10円で自作する!クロスフィルターの作り方【キット配布】

季節柄、イルミネーション関連のエントリーが多いですが、今回はクロスフィルターの自作方法をご紹介します。材料費は驚きの10円以下。誰でもすぐに作れる簡単手作りキットも配布します!光条本数も4~8本まで対応しています。

材料費10円以下のクロスフィルター

この時期、カメラ雑誌のイルミネーション特集で必ずと言っていいほど出てくるのがクロスフィルターという特殊なフィルターです。

クロスという名の通り、このフィルターを装着させてイルミネーションや夜景を撮ると光源の周りにキラッと光条(光芒)を出すことが出来ます。上記の写真も今回作ったクロスフィルターを付けて撮っています。光源の周りから6方向に光の筋が伸びていますよね。

ゴチャっとしたLED電飾をただ撮っただけでもこんなに華やかに撮ることが出来るスーパーアイテムです。

市販品はこの時期品薄状態も。。だったら自作してしまえっ!

そんなクロスフィルター、もちろん市販もされています。通常はNDフィルターやC-PLフィルターのようにレンズの径ごとに様々な種類が用意されています。

お値段も1,000~2,000円程度と(C-PLフィルターなんかに比べれば)比較的お手軽なんですが、イルミネーションシーズンともなると人気のフィルター径から順に店頭から消えて品薄になることも。

だったらそのフィルター自作してしまいましょう!というのが今回の内容です。

クロスフィルターの作り方自体は非常に簡単で、「クロスフィルター 自作」なんかでググればもう山のように例が出てきますので、もう何番煎じかは分からないですが、「誰でも簡単に」「安く」をテーマに自作方法を紹介していきます。

「誰でも簡単に」については、すべてのレンズに対応できるオリジナルの自作キットを配布いたします! また、「安く」については得意の100均素材でチャレンジです♪

本日のコンテンツ

  • 自作に必要なモノ
  • 作り方の手順
  • 使い方、作例
  • その他、まとめ

では順にご紹介していきましょう!

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クロスフィルター自作に必要なモノ

クロスフィルターの作り方は簡単で、基本的には透明な板に細かなキズを付けるだけです。市販のクロスフィルターもガラス板に数ミリ間隔で溝をつけてあるだけのシンプルな作り。

さすがに個人でガラス版を加工するのはハードルが高いので、透明なプラスチック板を使います。プラスチックならカッターで簡単に溝を作れます^^

必ず用意したいのは以下のセットです。

必ず用意するもの

 必ず用意するもの

  • プラスチック版(後で解説)
  • 簡単作成キット(後で解説)
  • 輪ゴム×3個
  • カッター
  • 油性マジック
  • セロテープ
  • 定規
  • カッターマット

素材的にはプラスチック版と輪ゴムだけで完成します。工具類もだいたいお家にあるものだと思います。

あった方が良いもの

出来れば用意したいものとして、ライター、針金、ペンチあたりがあると便利です。熱してプラスチック版に穴を開けます。針金はクリップなんかでも代用ができますね。

あったら便利なモノ

プラスチック板を準備する

プラスチック版としては、アクリル、ポリスチレン、塩ビなど様々な素材がありますが、今回は塩ビを使いました。一番安かったから(笑)100均に売っている硬質カードケースを使いました。B4サイズなら大口径の82㎜径でも12面以上取れます。透明な下敷きなんかを使っても良いですね。

厚みは0.5~1㎜程度がおススメ。それより薄いとペラペラだし、厚いと加工するのが大変です。

透明度など性能を考えれば、アクリル >> ポリスチレン > 塩ビ の順になると思います。もちろんお値段もこの順ですが^^; どの材質でも作り方は同じなので性能重視の方はアクリル板をチョイスしてみるのも良いかもしれません。

簡単作成キット(溝のパターン)

クロスフィルターは溝のパターンによって、光源から光条が4本(クロス)、6本(スノークロス)、8本(サニークロス)出るタイプがあります。どのタイプも簡単なパターンなので自分で作図してもいいのですが、数ミリ幅の線をひたすら書き続ける面倒な作業です。。

そこで今回は誰でもすぐに作業できるよう、オリジナルの自作キット(型紙)を配布します!PDFをダウンロードしていただき、A4の紙にプリントアウトしていただければあとはそれにしたがって切ったりなぞったりするだけで完成します♪

ダウンロードはこちらから。実際の使い方は手順の所で解説します。

簡単作成キット(オールインワン)[PDF]

⇒ 4本、6本、8本タイプ、5mm間隔のもの。これだけあればすぐ作れます。

サイズ別溝パターン(パターンのみ)[PDF]

⇒溝パターンの間隔を変えたいこだわり派の人のために。4,6,8本タイプそれぞれに、3,4,5,6mm幅のパターンを用意(パターンのみの提供です)。

B4カードケースを使った今回の例だと、フィルター径82㎜用のフィルターを12枚以上は切出せたので、材料費は10円以下ですね!

