカメラに仕立て上げます。
できればシャッターボタンの色とか細かなデザインの部分までカスタマイズしたいのですが、ハード的な改造を伴うものなのでちょっとやりたくない感じです(というか自力では無理)。
でも、カメラの中で唯一といって良い、自分の色に簡単にカスタマイズできる部分があるのですよ。それがホットシュー(アクセサリーシュー)。studio9でも以前取り上げたF-Fotoの「カスタムワード ホットシューカバー」がそれです。
今回、新たにキヤノンのストロボポップアップにも対応したり、ソニーの変則的な形にも対応した名入れ可能なホットシューカバーが出来たということで早速試してみました。
これを使えば、キヤノンのカメラでもオリジナルカバー付けたまま内蔵ストロボが使えたり、最近ユーザーが増えているソニーのカメラでも使えちゃいますよ!
*この記事はF-Fotoさん提供です
自分の名前を入れられるホットシュー
カスタムワード ホットシューカバー(名入れホットシューカバー)については以前studio9で紹介しているのですが簡単に紹介するとこんな感じの商品です。
8~10文字程度の好きな名前を入れられるシンプルなホットシュー用カバーで、カメラのメーカーや機種に応じて最適なものがラインナップされています。材質はスタイリッシュなメタル製と汎用性の高いプラスチック製の2種類。デザインやカラー違いもあります。
カメラに取り付けるとこんな感じです。マイEOS Rに「studio9」の刻印が入ったカバーを付けてみました。
カッコいい。小さな文字なのに俺のカメラにしてやったぜ!的な満足感がすごいアイテムです。
名前はプリントではなく、表面を削ってそこにインクを入れているので耐久性も高いです。自分の名前はもちろん、クラブやサークル名を入れて使うのも良いと思います。
特にキヤノンのカメラは購入時にホットシューにカバーが付かないモデルも多いため、カバーを付けておくと接点の汚れを防ぐことも出来ます(汚れているとストロボが正常発光しないことがある)。
入れられる文字の種類や色など基本的なところは前回の記事も参考にしてみてくださいね
カスタムワード ホットシューカバーの買い方
カスタムワード ホットシューカバーはAmazonから購入することができます。パソコンからの購入方法は以前紹介したので、スマホからAmazonで購入する方法を簡単に紹介しておきましょう(パソコンとほとんど同じです)。今回はiOSのスマホアプリの画面です。
ポイントは「ギフトとして買うこと」と「パーソナライズされたメッセージ」で刻印内容を知らせることです。これを守れば普通の買い物と同じなので難しくありません。
2カ所だけ気をつけよう
まずはベースとなるホットシューを選択。カメラの機種ごとに注意があるのでベース選びは慎重に(このあと説明)。買い物かごに入れたら購入手続きへ。このとき「ギフトの設定」にチェックを入れることを忘れずに。
今回はキヤノンEOS用を選択。メタルタイプは執筆時2,980円でした。
送り先住所など選択したらギフト設定画面が出てくるので「パーソナライズされた無料ギフトメッセージを含める」をチェック。下のテキストボックス内に刻印内容を書き込みます。
金額を表示しないかどうかはどっちでも良いです。
必要なのは「刻印内容」「書体」「文字色」「使用機種」の4項目。トータルで50文字しか書けないので簡潔に書いておきましょう。
「刻印内容」は書いて欲しい文字で、筆記体だと10文字程度、ブロック体だと8文字程度までが推奨です。小文字、大文字もしっかり指定します。
「書体」はA,Bの2種類で筆記体ならA、ブロック体はBと記入
「文字色」は基本は白ですが、他に黒、シルバー、ゴールド、赤、オレンジ、緑の計7色から選べます。色の詳細は前回記事が詳しいです。
「使用機種」は主に使用する予定の1機種書いておけばOKです。
例えばこんな感じね。
書体:A
文字色:白
使用機種:EOS R
あとはいつも通り注文の確定をすればOK。注文確定後にひとつずつ名前を入れていくため発送まで4~5日程度余裕をみておくと良いでしょう。
海外発送、両面刻印にも対応しているらしい
なんとこのカスタムワード ホットシューカバー、海外発送にも対応しているとのことなので海外のお友達へのプレゼントとか、海外赴任中の方が日本で購入して現地まで送ってもらうみたいなことも可能とのこと。
またカバーの種類によっては両面刻印にも対応しているようです。裏側に愛機の購入日などそっと入れておくとますます愛着が湧きそうです。
詳細はF-Fotoさんにお問い合わせくださいませ。
刻印なしタイプも選べるよ
オリジナル刻印が入れられるのが大きなウリのカスタムワード ホットシューカバーですが、刻印無し(ベースだけ)の単体販売もされています。一番シンプルなのが欲しいという場合はこれを選ぶのも良いかも知れません。お値段も安くて、刻印ありで2,980円だったキヤノンEOS用は1,380円でした。
プラスチックはあってもメタルのカバーはなかなか見つからないですからね。
メーカー、機種ごとの注意点
ホットシューのサイズはどのメーカーのカメラも共通なのですが、端子形状の関係などで一部のメーカーで注意が必要なものがあるので覚えておきましょう。
基本はAmazonの商品ページにも書いてますが、種類が多いので主なものをピックアップします。
キヤノンでもメタルカバーが使えるようになった!