 クロスフィルター作成の手順

では実際の作り方を順を追って説明していきましょう!

まずは完成写真から。こんな感じで輪ゴムでふんわりフィルターを固定します。脱着自由でズームも可能です♪

カメラに装着

カッター刃はプラスチック上では滑りやすいので慣れてない方は十分注意して作業してください。手油で指紋が付いてしまいやすいので手の保護も含め白手袋なんかをして作業するのもおススメです。

1.簡単作成キットをプリントアウト

基本的にはオールインワンの物をDL(ブラウザからプリントアウトしてもOK)していただければ大丈夫です。4本、6本、8本用の3ページ分入っています。お好みのページをA4にプリントアウトしてください。

1枚で39㎜~82㎜のフィルター径に合うよう5種類のサイズの型紙が入っています。

自作キット(8本タイプ)

オールインワンは5mm間隔の溝パターンですが、上手くいかない場合はパターンのみの物も印刷していただき、ご自分で型紙を作ってみてください。パターンをくり抜いてオールインワンタイプのものに張り付けて使うのが簡単かと思います。4mmのものが使いやすいかも。

2.プラスチック版用意する

カードケースを使用する場合は、3辺を切り落として2枚のプラスチック版を取り出します。カッターマットの上にコピー用紙など敷いて作業するとプラスチック版に傷がつきにくくなります。一気に切ろうとするのではなく、数回同じところを切って切断します。カッター刃は折って新しい所を使いましょう。

アクリル板など市販のものを使うならここは作業不要。

プラ版切出し

3.フィルター径に合わせて切出す

プラスチック版を用意出来たらお使いのレンズの大きさに合わせてプラスチック版を切り出します。パターンの印刷部分がレンズのフィルター径よりも一回り大きな型紙を使うのが良いです。目安としておススメフィルター径を自作キットに示しておきましたので参考にしてください。

サイズが決まったらプラスチック版を自作キットに重ねて、マジックで印をつけて切出します。

切出し

4.自作キットにプラスチック版を固定

切出したプラスチック版をプラスチック版に固定します。セロテープで対角線に2点くらい止めればOK。後ではがすのでテープの一端を折り返しておくと作業がしやすいです。

テープで固定

5.カッターで傷をつけてパターンを作成

あとはひたすらカッターで溝を付けていきます。定規を使いながら1本ずつ落ち着いて作業しましょう。表面に傷がつくだけでいいので力を入れすぎないように。一定の力でスゥーっとカッターを滑らせます。

プラスチック版の上で定規がたくさんこすれるので、紙を一枚挟むとなお良し。

紙を挟む

線は濃い実線の部分のみ切ります。円の部分など薄い線は目印なので切ってはいけません。また、多少はみ出して切っても全く問題ありません。1~2mmはみ出すつもりで切ったほうが気が楽かも。

完成するとこんな感じ。両端に付いている○の部分(人生ゲームに乗せる人みたいなやつ)はマジックでマークしておきましょう。
*今回使っている型紙はプロトタイプのもので、○の間隔がキットと異なります。。実際に作るときはキットの通りに印をつけてください。

切り込み完成

6.穴をあけて輪ゴムを装着

熱した針金で4つの○部分に穴をあけます。面倒ならスルーしても良いかもしれませんが、ちょっと使いにくいかも。穴が空いたら、線の部分にも切り込みを入れておきます(完全に切る)。

続いて、輪ゴムを3つ連結。

輪ゴムを3つ連結

その両端を先ほど切り込みを入れた穴に通したらクロスフィルターの完成です!

フィルターの表裏は殆ど関係ありません。今回は切り込みを入れた面がカメラ側になるようにしています。

完成!

○の間隔を後から直したので不要な印が付いていますが、スルーでお願いします^^;

7.カメラに取り付け!