まずはユーザーが最も多いキヤノンですが、内蔵ストロボ搭載のカメラではちょっと注意が必要。
キヤノンのカメラはホットシューに何か付いているとストロボがポップアップしないよう安全機構が付いています。そのため、内蔵ストロボ搭載モデルに普通のホットシューカバーを付けるとストロボが使えなくなるという弊害が生じるのです(一時的に取り外せば使える)。
F-Fotoでは以前から安全機構を回避するプラスチック製のカバーは販売していましたが、今回アルミ製のメタルカバーもラインナップされたのです。
EOS、EOS R用ポップアップ対策済みメタルカバー
EOS KissやEOS 80Dなど内蔵ストロボ搭載のキヤノン一眼レフ機は背面から見て右側にポップアップ防止ボタンがあるのですが、ポップアップ対策済みメタルカバーならこれを回避できます。ボタンを押さないように右側に切り欠きがあるのです。
これで内蔵ストロボに気にすることなく高品位なメタルカバーを使えるようになっています。もちろんEOS 5Dシリーズなど内蔵ストロボがない機種に取り付けることも可能ですし、発売されたばかりのEOS Rにも使えます。
*EOS Rは内蔵ストロボ無しなので通常タイプも取り付けOK。今後RFマウント機で内蔵ストロボ有りモデルが出た場合はスイッチの仕様がどうなるかは分かりません。
試しに内蔵ストロボ搭載のEOS Kiss X9に取り付けてみましたが、「studio9」のカバーをしたまま問題なくストロボがポップアップしました。
EOS Kiss MなどEF-Mマウント機は注意
キヤノンの場合、ややこしいことにEOS Kiss MなどEF-Mマウントのカメラではポップアップ防止ボタンが左側についており、一眼レフと逆になっています。。
そのため、上のポップアップ対策済みメタルカバーをEOS Kiss Mで使った場合は内蔵ストロボが使えなくなるので注意しましょう。
例えばEOS Kiss Mに上の右側に切り欠きがあるカバーを付けると、通常の撮影は問題なくできるものの、ストロボはポップアップせず、内蔵ストロボ関連のメニューも使えません。
この場合は樹脂製になってしまいますが、キヤノン全機種対応のカバーがあるのでそちらを選択しましょう。このカバーならEOS Kiss Mに最初から付属する純正カバーのと同じく両方に切り欠きがあります。
ソニー用カバーもある!
最近使っている人も多いソニーのカメラもホットシューの横幅は他のカメラと同じなのですが(昔のオートロックアクセサリーシュー除く)、奥に専用端子がある関係で普通のカバーだと3mmくらいカバーが飛び出てしまいカッコ悪くなります。
F-Fotoではソニー用に専用設計されたカバーもメタル、プラスチック共に用意されているのでソニーの人はそちらを使いましょう。全長が少し短く設計されているのでソニーのカメラにピッタリフィットします。(他社カメラだと長さが足りなくなる)
▼こっちがメタルタイプ
▼これが樹脂タイプ
ペンタックスのカメラも専用タイプが必要
ペンタックスについてもホットシューの形状が特殊なので専用品が出ています。樹脂製ですが名入れも可能ですよ!
キヤノン、ソニー、ペンタックス以外は通常タイプでOK
注意が必要な上の3メーカー以外(ニコン、富士フイルム、オリンパス、パナソニック)は特に問題なく通常タイプを使うことが可能のようです。Leica M10など最近のライカ機にも対応しているとのこと。
内蔵ストロボがないキヤノンの一眼レフやEOS Rでも通常タイプを使えますよ。
通常タイプ(AとBがある)の詳しい事は前回の記事が詳しいのでご確認くださいませ!
いろんなカメラに取り付けてみた!
ではさっそく私の手元にあるカメラに取り付けたところを見てみましょう。
EOS Rの場合
まずはEOS Rに取り付けたところ。EOS Rは内蔵ストロボなしなのでEOS 5Dなどと同じカバーが使えます。
はじめの3つがキヤノン専用の右側に切り欠きがあるタイプで、最後の1つが切り欠きがない汎用タイプ(Aタイプ)です。
やっぱりブラックが合いますね。メタルのブラックがシンプルで良い感じですが、樹脂タイプのホットシューとの一体感もすごいです。刻印の位置が手前になっている点も注目。三角形のマークが気にならなければ樹脂もありだなぁと。
最後のシンプルな汎用タイプは前回記事でも紹介しましたが、最もミニマル。余計なデザインはいらないという人はアリかもしれませんが、ちょっと短いのでホットシューのしたの金属が見えてしまっていますね。
EOS Kiss X9の場合
次はEOS、内蔵ストロボ搭載機種の代表としてEOS Kiss X9で検証。こちらは基本的に切り欠きのあるタイプを使う事になります。
EOS Rの最初の3つと全く同じものを付けているところです。EOS Rで見られたような樹脂タイプの一体感は少し薄れている感じ。ホットシュー部分の形状が少し違うようです。カメラへのフィット感はメタルのブラックが良さそうですね。
ワンポイントで主張させたいならシルバーの選択もアリだと思う。
EOS Kiss Mの場合
続いてEOS Kiss Mの場合です。こちらは左側に安全機構が付いているので両方に切り欠きがある樹脂タイプのみ検証。
ホットシュー形状がEOS Rとほぼ同じなので、カバーとボディの一体感がすごい。全く違和感ない感じに収まります。
樹脂しか選択肢はないのですが、樹脂タイプで十分といった感じです。
α7R IIIの場合
最後にα7R IIIの場合を見てみましょう。最初に紹介した全長が短くできている3種類です。
メタルの方が質感は良いのですが、丸い三角形マークがやや目立つので好みは分かれそうな感じですね。樹脂タイプはボディとの一体感が良いですね。
α7R IIIは購入時に純正カバーが付いてきますが、樹脂タイプはそれに近い感じです。
まとめ
ということでF-Fotoのカスタムワード ホットシューカバーを紹介してみました。昨年紹介したときはメタルタイプが汎用のものしかありませんでしたが、この1年半ほどでキヤノン、ソニー用のメタルカバーも揃いました。
このカバーはシューの個体差をカバーするために厚み調整シールも付属するのですが(使い方は前回記事参照)、今回試したカバーはみな適度な挿入感があり厚み調整なしでもOKでしたので、カバーの工作精度も高いのだと思います。
メタルカバーは使っていくうちに細かなキズやスレなどが出来て、それが味になっていくのも魅力だったりします。
プラスチック製カバーの完成度も高く、メタルタイプより1,000円ちょっと安いですからちょっと気軽にマイカバー作るかといったときはプラ製でもぜんぜんOKな気がします。(使っている時のテンションの上がり方は断然メタルカバーですが)
執筆時、メタルタイプが2,980円、樹脂タイプが1,780円と市販の刻印無しカバーに比べれば高価な訳ですが、一つひとつオーダーメイド製作で送料も込みなことを考えれば納得感ある金額かと思います。
刻印なしだとメタルのキヤノン用が1,380円、汎用タイプは1,180円です(執筆時)。
大好きなカメラのドレスアップアイテムとしてひとつマイカバーを作ってみてはいかがでしょうか。
取材協力、提供:F-Foto