取り付けは簡単です。真ん中の輪っかをレンズに付けてあげるだけ。輪ゴムなので大抵のレンズには付くはず。

もし、輪ゴムが大きすぎたりする場合は、細めのヘアゴムで輪の大きさを調整してあげるとか、パンケーキなど薄いレンズなら、連結させずに1本の輪ゴムだけでも大丈夫かも。

その辺は適宜調整してみてください。

カメラに装着

カメラに装着

EF 24-105mm F4L(フィルター径77㎜)に取り付けてみました。伸縮性があるのでズームしてもOK。フィルターの取り付け角度も簡単に変えられます^^

プラスチック版の4隅は少しカットした方が見栄えが良くなったかな?後はこれを付けてバシバシ撮るだけです!

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フィルターの使い方、作例

このフィルターを付けて、先日玉ボケカップで活躍してくれた、クリスマスツリー用のLED電飾を撮ってみました。

4本タイプだとこんな感じ。光源の中心から4本の光条がスゥーっと伸びていますね!ちなみに、以前紹介した 絞り羽由来で発生させる光芒とは全く別物です。切り込みパターンによって出る光条の本数が決まります。

開放で撮影

ちなみに、フィルターなしだとこんな感じで大変地味です。。

フィルターなし

 使い方のポイント

F値は小さく!

使い方のポイントはなるべく小さなF値で撮ること。F値が小さければ小さいほど綺麗な光条が出ます^^ (絞り羽を使った光芒とは逆ですね!)

F値を大きくすると光条の濃度がまばらになったり、ひどい場合は途中で途切れた感じのラインになります。2つ上の写真はF2.8で撮りましたが、同じ条件でF8で撮るとこんな感じ。

絞るとNG

ラインはキレイに出ますが、途中で薄くなっている所がありますね。。均一な光条を出したいなら絞り開放で撮るのがおすすめです。

フィルターの角度を変えてみて♪

フィルターの角度を変えてみるのもおススメです。今回のキットを使えば45°方向に光条が伸びるようになりますが、フィルターの角度を変えることで好きな向きに光の筋を作り出すことが出来ます。

本数を変えたければパターンを変えてみる

光源からでる光条の本数を変えたいなら、切り込むパターンを変えます。6本用(スノークロス)のキットで作成したフィルターを使えば、一つの光源から6本の光の筋が出ます。切る量が増えるので大変ですが、よりゴージャスな感じになりますよ!

6本用フィルターで撮ったらこんな感じです。

6本用

8本用は作るのが面倒で。。。^^; でもキットの通りに根気よく切り込みを入れて行けば光源の周りから8本の光条が出てくれるはずです。

重い腰を上げて8本タイプも作ってみました(標準の5mm間隔)。ちゃんと8本出てますね!
*光条が2重になっているものがありますが、おそらく加工精度によるものだと思います。。解決するには厳密に等間隔に切り込みを入れないといけないはずです。。^^;

8本タイプ

その他、まとめ

ということで、プラスチック版さえ用意できてしまえば気軽に誰でも試せるクロスフィルターの自作方法をご紹介しました!

今回は輪ゴムで固定するタイプでしたが、ほかにも不要になったフィルターのガラスをはずして付け替えたり、ゼラチンフィルターフォルダーを使ったりして固定することもできます。

ただ、所詮は100均のプラスチック板ですので、ゴースト、フレアに弱かったり、描写性能が多少犠牲になるという欠点もあります。今回使ってみて気に入った方は市販のガラスタイプを使ってみるのもいいと思います。

また、4,6,8本のほかに、オリジナルパターンを研究してみるのもいいかもしれませんね!(フラクタル模様とか面白そう)まったくランダムに切り込みを入れてみるのもいいかも。ちょっと試したかったんだよなぁという方はぜひチャレンジしてみてください!

作例

東京駅周辺で6本タイプのフィルターを付けて撮ってみました!

結構もやっと(よく言えば柔らかくなる^^;)した印象になりますが、ちゃんとキラキラの光条が6本出てきましたよー♪

6本タイプ実例

6本タイプ実例

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この記事を書いた人
中原 一雄
中原 一雄 / studio9管理人
studio9(すたじお・きゅう)の管理、運営をしています。中の人です。 「写真をもっと、あなたのそばに」をテーマに、カメラに使われるのではなく、カメラと友達になる方法を広めるために活動中のフォトグラファー。 中原 一雄のプロフィールページ

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